341 / 790
第四章・興国の王女
304.青い星を君へ3
しおりを挟む
「……のう、ハイラよ。アミレスがあれ程までに無欲なのは、あやつの家族が原因なのか? そうだと言うのならば、我は例えアミレスに嫌われてでも原因を排するぞ!!」
「…………っ」
ナトラが勢いよくマリエルに詰め寄る。ナトラの顔は真剣そのものだった。
嫌われても構わない……それでアミレスが少しでも幸せになれるのならと、ナトラが言ったものだから。その気迫にマリエルも言葉を詰まらせる。
アミレスの為に原因を排除したならば、アミレスがどうなるか分かったもんじゃない。マリエルとてそれは分かっているのに…………それを否定出来なかった。アミレスを思うあまり、彼女達はにっちもさっちもいかなくなっていたのだ。
「何故、どうしてアミレスばかりがこんなにもつらい思いをせねばならんのじゃ? アミレスが何をしたというのじゃ? あやつは、あやつはただ……必死に生きたいと足掻いておるだけじゃろう…………」
今にも泣き出しそうな声音で、ナトラはマリエルに泣きついた。マリエルのドレスに顔を埋め、涙を必死に堪えているようだった。
そんなナトラを、マリエルは優しく抱き締めていた。
(──異様なぐらい無欲で、何かと常識からズレた価値観…………王女だからかって思ってたけど、同じく王子の俺は言う程常識から外れてないし。もし、アイツの異常性が全て前世関連だとしたら……)
まだ寝起きでぼーっとした表情のまま、床に座り込んでいるカイルが思考する。
「アイツ、どんな前世送ってたんだよ」
何をどうしたらこんな事になるのかと。想像もつかないアミレスの前世に、カイルはうっかり心の声を漏らしてしまった。
この場に、五感に優れた人ならざる者達がいる事を忘れて。
「──お前、今なんて言った!?」
シュヴァルツが鬼気迫る顔で詰め寄ると、その後ろからナトラとシルフも顔を覗かせた。
「カイルの言葉に明らかに不自然な空白があったが、なんじゃ今のは!」
「さっさと話した方が身の為だぞ、カイル!」
人ではない彼等には聞き取れたが、人間であるマクベスタ達には何も聞こえなかった。カイルが何か良からぬ事を言ったという事だけが、マクベスタ達に伝わる情報だった。
(やっば……!? コイツ等の前で思いっきり前世とか言っちまった!? でも何か空白がどうのって言ってたし、もしかして俺達が転生者で前世の記憶持ちだって情報すらもこの世界の奴等には言えないって事か……? マジぃ…………?)
チラリ、とカイルが横目でマクベスタを見上げると、複雑な感情が入り交じる瞳で彼はカイルを見下ろしていた。
それにチクリと心を痛めながらも、カイルは必死に考えた。どうやってシュヴァルツ達の追及を言い逃れようかと。
「……言った所でどうせ伝わんねぇよ。それはお前等が一番分かってんだろ?」
「はぐらかすな、いいから言えって!」
「分かった分かった。言えばいいんだろ、言えば」
シュヴァルツが何度も追及するから、カイルはついに口を開いた。もはや言い逃れる事なんて出来ないのだから、この際全てを話すしかないと開き直った。
「……──『俺達は元日本人の転生者で、前世の記憶を持っている。そして、アイツはその前世で相当酷い人生を送ってたんだろうな』って、思ったんだよ」
カイルが口を開いた瞬間。それを聞いた面々の耳には、言葉というにはあまりにも拙い耳鳴りのような奇妙な音だけが、絶え間なく届いていた。
彼等が無事に認識出来たのは、最後の「って、思ったんだよ」の部分のみ。この前代未聞の事態に、彼等は開いた口が塞がらなかった。
その中で、一番最初に口を開いたのはシュヴァルツだった。この中で唯一似たような経験のある彼だけが、ある事実に気づいた。
「お前は……お前達は何者なんだ──?」
カイルからフラフラと離れたシュヴァルツの呟きが、静かな廊下に落とされる。
「俺達さ、この世界に嫌われてるみたいなんだよ。ごめんな、俺もアイツも……これ以上はお前等に何も言えない。言いたくても言えないだけで、わざと隠してる訳じゃないんだ。だから許してくれ」
カイルが顎を引いて謝罪すると、誰かが「世界……」とボソリと零した。その直後、
「「「────神々の仕業か!!!!」」」
シルフ、ナトラ、シュヴァルツの三名が、血走った目で激しい怒りを露わにした。その時放たれた圧倒的な威圧感にその場にいた人間達は等しく恐怖を抱き、膝をついた。
それもその筈。普段は本人達が意図的に抑えているそれ──……精霊王と純血の竜種と高位悪魔の魔力やオーラが怒りと共に同時に解き放たれたのだ。
寧ろ、自我を保てているだけでも凄いというもの。
(なん……っ、だ、これ!? 頭痛てぇ、足潰れる……っ! 息も、出来なくなりそ…………っ!!)
