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第五章・帝国の王女
481.バイオレンスクイーン
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森の中を駆け抜ける。魔獣なんかと出くわした時には、魔法で無力化してその横を通り抜ける。
片腕を分離させてそれを持つ為に手が塞がったので、魔法を使うしかなかったのだ。
それでも基本的にはなんの問題もなく障害を退けられた。そうやって森の中を全力疾走しているとやがて幕舎が見えてきたので、止血をやめて血を垂れ流しながら駆け込む。
すると、危険な場所とは露知らず、呑気にお茶会をしていたご令嬢達が私のボロボロの姿を見て悲鳴を上げた。
「……──王女殿下? どうされたのですかその怪我はッ!?」
誰よりも早く駆けつけたのはケイリオルさんだった。柄にもなく焦った様子で、彼は私の顔と腕を交互に凝視する。
「見ての通りです。色々あってこうなりました。そんな事よりも──」
「貴女の無事以上に大事な事などある訳がないでしょう?! そんな事では済まされません! とにかく治癒を……っ、確かジスガランド教皇がいましたから彼の元に!!」
「あの、話を……!」
私の声はどうやら届いていないらしい。ケイリオルさんは軽々とお姫様抱っこして、リードさんがいる大きなテントへと向かった。
そこはいわゆる救護班の集まるテントで、リードさんは聖職者だからと救護班に加わったらしい。
「ジスガランド教皇! 重傷患者です!!」
「ど、どうも~~……」
凄まじい勢いで入ってきたケイリオルさんと、彼に抱えられている私。それはもう、テントの中で注目を集めていた。
丁度怪我人の治癒にあたっていたらしいリードさんがこちらを見る。目が合ったので、分離した手を左右に振って愛嬌を醸し出してみたのだが、
「──は?」
リードさんは愕然としたように固まるだけ。
無反応が一番怖いんだって!
「一体何があったんだ?! 顔も腫れて、鼻血だって……っ、何よりその腕! 森で何があったのか洗いざらい話しなさい!!」
強く地面を踏み締めてリードさんは駆け寄ってくる。今まで聞いた事がないような、怒気を孕んだ強い声音に思わず怯んでしまった。
「えっと……その……」
魔導兵器の事を話そうと思っていたのに、いつも穏やかな人達から萎縮する程の圧をかけられ口ごもる。
「ジスガランド教皇、今は質問よりも治癒が先です。王女殿下に万が一の事があってはなりません、話は治癒が終わってからにして下さい」
「……ああ、それもそうですね。ケイリオル卿、アミレスさんをひとまず奥の寝台へ」
虫も殺せないようなお人好しのリードさんが、まるで修羅のような表情で踵をかえす。
そしてその後ろを黙って着いていく、冷気ダダ漏れのケイリオルさん。
寒い、寒いよケイリオルさん。もう冬終わったからこの肌寒さは誤魔化せないって。テントの中の人達も、突然の肌寒さに腕を摩って首傾げてるって。
「あ、あの、ケイリオル卿」
「…………」
返事は無い。ただの氷像のようだ。
「──おじさん」
「……何?」
「寒いです」
「…………ごめん」
仕方無く秘奥義に出る。
彼の耳元でそう囁くと、さっきまでの冷気が嘘のように消え去った。感情が昂って溢れ出たらしい冷気を、ちゃんと抑えてくれたようだ。
ケイリオルさんはどうやら『おじさん』という呼び方──……というか、私から甘えられる事に非ッ常に弱いらしい。
まだ片手で数えられる程度しか甘えた事はないのだが、このやり方でお願いすると、彼は絶対に言う事を聞いてくれる。
まさに魔法の呪文なのだ。この、『おじさん』という言葉は。
……まあ、当然他の人に聞かれたら大問題なので二人きりの時か、耳打ちでしかこの言葉は口に出来ないのだけど。
「ケイリオル卿。治癒後にアミレスさんが逃げ出す恐れがあるので、彼女を拘束──身動きを取れないようにしてもらっても?」
リードさんは私を何だと思ってるんだ。
「分かりました。寝台に降ろした後、足を抑えておきます」
何故乗った!?
