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第三章・傾国の王女
224.暗躍はおしまい?
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アミレスが帰って来た。帰宅方法は勿論カイルとサベイランスちゃんによる瞬間転移。
突然消えたエンヴィー、そして金髪にフォーマルな装いのカイルと共に、見慣れぬ赤いドレスを身に纏い紫色の髪を揺らして、アミレスはやけに上機嫌な様子で帰って来たのだ。
そりゃあもう、東宮に取り残されていたシュヴァルツ、ナトラ、イリオーデ、マクベスタは大喜び──ではなく。二日も連絡なしに外泊していたアミレスへの不満と、アミレスと三日間もデートをしていたカイルへの怒りが溢れた。
「ただいま~、皆にお土産買ってき──……」
留守番組へのお土産を入れた袋を掲げ、何も知らないアミレスがのこのこと東宮に帰宅すると。
「おかえりぃおねぇちゃんーーーっ!!」
「我を置いて数日間もどこほっつき歩いておったのじゃこの馬鹿者!!!!」
「王女殿下…………っ!」
「ようやくアミレスが帰って来た……良かった……」
まずシュヴァルツに飛びつかれる。常人では避けられる筈のない速度で突撃し、アミレスは「ぐふぅっ!?」とカエルが潰されたような声を漏らし、「し、シュヴァルツ……今日も凄く元気だね…………」とシュヴァルツを何とか受け止めた。
しかしまだ終わりではない。続いてはナトラがアミレスに詰め寄り、ポコポコバシバシとアミレスの背中を叩くのだ。ナトラが見た目通りの幼女であったら問題は無かった事だろう。しかしナトラは竜だ。故に、アミレスの背中からは今にも骨が砕かれそうな音が聞こえてくる。
前方からシュヴァルツの突撃、後方からナトラの打撃と来て、
(何で私、家に帰って来てからの方が負傷してるのかしら……??)
アミレスは眉を顰めていた。
そこに追い打ちをとばかりにやって来るのは、今にも泣き出しそうな二人の男。彼等はアミレスが何事も無く無事に戻って来た事が一番喜ばしいようで、シュヴァルツとナトラのように物理的に文句を言ったりはしないものの……その純粋な心配を以て、無意識にアミレスの良心を責め立てる。
(う……流石に何も言わずに数日間外泊してたのは駄目だったわよね。せめて一度、連絡とかしておけばよかった……)
流石のアミレスとて、信頼する騎士と友人にこんな顔をさせてしまっては良心が痛むというもの。少しは反省しているようだ。……もっとも、彼等の怒りはそれとは別の事へのものなのだが。
「ねぇおねぇちゃん! 今まで三日間もどこで何してたの! あとなんでエンヴィーと一緒に戻って来たのか教えてよ!」
「うーん……えっとね。普通に港町の観光をしてて、トラブルが起きて師匠の手を借りたくなったから、師匠だけちょっと喚んだんだよね」
「何でそこの精霊だけなの!! ぼくだって呼べよ、呼ばれたらすぐ行くのに!!!!」
「いや、どうやって……?」
「どうにかして行くし。何がなんでも行くしぃ!」
何もかも思い通りに行かずまるで子供のように駄々をこねるシュヴァルツに、アミレスは困惑しながらも悟る。
(もしかして……シュヴァルツも港町に行きたかったのかしら。海の無い内陸の国出身とかだったら、海は凄く珍しいからな。またいつか改めて皆でルーシェに行こうかな)
そこそこ見当違いである。
──まあ、シュヴァルツがどこの国出身か知らないけども。と勝手に自分の中で結論を出し、アミレスは慈愛に満ちた顔でシュヴァルツのふわふわの頭を撫でた。
「エンヴィーお前裏切りおったか! 何やら突然『あっ、これはー……』とか意味深な言葉を残して消えたかと思えば、自分だけアミレスの所に行っておったなど許せん死ねぃ!!」
「嫌に決まってんだろ。こればっかりは姫さんにもしもの時の召喚方法を教えておいた俺の先見の明の勝利だわァ~」
「お前超むかつくのじゃ、ほんっとにむかつくから今から殺してもいいか?」
「殺れるもんなら殺ってみろよ、竜種」
