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第二章・監国の王女
183.ある皇太子の錯綜
しおりを挟む 誕生日に特別な思い入れなどなかった。歳を重ねるだけの日。ただそれだけだった。
毎年、一度も会った事の無い令嬢や貴族達から賄賂のように送り付けられる贈り物。それは山を成し、始末がとても面倒だった。
城に仕掛けられている魔法により危険物は除外されていたので、そのプレゼントの山を毎年僕自ら処理する必要があった。にわかに信じ難い話だが、ケイリオル卿曰く『歴代皇族はみなそうしてましたよ』との事なので……仕方なく、嫌々時間を割いてプレゼントの山を崩して来た。
要らない物、要らない物、要らない物。そうやって、百近くある贈り物をわざわざ一つずつ見ては不要なもの入れに投げ入れる。
稀に有用な物もあって、それとかは一応必要なもの入れに入れた。例えば絶版となった歴史書だったり、貴重な素材を用いたペンだったり。後は…………匿名で毎年メッセージカードが附属している小さめの贈り物だろうか。
誰も彼もが恩着せがましく名乗る中、その贈り物の贈り主は何故か名乗らず、妙に気が利く物を贈ってくるな。と僕の記憶にも留められている。
その文面はいつも同じ。メッセージカードが着いていようとも大抵のものは皇太子への媚び売りにも関わらず、その匿名のメッセージカードだけは、何様のつもりなのか毎年僕の体を気遣う内容だった。
『これからも皇太子殿下が末永く健康でありますように』『少しでも、日々お忙しい皇太子殿下の安らぎとなりますように』と書かれたそのメッセージカードを、どういう訳か僕は毎年捨てずに引き出しの中に入れていた。
こんな風に誰かに心配されたり気遣われたのは初めてだったからだろうか。
僕は皇太子だ。現皇帝たる父上の元に生まれた長男であり、生まれた時からいずれ皇太子となり、皇帝になる未来を約束されていた。
故に僕は常に完璧であらねばならなかった。人に心配や迷惑などかけず、いずれ玉座に腰を降ろした時に公正かつ厳格な皇帝となる為に、弱みを見せるような事だけはあってはならなかった。
それが父上の元に生まれた唯一の男児たる僕の役目。与えられた責務。
それを知る城や皇宮の者達は、当然そのような生温い言葉などかけて来なかった。別にそれで良かった。それが普通だと思っていた。
僕の母は僕が二歳になる少し前に亡くなった。理由は妹を産んだから。一体どういう訳か、母は妹を産んですぐに原因不明の死を果たしたらしい。
当時の記憶はあまり残っていないが、母はとても優しい人だったと思う。母がいない事もあって、僕はそういった温かい言葉というものに馴染みの無いまま育っていた。
別にそれを悲しいだとか虚しいだとか思わないし、正直に言うと割とどうでもいい。
だが、それでも……いざ実際にそういった言葉をかけられると、何故だか少し胸が温かくなった気がした。
だから僕は、柄にもなく贈り物のメッセージカードをまとめて保存したりしていた。勿論、贈り物の方はきちんと使用していた。
ある年は疲労回復にいい茶葉。ある年は肌触りのいい香り立つハンカチーフ。ある年は速乾性の上質なインク。ある年は目元を温める事の出来る布の仮面。ある年は栄養価の高い菓子。ある年はリラックス効果のあるお香。
どういう訳か、比較的僕が好む系統の味や香りの物ばかりで………贈り主は西宮の召使か侍女なのでは、と予測を立てていたのだが。ここに来て、その予測は外れていた事を知った。
「お誕生日おめでとうございます、お兄様。お兄様の健康とご成長を心よりお祈り申し上げますわ」
幾度となく見た文言。確かにそれはよくある定型文ではあるが、何故、お前がそれを? ………いや、ただの偶然か。先程言った通りこれはよくある文言。この女がそれを口にしようともおかしい事ではない。
昨日よりかは大人しく、場を弁えた格好のあいつがわざとらしい笑みを浮かべて贈り物を手渡して来た。
それは手のひらに乗っかるぐらいの大きさの箱。まさか、この女に誕生日に贈り物をするなんて気の利いた事が出来るなんて。
そう、驚いていた時だった。
「……それは安眠効果のあるアロマキャンドルですわ。お忙しいお兄様に少しでも安らぎを、と思い私自ら選び抜きましたの」
ここまで来て、偶然と言い張る事が僕には出来なかった。僕の体を気遣うような贈り物といい、その言葉といい。
……まさか。今までのあの贈り物は、全部お前が贈って来たものだったのか?
