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第三章・傾国の王女
231.世界の意思3
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♢♢
「──王女殿下!!」
来た道を走って戻る。
ふと妙な胸騒ぎを覚えて振り向いたら、今にも泣き出してしまいそうな苦しそうな表情で王女殿下が倒れた。何も視えないが、それでも先程までは体調不良などは見受けられなかった。
至って健康……いえ、婚約者の話題になった時から少しあの笑顔を曇らせてしまっていたが、それでも健康体だった筈です。
ならば何故、どうして彼女は、突然あのような顔で倒れてしまったんですか?
「何があったんですか、王女殿下の容態は?!」
倒れた彼女を受け止め、支えているイリオーデ卿とルティの下に駆け寄る。王女殿下は無事なのかと問うと、
「……っ! 何があったかという言葉なら私が聞きたいぐらいだ、ケイリオル卿」
「主君は突然呼吸を荒くし、倒れました。原因なんて俺達にも分かりません」
まるで仇かのように私の事を強く睨んで来た。
陛下の側近として働いて来たこの数十年で幾度となく向けられて来た、憎悪や嫌悪の視線。まさかこれをこの二人から向けられる日が来るとは。二人揃って私への興味関心がそもそも無かったのに、どうして急に?
ふと湧き上がる疑問。その答えに近づく為の手がかりは、すぐに手に入った。
(──あの言葉は一体どういう事なんだ。また、とは……もしや王女殿下も何か悪夢を……)
(──もしこの人が主君が倒れた原因なら、死なない程度に殺してやる……ッ)
この眼に映る彼等の言葉。それによると、突然王女殿下が倒れた原因が私にあるらしいのです。
彼等の思い浮かべた、『あの言葉』『悪夢』と言う言葉が引っ掛かかる。恐らくこの二つが、王女殿下が倒れた事に関係しているのでしょう。しかし……そのどちらも、私には心当たりが無い。
彼等は一体、彼女の口から何を聞いたのですか?
「とにかく今は急いで東宮にお連れしましょう。原因が不明な以上、とにかく安全な場所で休ませるべきです」
「……王女殿下の御身の為、今は卿の言葉に従おう。王女殿下は私が抱える。お前は先に東宮に行って東宮の者にこの事を伝えろ」
「分かった。主君の事、くれぐれも頼む」
不服そうではあるものの、イリオーデ卿は私の言葉に従った。これが彼女の為に取るべき最善の行動だと彼も理解しているのでしょう。
イリオーデ卿から東宮に先行するよう頼まれたルティは、闇の魔力を駆使して姿を消した。彼の後を追うように、私達も急いで東宮に向かった。
東宮に来るのは久々だった。十三年前から、足が遠のきつつあったのだ。その為本当に久々に感じる。……意図的に、ここに来ないようにしていただけですけど。
私が下手に東宮を訪ねると、陛下の琴線に触れてしまう。だからいつも彼女を呼び出しては御足労いただく事になっていた。陛下は私が誰と会おうが気にしない……が、どこに行ったかは気にする事がある。それが、陛下が十年以上一度も足を踏み入れようとしなかった東宮なら話は変わる。
なので相当な用事が無い限り、私は東宮に来てはいけなかった。来れなかったのです。彼女の異変の理由を探るという名目で一時期は足繁く通っていたのですが、ここ数年はさっぱり。
何故か、あの異変の謎を解き明かしたくなくて……このまま謎のままで放置していたくて、誰にも監視を任せなかった。調査も潜入も監視も、全て敢えてやらないようにしていた。
「アミレスがまた倒れたというのは本当なのか!?」
東宮に到着した途端、正面玄関を開け放って一人の少女が飛び出してきた。この容姿……恐らくこの少女がナトラという少女なのでしょう。シュヴァルツという少年同様、彼女がどこからともなく拾って来たという。
…………それにしても。また、とはどういう事でしょうか。まるで既に一度倒れた事があるかのような、そんな言い方ですね。
それにこの少女、あまりにも生命体としての規格が大きすぎる。無理やりこの小さな体に押し込められているかのように、少女の中で膨大な魔力が荒れ狂っているようだった。
(──じゃ……や、つ。あ──い、の……け……って)
所々文字が掠れているかのように、正確に視る事が出来ない。恐らくこの少女は私なぞよりも圧倒的に格上の何者かであり、私の眼の効果が及ばないのでしょう。
