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第五章・帝国の王女
♢十五歳の冬編 446.蠍の尾を飲む者
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チクタクと。ささやかに、されど確実に時は刻まれる。
暖炉の中で火が弾け雪が窓を揺らす。それはさながら、自然の生み出した交響曲のようで。
まだ淫靡な熱の残る寝台の上で、一糸まとわぬ姿となった男女は布団に潜る。
女が体丸めて眠る傍で、男は女の紫色の頭を撫でながら静黙に煙草をふかしていた。
「……っ、やだ……はなして……!」
涙を僅かに浮かべ、女は寝言を呟いた。何かに怯えるように丸めた体は震え、彼女の表情を青白く変えていく。
「大丈夫、大丈夫だ。お前は汚くなんかない。だからもう大丈夫だ」
「ぅ……」
煙草を灰皿に押し付けて、男は女の体を抱き締めた。
ワインレッドの髪と蜜柑色の瞳を揺らし、悪夢に怯える女を優しく宥める。何度も『大丈夫だ』と言い聞かせ、その女が落ち着くまで頭を撫で続けた。
(……十数年経っても、お前はまだあの悪夢を忘れられねェんだな。メフィス)
蜂を誘う蜜花のような豊満な肢体。それを持つ蠱惑的な美女メフィスをその胸に抱き、体のあちこちに大きな傷を持つ男ヘブンは、口惜しさから顔を曇らせた。
彼等がまだ幼い頃……年齢にして、およそ十三歳ぐらいの時の話。
フォーロイト帝国が港町ルーシェには、とても可愛らしい娘がいた。ルーシェ一の娼館の顔とまで呼ばれる娼婦の娘であり、見事にその容姿を受け継いだ美少女。
隔世遺伝なのか、母親さえ持たない美の魔力を持って生まれたが為に、少女はありとあらゆるものを魅了してやまなかった。
それ故に。幼くして町の男達の人気者となっていたその少女は──ある日、制御の効かない美の魔力で魅了されてしまった町の男達に襲われた。
人気の無い路地に引き摺り込まれ、何度も何度も汚らしいものを出し入れされた。必死の抵抗も虚しく、僅か十三歳の少女は慰み物にされてしまったのだ。
その絶望は暫く続いた。
彼女の心と体が壊れてしまうまで、数時間程。それは、幼い少女の心が壊れるのには十分すぎる時間だった。
少女の心が壊れた瞬間美の魔力の効果は消滅し、男達は正気を取り戻した。
それと同時に気づいてしまった。この町一番の娼館で大事に育てられていた期待の花を、自分達が手折ってしまった事に。
これが例の娼館の主に知られてしまえば、もう二度とこの町では娼館に行けなくなる。
それに恐れおののいた男達は、ボロボロになった少女を路地裏に放置して、逃げ出した。
だが少女にはもう助けを呼ぶ力も、心も、何も残っていない。絞り出すようにこぼれ落ちた、「たすけて」という言葉すら、そよ風に掻き消されて消える程。
しかし、ここで奇跡的に助けが来た。
ワンワン! と遠くで犬が吠えている。その犬に連れられて、一人の少年が路地裏に入ってきたのだ。
「──メフィス?! 何があったんだ……!」
少女の幼馴染でもある、とある闇組織の雑用係の少年。酒色の髪を揺らし、彼は少女に駆け寄った。
「……っ、ぁ……」
「とりあえずオレの服着ろ! マジで、何が──っまさか、さっきすれ違った怪しい男達に……!?」
少年は歯ぎしりしつつも、少女に自分の服を着せて抱き上げ、急いで娼館に向かった。
彼女の母親や、家族同然の娼婦達はこれを聞いて激怒した。中には貴族の男もいたそうだが、問答無用で徹底的に調べ上げ、犯人の男達には責任を負わせたという。
到底口には出せないような残虐な復讐。
それが完遂されたところで、少女の心身に刻まれた絶望は消えない。
その事件から数週間後。なんとか精神面の回復の兆しが見えたと聞いた少年が、見舞いにと少女を訪ねたところ。
なんと、少女に泣きながら頼まれたのだ。「あの悪夢を打ち消して……っ、忘れさせて、おねがい」──と。
涙を流しながら、震える声で少女がそう懇願するものだから。
少年は、幼馴染を救いたい一心で一生懸命少女を抱いた。
それから十数年が経つ今でもその関係は続いていた。
日常生活を送る上では問題無いものの、ひとたび男に性的な視線を送られたり、体を触られた日には──彼女はあの悪夢を思い出し、立つ事さえままならなくなる。
その恐怖を忘れさせようと、彼は慰めるように彼女を抱いていた。