自分だって、昨夜アミレスに召喚された時は不機嫌MAXでカイルへの苛立ちを隠そうともしなかったのに……一晩かけてアミレスに色々と文句を言ったからもう満足したのか、エンヴィーは自分の事は棚に上げ、何故か勝ち誇った顔で鋭く眉尻を釣り上げるナトラをあしらっていた。
火の最上位精霊と緑の竜による殺し合いなんてもの、人間界からすれば天災以外の何物でもないのでやめて欲しい。エンヴィーの正体はともかく、精霊対竜種の戦いの災害っぷりたるや…………実際に起こり得ずとも想像に難くないそれを分かっているからこそ、アミレスは「あなた達が戦ったらこの国滅ぶからやめてね」と柔らかい言葉で二体を制止した。
「しかし……本当に、どうしてわざわざカイルと二人きりで……オレでは駄目だったのか…………?」
「何サラッと自分の欲望押し出してんだよマクベスタ。それならぼくだって一緒にお出かけしたかったっつーの」
「ッ!? 声……出て……ッ!?」
((めっちゃ声に出てたな))
マクベスタは胸中で気持ちを吐露したつもりが、アミレスが無事に戻って来た安堵から気が緩み、言葉がそのまままろび出てしまった。それをシュヴァルツに指摘されて慌てて口を塞ぐも、エンヴィーとカイルにも聞こえていたようで、二人は偶然にも思っている事が一致していた。
このピュアボーイ、本当に想いを隠し通すつもりがあるのか……アミレスへの好意がもう容赦なく溢れてしまっている。
「じゃが、マクベスタの言葉も頷ける。何故カイルでなければならないのじゃ? 前々から思っておったのじゃが……お前は一体、カイルと何を企んでおる?」
ナトラの黄金の瞳が、その真理さえも見抜いてしまいそうな鋭い瞳が、アミレスとカイルに交互に向けられる。
カイルが気まずさから目を逸らすと、その代わりとばかりにアミレスがいつもの笑顔を作って返事を用意した。
「……──世界平和、かなぁ。カイルは志がたまたま一致した同志なの」
(この世界がゲームの世界だって事とか、私達がこれから先の出来事を知っているとか、そんなの話した所で絶対に信じて貰えない。そもそも話せないしね。だから今私に出来る事は──皆を巻き込まないようにするぐらいだわ)
アミレスにとって最も大事な事は当然己の命と幸せな未来なのだが…………かと言って、彼女には愛したものを見捨てる事など不可能であった。一度認識し、記憶し、消費したものを見殺しにする事は出来なかった。
救いを求める者を、無辜の民を、愛する人を、彼女は守らなければならない。例えどれだけ天に祈りが届かずとも、その身に余る傲慢さを以て無理やり神に声を届けていた。
それ故に。アミレスは──……彼女は、かつて消費した人達と今消費している人達を守る為に最も効率的な手段を取る。目的の為ならば手段を選ばない姿は、確かに悪役王女と呼ぶに相応しい。
「「せっ……」」
「世界平和ぁ?」
エンヴィーとマクベスタが声を重ね、その続きをシュヴァルツが口にする。
「世界平和って、素敵だと思わない?」
「そりゃ本当に成し遂げられたら素敵だと思いますけど……」
「王女殿下は、どうして世界平和をお望みになるのですか?」
「どうして…………うーん。争いの無い平和な世界なら、きっと誰も苦しまないで済むでしょう?」
「……本当にそう思っていらっしゃるのですか? 本当に、世界平和が可能だと思っていらっしゃるのですか?」
珍しくイリオーデが何度も疑問を口にした。アミレスはそれに少し目を丸くする。
「──無理よ。人が人である限りそんなの不可能だし、もし人でなくなっても知的生命体である以上は絶対に無理よ。どれだけ優秀な指導者がいても、どれだけ信仰される神様がいても……人が争わないような世界は作れないわ。神様はそれすらも楽しんでいるんだもの、どれだけ祈っても無駄だから」
まるで、砂嵐かのようにノイズのかかった彼女の記憶。或る存在にまつわる全てを記憶する為に、その才を与えられたある少女の記憶。
本来であれば完璧に抹消される筈だった記憶は、彼女の生まれ育った特殊な環境の影響か、彼女達をこの世界に生まれ変わらせた何者かの意図に反し、僅かに保持されてしまった。
その記憶に──彼女の思いに引っ張られて、アミレスは無意識にそんな言葉を吐いていた。
(……ん? あれ? 今、私……何か凄い矛盾してない? あれぇ…………?)
