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第四章・興国の王女
380.黒白の名3
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魔王。その単語を聞いて、開いた口が塞がらなかった。
数年前に魔界から姿を消した魔王。あんまり興味が無くて、名前が長かったなーぐらいの覚えしかないのだけど…………シュヴァルツがたまに夢に出てきた悪魔で、しかもその悪魔が行方不明だった魔王って何!? そんな事あるの?!
「嘘、でしょ……?」
「なんじゃアミレス。お前、あやつが人間ではないと知らなかったのか」
「逆にナトラは知ってたの!?」
「当然じゃ。我、竜ぞ? あやつが何故か人間のフリをしておったから、気を利かせてやっていただけさな」
「そうなんだ…………」
まさかの衝撃の事実。ナトラは初めからシュヴァルツの正体についてはある程度知っていたらしい。
「魔王……シュヴァルツが、あの魔王だって……?」
シルフは頬をひくつかせて悪魔を凝視していた。
精霊さんと魔族は仲が悪いって聞いてるけど、きっと私には計り知れないような因縁が両者の間にはあるのだろう。
……ん? ちょっと待って。シュヴァルツが魔王で、今起きている魔物の行進は魔界の魔物達の人間界侵略で──。
「つまりシュヴァルツが魔物の行進の責任者って事!?」
バッと悪魔の方を見ると、こちらに気づいた彼は困ったような顔を作り、胸の前で手を振った。
「ちげェーよ。魔物の行進に関してはオレサマの管理下にねェ魔界そのものの伝統行事みたいなモンなんだ。確かにオレサマは魔王だが、この魔物の行進に関してはオレサマは超絶無関係。そう目くじら立てられても困る」
悪魔が、低く蠱惑的な声で淡々と語る。
「それはともかく。精霊のが無事に制約の破棄を成し遂げてくれた為、連鎖的に魔界にも制約を破棄する権利が与えられた。その数は僅かとは言え、神々に捕捉される前にこちらもいくつかの制約を破棄出来た。そのお陰で──オレサマも人間界で名乗れるようになったんで、魔界の不始末は何とかしてやるよ。あと、あのクソ天使共もな」
そう言い放つやいなや、悪魔は鋭く整えられた爪が光る青白い手を天に掲げた。
すると、その手の上に薄暗い紫色の魔法陣が輝き出して。
「何回も何回もお前等に煮え湯を飲まされ続けたオレサマが、天使を殺す為の手段を用意してない訳ねェだろ?」
悪魔は嗤う。心底馬鹿にしたような、心底愉悦に浸るような、そんな歪んだ笑顔で嗤う。
「光の使者よ、失墜せよ。お前達の光はこの世に無く、お前達の光は我が闇の中に融けて逝く──」
どこか淫靡的な仕草でゆっくりと手を閉じ、悪魔が天に掲げた手で握り拳を作った途端。天使達の光輪が黒ずんでいったそばからボロボロと崩れてゆく。
それには天使も驚き、困惑からお互いに助けを求めようと手を伸ばすも、
「久遠の闇に震えて眠れ」
その瞬間、天使達の翼までもがあっという間に崩れ去る。
空を飛べなくなった天使達は、遥か上空から凄まじい速度で落下していった。それだけでも死んでしまいそうなのに、この悪魔は抜かりなかった。
「……──光亡き夜」
紫色の魔法陣から、夥しい量の蝶々が現れる。それらはおよそ蝶々とは思えない速度で一直線に天使達の元に飛んでゆく。
やがて蝶々が天使の体に触れると、
「天使が、消えた……?」
その姿を瞬きのうちに消してしまったのだ。次々に、地に堕ちゆく前に消失する天使達。
その事に唖然とし、見た事も聞いた事もない魔法を使った悪魔をじっと見つめていたら、
「そ、消した。果ての無い永劫の闇の中にアイツ等全員閉じ込めてやったんだよ。翼をもがれ、寄る辺の光など一切無い闇の中で……天使共は何体正気を保ってられるか。楽しみだ」
黒い長髪とマントを翻してくるりとこちらを振り向き、悪魔は悠然と歩み寄って来る。
シルフが私の肩に腕を回して威嚇するように鬼の形相で睨むも、そんなのお構い無しに彼はすぐ目の前でしゃがみ込み、視線を合わせてニコリと笑った。