今だけは、何の条件が揃っているのか分かりませんが、ほんの少しだけならば視る事も可能なようですが。しかし断片的な単語一つ一つを得た所で文を予測する事など不可能。つまりこれでは、視ても何の役にも立たない。悔しくも無意味な事なのだ。
「王女殿下の寝台の準備は出来ているか?」
「勿論じゃ。真っ黒男が必死な顔で伝えに来たからの、我等で完璧に整えておいたわい。じゃから今すぐにでもアミレスを寝かせられるぞ」
「そうか。ならば急ごう」
イリオーデ卿は少女と短く言葉を交わし、東宮に入ってゆく。その際一瞬だけ彼は私を横目に一瞥し、すぐに前を向いた。
まるで、『まだ着いてくるのか?』と言いたげな視線。彼女が倒れた原因が私にもあるかもしれない以上、ここで引く訳にはいかない。
だから私は数年振りに東宮に足を踏み入れた。深刻な人員不足(こちらがどれだけ侍女や執事を配置しようとしても断られてしまうのです)である事を感じさせない、手入れの行き届いた宮殿内。
彼女の私室に辿り着くと、ルティを初めとして何人もの人々が部屋の中で待っていた。
「おねぇちゃんどうしちゃったの? なんでまた、おねぇちゃんが倒れて……」
「確かにそれも気になるが、今はそれよりもアミレスを休ませる事が優先事項だろう。師匠も手伝ってくれ」
「あたりめーだ。姫さんが倒れたってのに何もしない訳にはいかねぇよ」
「とにかく応急処置だ。アイツが倒れた時、頭打ってたりしてなかったか?」
……どういう事でしょうか。この場だけで三人も、何も視えない人がいる。
白髪の少年と、赤髪の青年と、同じく赤髪の少年。
白髪の少年は全ての文字を黒く塗り潰されているような感じで、赤髪の青年は先程の少女と似たような感じがします。最後に赤髪の少年は……何かを視ようとした眼をそもそも塞がれてしまったかのような暗闇。これは、彼女と同じだ。
「えっ、アンタまさか……?!」
赤髪の少年が私の姿を見て頬をビクつかせる。この少年と彼女に一体どのような共通項があるのかを究明しなければならない。だが、今ばかりは彼に気を向けている訳にもいかない。
今最も重要な事は、マクベスタ王子が仰ったように彼女を休ませる事ですから。
伏せられた瞳から涙を滲ませて、彼女は静かに眠っていた。その涙を見ると、酷く胸を締め付けられる思いになる。
覚えの無い記憶に、心を惑わされる。
「──ひとまずは、これでいいだろうか……」
「主君の容態が安定しているように見える分、ますます原因が分からない」
「オレ達にやれるだけの事はした。後は一日でも早くアミレスが目覚める事を祈るばかりだが……」
「前例があるもんねぇ、おねぇちゃんには」
「……また、アミレスが何週間も目覚めなくなってしまったら。我、嫌なのじゃ…………」
「ったく、姫さんは何故こうも急に倒れるんだ。持病の類は無いんじゃなかったのか?」
「……そりゃ倒れたい程の何かがアイツに起こったって事だろうな」
天蓋の下静かに眠る彼女の周りで、彼女の味方と思しき者達が次々に言葉を発する。その最後、赤髪の少年が放った言葉に、私は先程イリオーデ卿が思い浮かべた言葉を思い出した。
『あの言葉』という、彼女か発したらしい何か。それの所為で、 彼女が倒れた原因が私にあると思われているらしいのです。
「イリオーデ卿」
「……何でしょうか」
「先程貴方が仰っていた、『あの言葉』とは一体どのような言葉だったのですか」
イリオーデ卿の懐疑に満ちた鋭い視線が、私を貫いた。恐らく彼視点では私が『原因』ですから、この反応も仕方の無い事でしょう。
「『あなたにまた殺されるの?』」
ボソリと、物々しい面持ちでイリオーデ卿は零した。その瞬間、全身の毛が逆立つような緊迫感が部屋を包み込む。
「そう、王女殿下は仰った。苦しそうに息をしながら、卿の背中を見て……!」
「その言葉は俺も聞いた。何か心当たりはありますか、各部統括責任者?」
そのような事を言われても…………心当たりなんて特に無い。そう、口にしようとした時だった。
「ッ!?」
これまでの人生で一度も味わった事がないような激痛が、私の頭を襲った───。
「──王女殿下!!」
来た道を走って戻る。
ふと妙な胸騒ぎを覚えて振り向いたら、今にも泣き出してしまいそうな苦しそうな表情で王女殿下が倒れた。何も視えないが、それでも先程までは体調不良などは見受けられなかった。
至って健康……いえ、婚約者の話題になった時から少しあの笑顔を曇らせてしまっていたが、それでも健康体だった筈です。
ならば何故、どうして彼女は、突然あのような顔で倒れてしまったんですか?