驚くも束の間、私は寝台に降ろされるなり宣言通りケイリオルさんに足を抑えられた。
両足を一気に。なんと片手で。
彼は大きな手で私の太腿を抑えつける。更に空いたもう片方の手で肩を抑えていて、何がなんでも私の身動きを封じようとしている事が窺える。
マジで体がびくともしねぇ……逃げるつもりはないけど、この人の拘束からは全く逃げられる気がしない。
「腕の切断……断面の損傷が激しい上に削られるように骨も筋肉も血脈も乖離してしまっている──これを治すならば、一か八かあれをやるしか……」
診断を終えたリードさんは深呼吸をした後、私の体に両手を翳した。
そして、その優しい瞳を白金色に輝かせた。
「我、光明の下僕たるロアクリード=ラソル=リューテーシーの名において希う。光よ、刹那の今を歪めよ。那由多の昇華を経て、尊き光は時をも超えし舟となろう────時計の針は逆行する」
それは、見た事のない魔法陣であった。いや……魔法陣と形容するのも間違いであろう時計盤を象るいくつもの魔法陣が、何重にも輝きを放つ。
リードさんの言葉に従うように魔法陣の時計盤が動き出し、まるで本物の時計のように針を回して時を遡っていく。
それと同時に私の体は白金色の温かな光に包まれ、その眩しさから目を閉じ、また開いたその瞬間。
「腕がくっついてる──?」
確かに切断した私の腕は、元通り綺麗にくっついていた。顔じゅうに感じていた痛みは見る影もない。そしてあの手枷ははじめから存在していないかのごとく、消えている。ボロボロだった服は元通り。
期待していたのは事実だが、まさか本当に治してしまうなんて。流石は一大宗教の教皇……!
「……ふぅ。くっつけたと言うより、本来の状態まで治した──って表現した方がいいかな。私の光の魔力を担保に、少しばかり時の魔力を使わせてもらったんだ。時の魔力と光の魔力で実質的な回帰を果たしたんだよ」
リードさんは事も無げに語るが、耳を疑うような単語がそこにはあった。
──時の魔力ってそれ……かれこれ数百年は所持者が現れていない超希少な魔力よね。
それを、今、リードさんが使ったと?
片腕を分離させてそれを持つ為に手が塞がったので、魔法を使うしかなかったのだ。
それでも基本的にはなんの問題もなく障害を退けられた。そうやって森の中を全力疾走しているとやがて幕舎が見えてきたので、止血をやめて血を垂れ流しながら駆け込む。
すると、危険な場所とは露知らず、呑気にお茶会をしていたご令嬢達が私のボロボロの姿を見て悲鳴を上げた。
「……──王女殿下? どうされたのですかその怪我はッ!?」
誰よりも早く駆けつけたのはケイリオルさんだった。柄にもなく焦った様子で、彼は私の顔と腕を交互に凝視する。
「見ての通りです。色々あってこうなりました。そんな事よりも──」
「貴女の無事以上に大事な事などある訳がないでしょう?! そんな事では済まされません! とにかく治癒を……っ、確かジスガランド教皇がいましたから彼の元に!!」
「あの、話を……!」
私の声はどうやら届いていないらしい。ケイリオルさんは軽々とお姫様抱っこして、リードさんがいる大きなテントへと向かった。
そこはいわゆる救護班の集まるテントで、リードさんは聖職者だからと救護班に加わったらしい。
「ジスガランド教皇! 重傷患者です!!」
「ど、どうも~~……」
凄まじい勢いで入ってきたケイリオルさんと、彼に抱えられている私。それはもう、テントの中で注目を集めていた。
丁度怪我人の治癒にあたっていたらしいリードさんがこちらを見る。目が合ったので、分離した手を左右に振って愛嬌を醸し出してみたのだが、
「──は?」
リードさんは愕然としたように固まるだけ。
無反応が一番怖いんだって!
