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第三章・傾国の王女
198.港町と共犯者
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貴族会議の一週間後。色々と準備を終えた私は、偶然にも訪れたイリオーデ不在の機を逃さずカイルと二人で作戦会議をしていた。
「貴方って確かマクベスタのルートだけはやり込んだって言ってたわよね?」
「おう。マクベスタのルートだけ鬼のように周回したぜ」
「ならさ、スコーピオンって組織覚えてる?」
「あー……なんかいたな、そんな奴等。それがどしたんよ」
未婚の男女が部屋に二人きりと言うのがあまりよろしくないとかで(割と今更)、部屋に常に侍女の一人が待機しているものの……私達はそれも構わず堂々と日本語で会話する。
お陰様で侍女の顔がもうぽかんとしている。この世界には元々存在しなかった言語だもの、仕方無いわ。
「私ね、近いうちに彼等に会いに行くつもりなの。カイルも一緒にどう?」
この計画に皆を巻き込むつもりは無い。だがまぁ、カイルなら巻き込んでもいいかなーと思った訳ですよ。だってコイツ、敵国の王子だし。それに私と同じ転生者で運命共同体の仲間だし。
「帝都の聖地巡礼はもう八割終わったしな……ちょっと暇してたしいいぜ、面白そうじゃんそれ」
「流石はカイル。ノリが良い!」
細かい事情を伏せて誘ったので、後で文句を言われないように、よっ! と適当にヨイショしておく。するとこのチョロい男は「まぁ? ノリで生きてきたオタクなんで?」と得意げになった。
そういえば、カイルは冬が終わってからというもの、暇さえあればウチに来て帝都の聖地巡礼をしている。あのシーンの道があっただの、あのイベントの食べ物があっただの……毎度感想を聞かされたのでよく覚えている。
「で、何であの組織の所に行く訳? アイツ等って悪役………っつーか、ミシェルが自分という存在の特別さを再認識して思い悩む為のフリみたいな存在だったろ」
「ド直球過ぎるわよ。いくら事実だとしても、もうちょっとオブラートに包んであげなさいよ。彼等が可哀想だわ」
確かにその通りで……スコーピオンとは、別のルートにて戦争で多くの死を見てミシェルちゃんが今一度自分の力がなんの為にあるのか、と己を見つめ直す流れの代わりに存在する。戦争に出ない代わりに、スコーピオンという存在との戦いで己を見つめ直す事になるのだ。
だから、まぁ……確かにカイルの言う通り、彼等は物語を盛り上げる為の舞台装置に過ぎない。しかし、しかしだ。
例え舞台装置だったとしても、今この世界では実際に生きている訳で。だからにべもなくあんな風に言うのはどうかと私は思うのだ。
「スコーピオンに会いに行くのは後の事を考えてよ。ちょっと、彼等の力を借りたいの」
「まーアイツ等ゲームでもそこそこ強かったしな。オセロマイトの遺産を使っての事だったけどよ」
「そうよ。彼等は強いの。だからその力を拝借する為に、交渉に行かなきゃいけないの」
「なるほどなるほどぉ、いいじゃん。んで、どこ行くん? てかいつ?」
本当に話が早い。カイルはケロッとした顔でいつ行くのかを聞いて来た。
「場所は帝国北部のアルブロイト領にある港町ルーシェ。詳しい座標は後で地図を渡すから、サベイランスちゃんでそこまで連れて行って欲しいの」
実はカイルを共犯者として巻き込む事にした理由の中でもっとも大きいのが、これである。私は王女で、実の所あまり勝手な行動が許されない立場にある。
その上で、過保護な皆に内緒で馬車で三週間はかかるという港町まで行き、スコーピオンと交渉して帰って来るのは、はっきり言って無理難題。
ならばどうやってスコーピオンの元に行き、交渉をするのか。それを考えた末に思いついたのが、カイルを共犯者にする作戦だった。
一人なら言い訳も難しいが、同行者がいるなら……多少無茶な言い訳も通るかもしれない。更にカイルならサベイランスちゃんの力で一度も行った事の無い場所にさえ瞬間転移出来てしまう。
そして極めつけに、カイルならある程度の事情を把握してくれている。一番、話が早い存在だから。
これ程の適任者がいるのなら、騙してでも共犯者にするというもの。だからごめんよ、そしてありがとうカイル。
「港町か~、寿司とかあるかな?」
「ある訳ないでしょ。それに、ウチの国は漁業よりも貿易業の方が強いんですー」
「シャンパー商会がいるから?」
「えぇそうよ」
「まぁそうだよなー、シャンパー商会つえーもんなー」
「シャンパー商会はつえーのよ」
この世界の人間として生きて初めて実感したが、本当に、西側諸国においてシャンパー商会という存在は恐ろしく強大なのだ。
シャンパー商会に睨まれたら生きていけないなんて言われる程。ちなみに、スコーピオン社はそんなシャンパー商会と仲良く帝国で商売をやっている稀有な商会である。
シャンパージュ伯爵家が賭博そのものにあまり食指が動かず、賭博事業に参入しない為か、スコーピオン社は賭博事業で大成功を収めているらしい。
シャンパー商会とスコーピオン社がフォーロイト帝国の二大商会と言っても過言ではない。
「日程はまだ決めてないけど……出来る限り早めがいいわ。貴方の準備が済み次第出発するつもりだったから」
だから、諸々の準備が出来たら教えてね。と付け加えると、カイルはいつもの軽薄な笑顔を浮かべて、
「良し、じゃあ明日の朝行くか。俺も今から帰って準備するし」
サラッと凄まじい言葉を吐いた。
え? なんて、明日??
