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第四章・興国の王女
320.水無月の思い出
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バドールとクラリスが婚約した事は、求婚の二日後とかに本人達から改めて聞いた。
その際、何もしていないのに、バドールとクラリスにはめちゃくちゃ感謝された。私が色々と支援して来たから、二人は婚約する事が出来たんだと。
私が何かの役に立てていたなら、まぁ、嬉しいから否定はしなかったけど。
ちなみに、求婚当日の夜にはディオ達に報告を済ませていたらしい。それを聞いた瞬間、ディオ達は揃って『やっとか!』と呆れ半分で我が事のように喜んでくれたとか。
さて。そんな温かい話を聞き、私はバドールとクラリスにおもむろに問いかけました。
──で、式はいつにする? と……。
結婚式をするつもりは無かったようで、二人共この発言にはかなり驚いていた。
ふふ……残念だったわね、二人共。ここで終わりと思わない事ね!
なんて、かなりのハイテンションで『希望の日時を言ってくれたら、その日に式場押さえるから。費用も私がもつし』と追撃すると、二人は目玉が零れ落ちそうなぐらい目を見開いて、言葉を失っていた。
『何で、王女様はそこまでしてくれるの? 私達、まだ何も王女様に返せてないのに』
戸惑うクラリスの言葉に、バドールは何度も首を縦に振っていた。近くで聞いていたディオ達も、これには同意見のようで……私が皆をやたらと構う理由を知りたいのか、こちらに耳を傾けていた。
『ただ、そうしたいから。王女が何かをする理由なんてそれで十分じゃない? まあ……どうしても理由が欲しいなら、そうね…………皆にはこれまで苦労して来た分、幸せになって欲しいからかな。やっぱり皆幸せが一番だし』
かなり曖昧な返事だったと思うのだが、意外にも彼女達はこれで納得してくれた。そして、『出世払いするから、絶対に!』と強く宣言してくれたのだ。
別に、お金の事なんて気にしなくていいのにな……と思いつつも、本人達がそれを望むのならと私はそれを承諾した。
それからはいつものようにアルベルトを使いっ走り、二人の希望の日時で速攻で式場を押さえた。
二人の希望と言ったが、実のところ、私が六月中の挙式をオススメしまくったので……ギリギリ六月三十日に予定を入れる事に成功した。
これで見事ジューンブライドとなった訳だ。うむ、なんかロマンチック。
その所為もあって結婚式まで残り僅か二週間強という無茶なスケジュールに。
身内だけのささやかな結婚式で、とクラリスが希望したので招待とかは特に無し。披露宴の料理なども少なめで済むので手配が楽だった。
ウェディングドレスとタキシードは、シャンパー商会のデザイナーに依頼した。
元々あるウェディングドレスを、クラリスの体型に合わせて貰ったりアレンジして貰ったり。バドールも同様で、元々ある物を二人に合わせて改良する形で進めた。
式場の飾り付けなどもシャンパー商会が任されてくれた。相変わらず何でもござれな商会だなあそこは。
私はこれでもかと王女の権威を駆使してバドクラ結婚式の準備を進めた。こういう時の為に、私はデザイナーをして日々お小遣い稼ぎをしているのです。
……え? シャンパージュ伯爵家から貰った鉱山の収入? はは、あれはいざと言う時の為に取っておいてるんだ。
本音を言えば、ものがものなだけに下手に手を出せないだけなんだけどね。というか手出せるかいな、君臨しても統治せず状態の鉱山の収益とか。
私だって、心臓に毛が生えてる訳ではない。なので当然、怖いものは普通に怖いのだ。
他にも、皆が結婚式で着る用の服もシャンパー商会で用意した。困った事があればシャンパー商会に頼る。これ帝国では常識です。
そうやって慌ただしく駆け抜けた数週間。
ついに、待ちに待ったその日がやって来たのだ。その日だけは雨も降るなと願い続けていたお陰か、まさかの快晴なり。
実に素晴らしい結婚式日和だと、ドレスのまま腕を組んで、教会の大きな扉を見上げて仁王立ちする。
