だいたい死ぬ悲運の王女は絶対に幸せになりたい!〜努力とチートでどんな運命だって変えてみせます〜

十和とわ

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第四章・興国の王女

425.その輝きは静かに翳る。

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 僕はほとんどお酒を飲んだ事がなかった。
 何度か信徒から寄付されるお酒を飲んだ事もあったけれど、すぐに気持ち悪くなったし、特に美味しいとも思わなかった。

 そんな僕がアンヘル君の元にお酒を持って駆け込んだのは、本当にただの気まぐれ。
 そこまで飲むつもりはなかったんだけど、アンヘル君が黒い笑顔でワインボトルを口の中に捩じ込んできたから、凄まじい量のお酒を飲む羽目になった。
 僕はただ、ちびちびと飲みながら待ち望んだ姫君のお茶会に思い馳せたかっただけなのに。
 アンヘル君は『かーっははははッ!』と高笑いしながら、泥酔する僕を指さしていた。ジタバタしながら笑い泣いていたから、昨夜は多分アンヘル君もかなり酔っていたと思う。

 朝を迎え、二日酔いで最悪の体調を付与魔法エンチャントで見た目だけでも誤魔化して、僕はアンヘル君と共にお茶会に向かった。
 でも、正直なところ……最初から頭が半分ぐらい働いてなかった。ずっとふわふわしていたし、凄く眠たかった。その所為か途中から何を話してたかあやふやになっている。
 迎え酒をして戻る意識。先程まで、なんだか物凄く、醜態を晒していた気がする。
 そんな漠然とした不安に襲われながらも、僕は魔王を殺そうと奮闘したのだが……結局魔王を殺す事は叶わなかった。
 僕が弱いからじゃなくて、姫君に殺しちゃ駄目って言われてたからだし。殺して良かったら殺せたもん。

 我ながら情けない弁明を繰り返しつつ、魔王を追いかけ回していたら……姫君がアンヘル君の隣に座ろうとしていた。それに気づいた僕は急いで割り込み、姫君がアンヘル君の隣に座る事を阻止する。
 無事に妨害出来た安心からか少しばかり意識が遠のく。遠のく意識の中で、薄らとアンヘル君と姫君の会話が聞こえてきた。
 アンヘル君が混血ハーフなのは何故なのか。そんな悩みを、姫君はいとも容易く解決してしまったらしい。

 すごいなあ、流石は姫君だ。
 賢いなあ。素敵だなあ。
 そんな風に、半分夢に浸る僕は呑気に考えていた。するとどうやら話題は僕の事になったようで。

「それにしても……ミカリア様ってお酒とか飲むのね。本当に意外だわ」
「引く程弱いがな。こいつも一応人間だし、それなりに娯楽は嗜むんだろ。どうでもいいけど」
「適当だなぁ」

 大好きな二人の和やかな会話が聞こえてくる。それはとても心地よく、僕を眠りに誘う。
 だがそこに、眠りを妨げる邪魔者が割り込んで来た。

「ぶっちゃけさァ、聖人とか要らないよなって魔王オレサマ思うワケよ。だって魔族的にはすげェ邪魔だし、聖人それ

 耳障りな音。もういっその事喉を潰してやろうかと思うような不愉快な声が、この和やかで尊い空気を壊してしまった。

「お酒臭いなぁ……あと、それ絶対国教会信徒の前で言っちゃ駄目だからね。ミカリア様は人類の希望なんだから」
魔族オレサマたちの絶望でもあるけどな」
「ああ言えばこう言う……そんなに嫌いなら関わらなければいいじゃないの」
「じゃァお前がアイツと関わんのやめてくれよ」
「なんでよ」

 ふつふつと苛立ちが募る。目を開けば視界に入ってしまうであろう魔王を──あの憎い男を……僕は殺したくて仕方が無い。

「ダイイチさァ、人類最強の聖人なんて所詮ただの偶像だろ。そんなの周りの奴等の自己満足だし、本人の存在価値皆無じゃね?」

 何かが、芯まで冷えきったような気がする。
 僕の事を何も知らない悪魔が──……忌まわしき魔王という存在が、なんの権利があって聖人ぼくを否定するんだ?
 全身の血が沸騰する。頭から爪先まで、怒りという感情が僕を支配しようとする。
 目を開いて、悪魔を捉え、この手で消滅させなければきっと気が済まない。そんな確信すらある怒りが、僕の中に渦巻いていた。しかし、

「……ねぇ、シュヴァルツ。貴方が悪魔だって事も、魔王だって事も分かってる。天敵とも言える聖人を嫌っている事も分かるわ。──でも。だからって、それが人を貶していい理由にはならないわよ」

