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第四章・興国の王女
381.黒白の名4
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「人類? そんなのクソ程興味無ェよ」
「……そう、ならよかった」
シュヴァルツはキッパリと物を言った。
言い方に棘があるものの、彼の口から敵意が無い事を聞けたのだからオールオッケー。悪魔を信じるなんて馬鹿みたいな話だが、私は彼を信じる。
これまで数年間共に生きてきたもう一人の彼を信じよう。
「よくない! 何もよくないよアミィ! アイツは魔王だよ? 魔族の王なんだよ?!」
「でもシュヴァルツじゃない」
「だからっ、シュヴァルツがボク達を騙してたって事! 魔族なんて関わってもロクな事ないよ!!」
シルフは私の肩をわし掴み、前後左右にと揺さぶってくる。
「その言葉そっくりそのまま返すぜ、精霊の。ロクな事にならない云々なら精霊共のがオレサマ達より上だろォが。すーぐ人間を無理やり引きずり込むくせに、よくもまァそんな偉そうな事言えたな」
「……あ? 理性も持たない愚かな種族が一丁前に生物らしく振る舞うなよ、身の程を弁えろ」
「ハンッ、神々の犬がキャンキャン吠えてやがる。オレサマ達が理性を持たない種族なら、お前等は心を持たない種族だろうなァ。人間共の意思も何もかも無視して好き勝手やるのが精霊共の十八番なんだろ?」
「人間の魂を──魔力炉を食い物にしてる連中に言われたくないな。お前達の身勝手な行動でどれだけこちらが迷惑を被って来たと思ってるんだ」
すっごいギスギスしてる。
とんでもない美形二体が険しい顔で火花を散らしているからか、その間に挟まれている私にいつ飛び火するのか分からなくて肝を冷やしている。
精霊と魔族が仲悪いのは聞いてたけど……想像以上に仲が悪い。そう、胃がキュッとなった。
シルフ達の喧嘩から目を逸らしつつ、倒れている皆の事を思い出す。
アルベルトに『倒れてる皆を介抱して欲しいの』と口パクで伝えると、アルベルトは完全に理解したと言わんばかりの表情で頷き、『お任せを』と口をパクパクさせて立ち上がった。
そしてアルベルトは、メイシアとマクベスタとフリードルを順番に回収し、私達の近くで改めて寝かせた。その後、なんと影の中から下位万能薬を取り出して、ハンカチーフにそれを染み込ませて顔にそれをそっと乗せた。
下位万能薬でしっとりと濡れたハンカチーフは三人の顔に張りつき、息を吸った際の形状で固まっている。
あれ危なくない!? どう見たって息出来ないよね!?
と頬に冷や汗を浮かべながら目を点にしていると、アルベルトは三人に向かって何らかの魔法を使った。
黒い魔法陣が消えたかと思えば、いつの間にかハンカチーフから水分が消え去っていた。三人の呼吸も先程より強くなり、その胸元は上下する。
マクベスタが息を吐いたらあんなにしっとりと張りついていたハンカチーフがはらりと落ちて、一体何が起きたのだと私は目を疑った。
……というか、イリオーデは? もしかして忘れちゃってる?