場所は当初の予定通り、ランディグランジュ領にある大きめな教会。国教会の保有する教会だが、王女権限で一日貸切にさせて貰った。
勿論その分寄付は多めに包ませていただきましたとも。それに加えランディグランジュ侯爵からの口添えもあって、教会貸切の結婚式開催に関しては、問題無く進行したのだ。
ちなみに。今回のバドールとクラリスの結婚式には、そのランディグランジュ侯爵も責任者の一人として参加するらしい。
イリオーデが世話になった人達だから。と言って、ランディグランジュ侯爵はその感謝と恩返しにと祝いに来たのだ。
ハイラは仕事でいないよ。と伝えたら、少しだけしょぼんとしていた事から……もしかしたらハイラに会えるかもと、密かに期待していたんだろうなと微笑ましくなった。
そんなランディグランジュ侯爵は、イリオーデがランディグランジュ領にいるならと領主の屋敷に連れて行った。『イリオーデを少し借りてもいいですか?』と聞かれたので、結婚式までに戻るならいいよと許可を出したら、彼は馬を二頭連れて来てイリオーデを強制連行したのである。
イリオーデ、馬乗れたんだ。流石はランディグランジュ家出身の騎士。
そう感心していたのは、イリオーデには内緒である。
アルベルトはメイシアとナトラと一緒に式場の最終チェックをしに行ってくれた。ナトラがこの式にぴったりな花々を用意してくれたので、式場はこれでもかと言う程に華やかだ。
私兵団メンバーは慣れない正装に悪戦苦闘しているようで、まだまだ準備中。
シルフ達やシュヴァルツ、それにセツまでもが今は不在である。皆口を揃えて『教会になんて近寄りたくない』と言うのだ。
そんな感じで、シルフ達は教会から少し離れた所でする結婚式後の披露宴からの参加になった。
その為、私は一人で仁王立ちして黄昏ているのである。
「こんな所にいたのか。捜したぞ」
声に引かれて振り向くと、結婚式らしく正装に身を包んだマクベスタがいた。
あ、マクベスタ……私があげた服ちゃんと着てくれたんだ。
実は今彼が着ている正装は今年のマクベスタの誕生日プレゼントにと、私がデザインして例のごとくシャンパー商会系列の服飾店で作ってもらった物だ。四月の頭頃にマクベスタに今年の誕プレ何がいい? と聞いたところ、
『……そうだな。オレも、お前が作った服が欲しい。日数はどれだけ遅れても構わないから、オレにも、お前が似合うと思う服を作ってくれないか?』
なんともプレッシャーなお願いをされたので、ヴァイオレットのデザイナーとして手を抜く訳にもいかず……結果的にこの正装が出来たのは五月末で、マクベスタには何と一ヶ月近くプレゼントを渡す事が出来なかった。
本人がそれでもいいって言ってくれたから、妥協せずマクベスタに似合う服を作れたんだけどね。
本人もかなり喜んでくれてたし。こうして着てる所を見られるのなら、作った甲斐があったというものだ。……それにしても似合ってるなぁ。彼の為に作ったんだから当たり前だけど。
「捜した……って、何かあったの?」
「ん、いいや? オレがただお前に会いたくて捜していただけだ」
「……私に会いたくて、私を捜してたと?」
「ああそうだ。何か、おかしな事を言っただろうか」
「いや、別に…………」
マクベスタがサラッと、緊張するような事を言ったものだから、私は都合のいい勘違いをしそうになる。
まあ、友達なら訳もなく会いに行ったりするもんね。友達はそうものだって本にも書いてあったし。マクベスタだって今の私のように時間を持て余して暇だったのかも。それで話し相手を求めて、私の元に来たのだろう。
そうだ、そうに違いない。
「しかし……お前はどうしてそう、毎度新しい魅力を溢れさせるんだ。ドレスや化粧で雰囲気がガラリと変わるあたり、女性は凄いな」
「え。化粧、何か変かしら。ちゃんと出来てると思うのだけど……」
「何も変ではない。ただ、雰囲気が変わったからか……いつもとは違った魅力があって、つい見蕩れてしまったんだ」
銀髪を一束手に取り、微笑みながら彼は言った。
「あ……ありがとう、ございます」
驚きのあまり、敬語になってしまった。
なっ──、何このシチュエーションは!? 急にこんな乙女ゲームみたいなシチュエーションを体験させられて、平静でいられる訳ないじゃないの!