「善は急げって言うしな。近々、お前が悪役にわざわざ力を借りたがる程の何かが起きんだろ? なら急ぐべきっしょ」
突然核心を突かれ、私は息を飲む。
「俺はお前と違ってそこまで記憶力もよくないし、ゲームの事もあんまり覚えてねぇ。だから、お前が確固たる意志を持って動く時は無条件に従おうって決めてたんだ」
カイルはやけに眩しく歯を見せて笑って、
「だって俺等、目指せハッピーエンド同盟だろ?」
親指で自分を指さした。……まったく、この男は。
本当に心強い味方が出来たものだ。性格はひとまず置いておいて、本当にこのチートオブチートは仲間だと頼もしすぎる。
カイルが仲間で良かった。心からそう思う。
「そうね。これからはお望み通り散々こき使ってやるから覚悟してなさい?」
「いや、別にこき使われる事を望んでる訳じゃねーからな?」
「よーしっ、凄く頼りになる駒が出来たわ!」
「なんだろうなぁ! 凄く嫌な文字とルビが見えるなぁ!!」
そうやってふざけつつ、私達は港町に行って何をするかの簡単な話し合いをも済ませた。その後カイルが宣言通り一旦帰宅。翌朝に東宮の庭集合という事でそれぞれ準備に移った。
多分沢山お金を使う事になるだろうから、へそくりをいっぱい布袋に入れる。その他色々と必要そうなものをある程度肩提げ鞄に入れて、準備は完了した。
必要なものが出てきたら向こうで買えばいいのだし。と準備を終えた私は夕食を食べに食堂に向かった。その頃にはイリオーデも用事から帰って来ていて、いつも通り皆で一緒に食事をとり、私は明日の事を考えて早めに眠りについた。
どうか事が上手く運びますように、と願いながら。
「貴方って確かマクベスタのルートだけはやり込んだって言ってたわよね?」
「おう。マクベスタのルートだけ鬼のように周回したぜ」
「ならさ、スコーピオンって組織覚えてる?」
「あー……なんかいたな、そんな奴等。それがどしたんよ」
未婚の男女が部屋に二人きりと言うのがあまりよろしくないとかで(割と今更)、部屋に常に侍女の一人が待機しているものの……私達はそれも構わず堂々と日本語で会話する。
お陰様で侍女の顔がもうぽかんとしている。この世界には元々存在しなかった言語だもの、仕方無いわ。
「私ね、近いうちに彼等に会いに行くつもりなの。カイルも一緒にどう?」
この計画に皆を巻き込むつもりは無い。だがまぁ、カイルなら巻き込んでもいいかなーと思った訳ですよ。だってコイツ、敵国の王子だし。それに私と同じ転生者で運命共同体の仲間だし。
「帝都の聖地巡礼はもう八割終わったしな……ちょっと暇してたしいいぜ、面白そうじゃんそれ」
「流石はカイル。ノリが良い!」
細かい事情を伏せて誘ったので、後で文句を言われないように、よっ! と適当にヨイショしておく。するとこのチョロい男は「まぁ? ノリで生きてきたオタクなんで?」と得意げになった。
そういえば、カイルは冬が終わってからというもの、暇さえあればウチに来て帝都の聖地巡礼をしている。あのシーンの道があっただの、あのイベントの食べ物があっただの……毎度感想を聞かされたのでよく覚えている。
「で、何であの組織の所に行く訳? アイツ等って悪役………っつーか、ミシェルが自分という存在の特別さを再認識して思い悩む為のフリみたいな存在だったろ」
「ド直球過ぎるわよ。いくら事実だとしても、もうちょっとオブラートに包んであげなさいよ。彼等が可哀想だわ」
確かにその通りで……スコーピオンとは、別のルートにて戦争で多くの死を見てミシェルちゃんが今一度自分の力がなんの為にあるのか、と己を見つめ直す流れの代わりに存在する。戦争に出ない代わりに、スコーピオンという存在との戦いで己を見つめ直す事になるのだ。