辺りを見渡して一人遠くで気を失っているイリオーデを発見し、アルベルトに『イリオーデは向こうだよ』と口パクで再度伝える。
アルベルトはこれに気づくと貼り付けたような笑顔で小さく頷き、おもむろにイリオーデの元に向かった。
先程までの三人とは打って変わって引き摺るようにイリオーデを連れて来たかと思えば、直接その顔に下位万能薬をかけ、アルベルトは暫く経過を観察していた。
何か色々と雑になってる気がするけど……やっぱりアルベルトも疲れてるのね。あれだけ戦ったんだもの、当然だわ。
それに、メイシア達にハンカチーフを三枚も使ったからもう予備が無いのだろう。だから直接顔にかけたんだろうな。
でも、どうせならもう少し優しくかけてあげたらいいのに。そんな高所からオリーブオイルみたいにかけなくても……。
アルベルトも相当疲れてるんだろうな。今度有給取らせないと。
そう、中々に過酷な東宮という労働環境を見直す必要性を感じていた時。ずっとぎゃあぎゃあ言い争っていたシルフとシュヴァルツの仲裁をする者が。
「──シルフさんっ! 鍵、やっと見つけました!!」
ぐにゃりと歪んだ空間から現れて、師匠はふわりと着地する。
その手には、銀河のように煌めく枝のようなものが握られていた。
それを見たシルフは途端に顔色を明るくし、「でかした、エンヴィー!」と師匠からその杖を受け取った。
「まさかそれって……」
「その枝、は」
更に、その杖にはシュヴァルツとナトラもそれぞれ反応を見せる。
特にナトラの反応が気になった。何だかとても懐かしいものを見るような……驚きと喜びが混ざった複雑な色を瞳に滲ませているのだ。
「ナトラ、あの枝について何か知ってるの?」
「……あぁ。あれは我等、五色の竜と同じ母体から生まれたもの。正真正銘、【世界樹】の枝じゃ。【世界樹】の枝と言うても、末端も末端の小枝に過ぎぬみたいじゃがな」
「世界樹の枝……」
ナトラは確かに懐かしんでいた。その枝を──同じ母体から生まれた存在を。
純血の竜種は【世界樹】に作られた存在。
そうは聞いていたけれど、いざ本人の口から語られると何だか寝物語を聞いているような気分になる。
「ナトラの言う通り、これは【世界樹】の枝だ。それと同時に、各世界を繋ぐ扉の鍵でもある。まあ……精霊界には扉らしい扉もないから、ボク達にとってこれは、神々から管理を押し付けられただけのものなんだけどね」
「これがいるかもーって事で精霊界に戻って、王命──……ごほん、シルフさんと俺からの頼みで皆で手分けして探してたんですよ。で、さっきようやく見つかって急いで来たって訳です。いやー、まさかあんな所にあるとは」
師匠は苦笑を浮かべて肩を竦めた。
あの枝を探す為に、シルフ達は精霊界に戻っていたらしい。だが途中で私がシルフを呼び出してしまったから、失せ物探しに少し時間がかかったとか。
なんだか申し訳ない事をしてしまったな……。
「そう言えば。これ、どこにあったの?」
「天文台の椅子の脚になってましたね。ケイさんが権能で確認したところ、数千年前にシルフさんが椅子の脚壊した時に直すのをめんどくさがって、たまたま近くにあった鍵を脚代わりにしてたらしいです」
「あー……なんとなく思い出した。どうせこんなの使わないからってやった気がする」
「使う時来たっすけどね」
「来ちゃったなぁ」
よく分からないけど、シルフ達が言うにはあの枝が扉を閉める事の出来る鍵らしい。全くそうは見えないが、シルフが言うんだから間違いない。
鍵という大きなアイテムが登場した事で、あと少しでパズルのピースが埋まりそうになった。
あと少し、ほんの一つや二つピースが見つかれば……きっと、このパズルは完成する。
この災害を──魔物の行進を、きっとどうにか出来る。
「……そう、ならよかった」
シュヴァルツはキッパリと物を言った。
言い方に棘があるものの、彼の口から敵意が無い事を聞けたのだからオールオッケー。悪魔を信じるなんて馬鹿みたいな話だが、私は彼を信じる。
これまで数年間共に生きてきたもう一人の彼を信じよう。
「よくない! 何もよくないよアミィ! アイツは魔王だよ? 魔族の王なんだよ?!」
「でもシュヴァルツじゃない」
「だからっ、シュヴァルツがボク達を騙してたって事! 魔族なんて関わってもロクな事ないよ!!」
シルフは私の肩をわし掴み、前後左右にと揺さぶってくる。
「その言葉そっくりそのまま返すぜ、精霊の。ロクな事にならない云々なら精霊共のがオレサマ達より上だろォが。すーぐ人間を無理やり引きずり込むくせに、よくもまァそんな偉そうな事言えたな」
「……あ? 理性も持たない愚かな種族が一丁前に生物らしく振る舞うなよ、身の程を弁えろ」
「ハンッ、神々の犬がキャンキャン吠えてやがる。オレサマ達が理性を持たない種族なら、お前等は心を持たない種族だろうなァ。人間共の意思も何もかも無視して好き勝手やるのが精霊共の十八番なんだろ?」
「人間の魂を──魔力炉を食い物にしてる連中に言われたくないな。お前達の身勝手な行動でどれだけこちらが迷惑を被って来たと思ってるんだ」
すっごいギスギスしてる。
とんでもない美形二体が険しい顔で火花を散らしているからか、その間に挟まれている私にいつ飛び火するのか分からなくて肝を冷やしている。
精霊と魔族が仲悪いのは聞いてたけど……想像以上に仲が悪い。そう、胃がキュッとなった。
シルフ達の喧嘩から目を逸らしつつ、倒れている皆の事を思い出す。
アルベルトに『倒れてる皆を介抱して欲しいの』と口パクで伝えると、アルベルトは完全に理解したと言わんばかりの表情で頷き、『お任せを』と口をパクパクさせて立ち上がった。
そしてアルベルトは、メイシアとマクベスタとフリードルを順番に回収し、私達の近くで改めて寝かせた。その後、なんと影の中から下位万能薬を取り出して、ハンカチーフにそれを染み込ませて顔にそれをそっと乗せた。
下位万能薬でしっとりと濡れたハンカチーフは三人の顔に張りつき、息を吸った際の形状で固まっている。
あれ危なくない!? どう見たって息出来ないよね!?