その際、何もしていないのに、バドールとクラリスにはめちゃくちゃ感謝された。私が色々と支援して来たから、二人は婚約する事が出来たんだと。
私が何かの役に立てていたなら、まぁ、嬉しいから否定はしなかったけど。
ちなみに、求婚当日の夜にはディオ達に報告を済ませていたらしい。それを聞いた瞬間、ディオ達は揃って『やっとか!』と呆れ半分で我が事のように喜んでくれたとか。
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ふふ……残念だったわね、二人共。ここで終わりと思わない事ね!
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『何で、王女様はそこまでしてくれるの? 私達、まだ何も王女様に返せてないのに』
戸惑うクラリスの言葉に、バドールは何度も首を縦に振っていた。近くで聞いていたディオ達も、これには同意見のようで……私が皆をやたらと構う理由を知りたいのか、こちらに耳を傾けていた。
『ただ、そうしたいから。王女が何かをする理由なんてそれで十分じゃない? まあ……どうしても理由が欲しいなら、そうね…………皆にはこれまで苦労して来た分、幸せになって欲しいからかな。やっぱり皆幸せが一番だし』
かなり曖昧な返事だったと思うのだが、意外にも彼女達はこれで納得してくれた。そして、『出世払いするから、絶対に!』と強く宣言してくれたのだ。
別に、お金の事なんて気にしなくていいのにな……と思いつつも、本人達がそれを望むのならと私はそれを承諾した。
それからはいつものようにアルベルトを使いっ走り、二人の希望の日時で速攻で式場を押さえた。
二人の希望と言ったが、実のところ、私が六月中の挙式をオススメしまくったので……ギリギリ六月三十日に予定を入れる事に成功した。
これで見事ジューンブライドとなった訳だ。うむ、なんかロマンチック。
その所為もあって結婚式まで残り僅か二週間強という無茶なスケジュールに。
身内だけのささやかな結婚式で、とクラリスが希望したので招待とかは特に無し。披露宴の料理なども少なめで済むので手配が楽だった。
ウェディングドレスとタキシードは、シャンパー商会のデザイナーに依頼した。
元々あるウェディングドレスを、クラリスの体型に合わせて貰ったりアレンジして貰ったり。バドールも同様で、元々ある物を二人に合わせて改良する形で進めた。
式場の飾り付けなどもシャンパー商会が任されてくれた。相変わらず何でもござれな商会だなあそこは。
私はこれでもかと王女の権威を駆使してバドクラ結婚式の準備を進めた。こういう時の為に、私はデザイナーをして日々お小遣い稼ぎをしているのです。
……え? シャンパージュ伯爵家から貰った鉱山の収入? はは、あれはいざと言う時の為に取っておいてるんだ。
本音を言えば、ものがものなだけに下手に手を出せないだけなんだけどね。というか手出せるかいな、君臨しても統治せず状態の鉱山の収益とか。
私だって、心臓に毛が生えてる訳ではない。なので当然、怖いものは普通に怖いのだ。
他にも、皆が結婚式で着る用の服もシャンパー商会で用意した。困った事があればシャンパー商会に頼る。これ帝国では常識です。
そうやって慌ただしく駆け抜けた数週間。
ついに、待ちに待ったその日がやって来たのだ。その日だけは雨も降るなと願い続けていたお陰か、まさかの快晴なり。
実に素晴らしい結婚式日和だと、ドレスのまま腕を組んで、教会の大きな扉を見上げて仁王立ちする。
場所は当初の予定通り、ランディグランジュ領にある大きめな教会。国教会の保有する教会だが、王女権限で一日貸切にさせて貰った。
勿論その分寄付は多めに包ませていただきましたとも。それに加えランディグランジュ侯爵からの口添えもあって、教会貸切の結婚式開催に関しては、問題無く進行したのだ。
