だいたい死ぬ悲運の王女は絶対に幸せになりたい!〜努力とチートでどんな運命だって変えてみせます〜

十和とわ

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第二章・監国の王女

153.動乱に終幕を3

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「問題ありません。元より朝はあまり食べないので…」
「そうなのか、それは出過ぎた真似をした。もし足りなければ遠慮なく頼んでくれ、ここの店の料理はとても美味しいんだ」
「その時はそうさせていただきますわ」

 メニューを横に避け、私が返事すると。シャンパージュ伯爵は満足気に微笑みを浮かべた。なんというか、何度見ても底知れない笑顔ですね……シャンパージュ伯爵のそれは…。
 なんて考えているうちに頼んだものが運ばれて来ました。そこで私は自分の目を疑いました。私が頼んだフルーツサンドは予想していたよりもずっとボリューミーだったのです。
 パン生地に挟まれた溢れんばかりのフルーツとクリーム。甘い香りを漂わせるそのサンドは、思い切り口を開けても私の口には入らなさそうぐらい分厚い。そして大きい。なんとそれが四つ程ある。
 ………多いですね。そもそも少食な私が、朝にこれだけの量を食べ切れるのでしょうか。朝からこんなにも甘いものを食べては胃もたれ確実ではありませんこと?
 よくよく見るとシャンパージュ伯爵の頼んだモーニングセットも朝からその量を? とついつい口をついて疑問が飛び出てしまいそうなボリュームをしていますね。それはもう昼食の量では?
 パンは大きく、スクランブルエッグは何故か山盛り。その傍らにて美しい脂を纏うベーコンは厚く大きなものが何と五枚も。スープは一般的なカップ一杯分のようですが、湯気が凄まじい。デザートに関しては、最早それが主役なのではと疑いたくなる程の主張の激しさを誇る、華やかなケーキですね。
 いやおかしいですわ。朝から食べる量ではないでしょうそれ。食べ盛りの少年や騎士や兵士ならまだしも、シャンパージュ伯爵のような方が食べるには量が多過ぎるのでは??
 運ばれて来た目の前の料理に唖然とする私とは違い、シャンパージュ伯爵は「相変わらずここの料理は美味しそうだ」と、どこかメイシア嬢が思い浮かぶ無邪気な笑みを浮かべている。
 量については特に何も言葉が無いのですか…? と、呆然とする私に気づいたシャンパージュ伯爵が神妙な面持ちを作った。

「食べないのか? ララルス嬢。はっ、やはり足りないのでは……たったそれだけでは足りないのでは?」

 いえ違います、多いのです。十分過ぎるのです。と戸惑いつつも首を横に振る。

「む? ああそうか」

 分かっていただけましたか! とシャンパージュ伯爵を期待に満ちた目で見つめると。

「毒味をしてないからか。だが安心してくれ、この店では毒などの異物混入が発生しないよう予め魔法が仕掛けられている。だからその心配はしなくていい」

 シャンパージュ伯爵はキリッとした商人の面持ちで宣言した。
 違います!! その取り組みは素晴らしいと思いますがそうでは無いのです! 明らかに料理の量が多いのです!!

「……つかぬ事をお伺いしますが、シャンパージュ伯爵はかなりお食べになられる方だったりしますか?」

 この量の料理を見て足りないと言う人なのです、きっとそれしかありません。そんな得体の知れない確信から私は彼に尋ねた。

「いや、特によく食べると言う訳では。私としては人並みだと思うが…ああでも、食べる事はとても好きだ。しかし何故急にそのような事を?」
「いえ……ふと気になっただけです」

 自覚が無いパターンですね、これは。彼は恐らく自分がかなりの大食いであると言う自覚をお持ちでない。それどころか一般的だと勘違いしてらっしゃる。
 これはもう駄目ですね。このフルーツサンドが一般的に多い部類に入ると気づいていただけなさそうです。
 ……何としてでも、食べ切るしかないですね。
 そう、私は決死の覚悟を決めました。姫様の侍女たる者いかなる事にも恐れず挑戦を──…ああ、そうでした。私はもう姫様の侍女ではないのでした。
 今の私は『姫様の専属侍女のハイラ』ではなく、『ララルス侯爵家のマリエル・シュー・ララルス』なのです。
 ハッとその事に気づき、私は少し物寂しい気持ちに落ち込みました。これはきっと暫く引きずり続ける事でしょう。それ程に、私にとって姫様の侍女であった事は大事な事でしたので。
 胸焼けする程に甘い物を食べたのは初めてです。そして胃がはち切れそうですね。爽やかで甘すぎないサーモニティーがあんなにも救いとなるなんて、思いもよりませんでした。
 もう暫くは甘い物を食べたくないと思える程頑張って全て平らげ、私は小刻みに震える手でティーカップを摘み、もう何杯目かも分からないサーモニティーで口内を爽やかにする。
 きっとシャンパージュ伯爵は、私の事を異様にサーモニティーを飲む女と思っているでしょう。飲まないとやってられないのです。
 そんな重い朝食を終え、私達はようやく今日より決行する爵位簒奪計画について最後の確認と話し合いを始めました。
 ……本当ならばこの場にイリオーデ卿もいる筈でしたが、彼には姫様のお傍にいていただかなくてはならなかったので。それに、この作戦におけるイリオーデ卿の役目は決行後にあるので今はまだ問題は無いのです。

