だいたい死ぬ悲運の王女は絶対に幸せになりたい!〜努力とチートでどんな運命だって変えてみせます〜

十和とわ

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第二章・監国の王女

167.十三歳になりました。2

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「起きたのか、アミレス。お誕生日おめでとうなのじゃ!」

 目覚めたばかりでまだ不明瞭な視界の端で、ナトラがとても可愛らしい笑顔を浮かべている。

「ん、ありがとう…ナトラ。ところで今何時……?」
「針は七の辺りを指しておるぞ、お前にしては随分とお寝坊さんじゃな」

 まぁ、そのお陰で助かったのじゃが……。とナトラがボソリと呟いた。その表情は安堵に満ちており、よく分からないが私が寝坊した事で何か助かる事があったのだろう。と、あまり深掘りはしない事にした。
 誰しも詮索されたくない事の一つや二つあるものだからね。
 とりあえず立ち上がり、はしたなくも大きく欠伸をしつつ私は立ち上がった。そこで丁度侍女達がやって来て着替えなどに取り掛かる。
 侍女達もまた、入室時に「お誕生日おめでとうございます、王女殿下」とお祝いしてくれたので、それに「ありがとう」と返しながらドレスに着替える。
 着替えを終えて朝食の為に食堂へと向かうと、食堂の前でナトラがピタリと立ち止まった。どこかソワソワしているナトラが突然、食堂の扉をドンドンドンッ、と叩くと扉が内側から開かれて──。
 派手に飾り付けされ、中心のテーブルには純白のテーブルクロスが敷かれ、所狭しと豪勢な料理やスイーツが並べられている。そして、その場にいる皆が何故か正装をしていた。
 そんな、いつもと違う食堂の光景が目に映った。
 突然の事に何度も瞬きをする。目元を擦り、頬を叩いても、これは夢ではなく現実なのだと再確認させられるだけだった。
 私が自分の頬を叩いた事にナトラが酷く驚いている。「どうしたのじゃ?!」と目を丸くするナトラに向けて、夢かと思った。と返した。
 本当に、夢みたいなんだ。何がどうなってこうなったのか分からないが、今目の前には私の為らしき誕生パーティーの会場がある。
 あぁ……アミレスも喜んでるみたいだ。胸の奥底からじんわりと温かくなってゆくのを感じる。
 にまにまと笑うナトラに「ほれ、早く入るのじゃ」と背を押されて入室すると、

「アミィ、誕生日おめでとう。これで君の誕生日を祝うのは七回目だね。でも、これから先もずっと…十回目も百回目も祝わせて欲しいな」
「シルフさん、流石にそれは気が早いっすよ。姫さん、十三歳のお誕生日おめでとうございまーす」
「ハッピーバースデー! だっけ? とにかくおめでとぉ、おねぇちゃん!」
「我からも改めて。お誕生日おめでとうなのじゃ!」

 次々にお祝いの言葉を贈られる。もう既に例年よりもずっと多く祝われて、私の頭は軽くパニックに陥りつつある。

「アミレス様っ! 本当に、本当におめでとうございます。アミレス様に出会えて、わたしはとっても幸せです!」
「誕生日おめでとう、アミレス。また一年、お前にとって実りある一年となるよう、陰ながらではあるが祈り支えさせて欲しい」
「お誕生日、おめでとうございます。王女殿下がお生まれになられたこの日を、今一度貴女様のお傍にて迎える事が出来ました事、幸甚の至でございます」
「殿下、誕生日おめでとうございます……って柄でもねぇな。まぁなんだ、今日はアンタが主役なんだ。大人しく俺達に祝われてくれ」
「誕生日おめでとうございます。王女様がまた一つ大人になった事は、とても喜ばしい事だと俺も思う………十三歳なんて、まだまだ子供か? うん? 分からない…」

 制止の言葉を吐く暇もなく立て続けに祝いの言葉を贈られてしまい、私の脳は無事にキャパオーバーを迎えた。頭から爆発していくかのように、力が抜けてその場にフラフラと座り込む。
 当然皆がめちゃくちゃ心配して来た。立ち上がろうとするが、足に力が入らない。
 キャパオーバーのあまり熱くなった顔を両手でおさえていると、

「~~っ、急にこんなにお祝いされるとか、聞いてないって……! 嬉しすぎて死にそう…っ」

 本音がついつい、口をついて出てしまった。私の許容量を遥かに超えたお祝いに、心が嬉しい悲鳴を上げている。
 すると、隣で「死にそう!?」とナトラが戸惑いの声をあげた。そんなナトラに向け、メイシアが慌てて「今のは恐らく比喩表現ですよ、ナトラさん」と説明をしてくれた。

「くっ………こんな事なら昔からもっとちゃんと盛大に祝っておくんだった…!!」
「そっすねぇー、姫さんがこんなに喜んでくれるって分かってたらあの手この手で祝って来たのに…しくったなァ」

