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第四章・興国の王女
339.キョーダイの約束
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「なァ、黒の竜。お前が本当に許せないのは、かけがえのない弟妹を守れなかったお前自身だろ。だがその事実を妹に話したくなくて、お前は人間に責任転嫁してる。ま、人間がお前達に取り返しのつかないような粗相を働いたのも事実だろうし、間違いなく正当な怒りではあるみたいだがな」
ずっと離れたところで私達を見守っていたシュヴァルツが、ここに来て突然口を挟んだ。それに驚き思わず目を白黒させていると、
「──っ!!」
シュヴァルツの言葉に黒の竜が強く反応を示す。
「……兄上?」
「僕、は…………」
ナトラが心配げにその顔を覗き込むと、黒の竜はその黄金の瞳から大粒の涙を溢れさせた。
「僕、は……弟達を守れなかった。妹達も守れなかった。そんな不甲斐ない自分が嫌で、目を逸らして……緑にたくさん寂しい思いをさせた。愛する弟妹達に辛い決断をさせてしまった。それなのに、僕は…………っ!」
膝から崩れ落ち、黒の竜は片腕でナトラを抱き締めた。その小さな肩に顔を埋めて、黒の竜は震える声で続ける。
「また、緑を泣かせてしまった。もう何をしても、僕には緑の笑顔を守る事が出来ない……緑を泣かせる事しか出来ないんだ。赤と青と白の分も、僕が緑をたくさん愛して笑顔にしてあげなきゃならなかった、のに……っ」
「兄上…………」
「この世界を滅ぼせば緑が笑って暮らせると思ってた。もうあんな風に人間に裏切られて、悲しむ事もないと思ってた。なのに、僕のその決断が、また……緑を泣かせてしまったんだ」
まるで、親に叱られた子供かのように涙を流す黒の竜をナトラは優しく抱き締めて、その背中を宥めるように小さな手で精一杯さすっていた。
「それはもうよいのじゃ。兄上が我の事を考えての発言だったのじゃろう?」
「うん……だけど、僕は緑を泣かせてしまって……」
「あれは我も感情的になりすぎてしまったわい。兄上にどうしても我の心を知って欲しくて、思ったままに叫んでたらいつの間にか涙が零れてしまっただけじゃからの」
「……随分とオトナになったね、緑。きっと白が知ったら喜ぶだろうなぁ」
「む? そうじゃろう、そうじゃろう! 我、現代の人間社会について学んだから前よりもずぅっとオトナになったのじゃ!」
美しい涙を流しながら、黒の竜は微笑んだ。黒の竜が落ち着いたのを見て、ナトラも満足気に歯を見せて笑った。
その笑顔を見て、黒の竜は更にボロボロと涙を溢れさせる。その姿は、純血の竜種や最古の存在……そんな風に呼ばれる大それた存在とは到底思えない、とても普通で温かい──妹を心から愛する兄のものだった。
「兄上、もう暴れるのをやめてくれんか?」
「……うん。分かった。緑が、そう言うなら」
「我が言うのもあれじゃが、兄上ってば相変わらず我に甘いのぅ」
「そりゃあ、緑の事が可愛くて可愛くて仕方無いんだから、当たり前だろう……僕は、君に嫌われる事が何よりも怖いんだ」
「姉上に怒られる事よりも?」
「当然。白の説教も怖いけど、それよりも緑に嫌われる事の方がずっと辛いよ」
「ふーーーん。それはいい事を聞いたのじゃ!」
想像以上にナトラが大好きらしい黒の竜に、私達は開いた口が塞がらなかった。
あの黒の竜が、まさかのシスコンだった。あの災害と呼ばれる存在が、目の前の合法のじゃロリの尻に敷かれている。