「一体何があったんだ?! 顔も腫れて、鼻血だって……っ、何よりその腕! 森で何があったのか洗いざらい話しなさい!!」
強く地面を踏み締めてリードさんは駆け寄ってくる。今まで聞いた事がないような、怒気を孕んだ強い声音に思わず怯んでしまった。
「えっと……その……」
魔導兵器の事を話そうと思っていたのに、いつも穏やかな人達から萎縮する程の圧をかけられ口ごもる。
「ジスガランド教皇、今は質問よりも治癒が先です。王女殿下に万が一の事があってはなりません、話は治癒が終わってからにして下さい」
「……ああ、それもそうですね。ケイリオル卿、アミレスさんをひとまず奥の寝台へ」
虫も殺せないようなお人好しのリードさんが、まるで修羅のような表情で踵をかえす。
そしてその後ろを黙って着いていく、冷気ダダ漏れのケイリオルさん。
寒い、寒いよケイリオルさん。もう冬終わったからこの肌寒さは誤魔化せないって。テントの中の人達も、突然の肌寒さに腕を摩って首傾げてるって。
「あ、あの、ケイリオル卿」
「…………」
返事は無い。ただの氷像のようだ。
「──おじさん」
「……何?」
「寒いです」
「…………ごめん」
仕方無く秘奥義に出る。
彼の耳元でそう囁くと、さっきまでの冷気が嘘のように消え去った。感情が昂って溢れ出たらしい冷気を、ちゃんと抑えてくれたようだ。
ケイリオルさんはどうやら『おじさん』という呼び方──……というか、私から甘えられる事に非ッ常に弱いらしい。
まだ片手で数えられる程度しか甘えた事はないのだが、このやり方でお願いすると、彼は絶対に言う事を聞いてくれる。
まさに魔法の呪文なのだ。この、『おじさん』という言葉は。
……まあ、当然他の人に聞かれたら大問題なので二人きりの時か、耳打ちでしかこの言葉は口に出来ないのだけど。
「ケイリオル卿。治癒後にアミレスさんが逃げ出す恐れがあるので、彼女を拘束──身動きを取れないようにしてもらっても?」
リードさんは私を何だと思ってるんだ。
「分かりました。寝台に降ろした後、足を抑えておきます」
何故乗った!?
驚くも束の間、私は寝台に降ろされるなり宣言通りケイリオルさんに足を抑えられた。
両足を一気に。なんと片手で。
彼は大きな手で私の太腿を抑えつける。更に空いたもう片方の手で肩を抑えていて、何がなんでも私の身動きを封じようとしている事が窺える。
マジで体がびくともしねぇ……逃げるつもりはないけど、この人の拘束からは全く逃げられる気がしない。
「腕の切断……断面の損傷が激しい上に削られるように骨も筋肉も血脈も乖離してしまっている──これを治すならば、一か八かあれをやるしか……」
診断を終えたリードさんは深呼吸をした後、私の体に両手を翳した。
そして、その優しい瞳を白金色に輝かせた。
「我、光明の下僕たるロアクリード=ラソル=リューテーシーの名において希う。光よ、刹那の今を歪めよ。那由多の昇華を経て、尊き光は時をも超えし舟となろう────時計の針は逆行する」
それは、見た事のない魔法陣であった。いや……魔法陣と形容するのも間違いであろう時計盤を象るいくつもの魔法陣が、何重にも輝きを放つ。
リードさんの言葉に従うように魔法陣の時計盤が動き出し、まるで本物の時計のように針を回して時を遡っていく。
それと同時に私の体は白金色の温かな光に包まれ、その眩しさから目を閉じ、また開いたその瞬間。
「腕がくっついてる──?」
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「……ふぅ。くっつけたと言うより、本来の状態まで治した──って表現した方がいいかな。私の光の魔力を担保に、少しばかり時の魔力を使わせてもらったんだ。時の魔力と光の魔力で実質的な回帰を果たしたんだよ」
リードさんは事も無げに語るが、耳を疑うような単語がそこにはあった。
──時の魔力ってそれ……かれこれ数百年は所持者が現れていない超希少な魔力よね。
それを、今、リードさんが使ったと?
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