と頬に冷や汗を浮かべながら目を点にしていると、アルベルトは三人に向かって何らかの魔法を使った。
黒い魔法陣が消えたかと思えば、いつの間にかハンカチーフから水分が消え去っていた。三人の呼吸も先程より強くなり、その胸元は上下する。
マクベスタが息を吐いたらあんなにしっとりと張りついていたハンカチーフがはらりと落ちて、一体何が起きたのだと私は目を疑った。
……というか、イリオーデは? もしかして忘れちゃってる?
辺りを見渡して一人遠くで気を失っているイリオーデを発見し、アルベルトに『イリオーデは向こうだよ』と口パクで再度伝える。
アルベルトはこれに気づくと貼り付けたような笑顔で小さく頷き、おもむろにイリオーデの元に向かった。
先程までの三人とは打って変わって引き摺るようにイリオーデを連れて来たかと思えば、直接その顔に下位万能薬をかけ、アルベルトは暫く経過を観察していた。
何か色々と雑になってる気がするけど……やっぱりアルベルトも疲れてるのね。あれだけ戦ったんだもの、当然だわ。
それに、メイシア達にハンカチーフを三枚も使ったからもう予備が無いのだろう。だから直接顔にかけたんだろうな。
でも、どうせならもう少し優しくかけてあげたらいいのに。そんな高所からオリーブオイルみたいにかけなくても……。
アルベルトも相当疲れてるんだろうな。今度有給取らせないと。
そう、中々に過酷な東宮という労働環境を見直す必要性を感じていた時。ずっとぎゃあぎゃあ言い争っていたシルフとシュヴァルツの仲裁をする者が。
「──シルフさんっ! 鍵、やっと見つけました!!」
ぐにゃりと歪んだ空間から現れて、師匠はふわりと着地する。
その手には、銀河のように煌めく枝のようなものが握られていた。
それを見たシルフは途端に顔色を明るくし、「でかした、エンヴィー!」と師匠からその杖を受け取った。
「まさかそれって……」
「その枝、は」
更に、その杖にはシュヴァルツとナトラもそれぞれ反応を見せる。
特にナトラの反応が気になった。何だかとても懐かしいものを見るような……驚きと喜びが混ざった複雑な色を瞳に滲ませているのだ。
「ナトラ、あの枝について何か知ってるの?」
「……あぁ。あれは我等、五色の竜と同じ母体から生まれたもの。正真正銘、【世界樹】の枝じゃ。【世界樹】の枝と言うても、末端も末端の小枝に過ぎぬみたいじゃがな」
「世界樹の枝……」
ナトラは確かに懐かしんでいた。その枝を──同じ母体から生まれた存在を。
純血の竜種は【世界樹】に作られた存在。
そうは聞いていたけれど、いざ本人の口から語られると何だか寝物語を聞いているような気分になる。
「ナトラの言う通り、これは【世界樹】の枝だ。それと同時に、各世界を繋ぐ扉の鍵でもある。まあ……精霊界には扉らしい扉もないから、ボク達にとってこれは、神々から管理を押し付けられただけのものなんだけどね」
「これがいるかもーって事で精霊界に戻って、王命──……ごほん、シルフさんと俺からの頼みで皆で手分けして探してたんですよ。で、さっきようやく見つかって急いで来たって訳です。いやー、まさかあんな所にあるとは」
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「使う時来たっすけどね」
「来ちゃったなぁ」
よく分からないけど、シルフ達が言うにはあの枝が扉を閉める事の出来る鍵らしい。全くそうは見えないが、シルフが言うんだから間違いない。
鍵という大きなアイテムが登場した事で、あと少しでパズルのピースが埋まりそうになった。
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