流石に不味いと思ったのか、カイルがあわあわとしながらも何とかシルフ達を落ち着かせようとする。
「っ、三人共落ち着けよ! アイツはともかく、俺なんてどちらかと言えば神々に愛されてる側だし。なんでこうも世界に嫌われてるのか……俺達も実はまだ分かってないんだ。だからそうやって決めつけるのはよくないって! あと、そろそろ足腰潰れそうだからマジで落ち着いてくれ!!」
カイルの必死の訴えに、シルフ達はハッとなり、静かに魔力やオーラを抑えた。
だがそれでも。この王城敷地内の魔導具がほぼ全て故障し、皇宮や王城では、人ならざる者達の濃い魔力を浴びて体調不良を訴える者も続出した。僅か一分足らずの出来事でも、相当な被害を彼等は出していた。
この中だと……魔力に耐性のないディオリストラスとイリオーデがその被害を受け、蹲り顔色を悪くしていた。
普段から魔法を扱う事の多い、カイル、アルベルト、マリエルは慣れからそれを耐え……保有魔力量が多いが故に、メイシアとマクベスタも何とか耐えていた。
だが、全員少なからずこの三体の影響は受けていた。その証拠に、今だってカイルの足は僅かに震えていた。
「……ごめん、取り乱した。必要なら治癒魔法かけてやるけど、いる?」
最初に落ち着きを取り戻したのはシルフだった。特に顔色の悪いディオリストラスに声をかけ、彼が小さく頷いたのを確認し、その場で治癒魔法を発動した。
「原因が分かんないとか言うけどさぁ、世界に嫌われてるとかどう考えても神々案件だろ。マジでクッソ胸糞悪ぃんだけどぉ」
「…………あの若造共は好き勝手【世界樹】をいじくっておるからの。十中八九あやつ等が原因じゃろうな」
シュヴァルツが苛立ちを表に後頭部を掻きむしると、その横でツインテールを指で梳くナトラが不機嫌に頬を膨らませた。
シルフの治癒魔法でなんとか全員の体調が回復する。よっこらせ、と立ち上がったカイルが話を切り出した。
「俺等の話よりもさ、今はアミレスの事だろ? 結局、シュヴァルツは何で俺達を呼び寄せたんだ?」
「……作戦会議だよ。彼女がぼく達の予想を遥かに上回る無欲っぷりだったから、どうしたものかっていう話し合い」
仏頂面のシュヴァルツが軽く疑問に答える。
「あー、つまりはあれか。俺が前に言ったアイツの事をめっちゃ愛してやれよってやつを実践する為に作戦会議しようぜって事か?」
「わざわざお前に言われなくても元々そのつもりだったけどね。でもまぁ、今回はそんなところ。流石のぼくも戸惑うレベルだったから、情報共有して作戦会議したかったんだよ」
なるほどな~、とカイルは腕を組み何度か頷く。
「じゃあとりあえずはアイツの体に教えてやらねぇとな。お前の求める愛は特別でもなんでもない普通のものなんだぜって」
「「おい言い方!」」
誤解を招きそうな言い方に、思わずシュヴァルツとシルフがツッコむ。しかしカイルはそれをスルーし、更に続ける。
「ただ一緒にいて、名前を呼んで、一人の人間として扱う……──ふむ。まあこれ自体は俺達からすりゃ簡単だな。俺は多分無理だから、お前等に任せるけどよ」
「どうしてお前は無理なんだ? ……お前が、一番アミレスと親しいというのに」
マクベスタの鋭い視線がカイルに向けられる。
「何でって、そりゃあ……俺、女も恋愛も嫌いだし」
ケロッとした様子でカイルが言うと、その場にいた全員が「は?」と声を重ねた。それだけ、誰もが予想だにしない言葉だったのだ。
「…………っ」
ナトラが勢いよくマリエルに詰め寄る。ナトラの顔は真剣そのものだった。
嫌われても構わない……それでアミレスが少しでも幸せになれるのならと、ナトラが言ったものだから。その気迫にマリエルも言葉を詰まらせる。
アミレスの為に原因を排除したならば、アミレスがどうなるか分かったもんじゃない。マリエルとてそれは分かっているのに…………それを否定出来なかった。アミレスを思うあまり、彼女達はにっちもさっちもいかなくなっていたのだ。