ちなみに。今回のバドールとクラリスの結婚式には、そのランディグランジュ侯爵も責任者の一人として参加するらしい。
イリオーデが世話になった人達だから。と言って、ランディグランジュ侯爵はその感謝と恩返しにと祝いに来たのだ。
ハイラは仕事でいないよ。と伝えたら、少しだけしょぼんとしていた事から……もしかしたらハイラに会えるかもと、密かに期待していたんだろうなと微笑ましくなった。
そんなランディグランジュ侯爵は、イリオーデがランディグランジュ領にいるならと領主の屋敷に連れて行った。『イリオーデを少し借りてもいいですか?』と聞かれたので、結婚式までに戻るならいいよと許可を出したら、彼は馬を二頭連れて来てイリオーデを強制連行したのである。
イリオーデ、馬乗れたんだ。流石はランディグランジュ家出身の騎士。
そう感心していたのは、イリオーデには内緒である。
アルベルトはメイシアとナトラと一緒に式場の最終チェックをしに行ってくれた。ナトラがこの式にぴったりな花々を用意してくれたので、式場はこれでもかと言う程に華やかだ。
私兵団メンバーは慣れない正装に悪戦苦闘しているようで、まだまだ準備中。
シルフ達やシュヴァルツ、それにセツまでもが今は不在である。皆口を揃えて『教会になんて近寄りたくない』と言うのだ。
そんな感じで、シルフ達は教会から少し離れた所でする結婚式後の披露宴からの参加になった。
その為、私は一人で仁王立ちして黄昏ているのである。
「こんな所にいたのか。捜したぞ」
声に引かれて振り向くと、結婚式らしく正装に身を包んだマクベスタがいた。
あ、マクベスタ……私があげた服ちゃんと着てくれたんだ。
実は今彼が着ている正装は今年のマクベスタの誕生日プレゼントにと、私がデザインして例のごとくシャンパー商会系列の服飾店で作ってもらった物だ。四月の頭頃にマクベスタに今年の誕プレ何がいい? と聞いたところ、
『……そうだな。オレも、お前が作った服が欲しい。日数はどれだけ遅れても構わないから、オレにも、お前が似合うと思う服を作ってくれないか?』
なんともプレッシャーなお願いをされたので、ヴァイオレットのデザイナーとして手を抜く訳にもいかず……結果的にこの正装が出来たのは五月末で、マクベスタには何と一ヶ月近くプレゼントを渡す事が出来なかった。
本人がそれでもいいって言ってくれたから、妥協せずマクベスタに似合う服を作れたんだけどね。
本人もかなり喜んでくれてたし。こうして着てる所を見られるのなら、作った甲斐があったというものだ。……それにしても似合ってるなぁ。彼の為に作ったんだから当たり前だけど。
「捜した……って、何かあったの?」
「ん、いいや? オレがただお前に会いたくて捜していただけだ」
「……私に会いたくて、私を捜してたと?」
「ああそうだ。何か、おかしな事を言っただろうか」
「いや、別に…………」
マクベスタがサラッと、緊張するような事を言ったものだから、私は都合のいい勘違いをしそうになる。
まあ、友達なら訳もなく会いに行ったりするもんね。友達はそうものだって本にも書いてあったし。マクベスタだって今の私のように時間を持て余して暇だったのかも。それで話し相手を求めて、私の元に来たのだろう。
そうだ、そうに違いない。
「しかし……お前はどうしてそう、毎度新しい魅力を溢れさせるんだ。ドレスや化粧で雰囲気がガラリと変わるあたり、女性は凄いな」
「え。化粧、何か変かしら。ちゃんと出来てると思うのだけど……」
「何も変ではない。ただ、雰囲気が変わったからか……いつもとは違った魅力があって、つい見蕩れてしまったんだ」
銀髪を一束手に取り、微笑みながら彼は言った。
「あ……ありがとう、ございます」
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