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第五章・帝国の王女
483.バイオレンスクイーン3
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「……──と、こんな流れでリベロリア王国の城は容易に落とせるので、お任せを。王女殿下に手を出したその報いは必ずや受けさせます」
「あはは……ありがとうございます~……」
頼んでないんだけどなぁ! もう本人達は処刑扱いだからいいじゃんかぁ!
無辜の民の命が勿体ないよぉ!!
「──ってこんな雑談してる場合じゃないんですよ! 今この辺り一帯にいくつもの魔導兵器が仕掛けられていて! 爆発したら大変な事に!!」
ここには我が国民の他にも他国の賓客や、私の大事な友達もいる。だから何がなんでも爆破テロを防がなくてはならない。
こんな風に雑談をしている場合ではないのだ。
「そういえばそんな話だったね。君が危害を加えられた事に完全に意識を持っていかれたよ」
「右に同じく」
「貴方達もうちょっと焦る様子を見せてくれませんか?! 爆弾ですよ、爆弾! しかも魔導兵器の!!」
リードさんとケイリオルさんはこれでもまだ平然を装い、特に焦る様子を見せない。
大人の余裕というより、まるでどうとでもなると確信しているかのような──そんな余裕を感じさせる。
「だって……ねぇ?」
「焦る必要などないかと……」
余裕の態度に、私一人だけが余計に焦燥感を煽られる。
するとリードさんは困ったように眉尻を下げ、
「この会場には、君のお願いだけは聞いてくれる──心強い精霊と悪魔がいるじゃないか」
だから大丈夫だろう。と言った。
それを聞き、呆気に取られる。
「その反応……まさかとは思うが、彼等の事忘れてたの? また一人で抱え込もうとしてたの?」
「い、いや……そんなつもりでは……」
今の今までシルフとシュヴァルツの事を忘れてたのは事実だけども! 一人で抱え込もうとしてた訳では…………ない!!
「だ~か~らぁ~~っ! 君はどうしてそう周りを頼ろうとしないんだ!? 何度言えば周りを頼るという事を覚えてくれるんだ君は!!」
「しゅ、しゅいらへん……っ」
ぷんぷんと怒るリードさんが、私の頬を餅のように引っ張る。
「──ジスガランド教皇。そのお言葉には完全同意なのですが、その行為はいただけませんね。王女殿下の真珠のごとき玉の肌に軽々しく触れるなど……」
リードさんにチクチクと文句を言いつつ、ケイリオルさんは彼の腕を掴んだ。その力が強かったのか、リードさんの顔が少しばかり強ばる。
「勝手に触れてごめんよ、アミレスさん」
「全然これぐらいは平気ですよ」
相変わらず親切丁寧な人だなぁと彼を見上げていると、
「ああ……おいたわしや……こんな風に赤く腫れてしまって、さぞや痛かったでしょう……」
わざわざ手袋を外して、ケイリオルさんはむにむにと我が頬を擦る。
そのしなやかな手指がとても冷たくて氷嚢のような役割を果たしているものの、依然として疑問は残る。
「ケイリオル卿も触りたいだけですよね、私の頬」
「え? まさかそんな──……違うと言えば嘘にはなりますが」
「なんで一回否定したんですか」
「……実はまだ、貴女との距離感を測りかねておりまして。どこまで許されるのか、と常々戦々恐々としているのです。これでも」
そう力無く答える間も、彼の手は止まらない。ずっと私のマシュマロほっぺをむにむにと捏ねている。
しかし、まさかケイリオルさんが人との距離感を測りかねて尻込みしていただなんて。
我が帝国最強の戦闘能力と仕事能力を併せ持つ文武両道のあの皇帝の側近が、小娘相手にどう接するかと頭を悩ませているとは。
にわかには信じられない話だが、本人がそう言うなら間違いないのだろう。
「嫌なら嫌だとはっきり言いますよ。そもそも触らせませんし。常識の範囲内でしたら、その……ケイリオル卿のお好きなようにしていただいて大丈夫、です……」
ケイリオルさんに冷やされている筈なのに、それでも徐々に頬は熱を帯びる。
遅れて変な言葉を口走った事に気づき、私は逃げ出すように寝台を飛び降りた。