今のところ唯一と言っていい、彼女に触れられる男。それが、スコーピオンの頭目たるヘブンだった。
(コイツがこんな体してる以上、男共の性欲を煽るのは仕方無ェ事だが……頭の愛人だって事にしてンのに、まだコイツに迫るアホがいるとはな……)
これまでの十数年で幾度となく見て来た、家族同然の女の怯える姿。
恋愛感情なんて一切混ざらない、優しさだけが詰められた虚しい行為を繰り返すうちに、彼もメフィスをちゃんと救いたいと思うようになった。
だが、今はその方法がない。最善策かに思えたものも大した効果を発揮していないのだから。
「はァ。どうすりゃいいんだか」
肩を落としてため息を零すと、落ち着きを取り戻したメフィスがゆっくりと目蓋を押し上げた。
「……ヘブン」
「起きたか。気持ち悪ィところとか無いか?」
「えぇ……いつも、ありがとう」
「そう思うなら、明日オレの代わりにシャーリーと遊んでやってくれ。急用が入ったからオレは遊べないんだ」
「分かったわ。それまでに、体調をどうにかしないと……」
薄手の布団で体を隠しながら起き上がり、寝台の傍にあったグラスの酒を呷る。
まだ顔色の悪い彼女を見て、ヘブンはのそりと立ち上がってメフィスの元に向かった。そして、酒の匂いを漂わせる口元を熱く塞いだ。
深く、探るように。
どれ程その行為全てが情熱的でも、彼にとっては医療行為でしかない。幼馴染であり、家族同然の女の心を守る為の救済なのである。
「んっ……ヘブン、もう大丈夫よ。もう平気だから」
「そうか? でも辛くなったら言えよ」
「うん」
そう言い残し、メフィスは汗を流す為に湯浴みに向かった。
一人になったヘブンは、ポールハンガーにかけておいたガウンを身に纏う。一人用のソファに腰掛け、ヘブンはテーブルに置かれた新聞を手に取った。視線を横へ横へと動かしていったものの、その途中で眉を顰めていて。
「話には聞いてたが、あのクソガキ……マジでやりやがった……」
ルーシェでのみ配られる新聞──それに記されていた一大スクープを彼は見たらしい。
その内容とは、ルーシェ付近の平原に、教育の無償化が適用された一般市民向けの学校が建設されるという報せ。
入学条件は“フォーロイト帝国の市民である事”。それさえ守られていれば、六歳以上の子供から十二歳までの子供まで、無償で生徒として迎え入れるという。
まさに、世間知らずの王女が描いた夢物語が体現されたものだった。
実はこの学校、昨年のディジェル領の内乱阻止計画協力の対価にと、ヘブンからアミレスに作れと要求したものだったのだ。
水面下でこれの実現に向けて動き、アミレスは無事にヘブンとの約束を守った。本当はもう少し早く大々的な告知をする予定だったのたが……色々と大きなイベントが重なった結果、今となったらしい。
(あのガキの功績で、帝国内での様々な格差が地道であるが着実に無くなっていってる……アイツは、本当にオレ達平民の味方でいやがった)
このような馬鹿げた政策が貴族達から批判される事は想像に難くない。そう、生まれも育ちも決して良いとは言えないヘブンですら分かるような事。
だというのに、あの馬鹿な王女は平民の味方であり続けた。
それにより帝国民の間でアミレスの株はうなぎ登り。
王侯貴族を異常に毛嫌いするスコーピオンの中で、『氷結の聖女が他のクソ貴族共とは違う事なんて、俺はとっくに気づいてたけどな!!』と後方腕組み慧眼面をかます人間が続出する程であった。
(クソ海賊共からシャーリーとミアを救うわ、学校建てるわ無償化するわで既に滅茶苦茶なのに、シャーリーの体質改善にって変な石まで寄越しやがったし……マジでなんなんだよあのガキ。オレ達にここまでする意味がわかんねェ)
新聞を放り投げ、ヘブンは天井を見上げた。
「この分だとあの計画はボツにした方がいいかァ? 帝都の貧民街が壊れちまったらマズイからな……」
(──うちのヤツ等も、あのイカれた王女がいる間は帝都に手ェ出す気にもならねェだろ)
数年後に行う予定だったある計画。それのボツを検討し、あっさりと決定した。
命懸けの計画をわざわざ実行せずとも、最強格の権力で彼等の思い描く革命に近しい──国を巻き込む馬鹿を成し遂げる頭のおかしい王女がいるから。
あの子供が皇族として在り続ける限り、この国は彼等が夢見た格差の無い平和な国に向かっていくだろう。そう……ヘブンも認めたのだ。