「どう? オレサマに惚れ直したか?」
「馬鹿が! 元々アミィはお前なんかに惚れてないから!!」
ほれなおす……? こんな甘ったるい声と熱っぽい顔で何を言ってるんだろうか、この悪魔。
それに、なんでアルベルトはさっきから顔色が暗くなったり明るくなったりしてるの? 何にそんな一喜一憂してるのか分からないわ。
「しかし……まさかシュヴァルツが魔王じゃったとはな。む、つまり……兄上の左腕を消し飛ばしたのはお前かぁ──ッ!!」
「げっ」
「兄上の左腕の仇ぃ!!」
クロノの腕の件に気がついたらしいナトラが、血相を変えて悪魔に飛びかかる。
風を切るナトラの拳を軽やかに躱しつつ、悪魔は余裕綽々とばかりに話を再開した。
「なァ、アミレス。魔物の行進の事なんだが……オレサマが無理やり魔物共を魔界に戻す事は可能だ。だがな、扉が問題なんだ。誰かさんが魔界の扉を全開にした所為で、今や魔界と人間界の道は繋がったまま。オレサマが魔物共を魔界に押し戻そうと、その本能まで抑える事は出来ない」
まるで、剣舞かのよう。
鮮やかに、美しく。
悪魔はナトラの鋭い攻撃を簡単に躱し、時にいなしつつ、こちらを見て話をする。
「あくまでも一時的な対処にしかならず、根本的な解決には至らねェ。だから一緒に考えてくれよ、魔界の扉をどうにかする方法を」
「一緒にって……私、まだ十数年しか生きてない子供なんだけど? 知識も発想もたかが知れてるわ」
「ダイジョーブ。お前ならいい案を思いつくって信じてるから」
あの悪魔がシュヴァルツで、シュヴァルツが魔王で。まだ頭の中で話の整理が追いつかないんだけど、少しずつゆっくりと咀嚼していけばいい。
正直なところ、あの悪魔とシュヴァルツが同一人物と聞いて納得のいく部分も多い。
悪魔が初めて夢に現れた日は、多分シュヴァルツと初めて会った日だった。オセロマイトの件を教えてもらった時だって、今思い返せばまるで悪魔が私達に同行しているかのような口ぶりだったような気がする。
見た事の無い雷虎をどこからともなく呼び出したり、やたらと魔法に詳しかったり……正体が分かった今なら、ミカリアと出くわす事を避けていたようにも思えてくる。
他にもたくさん、シュヴァルツにはお世話になった。迷惑をかけられた事も少しはあったけど、いつもアドバイスをくれたり手伝ってくれたり。
なんでそんな事をしていたのかは分からないけど、これまでの数年間シュヴァルツと平和に過ごしてきた事に変わりはない。
本来ならば、悪魔──魔族は人類の敵で、忌むべき相手。それもその親玉とも言える魔王なんて存在を受け入れられない。受け入れてはいけない。
そう、考えて……私は胸が苦しくなった。
「ねぇ、シュヴァル──ええと、ヴァイス?」
「お前の好きなように呼べばいい。お前にだけは、オレサマを好きなように呼ぶ事を特に許そう」
「……じゃあ。シュヴァルツ」
「ん、なんだ?」
顔も声も全然違うのに、悪魔とシュヴァルツが重なって見える。その表情が本当にそっくりで、二人が同一人物である事をありありと見せつけてくるかのよう。
フォーロイトの王女として、皇族としてこの判断が間違ってる事は分かってる。
でも、それでも私は──。
「これだけ教えて欲しいの。貴方は、人類を滅ぼしたいと思ってるの?」
彼の信頼を、これまで積み重ねて来た絆をどうしても信じたい。
家族みたいなものだ。ちょっぴり生意気だけど、調子の良い可愛い弟みたいな存在だった。だから、叶うならこれからも一緒にいたい。
その為にも、人類への敵意が無いのかを確認した。それさえ確認出来れば、もはや後顧の憂いは無い。
この悪魔は──……シュヴァルツは、決して私の信頼を裏切るようなヒトではないから。
数年前に魔界から姿を消した魔王。あんまり興味が無くて、名前が長かったなーぐらいの覚えしかないのだけど…………シュヴァルツがたまに夢に出てきた悪魔で、しかもその悪魔が行方不明だった魔王って何!? そんな事あるの?!