「何故、どうしてアミレスばかりがこんなにもつらい思いをせねばならんのじゃ? アミレスが何をしたというのじゃ? あやつは、あやつはただ……必死に生きたいと足掻いておるだけじゃろう…………」
今にも泣き出しそうな声音で、ナトラはマリエルに泣きついた。マリエルのドレスに顔を埋め、涙を必死に堪えているようだった。
そんなナトラを、マリエルは優しく抱き締めていた。
(──異様なぐらい無欲で、何かと常識からズレた価値観…………王女だからかって思ってたけど、同じく王子の俺は言う程常識から外れてないし。もし、アイツの異常性が全て前世関連だとしたら……)
まだ寝起きでぼーっとした表情のまま、床に座り込んでいるカイルが思考する。
「アイツ、どんな前世送ってたんだよ」
何をどうしたらこんな事になるのかと。想像もつかないアミレスの前世に、カイルはうっかり心の声を漏らしてしまった。
この場に、五感に優れた人ならざる者達がいる事を忘れて。
「──お前、今なんて言った!?」
シュヴァルツが鬼気迫る顔で詰め寄ると、その後ろからナトラとシルフも顔を覗かせた。
「カイルの言葉に明らかに不自然な空白があったが、なんじゃ今のは!」
「さっさと話した方が身の為だぞ、カイル!」
人ではない彼等には聞き取れたが、人間であるマクベスタ達には何も聞こえなかった。カイルが何か良からぬ事を言ったという事だけが、マクベスタ達に伝わる情報だった。
(やっば……!? コイツ等の前で思いっきり前世とか言っちまった!? でも何か空白がどうのって言ってたし、もしかして俺達が転生者で前世の記憶持ちだって情報すらもこの世界の奴等には言えないって事か……? マジぃ…………?)
チラリ、とカイルが横目でマクベスタを見上げると、複雑な感情が入り交じる瞳で彼はカイルを見下ろしていた。
それにチクリと心を痛めながらも、カイルは必死に考えた。どうやってシュヴァルツ達の追及を言い逃れようかと。
「……言った所でどうせ伝わんねぇよ。それはお前等が一番分かってんだろ?」
「はぐらかすな、いいから言えって!」
「分かった分かった。言えばいいんだろ、言えば」
シュヴァルツが何度も追及するから、カイルはついに口を開いた。もはや言い逃れる事なんて出来ないのだから、この際全てを話すしかないと開き直った。
「……──『俺達は元日本人の転生者で、前世の記憶を持っている。そして、アイツはその前世で相当酷い人生を送ってたんだろうな』って、思ったんだよ」
カイルが口を開いた瞬間。それを聞いた面々の耳には、言葉というにはあまりにも拙い耳鳴りのような奇妙な音だけが、絶え間なく届いていた。
彼等が無事に認識出来たのは、最後の「って、思ったんだよ」の部分のみ。この前代未聞の事態に、彼等は開いた口が塞がらなかった。
その中で、一番最初に口を開いたのはシュヴァルツだった。この中で唯一似たような経験のある彼だけが、ある事実に気づいた。
「お前は……お前達は何者なんだ──?」
カイルからフラフラと離れたシュヴァルツの呟きが、静かな廊下に落とされる。
「俺達さ、この世界に嫌われてるみたいなんだよ。ごめんな、俺もアイツも……これ以上はお前等に何も言えない。言いたくても言えないだけで、わざと隠してる訳じゃないんだ。だから許してくれ」
カイルが顎を引いて謝罪すると、誰かが「世界……」とボソリと零した。その直後、
「「「────神々の仕業か!!!!」」」
シルフ、ナトラ、シュヴァルツの三名が、血走った目で激しい怒りを露わにした。その時放たれた圧倒的な威圧感にその場にいた人間達は等しく恐怖を抱き、膝をついた。
それもその筈。普段は本人達が意図的に抑えているそれ──……精霊王と純血の竜種と高位悪魔の魔力やオーラが怒りと共に同時に解き放たれたのだ。
寧ろ、自我を保てているだけでも凄いというもの。
(なん……っ、だ、これ!? 頭痛てぇ、足潰れる……っ! 息も、出来なくなりそ…………っ!!)