 彼女は僕の味方をしてくれた。それだけで少しは溜飲も下がるというものだ。

「人に限らず誰にだって悪口は言っちゃいけないの。時には、ほんの些細な一言で……大惨事に発展する事もあるんだから」
「はァ……? だがこれが事実だろ。事実を言って何が悪いんだ。聖人なんて象徴モノに、一体どんな存在意義があるんだ? つもるところ、聖人なんて大層な名前をしてるだけのただの操り人形じゃねェか。人類が皆平等に平和を享受出来ますように~~なんてくっだらねェ理想の為の使い捨ての道具。オレサマ、そーゆー人形みてェなツマラナイ人間は大っ嫌いなんだよ」

 本当に何が悪いのか分かってなさそうな口調。
 ほら、だから言ったじゃないか。悪魔と人間は決して理解し合えない。悪魔なんて、人間にとっての害悪でしかないんだって。

「────だから、ミカリア様の事が嫌いなのね。そして……私の事も、嫌いなのね」
「急に何言って──……」
「貴方には私達の気持ちなんて何も分からないでしょう。いや、貴方に限らずきっと誰も分かってくれないんでしょうね」

 とても冷たい声が耳に届いた。
 今まで聞いた事がない……ラフィリアのような無機質さすら感じる彼女の声に、僕は思わず目を開けて体を起こした。
 そして、彼女の顔を見て言葉を失う。
 あんなにも表情豊かな少女から完全に表情というものが抜け落ちていた。それなのに、彼女の瞳だけが作り物かの如く異様に輝いていて……僕達は紛うことなき畏怖を抱いた。

「生まれる前から人生も、意思も、何もかも全て定められて一切の自由を許されなかった人の気持ちは分かる? 何かを知ってしまう度に知りたくなかったって後悔するし、それを教えてくれたひとを恨んだ事だってある。ずっと普通だと思っていた日々いま人生かこが異常だって知った時には、生きてる意味が分からなくて……自分はどうして異常なんだって世界に絶望するの」

 姫君が淡々と語り紡ぐそれに、きっとこの場で僕だけは強く心を揺さぶられていた。それは……とても、とても──僕には覚えのあるものだったから。

「分刻みの予定を勝手に決められて、人間らしく生きる事も許されず、何もかもを世話されて、それがおかしいとも気づけないよう狭い箱庭に閉じ込められた。神に選ばれたとか、愛されたとか、何も分からないままに自分はそういう・・・・もの・・だと思い込んで、必死に道化を演じ続けるの。だってそれしか生き方を知らないから。そんな経験が、貴方にはある?」

 ずっと無そのものだった姫君にようやく表情が戻ったかと思えば、それは非の打ち所がない完璧な微笑みだった。
 王女らしい笑顔でも、少女らしい笑顔でもない。見た者全てに安心感と充足感を分け与える、かつて僕も教わったもの──……。
 それは、完璧な微笑アルカイックスマイルだった。

「空を見て、子供達の笑い声を聞いて……初めて外という概念を知る。今まで過ごしていた狭い世界が全てじゃないってここではじめて気づく。だけど、逃げ出すなんて選択肢は端から存在しないし、例え選択肢があっても、今更外で生きられる訳が無いでしょう?」

 姫君は止まらない。この場にいる誰もが耳を疑い黙り込んだ為、とても静かになったお茶会会場には姫君の声だけが落とされる。
 それは、まるで氷柱のように鋭く、脆い言葉だった。

「だからずっとずっと…………牢獄のような部屋で人形のように着飾られ、必要な時だけ奴隷のように連れ出されて、それだけが自分の存在意義だと思って一生懸命他人の為に命をすり減らすの。世の為人の為、聞きたくもない戯言を一言も聞き漏らさず記憶して、見ず知らずの誰かの醜悪な欲望の為に何時間も自分の体を差し出すの。そんな生き方しか出来ない人の気持ちが、貴方に分かる?」

 決して微笑みを絶やさず彼女は悪魔に問いかけた。そんな姫君の様子を見て、悪魔は酷く狼狽えている。

「何、言ってんだよ。お前……ホントに何を──っ」
「そんなにたじろいでどうしたの? 私はいつも通りですよ。ただ、うん。貴方の発言に、とても虚しい気持ちになったのかな。理解出来ないからって、頭ごなしに否定して貶すのはやめて欲しくて……それで、感情的になっちゃった。みたいです」
「感情的……今のが?」

 まるで人間のように、悪魔の表情は曇る。

「ねぇ、シュヴァルツ。もし貴方がミカリア様の立場だったら、自分の存在そのものを否定されて……どう思います?」
「……むかつくな。お前にオレサマの何が分かんだよ、って思う」
「なら貴方が今しなければならない事は、何?」
「…………」