「嘘、でしょ……?」
「なんじゃアミレス。お前、あやつが人間ではないと知らなかったのか」
「逆にナトラは知ってたの!?」
「当然じゃ。我、竜ぞ? あやつが何故か人間のフリをしておったから、気を利かせてやっていただけさな」
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まさかの衝撃の事実。ナトラは初めからシュヴァルツの正体についてはある程度知っていたらしい。
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……ん? ちょっと待って。シュヴァルツが魔王で、今起きている魔物の行進は魔界の魔物達の人間界侵略で──。
「つまりシュヴァルツが魔物の行進の責任者って事!?」
バッと悪魔の方を見ると、こちらに気づいた彼は困ったような顔を作り、胸の前で手を振った。
「ちげェーよ。魔物の行進に関してはオレサマの管理下にねェ魔界そのものの伝統行事みたいなモンなんだ。確かにオレサマは魔王だが、この魔物の行進に関してはオレサマは超絶無関係。そう目くじら立てられても困る」
悪魔が、低く蠱惑的な声で淡々と語る。
「それはともかく。精霊のが無事に制約の破棄を成し遂げてくれた為、連鎖的に魔界にも制約を破棄する権利が与えられた。その数は僅かとは言え、神々に捕捉される前にこちらもいくつかの制約を破棄出来た。そのお陰で──オレサマも人間界で名乗れるようになったんで、魔界の不始末は何とかしてやるよ。あと、あのクソ天使共もな」
そう言い放つやいなや、悪魔は鋭く整えられた爪が光る青白い手を天に掲げた。
すると、その手の上に薄暗い紫色の魔法陣が輝き出して。
「何回も何回もお前等に煮え湯を飲まされ続けたオレサマが、天使を殺す為の手段を用意してない訳ねェだろ?」
悪魔は嗤う。心底馬鹿にしたような、心底愉悦に浸るような、そんな歪んだ笑顔で嗤う。
「光の使者よ、失墜せよ。お前達の光はこの世に無く、お前達の光は我が闇の中に融けて逝く──」
どこか淫靡的な仕草でゆっくりと手を閉じ、悪魔が天に掲げた手で握り拳を作った途端。天使達の光輪が黒ずんでいったそばからボロボロと崩れてゆく。
それには天使も驚き、困惑からお互いに助けを求めようと手を伸ばすも、
「久遠の闇に震えて眠れ」
その瞬間、天使達の翼までもがあっという間に崩れ去る。
空を飛べなくなった天使達は、遥か上空から凄まじい速度で落下していった。それだけでも死んでしまいそうなのに、この悪魔は抜かりなかった。
「……──光亡き夜」
紫色の魔法陣から、夥しい量の蝶々が現れる。それらはおよそ蝶々とは思えない速度で一直線に天使達の元に飛んでゆく。
やがて蝶々が天使の体に触れると、
「天使が、消えた……?」
その姿を瞬きのうちに消してしまったのだ。次々に、地に堕ちゆく前に消失する天使達。
その事に唖然とし、見た事も聞いた事もない魔法を使った悪魔をじっと見つめていたら、
「そ、消した。果ての無い永劫の闇の中にアイツ等全員閉じ込めてやったんだよ。翼をもがれ、寄る辺の光など一切無い闇の中で……天使共は何体正気を保ってられるか。楽しみだ」
黒い長髪とマントを翻してくるりとこちらを振り向き、悪魔は悠然と歩み寄って来る。
シルフが私の肩に腕を回して威嚇するように鬼の形相で睨むも、そんなのお構い無しに彼はすぐ目の前でしゃがみ込み、視線を合わせてニコリと笑った。
「どう? オレサマに惚れ直したか?」
「馬鹿が! 元々アミィはお前なんかに惚れてないから!!」
ほれなおす……? こんな甘ったるい声と熱っぽい顔で何を言ってるんだろうか、この悪魔。