「予定通りだとこの後ララルス邸に共に向かい、ララルス嬢があの男の顔面を一発殴る。その後城に向かい、堂々とララルス侯爵の悪事を告発し、一度ララルス侯爵家を潰す──……うむ、改めて考えると本当に恐ろしい話だ。わざわざ家門を潰してから再建しようとは」

 まあ、私が考案した作戦だが。とシャンパージュ伯爵はお茶目に笑う。
 そうこの計画はララルス侯爵家の権威を一度完全に地に落とす事になる。即戦力……すぐに姫様の力になれる権力が必要なのに、何故そのような回り道をと思われるだろう。しかし、これは必要な事なのです。
 まず第一に、現在のララルス侯爵家のような穢れきった権力で姫様を守る事など不可能。そもそも我々のプライドがそれを許しませんでした。
 そして次に、『現当主が行う不正を知っていた為か、庶子でありながらも由緒正しきララルス侯爵家を守ろうと励み、結果爵位簒奪と言う手段を取らざるを得なかった女侯爵』
『前侯爵による腐敗が原因で、やはり失墜は免れなかったララルス侯爵家ではあるが……慈悲深き王女殿下の支えとその歴史があって何とか再建した』
『その王女殿下の優しさに心を打たれたランディグランジュ侯爵家とシャンパージュ伯爵家がララルス侯爵家の支援を初め、結果的に王女殿下の派閥がより強くなった』と言った結構無理やりなお涙頂戴筋書きをシャンパージュ伯爵が乗り気で用意して下さったからです。
 世間からすれば、この三家門の繋がりはあまりにも突然の事。それもララルス侯爵家とランディグランジュ侯爵家に関してはその繋がりというものがどちらも十年程前に家出ないし失踪した子供達………なんて、通常であれば信じて貰えないような繋がりです。
 そんな我々が可能な限り自然に互いを支え、そして違和感なく姫様の支持を表明する為にはどうするか──…と話し合った末に出した結論が、あの筋書きなのです。
 計画決行後のイリオーデ卿の役目と言うのは、ランディグランジュ侯爵家にシャンパージュ伯爵と共に乗り込み、ランディグランジュ侯爵を脅迫せっとくする事。
 爵位簒奪から十年近く経ち突然帰って来た弟が、よりにもよってシャンパージュ伯爵と共にいては、さしものランディグランジュ侯爵と言えども強くは出られないでしょうから。
 シャンパージュ伯爵が関わる告発によってランディグランジュ侯爵家とその親戚筋全家門の衰退か、計画に大人しく賛同し共犯者となる事で生き長らえるか。その二択をランディグランジュ侯爵に迫るつもりだと聞きました。
 そして私の方で行う計画自体にもやはりシャンパージュ伯爵が大きく関わってくる。そもそもこの簒奪計画はシャンパージュ伯爵の協力無しではどうしても、無血勝利とはいかなかったでしょうから……本当にシャンパージュ伯爵の協力を得られて良かったです。
 どんな突拍子の無い案でも『それいいね』『面白いと思う』『試す価値有りだな…』と真面目に話を聞いてはすぐさま実行したり視野に入れる辺り、流石はあのシャンパージュ伯爵家の現当主だな、と畏怖の念を覚えましたね。あまりにも行動力の塊過ぎて。
 ちなみにあの屑男の顔面を一発殴る流れは、私が自ら頼み込んで計画に組み込んでいただいたものです。本当は母の葬式の時だってあの屑の顔面を血塗れにしてやりたかったのですが………それは叶わなかったので。

「先日私が『早めに後継者を決めておいてくれないと出来る取引も出来なくなる』と少し話を誘導しただけで、ララルス侯爵が後継者には社交界でも引く程の屑野郎と有名な長男を指名した。それにより、ララルス侯爵の愚かさは更に際立ったとも。近頃の社交界はこの話題で持ち切りだ」