 これまでの六年間もずっとお祝いをしてくれていたシルフと師匠が、何故か悔しげに項垂れる。
 そこでシュヴァルツの「ごほんっ!」というわざとらしい咳払いが部屋に響いて、

「とにかく立ってよ、おねぇちゃん。こんな祝辞だけで終わりなワケないでしょぉ? 今日一日は誰がなんと言おうとおねぇちゃんが主役なんだから、覚悟しておいてね?」

 小悪魔的笑顔を浮かべるシュヴァルツが、随分と楽しげに手を差し伸べて来た。ゴクリ、と固唾を呑んでその手を取る。
 その後行われたのはいつかひっそりと夢見たバースデーパーティー。豪勢な料理を好きなだけ食べて、ほっぺたが溶け落ちそうなぐらい美味しいケーキを口いっぱいに頬張る。
 このケーキ、絶対にハイラのケーキだ。そう思ってハイラの知り合いだと言うお手伝いさんに確認すると、その通りですと首肯された。
 これまで毎年食べ続けたケーキだもん。気づかない訳ないじゃん。今年もハイラは祝ってくれているのだと分かって、また胸がとても暖かくなった。
 一通り料理を楽しんだ後は沢山のプレゼントを貰った。まず最初にシルフと師匠から二体合同でのプレゼント、と大きめの箱を渡された。
 シルフに「開けてもいいよ」と言われたので、それを開けると……。

「……服?」
「うん。これまでの誕生日には装飾品を贈って来たから、今年はドレスにしようか。ってエンヴィーと話し合って」
「それで知り合いの精霊達の協力も得てデザインから製作まで精霊界でやったやつですね。俺達の力作なんで、是非いつか着てる所を見せてくださいね」

 ついつい目を奪われる美しいドレス。冬の星空を模しているかのような、芸術品のような逸品。
 それに見蕩れてしまい暫くドレスを眺めていると、後ろの方から「あっぶね、ドレスにしなくて良かったぁ……精霊のと被る所だったぁ……」なんて言葉も聞こえて来て。

「凄く素敵なドレスをありがとう。シルフ、師匠」

 感謝を伝えると、師匠は満足気に歯を見せて笑った。
 このまま持っていると皺になってしまうから、とりあえず元通りに(メイシアが)畳んで元通りに(メイシアが)箱に戻す。
 続いてはシュヴァルツとナトラ。シュヴァルツが小さな箱を渡して来て、それを開くと中には指輪が入っていた。
 えっ、と私が驚きの声を漏らすと同時に、シルフもまた「指輪ぁ!?」と驚きの声を漏らした。

「おねぇちゃんに似合うかなーと思って。綺麗でしょぉ、そのサファイア!」
「確かに凄く綺麗……ありがとうね、シュヴァルツ。こんなにも貴重そうな指輪を」
「いいよいいよぉ~、それぐらい! おねぇちゃんに喜んで貰えたのならオールオッケーイっ」

 先程のドレスとも合いそうなサファイアの指輪を箱に納めていると、今度はナトラがプレゼントを渡そうと近づいて来て。
 何故か「少し屈むのじゃ、アミレス」と言われたので、とりあえず言う通りに屈んでみる。すると、

「我は…人間が喜ぶ贈り物とか、よく分からぬ。じゃから、我がお前に似合うと思った物を贈る事にしたのじゃ」

 私の頭の上に花冠が置かれた、らしい。取り急ぎ鏡を持って来て貰って、改めて見てみると………銀色の私の髪に随分と映える、色とりどりの花々の冠がそこにはあった。
 無知な私が綺麗だなぁ、なんてありきたりな感想を抱いている中。マクベスタとシャルがどうしてか複雑な表情をしていて。
 どうしたの、と声をかけると二人は一度目を合わせて頷き合う。そして、マクベスタが代表して話し始めたのだ。

「そんな意図は無いと思うんだが、その花冠に使われている花々の花言葉が……その、気になってな」
「花言葉?」

 そう言えば、マクベスタとシャルは花に詳しいんだった。
 しかし花言葉か………毒のある花は一通り調べたから花言葉も分かるんだけど、この花々はそれに該当しないから分からないな。

「水色のトキロ、花言葉は長命。薄桃色のモモミラス、花言葉は親愛。黄色のナキメイロ、花言葉は最後を共に。橙色のモルフォルス、花言葉はわたしはあなたのもの。青色のカーラ、花言葉は死の克服。白色のカーラ、花言葉は永遠の夢。………以上がその花々の花言葉だ。ただの偶然にしては、あまりにも傾向が不穏で気になったんだ」