だから、まぁ……確かにカイルの言う通り、彼等は物語を盛り上げる為の舞台装置に過ぎない。しかし、しかしだ。
例え舞台装置だったとしても、今この世界では実際に生きている訳で。だからにべもなくあんな風に言うのはどうかと私は思うのだ。
「スコーピオンに会いに行くのは後の事を考えてよ。ちょっと、彼等の力を借りたいの」
「まーアイツ等ゲームでもそこそこ強かったしな。オセロマイトの遺産を使っての事だったけどよ」
「そうよ。彼等は強いの。だからその力を拝借する為に、交渉に行かなきゃいけないの」
「なるほどなるほどぉ、いいじゃん。んで、どこ行くん? てかいつ?」
本当に話が早い。カイルはケロッとした顔でいつ行くのかを聞いて来た。
「場所は帝国北部のアルブロイト領にある港町ルーシェ。詳しい座標は後で地図を渡すから、サベイランスちゃんでそこまで連れて行って欲しいの」
実はカイルを共犯者として巻き込む事にした理由の中でもっとも大きいのが、これである。私は王女で、実の所あまり勝手な行動が許されない立場にある。
その上で、過保護な皆に内緒で馬車で三週間はかかるという港町まで行き、スコーピオンと交渉して帰って来るのは、はっきり言って無理難題。
ならばどうやってスコーピオンの元に行き、交渉をするのか。それを考えた末に思いついたのが、カイルを共犯者にする作戦だった。
一人なら言い訳も難しいが、同行者がいるなら……多少無茶な言い訳も通るかもしれない。更にカイルならサベイランスちゃんの力で一度も行った事の無い場所にさえ瞬間転移出来てしまう。
そして極めつけに、カイルならある程度の事情を把握してくれている。一番、話が早い存在だから。
これ程の適任者がいるのなら、騙してでも共犯者にするというもの。だからごめんよ、そしてありがとうカイル。
「港町か~、寿司とかあるかな?」
「ある訳ないでしょ。それに、ウチの国は漁業よりも貿易業の方が強いんですー」
「シャンパー商会がいるから?」
「えぇそうよ」
「まぁそうだよなー、シャンパー商会つえーもんなー」
「シャンパー商会はつえーのよ」
この世界の人間として生きて初めて実感したが、本当に、西側諸国においてシャンパー商会という存在は恐ろしく強大なのだ。
シャンパー商会に睨まれたら生きていけないなんて言われる程。ちなみに、スコーピオン社はそんなシャンパー商会と仲良く帝国で商売をやっている稀有な商会である。
シャンパージュ伯爵家が賭博そのものにあまり食指が動かず、賭博事業に参入しない為か、スコーピオン社は賭博事業で大成功を収めているらしい。
シャンパー商会とスコーピオン社がフォーロイト帝国の二大商会と言っても過言ではない。
「日程はまだ決めてないけど……出来る限り早めがいいわ。貴方の準備が済み次第出発するつもりだったから」
だから、諸々の準備が出来たら教えてね。と付け加えると、カイルはいつもの軽薄な笑顔を浮かべて、
「良し、じゃあ明日の朝行くか。俺も今から帰って準備するし」
サラッと凄まじい言葉を吐いた。
え? なんて、明日??
「善は急げって言うしな。近々、お前が悪役にわざわざ力を借りたがる程の何かが起きんだろ? なら急ぐべきっしょ」
突然核心を突かれ、私は息を飲む。
「俺はお前と違ってそこまで記憶力もよくないし、ゲームの事もあんまり覚えてねぇ。だから、お前が確固たる意志を持って動く時は無条件に従おうって決めてたんだ」
カイルはやけに眩しく歯を見せて笑って、
「だって俺等、目指せハッピーエンド同盟だろ?」
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