アミレスにそのような思惑は特に無かった辺り、あのお人好しの王女だからこそ成し遂げられた偽善である事は確かだろう。
暖炉の中で火が弾け雪が窓を揺らす。それはさながら、自然の生み出した交響曲のようで。
まだ淫靡な熱の残る寝台の上で、一糸まとわぬ姿となった男女は布団に潜る。
女が体丸めて眠る傍で、男は女の紫色の頭を撫でながら静黙に煙草をふかしていた。
「……っ、やだ……はなして……!」
涙を僅かに浮かべ、女は寝言を呟いた。何かに怯えるように丸めた体は震え、彼女の表情を青白く変えていく。
「大丈夫、大丈夫だ。お前は汚くなんかない。だからもう大丈夫だ」
「ぅ……」
煙草を灰皿に押し付けて、男は女の体を抱き締めた。
ワインレッドの髪と蜜柑色の瞳を揺らし、悪夢に怯える女を優しく宥める。何度も『大丈夫だ』と言い聞かせ、その女が落ち着くまで頭を撫で続けた。
(……十数年経っても、お前はまだあの悪夢を忘れられねェんだな。メフィス)
蜂を誘う蜜花のような豊満な肢体。それを持つ蠱惑的な美女メフィスをその胸に抱き、体のあちこちに大きな傷を持つ男ヘブンは、口惜しさから顔を曇らせた。
彼等がまだ幼い頃……年齢にして、およそ十三歳ぐらいの時の話。
フォーロイト帝国が港町ルーシェには、とても可愛らしい娘がいた。ルーシェ一の娼館の顔とまで呼ばれる娼婦の娘であり、見事にその容姿を受け継いだ美少女。
隔世遺伝なのか、母親さえ持たない美の魔力を持って生まれたが為に、少女はありとあらゆるものを魅了してやまなかった。
それ故に。幼くして町の男達の人気者となっていたその少女は──ある日、制御の効かない美の魔力で魅了されてしまった町の男達に襲われた。
人気の無い路地に引き摺り込まれ、何度も何度も汚らしいものを出し入れされた。必死の抵抗も虚しく、僅か十三歳の少女は慰み物にされてしまったのだ。
その絶望は暫く続いた。
彼女の心と体が壊れてしまうまで、数時間程。それは、幼い少女の心が壊れるのには十分すぎる時間だった。
少女の心が壊れた瞬間美の魔力の効果は消滅し、男達は正気を取り戻した。
それと同時に気づいてしまった。この町一番の娼館で大事に育てられていた期待の花を、自分達が手折ってしまった事に。
これが例の娼館の主に知られてしまえば、もう二度とこの町では娼館に行けなくなる。
それに恐れおののいた男達は、ボロボロになった少女を路地裏に放置して、逃げ出した。
だが少女にはもう助けを呼ぶ力も、心も、何も残っていない。絞り出すようにこぼれ落ちた、「たすけて」という言葉すら、そよ風に掻き消されて消える程。
しかし、ここで奇跡的に助けが来た。
ワンワン! と遠くで犬が吠えている。その犬に連れられて、一人の少年が路地裏に入ってきたのだ。
「──メフィス?! 何があったんだ……!」
少女の幼馴染でもある、とある闇組織の雑用係の少年。酒色の髪を揺らし、彼は少女に駆け寄った。
「……っ、ぁ……」
「とりあえずオレの服着ろ! マジで、何が──っまさか、さっきすれ違った怪しい男達に……!?」
少年は歯ぎしりしつつも、少女に自分の服を着せて抱き上げ、急いで娼館に向かった。
彼女の母親や、家族同然の娼婦達はこれを聞いて激怒した。中には貴族の男もいたそうだが、問答無用で徹底的に調べ上げ、犯人の男達には責任を負わせたという。
到底口には出せないような残虐な復讐。
それが完遂されたところで、少女の心身に刻まれた絶望は消えない。
その事件から数週間後。なんとか精神面の回復の兆しが見えたと聞いた少年が、見舞いにと少女を訪ねたところ。
なんと、少女に泣きながら頼まれたのだ。「あの悪夢を打ち消して……っ、忘れさせて、おねがい」──と。
涙を流しながら、震える声で少女がそう懇願するものだから。
少年は、幼馴染を救いたい一心で一生懸命少女を抱いた。
それから十数年が経つ今でもその関係は続いていた。
日常生活を送る上では問題無いものの、ひとたび男に性的な視線を送られたり、体を触られた日には──彼女はあの悪夢を思い出し、立つ事さえままならなくなる。
その恐怖を忘れさせようと、彼は慰めるように彼女を抱いていた。
今のところ唯一と言っていい、彼女に触れられる男。それが、スコーピオンの頭目たるヘブンだった。
(コイツがこんな体してる以上、男共の性欲を煽るのは仕方無ェ事だが……頭の愛人だって事にしてンのに、まだコイツに迫るアホがいるとはな……)