 マクベスタがナトラに視線を送る。それに釣られて私もチラリとナトラの方を見ると、そこでナトラと目が合った。見た目は可愛らしい少女なのに…その瞳と纏う空気が、未だかつて無い程に人ならざる化け物なのだと感じさせる。
 いやまさかナトラに限ってそんな……なんてタカを括っていたのだが、ナトラは可愛くニコリと笑って、

「無論、意図的にこの花を選んだのじゃ。だって我、アミレスには死んで欲しくないからの。これはおまじないというやつじゃ!」

 まさかのカミングアウトをした。なんと意図的にあの不穏な花言葉をセレクトしていたらしい。
 まぁただのおまじないらしいし……私もそう簡単に死ぬつもりは無いからね。お守りぐらいに思っておこう、うん。
 そうやってとりあえず話を進めると、メイシアが「両親からプレゼントを預かってるので、そちらもお渡ししますね」と言って、まず自分のプレゼントから渡してくれた。
 渡されたのは可愛らしい袋。持った感じでは軽く、中身はぬいぐるみなのでは? と予想しつつ中身を取り出してみると──、

「メイシアやんけ………」

 まさかまさかのメイシアのぬいぐるみが出てきた。そりゃあ、思わずエセ関西弁が出てしまうぐらい驚くのも無理はないと自己弁護する。
 デフォルメ化されているがメイシアの特徴をしっかり掴んでいてとても愛らしいぬいぐるみだ。一体どういう技術なのか全く分からないが、メイシアの艶のあるストレートヘアーもぬいぐるみながらきちんと再現されていて、顔はメイシアらしさを出しつつもちゃんとデフォルメチックなぬいぐるみに寄せられていて当然のように可愛い。ぬいぐるみという規格にメイシアというスーパー美少女の要素をしっかりと落とし込んでいる。
 まさに神の所業。こんな技術がこの世界にあるなんて……ぬいぐるみといっても基本はクマとかウサギだろうに。
 とりあえずぎゅっと優しく抱きしめながら「これは?」とメイシアに尋ねると、彼女は頬を赤く染めてはにかんだ。

「以前アミレス様が『メイシアは本当に可愛くて癒しになるから、ぬいぐるみにでもしてずっと傍に置いておきたいわ』と仰って下さったので……わたしのぬいぐるみがアミレス様の癒しになるなら、とシャンパー商会お抱えの職人達と一生懸命作り上げました」

 シャンパー商会マジでやばいな。

「それで、あの。もし良かったらアミレス様のぬいぐるみも作らせていただけませんか? わたしも……その、アミレス様のぬいぐるみが欲しくて。やっぱり不敬ですよね、皇族の方のぬいぐるみだなんて………」

 メイシアがしゅんとなってしまった。
 いや全然いいのよ、そんな事気にしなくて。だってその皇族のアミレスやフリードルもアクリルキーホルダーとか缶バッジとかタペストリーとかになってたもの、前世で。
 とは言えないので、私はこの世界風にそれを変えて伝える事にした。

「いいわよ、作っても。兄様の姿絵とかは昔から出回ってるみたいだし、創作による不敬はそうそう無いと思うから」
「っ、本当ですか! 精一杯、我が商会の威信をかけて史上最高のぬいぐるみを作りあげてみせますっ!!」
「完成したら私にも見せて欲しいわ。自分のぬいぐるみとか、現実感無くてちょっと気になるもの」
「はい、喜んで!」

 メイシアは満面の笑みで嬉しそうに息巻いている。
 しかし途中でハッとなり、「両親のプレゼントの方もお渡ししますね」と慌ててもう一つ、プレゼントを差し出して来た。
 それは一枚の文書のようで。なんだなんだと皆がすぐ後ろにまで近づいてきては、背中越しにこれを覗き込む。丸められていたそれを開いて、私達は全員ギョッとした。

「──鉱山の、所有権……?!」
「はい。これまでシャンパージュ伯爵家が所有していた鉱山の所有権を、王女殿下に譲渡した事の証明書です。鉱山の管理の方は引き続き伯爵家の方で行いますので、アミレス様には鉱山で発生した利益を全て受け取っていただく事になります」
「ちょっ、え?!」

 シャンパージュ伯爵家の所有する鉱山と言えばフォーロイト帝国内で二番目に大きな鉱山、シャングリラよね!? 無限に富が溢れ出る黄金郷とか呼ばれてるあの!!
 それの所有権が私に譲渡されて、利益を全部私が貰う?! いやいやいやおかしいおかしい!

「む、無理よそんなの! 流石にそれはお断りさせ…」
「もう譲渡した後なので、多分無理ですね」
「事後承諾!!」

 シャンパージュ伯爵家マジでやばすぎるでしょ。そんな国の財政傾けられる程の決定を何あっさり裏でやってくれてるのよ。
 しかも事後承諾と来た。どうやらこれは断れないらしい。とんでもないものが私の手に渡ってしまったものだ。
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