先程までの竜種らしい殺意や威圧は今や八割近く削られている感じだ。というか、時が経てば経つ程黒の竜の顔から気力が失われていっているような。
「じゃあ兄上、我とアミレスの話を聞いてくれるな? もしアミレスを殺そうとすれば、我は兄上の事を──うむ、嫌いになる……からの!」
「えっ!? き、嫌い……!?」
「兄上が話し合いに応じ、かつアミレスを殺さないと誓ってくれるならば、先の言葉は取り下げるぞ?」
「わ、分かった……分かったから、お願いだから嫌いになるなんて言わないで、緑」
Sっ気満載のナトラの表情に、少し背筋がゾクリとした。そんなナトラにも弱い黒の竜は、オロオロとしながらナトラの機嫌を取ろうとする。
何だか黒の竜が可愛く見えて来た。私は彼に、ついさっき殺されかけたのに……何だかそれはもうどうでも良くなってきた。まぁ、私って割とよく殺されかけるしそれ自体はいつもの事か。
「その……アミレス? という人間の娘を殺さなければ、緑は僕を嫌いにならないんだよね?」
「うむ。ちなむと我はアミレス以外の人間にはさほど興味無いし、アミレス以外の人間は好きにしても構わぬぞ、兄上」
「そうなの? じゃあ……適当に手当り次第殺そうかな……」
ちょっとナトラさん!? 人類を憎んでると噂の黒の竜になんて事を言ってるの! 黒の竜がなんかちょっとやる気出してるし! そんな殺る気スイッチ押しちゃ駄目でしょ!?
「あ! アミレスの関係者も殺してはならぬぞ? アミレスは身内に激甘じゃからのぅ。赤の他人ならいざ知らず、身内が死んだらアミレスが悲しむ事間違いなしじゃ。我はあやつが悲しむ事を望まぬ……じゃから、あやつの関係者も殺さんでやってくれぬか?」
「関係者……そこの魔人化した連中の事?」
「そうさな。あと、他にも結構おるのじゃが……それはまた追って我が教えるのじゃ!」
「分かった。間違えたら困るし、それまでは人間を殺さないでおこう」
にこやかに話す内容じゃない。前言撤回、やっぱりこのヒト達、悠久の時を生きる純血の竜種だわ。
「うむ、ならばよいのじゃ! それさえ守ってくれるならば、我はもう言う事はないからの」
「そう……分かった、これだけは守るよ」
「アミレスー! 聞いておったじゃろう、兄上はもう暴れないと誓ってくれた! 安心してよいぞ!」
ナトラが私に向けて大きく手を振ってくる。それに小さく手を振り返したところ、黒の竜と目が合った。黒の竜は、やたらと湿度の高い視線を向けてくる。
どうやらナトラに懐かれている私にヤキモチを妬いているようだ。シスコン怖い。
金縛りにあったかのように、黒の竜から目を逸らす事が出来ず困っていた時。そんな私の目元を、黒い手が覆ったのだ。
「そんなに黒の竜ばかり見るな。妬いてしまいそうだ」
「えっとぉ……マクベスタだよね、何してるのこれは?」
「お前の目を無理やりこちらに向ける事も考えなかった訳ではないが、こっちの方が手っ取り早くて」
「そうなんだ。で、何でこんな事してるの? 何も見えないんだけど」
「見せないようにしてるからな」
「そっかあ」
この手はどうやらマクベスタの手で、多分、彼は私が黒の竜に睨まれている事を察してこうしているのだろう。だとしても説明が雑だ。もう少し詳しく話して欲しいわ。
しかし、うん。さっきから近くないかしら? 背後……それもすぐに体が触れてしまいそうな距離に、マクベスタの気配を感じるわ。マクベスタって、カイルみたいにこんなに距離感おかしな人だったっけ?