目を丸くして固まるリードさんに向け、「それじゃあ私はシルフ達の所に行きます!」と告げ脱兎のごとく地面を蹴る。
──が、しかし。
私なんぞが彼等から逃げられる筈もなく。
長い足とずば抜けた身体能力を持つ二人にあっさりと捕獲され、彼等同伴のもとシルフ達の待つテントに向かう羽目になってしまった。
リードさん曰く、『君は一人にしちゃいけないタイプの人間だからね』との事だ。
相変わらず、周りから問題児扱いされているらしい。
「アミィ! まだ狩猟大会は終わってないよね、もしかしてボクに会いに来てくれたの?」
「おいアミレス! この成り上がり執事何とかしろ! コイツ初心者にも容赦ねェんだが!?」
私(王女専用)のテントに入るなり、こちらに気づいた人外さん達が光の速さで立ち上がった。
ぱあっと輝くシルフの笑顔に目を細めつつ、刺繍枠を手に文句を言うシュヴァルツに苦笑いを贈る。
どうやらアルベルトの裁縫バトルは上手くいっているようで、シュヴァルツなんかは慣れない刺繍でストレスを感じているみたいだ。
目が合うなりアルベルトはぐっと親指を立てる。流石は私の執事! と私も親指を立てた。
「二体が凄く頑張ってるのを邪魔するようで本当に申し訳ないんだけど……お願いがあって」
「「お願い?」」
片や嬉しそうに、片や訝しげに、シルフとシュヴァルツの声が重なる。
「実は今、この辺りに爆弾がたくさん仕掛けられてるらしくて……いつ爆発するかも分からないから、一刻も早くその爆弾──魔導兵器を見つけなきゃいけないの。貴方達の力も貸してくれない?」
爆破テロの話をすると二体は一瞬ぽかんとし、それぞれ表情を変えた。
「アミィからのお願いだし、勿論手伝うよ。よく分からないけど魔導兵器を見つければいいんだね?」
「それはまァいいがよ、そもそもなんでそんな事をお前が知ってんだって話だ。なァんか妙にお前の血の匂いがするのは、何か関係してんのか?」
ずいと一歩踏み込み、シュヴァルツはこちらをじっと見つめてくる。
リードさんの魔法のおかげで怪我が治ったとは言えど、ケイリオルさんの服には私の血が付着したままだ。
恐らく、シュヴァルツはそれに気づいているのだろう。
さてどう答えたものかと私が考えあぐねているうちに、なんとリードさんが勝手に答えてしまった。
「どうやらアミレスさんは、その爆破計画を目論む犯人一派の何人かに拉致監禁された挙句、髪を引っ張られたり顔を蹴られたりしたらしいよ。情報はその時に掴んだとか」
「「────は?」」
あまりにもざっくりとしたリードさんの説明に、シルフとシュヴァルツの声が重なる。
誰がどう聞いても怒っている声だ、これは。
「あはは……ありがとうございます~……」
頼んでないんだけどなぁ! もう本人達は処刑扱いだからいいじゃんかぁ!
無辜の民の命が勿体ないよぉ!!
「──ってこんな雑談してる場合じゃないんですよ! 今この辺り一帯にいくつもの魔導兵器が仕掛けられていて! 爆発したら大変な事に!!」
ここには我が国民の他にも他国の賓客や、私の大事な友達もいる。だから何がなんでも爆破テロを防がなくてはならない。
こんな風に雑談をしている場合ではないのだ。
「そういえばそんな話だったね。君が危害を加えられた事に完全に意識を持っていかれたよ」
「右に同じく」
「貴方達もうちょっと焦る様子を見せてくれませんか?! 爆弾ですよ、爆弾! しかも魔導兵器の!!」
リードさんとケイリオルさんはこれでもまだ平然を装い、特に焦る様子を見せない。
大人の余裕というより、まるでどうとでもなると確信しているかのような──そんな余裕を感じさせる。
「だって……ねぇ?」
「焦る必要などないかと……」
余裕の態度に、私一人だけが余計に焦燥感を煽られる。
するとリードさんは困ったように眉尻を下げ、
「この会場には、君のお願いだけは聞いてくれる──心強い精霊と悪魔がいるじゃないか」
だから大丈夫だろう。と言った。
それを聞き、呆気に取られる。
「その反応……まさかとは思うが、彼等の事忘れてたの? また一人で抱え込もうとしてたの?」
「い、いや……そんなつもりでは……」
今の今までシルフとシュヴァルツの事を忘れてたのは事実だけども! 一人で抱え込もうとしてた訳では…………ない!!