 シャンパージュ伯爵はこの数ヶ月間のうちの様々な下準備を行って下さっていた。そのうちの一つが、ララルス侯爵家の後継者についてです。
 あの屑が無駄に健康な所為もあって、ララルス侯爵家は一向に後継者を定めようとしなかった。どうやら自分以外の者に権力が渡るのを恐れていたらしい。
 しかしシャンパージュ伯爵から少し言われただけで、あっさりと後継者を決めたようです。侯爵のような立場が相応しくない小物っぷりですね、相変わらず。
 八年前の記憶と変わりない愚かな男に、私はとにかく呆れ返る。すると、シャンパージュ伯爵が思い出したように口を切った。

「ああそうだ。そう言えば知ってるかい? この前その長男が何処ぞの令嬢を慰み者にした挙句孕ませたのに認知しようとしてないそうだ。彼にまつわるこの手の話はこれでもう七回目さ」

 珈琲を味わいつつ、とても気分が悪くなる話を始めるシャンパージュ伯爵。どうしてそのような話をわざわざするのですか、と一瞬彼を睨んでしまった。
 腹の底で煮えくり返る、いつか見た下卑た顔に対する果てしない嫌悪。怒りや憎しみなどではなく、この体にアレと同じ血が流れている事が嫌で嫌で仕方無い。改めて、そう思いました。

「……八年経ってもあの屑は変わらないのですね。世間一般的に父や兄や姉にあたるあの人達は、私の人生における数少ない汚点なのです。世が世ならとっくに全員始末していたぐらいですよ」

 あんなものは人類にとっての損失に他ならないので。と付け加えると、シャンパージュ伯爵が「損失か」と苦笑いして、

「天下のララルス侯爵家の有望株がそう言うのなら、外野の私が思う以上の損失なのだろう。それなら早急に排しておくべきだね、我が市場を守る為にも」

 珈琲片手に爽やかな顔でサラリと述べる。
 この後、更にララルス侯爵家の汚物の話を沢山聞かされまして………あの屑だけに限らず全員顔面を一発殴ってやろうかと思い始めてしまいました。
 朝食と軽い打ち合わせを終えた私達は喫茶店を出て、シャンパージュ伯爵の用意した馬車に乗り込みました。
 どんな事情があろうと、シャンパージュ伯爵程の方が身内でもない女性と馬車に二人きり……というのは些か外聞が良く無いので、どうせ一人は変わらず私についている事だろうと、カラスを呼んでみました。すると予想通り一人出てきたのです。
 …咎めるつもりはありません。元より、どのような命令を与えても必ず一人は私の付近に残すのが彼等のやり方らしいので。その辺はよく理解しているつもりです。
 そうやって出てきたカラスの一人、イアンにも共に馬車に乗るよう言いつけ、私達は三人で馬車に乗りララルス邸に向かいました。
 車内で幾らか話しているうちに、聞き役に徹していたイアンが珍しく挙手し、一つの妙案を口にしたのです。

「お嬢、これはあくまでも一個人の意見なんですが……そんなにもあの豚共と血が繋がってるのが嫌だって言うのなら、全員殺してしまえばいいんじゃないですか?」

 シャンパージュ伯爵が「おおお~」と感嘆の息を漏らして拍手する。そして私もまた、それには素直に感心していました。
 何故、こんなにも簡単な方法をこれまで思いつかなかったのでしょうか。それが不思議でなりません。

「とても良い意見です。ありがとうございます、イアン。貴方は頼りになりますね」

 盲点だったその意見を積極的に採用する事にした私は、感謝を伝える為に横に座っていたイアンの手を握り、彼の下がり目を見て感謝を口にする。
 姫様が以前仰ってました。どれだけ些細な事でも感謝の言葉は相手の目を見てちゃんと伝えなければならないと。それが人間の成せる最高の美徳なのだと。
 私は姫様の教えに忠実に従い、こうして感謝の気持ちを伝えたのですが、

「えっ? ま、まぁ………他ならぬお嬢の事ですし。僕もお嬢の為なら何だってするって言うか…お嬢に頼って貰えるのが一番って言うかァ…」
「貴方達にはいつも頼り過ぎている自覚があるのですが」

 当のイアンは緊張でもしているのか、どこか張り詰めた面持ちで視線を泳がせている。確かに目の前にはシャンパージュ伯爵がいらっしゃるのですから、イアンが緊張するのも無理はありませんね。
 ああほらやはり。脈拍も早くなり、発汗も見られます。頬も少し赤くて………イアンはかなり肝が据わっていると、彼とは長い付き合いである私は思っていたのですが…意外と緊張とかする人だったとは。
 彼等とは十年来の付き合いですが、これは新しい発見ですね。
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