それになんだろう、この両肩に感じるフサフサなもの……突然マクベスタの背中に生えたあの謎の黒い羽かな。あれ本当に何なのだろうか。
「マクベスタ王子、王女殿下に触れすぎです。王女殿下のお顔に跡がついてしまうではないですか」
「……跡か。アミレスの顔に傷が残るのは嫌だな」
「では、疾くその手を退けて下さいまし」
「退かすから、そう急かすな」
そうしてマクベスタの手が退かされる。急に視界が明るくなったので、少し目を細めつつもゆっくりと目を開くと、目の前には相変わらず顔が燃えてるイリオーデが立っていた。
顔の炎熱くないのかな……。
「王女殿下、お顔をよく見せて下さい。跡が残っているかどうか確認したいので」
「ああはい。どうぞ」
「では、失礼します」
ずい、と近づいてくるイリオーデの炎上フェイス。かなり近くにあるのに、何故か全く熱を感じない。そう言えば、さっき黒の竜と戦ってる時もイリオーデが出したらしい青炎に囲まれたけど、全然熱くなかったわ。
この炎は、もしかしたらそういうものなのかもしれない。
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「僕、は…………」
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膝から崩れ落ち、黒の竜は片腕でナトラを抱き締めた。その小さな肩に顔を埋めて、黒の竜は震える声で続ける。
「また、緑を泣かせてしまった。もう何をしても、僕には緑の笑顔を守る事が出来ない……緑を泣かせる事しか出来ないんだ。赤と青と白の分も、僕が緑をたくさん愛して笑顔にしてあげなきゃならなかった、のに……っ」
「兄上…………」
「この世界を滅ぼせば緑が笑って暮らせると思ってた。もうあんな風に人間に裏切られて、悲しむ事もないと思ってた。なのに、僕のその決断が、また……緑を泣かせてしまったんだ」
まるで、親に叱られた子供かのように涙を流す黒の竜をナトラは優しく抱き締めて、その背中を宥めるように小さな手で精一杯さすっていた。
「それはもうよいのじゃ。兄上が我の事を考えての発言だったのじゃろう?」
「うん……だけど、僕は緑を泣かせてしまって……」
「あれは我も感情的になりすぎてしまったわい。兄上にどうしても我の心を知って欲しくて、思ったままに叫んでたらいつの間にか涙が零れてしまっただけじゃからの」
「……随分とオトナになったね、緑。きっと白が知ったら喜ぶだろうなぁ」
「む? そうじゃろう、そうじゃろう! 我、現代の人間社会について学んだから前よりもずぅっとオトナになったのじゃ!」
美しい涙を流しながら、黒の竜は微笑んだ。黒の竜が落ち着いたのを見て、ナトラも満足気に歯を見せて笑った。
その笑顔を見て、黒の竜は更にボロボロと涙を溢れさせる。その姿は、純血の竜種や最古の存在……そんな風に呼ばれる大それた存在とは到底思えない、とても普通で温かい──妹を心から愛する兄のものだった。
「兄上、もう暴れるのをやめてくれんか?」
「……うん。分かった。緑が、そう言うなら」
「我が言うのもあれじゃが、兄上ってば相変わらず我に甘いのぅ」
「そりゃあ、緑の事が可愛くて可愛くて仕方無いんだから、当たり前だろう……僕は、君に嫌われる事が何よりも怖いんだ」
「姉上に怒られる事よりも?」
「当然。白の説教も怖いけど、それよりも緑に嫌われる事の方がずっと辛いよ」
「ふーーーん。それはいい事を聞いたのじゃ!」
想像以上にナトラが大好きらしい黒の竜に、私達は開いた口が塞がらなかった。
あの黒の竜が、まさかのシスコンだった。あの災害と呼ばれる存在が、目の前の合法のじゃロリの尻に敷かれている。
先程までの竜種らしい殺意や威圧は今や八割近く削られている感じだ。というか、時が経てば経つ程黒の竜の顔から気力が失われていっているような。
「じゃあ兄上、我とアミレスの話を聞いてくれるな? もしアミレスを殺そうとすれば、我は兄上の事を──うむ、嫌いになる……からの!」
「えっ!? き、嫌い……!?」
「兄上が話し合いに応じ、かつアミレスを殺さないと誓ってくれるならば、先の言葉は取り下げるぞ?」
「わ、分かった……分かったから、お願いだから嫌いになるなんて言わないで、緑」
Sっ気満載のナトラの表情に、少し背筋がゾクリとした。そんなナトラにも弱い黒の竜は、オロオロとしながらナトラの機嫌を取ろうとする。
何だか黒の竜が可愛く見えて来た。私は彼に、ついさっき殺されかけたのに……何だかそれはもうどうでも良くなってきた。まぁ、私って割とよく殺されかけるしそれ自体はいつもの事か。
「その……アミレス? という人間の娘を殺さなければ、緑は僕を嫌いにならないんだよね?」
「うむ。ちなむと我はアミレス以外の人間にはさほど興味無いし、アミレス以外の人間は好きにしても構わぬぞ、兄上」
「そうなの? じゃあ……適当に手当り次第殺そうかな……」
ちょっとナトラさん!? 人類を憎んでると噂の黒の竜になんて事を言ってるの! 黒の竜がなんかちょっとやる気出してるし! そんな殺る気スイッチ押しちゃ駄目でしょ!?