「だ~か~らぁ~~っ! 君はどうしてそう周りを頼ろうとしないんだ!? 何度言えば周りを頼るという事を覚えてくれるんだ君は!!」
「しゅ、しゅいらへん……っ」
ぷんぷんと怒るリードさんが、私の頬を餅のように引っ張る。
「──ジスガランド教皇。そのお言葉には完全同意なのですが、その行為はいただけませんね。王女殿下の真珠のごとき玉の肌に軽々しく触れるなど……」
リードさんにチクチクと文句を言いつつ、ケイリオルさんは彼の腕を掴んだ。その力が強かったのか、リードさんの顔が少しばかり強ばる。
「勝手に触れてごめんよ、アミレスさん」
「全然これぐらいは平気ですよ」
相変わらず親切丁寧な人だなぁと彼を見上げていると、
「ああ……おいたわしや……こんな風に赤く腫れてしまって、さぞや痛かったでしょう……」
わざわざ手袋を外して、ケイリオルさんはむにむにと我が頬を擦る。
そのしなやかな手指がとても冷たくて氷嚢のような役割を果たしているものの、依然として疑問は残る。
「ケイリオル卿も触りたいだけですよね、私の頬」
「え? まさかそんな──……違うと言えば嘘にはなりますが」
「なんで一回否定したんですか」
「……実はまだ、貴女との距離感を測りかねておりまして。どこまで許されるのか、と常々戦々恐々としているのです。これでも」
そう力無く答える間も、彼の手は止まらない。ずっと私のマシュマロほっぺをむにむにと捏ねている。
しかし、まさかケイリオルさんが人との距離感を測りかねて尻込みしていただなんて。
我が帝国最強の戦闘能力と仕事能力を併せ持つ文武両道のあの皇帝の側近が、小娘相手にどう接するかと頭を悩ませているとは。
にわかには信じられない話だが、本人がそう言うなら間違いないのだろう。
「嫌なら嫌だとはっきり言いますよ。そもそも触らせませんし。常識の範囲内でしたら、その……ケイリオル卿のお好きなようにしていただいて大丈夫、です……」
ケイリオルさんに冷やされている筈なのに、それでも徐々に頬は熱を帯びる。
遅れて変な言葉を口走った事に気づき、私は逃げ出すように寝台を飛び降りた。
目を丸くして固まるリードさんに向け、「それじゃあ私はシルフ達の所に行きます!」と告げ脱兎のごとく地面を蹴る。
──が、しかし。
私なんぞが彼等から逃げられる筈もなく。
長い足とずば抜けた身体能力を持つ二人にあっさりと捕獲され、彼等同伴のもとシルフ達の待つテントに向かう羽目になってしまった。
リードさん曰く、『君は一人にしちゃいけないタイプの人間だからね』との事だ。
相変わらず、周りから問題児扱いされているらしい。
「アミィ! まだ狩猟大会は終わってないよね、もしかしてボクに会いに来てくれたの?」
「おいアミレス! この成り上がり執事何とかしろ! コイツ初心者にも容赦ねェんだが!?」
私(王女専用)のテントに入るなり、こちらに気づいた人外さん達が光の速さで立ち上がった。
ぱあっと輝くシルフの笑顔に目を細めつつ、刺繍枠を手に文句を言うシュヴァルツに苦笑いを贈る。
どうやらアルベルトの裁縫バトルは上手くいっているようで、シュヴァルツなんかは慣れない刺繍でストレスを感じているみたいだ。
目が合うなりアルベルトはぐっと親指を立てる。流石は私の執事! と私も親指を立てた。
「二体が凄く頑張ってるのを邪魔するようで本当に申し訳ないんだけど……お願いがあって」
「「お願い?」」
片や嬉しそうに、片や訝しげに、シルフとシュヴァルツの声が重なる。
「実は今、この辺りに爆弾がたくさん仕掛けられてるらしくて……いつ爆発するかも分からないから、一刻も早くその爆弾──魔導兵器を見つけなきゃいけないの。貴方達の力も貸してくれない?」
爆破テロの話をすると二体は一瞬ぽかんとし、それぞれ表情を変えた。
「アミィからのお願いだし、勿論手伝うよ。よく分からないけど魔導兵器を見つければいいんだね?」
「それはまァいいがよ、そもそもなんでそんな事をお前が知ってんだって話だ。なァんか妙にお前の血の匂いがするのは、何か関係してんのか?」
ずいと一歩踏み込み、シュヴァルツはこちらをじっと見つめてくる。
リードさんの魔法のおかげで怪我が治ったとは言えど、ケイリオルさんの服には私の血が付着したままだ。
恐らく、シュヴァルツはそれに気づいているのだろう。
さてどう答えたものかと私が考えあぐねているうちに、なんとリードさんが勝手に答えてしまった。
「どうやらアミレスさんは、その爆破計画を目論む犯人一派の何人かに拉致監禁された挙句、髪を引っ張られたり顔を蹴られたりしたらしいよ。情報はその時に掴んだとか」
「「────は?」」
あまりにもざっくりとしたリードさんの説明に、シルフとシュヴァルツの声が重なる。
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