世界平和の為だと嘯いていたのに、アミレスはその直後にその世界平和は絶対に叶わぬ事だと断言した。そのほんの数分以内の矛盾に困惑し、アミレスは首を傾げた。
突然消えたエンヴィー、そして金髪にフォーマルな装いのカイルと共に、見慣れぬ赤いドレスを身に纏い紫色の髪を揺らして、アミレスはやけに上機嫌な様子で帰って来たのだ。
そりゃあもう、東宮に取り残されていたシュヴァルツ、ナトラ、イリオーデ、マクベスタは大喜び──ではなく。二日も連絡なしに外泊していたアミレスへの不満と、アミレスと三日間もデートをしていたカイルへの怒りが溢れた。
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まずシュヴァルツに飛びつかれる。常人では避けられる筈のない速度で突撃し、アミレスは「ぐふぅっ!?」とカエルが潰されたような声を漏らし、「し、シュヴァルツ……今日も凄く元気だね…………」とシュヴァルツを何とか受け止めた。
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前方からシュヴァルツの突撃、後方からナトラの打撃と来て、
(何で私、家に帰って来てからの方が負傷してるのかしら……??)
アミレスは眉を顰めていた。
そこに追い打ちをとばかりにやって来るのは、今にも泣き出しそうな二人の男。彼等はアミレスが何事も無く無事に戻って来た事が一番喜ばしいようで、シュヴァルツとナトラのように物理的に文句を言ったりはしないものの……その純粋な心配を以て、無意識にアミレスの良心を責め立てる。
(う……流石に何も言わずに数日間外泊してたのは駄目だったわよね。せめて一度、連絡とかしておけばよかった……)
流石のアミレスとて、信頼する騎士と友人にこんな顔をさせてしまっては良心が痛むというもの。少しは反省しているようだ。……もっとも、彼等の怒りはそれとは別の事へのものなのだが。
「ねぇおねぇちゃん! 今まで三日間もどこで何してたの! あとなんでエンヴィーと一緒に戻って来たのか教えてよ!」
「うーん……えっとね。普通に港町の観光をしてて、トラブルが起きて師匠の手を借りたくなったから、師匠だけちょっと喚んだんだよね」
「何でそこの精霊だけなの!! ぼくだって呼べよ、呼ばれたらすぐ行くのに!!!!」
「いや、どうやって……?」
「どうにかして行くし。何がなんでも行くしぃ!」
何もかも思い通りに行かずまるで子供のように駄々をこねるシュヴァルツに、アミレスは困惑しながらも悟る。
(もしかして……シュヴァルツも港町に行きたかったのかしら。海の無い内陸の国出身とかだったら、海は凄く珍しいからな。またいつか改めて皆でルーシェに行こうかな)
そこそこ見当違いである。
──まあ、シュヴァルツがどこの国出身か知らないけども。と勝手に自分の中で結論を出し、アミレスは慈愛に満ちた顔でシュヴァルツのふわふわの頭を撫でた。
「エンヴィーお前裏切りおったか! 何やら突然『あっ、これはー……』とか意味深な言葉を残して消えたかと思えば、自分だけアミレスの所に行っておったなど許せん死ねぃ!!」
「嫌に決まってんだろ。こればっかりは姫さんにもしもの時の召喚方法を教えておいた俺の先見の明の勝利だわァ~」
「お前超むかつくのじゃ、ほんっとにむかつくから今から殺してもいいか?」
「殺れるもんなら殺ってみろよ、竜種」
自分だって、昨夜アミレスに召喚された時は不機嫌MAXでカイルへの苛立ちを隠そうともしなかったのに……一晩かけてアミレスに色々と文句を言ったからもう満足したのか、エンヴィーは自分の事は棚に上げ、何故か勝ち誇った顔で鋭く眉尻を釣り上げるナトラをあしらっていた。
火の最上位精霊と緑の竜による殺し合いなんてもの、人間界からすれば天災以外の何物でもないのでやめて欲しい。エンヴィーの正体はともかく、精霊対竜種の戦いの災害っぷりたるや…………実際に起こり得ずとも想像に難くないそれを分かっているからこそ、アミレスは「あなた達が戦ったらこの国滅ぶからやめてね」と柔らかい言葉で二体を制止した。