何故、どうして。お前は僕を憎悪に満ちた目で睨む程に嫌いで、僕もお前のことは殺せるなら今すぐにでも殺したい程に嫌いだ。
ならばどうして、お前は、憎たらしい程に嫌う相手に匿名でメッセージカードまでつけて贈り物をしていたんだ。馬鹿なのか? 阿呆なのか?
どうして嫌いな相手の体を気遣うような真似をした。いやそもそも、どうしてお前が僕の好みを知っているんだ。
分からない。理解不能な事態に直面し、脳が硬直する。
「……そうか。気が向いたら使おう」
何とか口を動かして、適当な返事をする。
「はい、気が向いたら使って下さいな。では後がつかえております故、私はこれで」
鮮やかに一礼し、あいつは笑顔で去って行った。待て。という言葉が口から飛び出そうになって、それを必死に止めてみせた。
どうして。何故……今僕は──あいつを引き止めようとした?
その不可解な行動が理由か? それともその真意を探る為か。あるいは───。
考えても考えても、僕は先程の自分の行動に納得がいかなかった。何故なら合理性に欠けていたから。どうして、存在すらも忌まわしいあの女を引き止めようなどとしたのか………答えが見つからなかったのだ。
その後も暫く、僕の頭はその疑問に囚われていた。腹立たしい事に、あいつに関する問題はことごとく解決せぬまま僕の頭に居座る。まるでそれそのものに執念が宿っているかのように、その汚泥は足に絡みつく。
それによりどこか上の空のまま、僕は客人達の対応をする事になった。おべっかを使う貴族達から祝われ、相も変わらず色目を使って来る令嬢達に耳障りな声で話し掛けられ、同世代の無能な男達は何とか僕の側近になろうと必死に己を売り込んで来る。
ああ、なんと煩わしい事か。何もかもが面倒臭い。何故このような非生産的かつ無意味な事をしなければならないのか。こんな者達に時間を割いてやるぐらいなら、仕事をしていた方が幾倍もマシというもの。
父上からのお言葉ももう戴いたのだから、叶うなら今すぐにでもこの会場から抜け出したい。そう思っていた時だった。
「帝国の新しき太陽、皇太子フリードル・ヘル・フォーロイト殿下にレオナード・サー・テンディジェルがご挨拶申し上げます」
ようやくひと波片付いたかと思えば、テンディジェルの秀才が現れた。彼と会うのはこれで二度目。一度目は以前大公領へ視察に行った時……歳が近いという理由と、彼が僕の側近の最有力候補と周りに言われていた為か、当時大公領の案内を彼は任されていたな。
あの領地から離れる気配の無かったこの男が、まさか僕の誕生日なぞを祝う為に帝都まで来るとは。恐らく現大公に強制的に向かわされたとかだろうが。
あの大公ならやりかねない。と推測し、僕はレオナードの瞳を僅かに見上げて口を開く。
「よく帝都まで来たな、レオナード」
「は、フリードル殿下のお誕生日なのですから当然でございます。我が父、我が伯父と共に用意した誕生日の贈り物もありますので後でご確認下さいませ」
「そうか。楽しみにしておこう」
お辞儀をした後、顔を上げたレオナードは暫しの間僕の顔を不躾にじろじろと見ていた。それ自体には慣れているが、こうも真正面からされると不快で仕方ない。
「僕の顔に何か付いているか?」
眉を釣り上げて威圧的に問うと、
「あっ、いえ……すみません。ご兄妹だというのに、お二人があまり似ていなくて気になってしまったんです」