「あ! アミレスの関係者も殺してはならぬぞ? アミレスは身内に激甘じゃからのぅ。赤の他人ならいざ知らず、身内が死んだらアミレスが悲しむ事間違いなしじゃ。我はあやつが悲しむ事を望まぬ……じゃから、あやつの関係者も殺さんでやってくれぬか?」
「関係者……そこの魔人化した連中の事?」
「そうさな。あと、他にも結構おるのじゃが……それはまた追って我が教えるのじゃ!」
「分かった。間違えたら困るし、それまでは人間を殺さないでおこう」
にこやかに話す内容じゃない。前言撤回、やっぱりこのヒト達、悠久の時を生きる純血の竜種だわ。
「うむ、ならばよいのじゃ! それさえ守ってくれるならば、我はもう言う事はないからの」
「そう……分かった、これだけは守るよ」
「アミレスー! 聞いておったじゃろう、兄上はもう暴れないと誓ってくれた! 安心してよいぞ!」
ナトラが私に向けて大きく手を振ってくる。それに小さく手を振り返したところ、黒の竜と目が合った。黒の竜は、やたらと湿度の高い視線を向けてくる。
どうやらナトラに懐かれている私にヤキモチを妬いているようだ。シスコン怖い。
金縛りにあったかのように、黒の竜から目を逸らす事が出来ず困っていた時。そんな私の目元を、黒い手が覆ったのだ。
「そんなに黒の竜ばかり見るな。妬いてしまいそうだ」
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「お前の目を無理やりこちらに向ける事も考えなかった訳ではないが、こっちの方が手っ取り早くて」
「そうなんだ。で、何でこんな事してるの? 何も見えないんだけど」
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「そっかあ」
この手はどうやらマクベスタの手で、多分、彼は私が黒の竜に睨まれている事を察してこうしているのだろう。だとしても説明が雑だ。もう少し詳しく話して欲しいわ。
しかし、うん。さっきから近くないかしら? 背後……それもすぐに体が触れてしまいそうな距離に、マクベスタの気配を感じるわ。マクベスタって、カイルみたいにこんなに距離感おかしな人だったっけ?
それになんだろう、この両肩に感じるフサフサなもの……突然マクベスタの背中に生えたあの謎の黒い羽かな。あれ本当に何なのだろうか。
「マクベスタ王子、王女殿下に触れすぎです。王女殿下のお顔に跡がついてしまうではないですか」
「……跡か。アミレスの顔に傷が残るのは嫌だな」
「では、疾くその手を退けて下さいまし」
「退かすから、そう急かすな」
そうしてマクベスタの手が退かされる。急に視界が明るくなったので、少し目を細めつつもゆっくりと目を開くと、目の前には相変わらず顔が燃えてるイリオーデが立っていた。
顔の炎熱くないのかな……。
「王女殿下、お顔をよく見せて下さい。跡が残っているかどうか確認したいので」
「ああはい。どうぞ」
「では、失礼します」
ずい、と近づいてくるイリオーデの炎上フェイス。かなり近くにあるのに、何故か全く熱を感じない。そう言えば、さっき黒の竜と戦ってる時もイリオーデが出したらしい青炎に囲まれたけど、全然熱くなかったわ。
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