「何があったんですか、王女殿下の容態は?!」
倒れた彼女を受け止め、支えているイリオーデ卿とルティの下に駆け寄る。王女殿下は無事なのかと問うと、
「……っ! 何があったかという言葉なら私が聞きたいぐらいだ、ケイリオル卿」
「主君は突然呼吸を荒くし、倒れました。原因なんて俺達にも分かりません」
まるで仇かのように私の事を強く睨んで来た。
陛下の側近として働いて来たこの数十年で幾度となく向けられて来た、憎悪や嫌悪の視線。まさかこれをこの二人から向けられる日が来るとは。二人揃って私への興味関心がそもそも無かったのに、どうして急に?
ふと湧き上がる疑問。その答えに近づく為の手がかりは、すぐに手に入った。
(──あの言葉は一体どういう事なんだ。また、とは……もしや王女殿下も何か悪夢を……)
(──もしこの人が主君が倒れた原因なら、死なない程度に殺してやる……ッ)
この眼に映る彼等の言葉。それによると、突然王女殿下が倒れた原因が私にあるらしいのです。
彼等の思い浮かべた、『あの言葉』『悪夢』と言う言葉が引っ掛かかる。恐らくこの二つが、王女殿下が倒れた事に関係しているのでしょう。しかし……そのどちらも、私には心当たりが無い。
彼等は一体、彼女の口から何を聞いたのですか?
「とにかく今は急いで東宮にお連れしましょう。原因が不明な以上、とにかく安全な場所で休ませるべきです」
「……王女殿下の御身の為、今は卿の言葉に従おう。王女殿下は私が抱える。お前は先に東宮に行って東宮の者にこの事を伝えろ」
「分かった。主君の事、くれぐれも頼む」
不服そうではあるものの、イリオーデ卿は私の言葉に従った。これが彼女の為に取るべき最善の行動だと彼も理解しているのでしょう。
イリオーデ卿から東宮に先行するよう頼まれたルティは、闇の魔力を駆使して姿を消した。彼の後を追うように、私達も急いで東宮に向かった。
東宮に来るのは久々だった。十三年前から、足が遠のきつつあったのだ。その為本当に久々に感じる。……意図的に、ここに来ないようにしていただけですけど。
私が下手に東宮を訪ねると、陛下の琴線に触れてしまう。だからいつも彼女を呼び出しては御足労いただく事になっていた。陛下は私が誰と会おうが気にしない……が、どこに行ったかは気にする事がある。それが、陛下が十年以上一度も足を踏み入れようとしなかった東宮なら話は変わる。
なので相当な用事が無い限り、私は東宮に来てはいけなかった。来れなかったのです。彼女の異変の理由を探るという名目で一時期は足繁く通っていたのですが、ここ数年はさっぱり。
何故か、あの異変の謎を解き明かしたくなくて……このまま謎のままで放置していたくて、誰にも監視を任せなかった。調査も潜入も監視も、全て敢えてやらないようにしていた。
「アミレスがまた倒れたというのは本当なのか!?」
東宮に到着した途端、正面玄関を開け放って一人の少女が飛び出してきた。この容姿……恐らくこの少女がナトラという少女なのでしょう。シュヴァルツという少年同様、彼女がどこからともなく拾って来たという。
…………それにしても。また、とはどういう事でしょうか。まるで既に一度倒れた事があるかのような、そんな言い方ですね。
それにこの少女、あまりにも生命体としての規格が大きすぎる。無理やりこの小さな体に押し込められているかのように、少女の中で膨大な魔力が荒れ狂っているようだった。
(──じゃ……や、つ。あ──い、の……け……って)
所々文字が掠れているかのように、正確に視る事が出来ない。恐らくこの少女は私なぞよりも圧倒的に格上の何者かであり、私の眼の効果が及ばないのでしょう。
今だけは、何の条件が揃っているのか分かりませんが、ほんの少しだけならば視る事も可能なようですが。しかし断片的な単語一つ一つを得た所で文を予測する事など不可能。つまりこれでは、視ても何の役にも立たない。悔しくも無意味な事なのだ。