レオナードはハッとしたように焦りで頬に汗を浮かべ、謝罪して来た。
………あの女の話か。レオナードとてこの会場にいたのだからあいつを目にしていてもおかしくはない。それに、その言葉自体は昨日から──いや、昔から言われていた事だ。僕は父上に似てあいつは母上に似た。ただそれだけの事。
だがこうも話題に挙げられては、忘れようにもあの疑問を忘れられない。もういっその事、レオナードに聞くか? 確か、彼もいくつか歳下の妹がいた筈だ。
あの女の不可解さについて、何か有益な助言を得られるやもしれない。
「その事については不問とする。その代わりに、少し付き合え」
「は、はい……分かりました」
あまり貴族達に聞かれたくない話だ。なので少し人気のない所へ、とレオナードを伴って一度テラスに出る。彼は困惑しつつも着いてきて、周りに人気が無い事を確認して僕は口を切った。
「──世の妹というものは、心底憎んでいる兄に毎年わざわざ贈り物をするものなのか? 同じく妹を持つお前に、忌憚なき意見を述べて欲しい」
するとレオナードは「え」と目を丸くして、困ったように目を逸らす。
「普通はしないと思いますよ。肉親でないにしても、嫌いな人に贈り物なんてしないでしょう」
「ならば何故……僕の妹は毎年欠かさず、わざわざ、匿名で僕を気遣うような贈り物を寄越して来たのだ?」
「えぇぇぇ…………あー、えっと……それはー、その。実は嫌いじゃないとかでは?」
俺に聞かれても。と言わんばかりの困惑っぷりを隠す事無く、レオナードは意見を述べた。しかしそれは期待外れのものであった。
毎年、一度も会った事の無い令嬢や貴族達から賄賂のように送り付けられる贈り物。それは山を成し、始末がとても面倒だった。
城に仕掛けられている魔法により危険物は除外されていたので、そのプレゼントの山を毎年僕自ら処理する必要があった。にわかに信じ難い話だが、ケイリオル卿曰く『歴代皇族はみなそうしてましたよ』との事なので……仕方なく、嫌々時間を割いてプレゼントの山を崩して来た。
要らない物、要らない物、要らない物。そうやって、百近くある贈り物をわざわざ一つずつ見ては不要なもの入れに投げ入れる。
稀に有用な物もあって、それとかは一応必要なもの入れに入れた。例えば絶版となった歴史書だったり、貴重な素材を用いたペンだったり。後は…………匿名で毎年メッセージカードが附属している小さめの贈り物だろうか。
誰も彼もが恩着せがましく名乗る中、その贈り物の贈り主は何故か名乗らず、妙に気が利く物を贈ってくるな。と僕の記憶にも留められている。
その文面はいつも同じ。メッセージカードが着いていようとも大抵のものは皇太子への媚び売りにも関わらず、その匿名のメッセージカードだけは、何様のつもりなのか毎年僕の体を気遣う内容だった。
『これからも皇太子殿下が末永く健康でありますように』『少しでも、日々お忙しい皇太子殿下の安らぎとなりますように』と書かれたそのメッセージカードを、どういう訳か僕は毎年捨てずに引き出しの中に入れていた。
こんな風に誰かに心配されたり気遣われたのは初めてだったからだろうか。
僕は皇太子だ。現皇帝たる父上の元に生まれた長男であり、生まれた時からいずれ皇太子となり、皇帝になる未来を約束されていた。