これまでの十数年で幾度となく見て来た、家族同然の女の怯える姿。
恋愛感情なんて一切混ざらない、優しさだけが詰められた虚しい行為を繰り返すうちに、彼もメフィスをちゃんと救いたいと思うようになった。
だが、今はその方法がない。最善策かに思えたものも大した効果を発揮していないのだから。
「はァ。どうすりゃいいんだか」
肩を落としてため息を零すと、落ち着きを取り戻したメフィスがゆっくりと目蓋を押し上げた。
「……ヘブン」
「起きたか。気持ち悪ィところとか無いか?」
「えぇ……いつも、ありがとう」
「そう思うなら、明日オレの代わりにシャーリーと遊んでやってくれ。急用が入ったからオレは遊べないんだ」
「分かったわ。それまでに、体調をどうにかしないと……」
薄手の布団で体を隠しながら起き上がり、寝台の傍にあったグラスの酒を呷る。
まだ顔色の悪い彼女を見て、ヘブンはのそりと立ち上がってメフィスの元に向かった。そして、酒の匂いを漂わせる口元を熱く塞いだ。
深く、探るように。
どれ程その行為全てが情熱的でも、彼にとっては医療行為でしかない。幼馴染であり、家族同然の女の心を守る為の救済なのである。
「んっ……ヘブン、もう大丈夫よ。もう平気だから」
「そうか? でも辛くなったら言えよ」
「うん」
そう言い残し、メフィスは汗を流す為に湯浴みに向かった。
一人になったヘブンは、ポールハンガーにかけておいたガウンを身に纏う。一人用のソファに腰掛け、ヘブンはテーブルに置かれた新聞を手に取った。視線を横へ横へと動かしていったものの、その途中で眉を顰めていて。
「話には聞いてたが、あのクソガキ……マジでやりやがった……」
ルーシェでのみ配られる新聞──それに記されていた一大スクープを彼は見たらしい。
その内容とは、ルーシェ付近の平原に、教育の無償化が適用された一般市民向けの学校が建設されるという報せ。
入学条件は“フォーロイト帝国の市民である事”。それさえ守られていれば、六歳以上の子供から十二歳までの子供まで、無償で生徒として迎え入れるという。
まさに、世間知らずの王女が描いた夢物語が体現されたものだった。
実はこの学校、昨年のディジェル領の内乱阻止計画協力の対価にと、ヘブンからアミレスに作れと要求したものだったのだ。
水面下でこれの実現に向けて動き、アミレスは無事にヘブンとの約束を守った。本当はもう少し早く大々的な告知をする予定だったのたが……色々と大きなイベントが重なった結果、今となったらしい。
(あのガキの功績で、帝国内での様々な格差が地道であるが着実に無くなっていってる……アイツは、本当にオレ達平民の味方でいやがった)
このような馬鹿げた政策が貴族達から批判される事は想像に難くない。そう、生まれも育ちも決して良いとは言えないヘブンですら分かるような事。
だというのに、あの馬鹿な王女は平民の味方であり続けた。
それにより帝国民の間でアミレスの株はうなぎ登り。
王侯貴族を異常に毛嫌いするスコーピオンの中で、『氷結の聖女が他のクソ貴族共とは違う事なんて、俺はとっくに気づいてたけどな!!』と後方腕組み慧眼面をかます人間が続出する程であった。
(クソ海賊共からシャーリーとミアを救うわ、学校建てるわ無償化するわで既に滅茶苦茶なのに、シャーリーの体質改善にって変な石まで寄越しやがったし……マジでなんなんだよあのガキ。オレ達にここまでする意味がわかんねェ)
新聞を放り投げ、ヘブンは天井を見上げた。
「この分だとあの計画はボツにした方がいいかァ? 帝都の貧民街が壊れちまったらマズイからな……」
(──うちのヤツ等も、あのイカれた王女がいる間は帝都に手ェ出す気にもならねェだろ)
数年後に行う予定だったある計画。それのボツを検討し、あっさりと決定した。
命懸けの計画をわざわざ実行せずとも、最強格の権力で彼等の思い描く革命に近しい──国を巻き込む馬鹿を成し遂げる頭のおかしい王女がいるから。
あの子供が皇族として在り続ける限り、この国は彼等が夢見た格差の無い平和な国に向かっていくだろう。そう……ヘブンも認めたのだ。
アミレスにそのような思惑は特に無かった辺り、あのお人好しの王女だからこそ成し遂げられた偽善である事は確かだろう。
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