「王女殿下の寝台の準備は出来ているか?」
「勿論じゃ。真っ黒男が必死な顔で伝えに来たからの、我等で完璧に整えておいたわい。じゃから今すぐにでもアミレスを寝かせられるぞ」
「そうか。ならば急ごう」
イリオーデ卿は少女と短く言葉を交わし、東宮に入ってゆく。その際一瞬だけ彼は私を横目に一瞥し、すぐに前を向いた。
まるで、『まだ着いてくるのか?』と言いたげな視線。彼女が倒れた原因が私にもあるかもしれない以上、ここで引く訳にはいかない。
だから私は数年振りに東宮に足を踏み入れた。深刻な人員不足(こちらがどれだけ侍女や執事を配置しようとしても断られてしまうのです)である事を感じさせない、手入れの行き届いた宮殿内。
彼女の私室に辿り着くと、ルティを初めとして何人もの人々が部屋の中で待っていた。
「おねぇちゃんどうしちゃったの? なんでまた、おねぇちゃんが倒れて……」
「確かにそれも気になるが、今はそれよりもアミレスを休ませる事が優先事項だろう。師匠も手伝ってくれ」
「あたりめーだ。姫さんが倒れたってのに何もしない訳にはいかねぇよ」
「とにかく応急処置だ。アイツが倒れた時、頭打ってたりしてなかったか?」
……どういう事でしょうか。この場だけで三人も、何も視えない人がいる。
白髪の少年と、赤髪の青年と、同じく赤髪の少年。
白髪の少年は全ての文字を黒く塗り潰されているような感じで、赤髪の青年は先程の少女と似たような感じがします。最後に赤髪の少年は……何かを視ようとした眼をそもそも塞がれてしまったかのような暗闇。これは、彼女と同じだ。
「えっ、アンタまさか……?!」
赤髪の少年が私の姿を見て頬をビクつかせる。この少年と彼女に一体どのような共通項があるのかを究明しなければならない。だが、今ばかりは彼に気を向けている訳にもいかない。
今最も重要な事は、マクベスタ王子が仰ったように彼女を休ませる事ですから。
伏せられた瞳から涙を滲ませて、彼女は静かに眠っていた。その涙を見ると、酷く胸を締め付けられる思いになる。
覚えの無い記憶に、心を惑わされる。
「──ひとまずは、これでいいだろうか……」
「主君の容態が安定しているように見える分、ますます原因が分からない」
「オレ達にやれるだけの事はした。後は一日でも早くアミレスが目覚める事を祈るばかりだが……」
「前例があるもんねぇ、おねぇちゃんには」
「……また、アミレスが何週間も目覚めなくなってしまったら。我、嫌なのじゃ…………」
「ったく、姫さんは何故こうも急に倒れるんだ。持病の類は無いんじゃなかったのか?」
「……そりゃ倒れたい程の何かがアイツに起こったって事だろうな」
天蓋の下静かに眠る彼女の周りで、彼女の味方と思しき者達が次々に言葉を発する。その最後、赤髪の少年が放った言葉に、私は先程イリオーデ卿が思い浮かべた言葉を思い出した。
『あの言葉』という、彼女か発したらしい何か。それの所為で、 彼女が倒れた原因が私にあると思われているらしいのです。
「イリオーデ卿」
「……何でしょうか」
「先程貴方が仰っていた、『あの言葉』とは一体どのような言葉だったのですか」
イリオーデ卿の懐疑に満ちた鋭い視線が、私を貫いた。恐らく彼視点では私が『原因』ですから、この反応も仕方の無い事でしょう。
「『あなたにまた殺されるの?』」
ボソリと、物々しい面持ちでイリオーデ卿は零した。その瞬間、全身の毛が逆立つような緊迫感が部屋を包み込む。
「そう、王女殿下は仰った。苦しそうに息をしながら、卿の背中を見て……!」
「その言葉は俺も聞いた。何か心当たりはありますか、各部統括責任者?」
そのような事を言われても…………心当たりなんて特に無い。そう、口にしようとした時だった。
「ッ!?」
これまでの人生で一度も味わった事がないような激痛が、私の頭を襲った───。
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