故に僕は常に完璧であらねばならなかった。人に心配や迷惑などかけず、いずれ玉座に腰を降ろした時に公正かつ厳格な皇帝となる為に、弱みを見せるような事だけはあってはならなかった。
それが父上の元に生まれた唯一の男児たる僕の役目。与えられた責務。
それを知る城や皇宮の者達は、当然そのような生温い言葉などかけて来なかった。別にそれで良かった。それが普通だと思っていた。
僕の母は僕が二歳になる少し前に亡くなった。理由は妹を産んだから。一体どういう訳か、母は妹を産んですぐに原因不明の死を果たしたらしい。
当時の記憶はあまり残っていないが、母はとても優しい人だったと思う。母がいない事もあって、僕はそういった温かい言葉というものに馴染みの無いまま育っていた。
別にそれを悲しいだとか虚しいだとか思わないし、正直に言うと割とどうでもいい。
だが、それでも……いざ実際にそういった言葉をかけられると、何故だか少し胸が温かくなった気がした。
だから僕は、柄にもなく贈り物のメッセージカードをまとめて保存したりしていた。勿論、贈り物の方はきちんと使用していた。
ある年は疲労回復にいい茶葉。ある年は肌触りのいい香り立つハンカチーフ。ある年は速乾性の上質なインク。ある年は目元を温める事の出来る布の仮面。ある年は栄養価の高い菓子。ある年はリラックス効果のあるお香。
どういう訳か、比較的僕が好む系統の味や香りの物ばかりで………贈り主は西宮の召使か侍女なのでは、と予測を立てていたのだが。ここに来て、その予測は外れていた事を知った。
「お誕生日おめでとうございます、お兄様。お兄様の健康とご成長を心よりお祈り申し上げますわ」
幾度となく見た文言。確かにそれはよくある定型文ではあるが、何故、お前がそれを? ………いや、ただの偶然か。先程言った通りこれはよくある文言。この女がそれを口にしようともおかしい事ではない。
昨日よりかは大人しく、場を弁えた格好のあいつがわざとらしい笑みを浮かべて贈り物を手渡して来た。
それは手のひらに乗っかるぐらいの大きさの箱。まさか、この女に誕生日に贈り物をするなんて気の利いた事が出来るなんて。
そう、驚いていた時だった。
「……それは安眠効果のあるアロマキャンドルですわ。お忙しいお兄様に少しでも安らぎを、と思い私自ら選び抜きましたの」
ここまで来て、偶然と言い張る事が僕には出来なかった。僕の体を気遣うような贈り物といい、その言葉といい。
……まさか。今までのあの贈り物は、全部お前が贈って来たものだったのか?
何故、どうして。お前は僕を憎悪に満ちた目で睨む程に嫌いで、僕もお前のことは殺せるなら今すぐにでも殺したい程に嫌いだ。
ならばどうして、お前は、憎たらしい程に嫌う相手に匿名でメッセージカードまでつけて贈り物をしていたんだ。馬鹿なのか? 阿呆なのか?
どうして嫌いな相手の体を気遣うような真似をした。いやそもそも、どうしてお前が僕の好みを知っているんだ。
分からない。理解不能な事態に直面し、脳が硬直する。
「……そうか。気が向いたら使おう」
何とか口を動かして、適当な返事をする。
「はい、気が向いたら使って下さいな。では後がつかえております故、私はこれで」
鮮やかに一礼し、あいつは笑顔で去って行った。待て。という言葉が口から飛び出そうになって、それを必死に止めてみせた。
どうして。何故……今僕は──あいつを引き止めようとした?