それに、なんでアルベルトはさっきから顔色が暗くなったり明るくなったりしてるの? 何にそんな一喜一憂してるのか分からないわ。
「しかし……まさかシュヴァルツが魔王じゃったとはな。む、つまり……兄上の左腕を消し飛ばしたのはお前かぁ──ッ!!」
「げっ」
「兄上の左腕の仇ぃ!!」
クロノの腕の件に気がついたらしいナトラが、血相を変えて悪魔に飛びかかる。
風を切るナトラの拳を軽やかに躱しつつ、悪魔は余裕綽々とばかりに話を再開した。
「なァ、アミレス。魔物の行進の事なんだが……オレサマが無理やり魔物共を魔界に戻す事は可能だ。だがな、扉が問題なんだ。誰かさんが魔界の扉を全開にした所為で、今や魔界と人間界の道は繋がったまま。オレサマが魔物共を魔界に押し戻そうと、その本能まで抑える事は出来ない」
まるで、剣舞かのよう。
鮮やかに、美しく。
悪魔はナトラの鋭い攻撃を簡単に躱し、時にいなしつつ、こちらを見て話をする。
「あくまでも一時的な対処にしかならず、根本的な解決には至らねェ。だから一緒に考えてくれよ、魔界の扉をどうにかする方法を」
「一緒にって……私、まだ十数年しか生きてない子供なんだけど? 知識も発想もたかが知れてるわ」
「ダイジョーブ。お前ならいい案を思いつくって信じてるから」
あの悪魔がシュヴァルツで、シュヴァルツが魔王で。まだ頭の中で話の整理が追いつかないんだけど、少しずつゆっくりと咀嚼していけばいい。
正直なところ、あの悪魔とシュヴァルツが同一人物と聞いて納得のいく部分も多い。
悪魔が初めて夢に現れた日は、多分シュヴァルツと初めて会った日だった。オセロマイトの件を教えてもらった時だって、今思い返せばまるで悪魔が私達に同行しているかのような口ぶりだったような気がする。
見た事の無い雷虎をどこからともなく呼び出したり、やたらと魔法に詳しかったり……正体が分かった今なら、ミカリアと出くわす事を避けていたようにも思えてくる。
他にもたくさん、シュヴァルツにはお世話になった。迷惑をかけられた事も少しはあったけど、いつもアドバイスをくれたり手伝ってくれたり。
なんでそんな事をしていたのかは分からないけど、これまでの数年間シュヴァルツと平和に過ごしてきた事に変わりはない。
本来ならば、悪魔──魔族は人類の敵で、忌むべき相手。それもその親玉とも言える魔王なんて存在を受け入れられない。受け入れてはいけない。
そう、考えて……私は胸が苦しくなった。
「ねぇ、シュヴァル──ええと、ヴァイス?」
「お前の好きなように呼べばいい。お前にだけは、オレサマを好きなように呼ぶ事を特に許そう」
「……じゃあ。シュヴァルツ」
「ん、なんだ?」
顔も声も全然違うのに、悪魔とシュヴァルツが重なって見える。その表情が本当にそっくりで、二人が同一人物である事をありありと見せつけてくるかのよう。
フォーロイトの王女として、皇族としてこの判断が間違ってる事は分かってる。
でも、それでも私は──。
「これだけ教えて欲しいの。貴方は、人類を滅ぼしたいと思ってるの?」
彼の信頼を、これまで積み重ねて来た絆をどうしても信じたい。
家族みたいなものだ。ちょっぴり生意気だけど、調子の良い可愛い弟みたいな存在だった。だから、叶うならこれからも一緒にいたい。
その為にも、人類への敵意が無いのかを確認した。それさえ確認出来れば、もはや後顧の憂いは無い。
この悪魔は──……シュヴァルツは、決して私の信頼を裏切るようなヒトではないから。
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