「しかし……本当に、どうしてわざわざカイルと二人きりで……オレでは駄目だったのか…………?」
「何サラッと自分の欲望押し出してんだよマクベスタ。それならぼくだって一緒にお出かけしたかったっつーの」
「ッ!? 声……出て……ッ!?」
((めっちゃ声に出てたな))
マクベスタは胸中で気持ちを吐露したつもりが、アミレスが無事に戻って来た安堵から気が緩み、言葉がそのまままろび出てしまった。それをシュヴァルツに指摘されて慌てて口を塞ぐも、エンヴィーとカイルにも聞こえていたようで、二人は偶然にも思っている事が一致していた。
このピュアボーイ、本当に想いを隠し通すつもりがあるのか……アミレスへの好意がもう容赦なく溢れてしまっている。
「じゃが、マクベスタの言葉も頷ける。何故カイルでなければならないのじゃ? 前々から思っておったのじゃが……お前は一体、カイルと何を企んでおる?」
ナトラの黄金の瞳が、その真理さえも見抜いてしまいそうな鋭い瞳が、アミレスとカイルに交互に向けられる。
カイルが気まずさから目を逸らすと、その代わりとばかりにアミレスがいつもの笑顔を作って返事を用意した。
「……──世界平和、かなぁ。カイルは志がたまたま一致した同志なの」
(この世界がゲームの世界だって事とか、私達がこれから先の出来事を知っているとか、そんなの話した所で絶対に信じて貰えない。そもそも話せないしね。だから今私に出来る事は──皆を巻き込まないようにするぐらいだわ)
アミレスにとって最も大事な事は当然己の命と幸せな未来なのだが…………かと言って、彼女には愛したものを見捨てる事など不可能であった。一度認識し、記憶し、消費したものを見殺しにする事は出来なかった。
救いを求める者を、無辜の民を、愛する人を、彼女は守らなければならない。例えどれだけ天に祈りが届かずとも、その身に余る傲慢さを以て無理やり神に声を届けていた。
それ故に。アミレスは──……彼女は、かつて消費した人達と今消費している人達を守る為に最も効率的な手段を取る。目的の為ならば手段を選ばない姿は、確かに悪役王女と呼ぶに相応しい。
「「せっ……」」
「世界平和ぁ?」
エンヴィーとマクベスタが声を重ね、その続きをシュヴァルツが口にする。
「世界平和って、素敵だと思わない?」
「そりゃ本当に成し遂げられたら素敵だと思いますけど……」
「王女殿下は、どうして世界平和をお望みになるのですか?」
「どうして…………うーん。争いの無い平和な世界なら、きっと誰も苦しまないで済むでしょう?」
「……本当にそう思っていらっしゃるのですか? 本当に、世界平和が可能だと思っていらっしゃるのですか?」
珍しくイリオーデが何度も疑問を口にした。アミレスはそれに少し目を丸くする。
「──無理よ。人が人である限りそんなの不可能だし、もし人でなくなっても知的生命体である以上は絶対に無理よ。どれだけ優秀な指導者がいても、どれだけ信仰される神様がいても……人が争わないような世界は作れないわ。神様はそれすらも楽しんでいるんだもの、どれだけ祈っても無駄だから」
まるで、砂嵐かのようにノイズのかかった彼女の記憶。或る存在にまつわる全てを記憶する為に、その才を与えられたある少女の記憶。
本来であれば完璧に抹消される筈だった記憶は、彼女の生まれ育った特殊な環境の影響か、彼女達をこの世界に生まれ変わらせた何者かの意図に反し、僅かに保持されてしまった。
その記憶に──彼女の思いに引っ張られて、アミレスは無意識にそんな言葉を吐いていた。
(……ん? あれ? 今、私……何か凄い矛盾してない? あれぇ…………?)
世界平和の為だと嘯いていたのに、アミレスはその直後にその世界平和は絶対に叶わぬ事だと断言した。そのほんの数分以内の矛盾に困惑し、アミレスは首を傾げた。
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