その不可解な行動が理由か? それともその真意を探る為か。あるいは───。
考えても考えても、僕は先程の自分の行動に納得がいかなかった。何故なら合理性に欠けていたから。どうして、存在すらも忌まわしいあの女を引き止めようなどとしたのか………答えが見つからなかったのだ。
その後も暫く、僕の頭はその疑問に囚われていた。腹立たしい事に、あいつに関する問題はことごとく解決せぬまま僕の頭に居座る。まるでそれそのものに執念が宿っているかのように、その汚泥は足に絡みつく。
それによりどこか上の空のまま、僕は客人達の対応をする事になった。おべっかを使う貴族達から祝われ、相も変わらず色目を使って来る令嬢達に耳障りな声で話し掛けられ、同世代の無能な男達は何とか僕の側近になろうと必死に己を売り込んで来る。
ああ、なんと煩わしい事か。何もかもが面倒臭い。何故このような非生産的かつ無意味な事をしなければならないのか。こんな者達に時間を割いてやるぐらいなら、仕事をしていた方が幾倍もマシというもの。
父上からのお言葉ももう戴いたのだから、叶うなら今すぐにでもこの会場から抜け出したい。そう思っていた時だった。
「帝国の新しき太陽、皇太子フリードル・ヘル・フォーロイト殿下にレオナード・サー・テンディジェルがご挨拶申し上げます」
ようやくひと波片付いたかと思えば、テンディジェルの秀才が現れた。彼と会うのはこれで二度目。一度目は以前大公領へ視察に行った時……歳が近いという理由と、彼が僕の側近の最有力候補と周りに言われていた為か、当時大公領の案内を彼は任されていたな。
あの領地から離れる気配の無かったこの男が、まさか僕の誕生日なぞを祝う為に帝都まで来るとは。恐らく現大公に強制的に向かわされたとかだろうが。
あの大公ならやりかねない。と推測し、僕はレオナードの瞳を僅かに見上げて口を開く。
「よく帝都まで来たな、レオナード」
「は、フリードル殿下のお誕生日なのですから当然でございます。我が父、我が伯父と共に用意した誕生日の贈り物もありますので後でご確認下さいませ」
「そうか。楽しみにしておこう」
お辞儀をした後、顔を上げたレオナードは暫しの間僕の顔を不躾にじろじろと見ていた。それ自体には慣れているが、こうも真正面からされると不快で仕方ない。
「僕の顔に何か付いているか?」
眉を釣り上げて威圧的に問うと、
「あっ、いえ……すみません。ご兄妹だというのに、お二人があまり似ていなくて気になってしまったんです」
レオナードはハッとしたように焦りで頬に汗を浮かべ、謝罪して来た。
………あの女の話か。レオナードとてこの会場にいたのだからあいつを目にしていてもおかしくはない。それに、その言葉自体は昨日から──いや、昔から言われていた事だ。僕は父上に似てあいつは母上に似た。ただそれだけの事。
だがこうも話題に挙げられては、忘れようにもあの疑問を忘れられない。もういっその事、レオナードに聞くか? 確か、彼もいくつか歳下の妹がいた筈だ。
あの女の不可解さについて、何か有益な助言を得られるやもしれない。
「その事については不問とする。その代わりに、少し付き合え」
「は、はい……分かりました」
あまり貴族達に聞かれたくない話だ。なので少し人気のない所へ、とレオナードを伴って一度テラスに出る。彼は困惑しつつも着いてきて、周りに人気が無い事を確認して僕は口を切った。
「──世の妹というものは、心底憎んでいる兄に毎年わざわざ贈り物をするものなのか? 同じく妹を持つお前に、忌憚なき意見を述べて欲しい」
するとレオナードは「え」と目を丸くして、困ったように目を逸らす。
「普通はしないと思いますよ。肉親でないにしても、嫌いな人に贈り物なんてしないでしょう」
「ならば何故……僕の妹は毎年欠かさず、わざわざ、匿名で僕を気遣うような贈り物を寄越して来たのだ?」
「えぇぇぇ…………あー、えっと……それはー、その。実は嫌いじゃないとかでは?」
俺に聞かれても。と言わんばかりの困惑っぷりを隠す事無く、レオナードは意見を述べた。しかしそれは期待外れのものであった。
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