流石に不味いと思ったのか、カイルがあわあわとしながらも何とかシルフ達を落ち着かせようとする。
「っ、三人共落ち着けよ! アイツはともかく、俺なんてどちらかと言えば神々に愛されてる側だし。なんでこうも世界に嫌われてるのか……俺達も実はまだ分かってないんだ。だからそうやって決めつけるのはよくないって! あと、そろそろ足腰潰れそうだからマジで落ち着いてくれ!!」
カイルの必死の訴えに、シルフ達はハッとなり、静かに魔力やオーラを抑えた。
だがそれでも。この王城敷地内の魔導具がほぼ全て故障し、皇宮や王城では、人ならざる者達の濃い魔力を浴びて体調不良を訴える者も続出した。僅か一分足らずの出来事でも、相当な被害を彼等は出していた。
この中だと……魔力に耐性のないディオリストラスとイリオーデがその被害を受け、蹲り顔色を悪くしていた。
普段から魔法を扱う事の多い、カイル、アルベルト、マリエルは慣れからそれを耐え……保有魔力量が多いが故に、メイシアとマクベスタも何とか耐えていた。
だが、全員少なからずこの三体の影響は受けていた。その証拠に、今だってカイルの足は僅かに震えていた。
「……ごめん、取り乱した。必要なら治癒魔法かけてやるけど、いる?」
最初に落ち着きを取り戻したのはシルフだった。特に顔色の悪いディオリストラスに声をかけ、彼が小さく頷いたのを確認し、その場で治癒魔法を発動した。
「原因が分かんないとか言うけどさぁ、世界に嫌われてるとかどう考えても神々案件だろ。マジでクッソ胸糞悪ぃんだけどぉ」
「…………あの若造共は好き勝手【世界樹】をいじくっておるからの。十中八九あやつ等が原因じゃろうな」
シュヴァルツが苛立ちを表に後頭部を掻きむしると、その横でツインテールを指で梳くナトラが不機嫌に頬を膨らませた。
シルフの治癒魔法でなんとか全員の体調が回復する。よっこらせ、と立ち上がったカイルが話を切り出した。
「俺等の話よりもさ、今はアミレスの事だろ? 結局、シュヴァルツは何で俺達を呼び寄せたんだ?」
「……作戦会議だよ。彼女がぼく達の予想を遥かに上回る無欲っぷりだったから、どうしたものかっていう話し合い」
仏頂面のシュヴァルツが軽く疑問に答える。
「あー、つまりはあれか。俺が前に言ったアイツの事をめっちゃ愛してやれよってやつを実践する為に作戦会議しようぜって事か?」
「わざわざお前に言われなくても元々そのつもりだったけどね。でもまぁ、今回はそんなところ。流石のぼくも戸惑うレベルだったから、情報共有して作戦会議したかったんだよ」
なるほどな~、とカイルは腕を組み何度か頷く。
「じゃあとりあえずはアイツの体に教えてやらねぇとな。お前の求める愛は特別でもなんでもない普通のものなんだぜって」
「「おい言い方!」」
誤解を招きそうな言い方に、思わずシュヴァルツとシルフがツッコむ。しかしカイルはそれをスルーし、更に続ける。
「ただ一緒にいて、名前を呼んで、一人の人間として扱う……──ふむ。まあこれ自体は俺達からすりゃ簡単だな。俺は多分無理だから、お前等に任せるけどよ」
「どうしてお前は無理なんだ? ……お前が、一番アミレスと親しいというのに」
マクベスタの鋭い視線がカイルに向けられる。
「何でって、そりゃあ……俺、女も恋愛も嫌いだし」
ケロッとした様子でカイルが言うと、その場にいた全員が「は?」と声を重ねた。それだけ、誰もが予想だにしない言葉だったのだ。
21
お気に入りに追加
649
あなたにおすすめの小説

転生したら乙女ゲームの主人公の友達になったんですが、なぜか私がモテてるんですが?
rita
恋愛
田舎に住むごく普通のアラサー社畜の私は車で帰宅中に、
飛び出してきた猫かたぬきを避けようとしてトラックにぶつかりお陀仏したらしく、
気付くと、最近ハマっていた乙女ゲームの世界の『主人公の友達』に転生していたんだけど、
まぁ、友達でも二次元女子高生になれたし、
推しキャラやイケメンキャラやイケオジも見れるし!楽しく過ごそう!と、
思ってたらなぜか主人公を押し退け、
攻略対象キャラからモテまくる事態に・・・・
ちょ、え、これどうしたらいいの!!!嬉しいけど!!!