 妙にしおらしい様子で、悪魔は僕の方を見た。そして、

「わる、かった……な」

 なんと聖人ぼくに謝罪の言葉を告げてきたのだ。
 忌々しい悪魔が。魔族の統率者たる魔王が。僕に向けて謝罪の言葉を口にした。
 それに僕達が唖然となっていると、

「よく出来ました。偉いですよ、シュヴァルツ」

 姫君は隣に座っていた悪魔の頭に手を伸ばし、笑顔でその髪を撫でていた。その包容力に溢れた表情や雰囲気に、何故か僕まで変な気分になってしまう。

「……ん」
「こうして見るとシュヴァルツの時とあんまり変わりませんね、ヴァイス」
「──あのさァ、お前、今日なんか変だぞ」
「そうかしら?」
「変。ちょーぜつヘン!」

 悪魔は駄々をこねる幼子のように主張する。
 確かに今日の姫君はいつもと違うな……なんというか、今まで凄く遠くに感じていた彼女が、今だけはとても近くに──まるで同じ立場にいるかのように感じる。

「今日っつーか、ミカリアの話が始まった辺りからだろうよ。王女様が変なのは」
「アンヘルまで……そんなに変なの? 私としては、特に何もおかしいとは思わないのだけど」
「あ、戻った。さっきまで変だったぞ。なんか昔のミカリアみたいだった」
「昔のミカリア様みたい?」

 こくりと頷いて、アンヘル君はケーキを頬張った。

「俺には分からんが、王女様にはミカリアと似通ったところがあるんだろ? どうせそうなんだろうさ」
「えぇ……?」
「ま、俺には分からねぇけど」

 何故か偉そうにふんぞり返るアンヘル君に、残念なものを見る視線が集まる。
 その時、何かを思いついたらしい緑の竜がおもむろに口を開いた。

「アミレスとその聖人とやらが似ておるのは、先のアミレスの発言からして間違いなかろう。先の発言はどう考えても実体験・・・から来た言葉じゃ。それ程に真に迫った語り口調じゃったからの」
「実体験──……そんな訳ないじゃない。確かに十二歳になるまで一度も城から出た事はなかったけど、ハイラは私の事を一人の人間として尊重してくれていたもの」
「むむむ、言われてみればそうか……少々辻褄が合わぬが、どうしてなのかのぅ」

 彼女の膝の上で、緑の竜は腕を組んで唸りはじめた。そんな緑の竜の頭を撫でる姫君は、その瞳を困惑一色に染めていた。
 一体どういう事なのか。先程の言葉は僕に同情してのものではなく、彼女自身・・・・の言葉だった。それなのに、姫君にはその体験きおくがないと。
 何らかの理由から記憶を失っているとか? あの発言が嘘だとは到底思えないし、やはり彼女が記憶を失っている線が濃厚だろう。
 だとすれば。

 姫君も──……僕と、同じだったのでは?

 先程の発言がそれを裏付ける。彼女も僕のように自由を切望した過去があり、僕のように非情な現実に失望した過去がある。
 その苦しみや虚しさを誰も理解してくれない世界で、僕はなんとかアンヘル君と出逢えた。彼が……理解出来ずとも静かに聖人ぼくを受け入れてくれた彼が、僕の心の支えとなってくれたのだ。
 だが姫君はどうだろう。姫君に、僕にとってのアンヘル君のような存在がいなかったら……彼女はこれから先もずっと、誰にもその孤独を受け入れてもらえない。
 それはとても辛い事だ。僕はそれを経験した事があるから、誰よりもその辛さを分かる。

 ──そうだ。そうだったんだ!
 姫君を一番理解出来るのは僕だ。同じような過去痛みを抱え、その苦しみを分ち合えるのは僕だけだったんだ!
 ああ……そういう事だったのか。僕と姫君はやっぱり・・・・運命で結ばれていた。
 最初から決まっていたんだ。彼女と出会い支え合う為に、僕は不老不死になった。これは神々の思し召し──運命の女神、フォンティーァ様の導きだったのだろう。
 今までの僕の人生は、今こうして姫君との運命を知る為にあった。辛く、虚しく、もどかしい人生だったけど…………その不幸は全て、彼女との運命の為にあったのだ。
 ……──あぁ、本当に。今日まで生きていて良かった。

 神への誓いの口付けかのように恭しく。唇同士であれば色がうつってしまいそうなぐらい、右手の小指に唇を押し当てる。
 お酒の所為なのか運命を見つけられた事に興奮しているのか、どちらなのかは分からないが……僕の顔はとても熱くなり、自然と目や口元は緩んでいた。

 今は有象無象が湧いて出ているけれど、彼女の運命は僕であり、僕の運命は彼女だ。
 ならば何も焦る必要はない。何故なら僕達は運命で結ばれているのだから。
 互いを補って、理解して、真の意味で一つになれる。
 そんな相手はきっとこの世に貴女しかいないし、姫君にとっても僕しかいない。ねぇ、そうでしょう?

 だから僕は待ちましょう。姫君はまだこの運命に気づけていないようだから……貴女が、自分にとって最も必要な存在が僕であると気づくその時まで。
 僕は、静かに貴女を想い続けておきます。
 だからどうか──……その時が来たら、貴女も僕を同じだけ愛して下さいね、姫君。

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