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。

困りました。縦ロールにさよならしたら、逆ハーになりそうです。《改訂版》
新 星緒
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢アニエス(悪質ストーカー)に転生したと気づいたけれど、心配ないよね。だってフラグ折りまくってハピエンが定番だもの。
趣味の悪い縦ロールはやめて性格改善して、ストーカーしなければ楽勝楽勝!
……って、あれ?
楽勝ではあるけれど、なんだか思っていたのとは違うような。
想定外の逆ハーレムを解消するため、イケメンモブの大公令息リュシアンと協力関係を結んでみた。だけどリュシアンは、「惚れた」と言ったり「からかっただけ」と言ったり、意地悪ばかり。嫌なヤツ!
でも実はリュシアンは訳ありらしく……

悪役令嬢に転生したら溺愛された。(なぜだろうか)
どくりんご
恋愛
公爵令嬢ソフィア・スイートには前世の記憶がある。
ある日この世界が乙女ゲームの世界ということに気づく。しかも自分が悪役令嬢!?
悪役令嬢みたいな結末は嫌だ……って、え!?
王子様は何故か溺愛!?なんかのバグ!?恥ずかしい台詞をペラペラと言うのはやめてください!推しにそんなことを言われると照れちゃいます!
でも、シナリオは変えられるみたいだから王子様と幸せになります!
強い悪役令嬢がさらに強い王子様や家族に溺愛されるお話。
HOT1/10 1位ありがとうございます!(*´∇`*)
恋愛24h1/10 4位ありがとうございます!(*´∇`*)
「殿下、人違いです」どうぞヒロインのところへ行って下さい
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームを元にした人気のライトノベルの世界でした。
しかも、定番の悪役令嬢。
いえ、別にざまあされるヒロインにはなりたくないですし、婚約者のいる相手にすり寄るビッチなヒロインにもなりたくないです。
ですから婚約者の王子様。
私はいつでも婚約破棄を受け入れますので、どうぞヒロインのところに行って下さい。

さようなら、わたくしの騎士様
夜桜
恋愛
騎士様からの突然の『さようなら』(婚約破棄)に辺境伯令嬢クリスは微笑んだ。
その時を待っていたのだ。
クリスは知っていた。
騎士ローウェルは裏切ると。
だから逆に『さようなら』を言い渡した。倍返しで。

3年前にも召喚された聖女ですが、仕事を終えたので早く帰らせてもらえますか?
せいめ
恋愛
女子大生の莉奈は、高校生だった頃に異世界に聖女として召喚されたことがある。
大量に発生した魔物の討伐と、国に強力な結界を張った後、聖女の仕事を無事に終えた莉奈。
親しくなった仲間達に引き留められて、別れは辛かったが、元の世界でやりたい事があるからと日本に戻ってきた。
「だって私は、受験の為に今まで頑張ってきたの。いい大学に入って、そこそこの企業に就職するのが夢だったんだから。治安が良くて、美味しい物が沢山ある日本の方が最高よ。」
その後、無事に大学生になった莉奈はまた召喚されてしまう。
召喚されたのは、高校生の時に召喚された異世界の国と同じであった。しかし、あの時から3年しか経ってないはずなのに、こっちの世界では150年も経っていた。
「聖女も2回目だから、さっさと仕事を終わらせて、早く帰らないとね!」
今回は無事に帰れるのか…?
ご都合主義です。
誤字脱字お許しください。
皇帝の番~2度目の人生謳歌します!~
saku
恋愛
竜人族が治める国で、生まれたルミエールは前世の記憶を持っていた。
前世では、一国の姫として生まれた。両親に愛されずに育った。
国が戦で負けた後、敵だった竜人に自分の番だと言われ。遠く離れたこの国へと連れてこられ、婚約したのだ……。
自分に優しく接してくれる婚約者を、直ぐに大好きになった。その婚約者は、竜人族が治めている帝国の皇帝だった。
幸せな日々が続くと思っていたある日、婚約者である皇帝と一人の令嬢との密会を噂で知ってしまい、裏切られた悲しさでどんどんと痩せ細り死んでしまった……。
自分が死んでしまった後、婚約者である皇帝は何十年もの間深い眠りについていると知った。
前世の記憶を持っているルミエールが、皇帝が眠っている王都に足を踏み入れた時、止まっていた歯車が動き出す……。
※小説家になろう様でも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる