だいたい死ぬ悲運の王女は絶対に幸せになりたい!〜努力とチートでどんな運命だって変えてみせます〜

十和とわ

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第二章・監国の王女

141.狙うはハッピーエンド6

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 脳内お祭り状態の私はかなり上機嫌なまま個室を出た。
 この後アルベルトに会う時間あるかしら、まぁ一応ケイリオルさんの所に行くだけ行ってみよう。会えたらラッキーぐらいの気持ちで。
 また私が何かやらかさないかと目を光らせるハイラに少し怯みつつも廊下を歩いていると、まさかの人物に呼び止められた。

「アミレス・ヘル・フォーロイト。何故、お前があの場にいた」

 聞き覚えのある声に振り向くと、案の定そこにはフリードルがいた。数ヶ月ぶりにフリードルの顔見たけど、まぁ随分と過労で逞しい顔つきになってるじゃないの。フリードルの深い青の瞳を支える隈がとても素晴らしいわ、このままどんどん隈が濃くなってしまえばいいのに。
 それにしてもこの人、さっきの私の証言聞いてなかったのかしら。

「ご機嫌よう、兄様。何故と言われましても、先程証言した通りですわ。私がこの件の関係者だったから証人喚問に応じた、ただそれだけです」

 ニコリと笑顔を貼り付けて返事する。今ここで詳しく話す義理なんて無いよね、だってさっき確かに話したんだもの。
 というか、私は今からケイリオルさんの所に行かなきゃいけないのよ。貴方との無駄話に付き合ってあげる時間なんて無いんですけど。

「僕はどうしてお前がこの件に関わっているのかと聞いているんだが」

 めんどくさ~~っ! 何で一から十まで説明してあげないといけないのかしら。全部知らなきゃ気が済まない駄々っ子なのかな?

「はぁ……お忙しい兄様のお支えになるべく、わたくしなりに考え行動した結果ですわ」

 大嫌いな筈の妹の事をどうしても把握したくて仕方が無いお兄ちゃんの為に、私は健気な妹を演じてあげた。
 我ながら何という演技力。心にも無い事を言ったからすっごくお腹が痛くなって来たけど。ため息、聞かれてないといいな。

「心にも無い事を口にするな、虫唾が走る」
「………心にも無い事を口にさせたのは兄様ですけどね。果たして、兄様は私が何と答えれば納得するのでしょうか? しないでしょう? それが分かっていて、何故私が全てを話すとお思いで?」

 フリードルが冷たく蔑んで来るので、私も負けじと笑う事をやめて相手を睨む。あまりにもこの男が面倒で、頬がピキピキと怒りに震えた。
 私がどう答えようともどうせこの男は納得しない。ならば最初から何も語らないに限る。情報とは時に何よりも重大な財産となる。隠せるものは隠すに越した事は無い。

「どうしても私の口から情報を出させたいのであれば、皇太子殿下としての権力を振りかざせばよろしいのでは? まぁ……そのような愚鈍な振る舞いを崇高な兄様が許容出来るかは、全くもって存じ上げませんが」

 フリードルの動きが止まった。混乱でもしているのか? 無表情で、されど仇敵を見るかのような目でこちらを睨んで来る。
 このまま逃げちゃっていいか。フリードルと長く関わってもいい事無いしね。
 そう決めた私は、ドレスをふわりと摘んで優雅に一礼し、最後にもう一度笑顔を貼り付けて顔を上げた。

「では。わたくしはこれにて失礼しますわ。ごめんあそばせ、大っ嫌いなお兄様♡」

 とっても可愛く憎悪あいじょうたっぷりに言い放った私は、目を丸くするハイラの手を引いて、「行くわよハイラ」とフリードルには目もくれず歩き出す。
 一目散に歩いてフリードルから距離を取る。その時、私の口元は込み上げる嬉しさから緩く弧を描いていた。
 言った、ついに面と向かって言えたわよ私! フリードルに嫌いって言えた! 心の奥底がとても締め付けられるように痛むけれど、でも言えた。少しずつだけど私達だって変われているのよ!
 ハイラが私には世界を変える力があるって言ってくれたから、少し自信がついてこうして挑戦してみようと思えたのだけど……まさか本当に言えるなんて。
 これはもしかしたら、本当にその内アミレスの望みを変える事も出来ちゃうかもしれない。
 憎もう! フリードルと皇帝を! 強化月間!! みたいなのをやったらこう、なんというか、一気にバビューンとアミレスの願いも塗り替えられないかしら。流石に無理か。
 まぁでも、今はこの小さな一歩で十分だ。少しずつ一歩ずつ前に踏み出そう。塵も積もれば山となる、フリードルと皇帝への憎悪とて積もればアミレスをも変えうる山となるでしょう!

「あ、ケイリオル卿!」

 暫く歩いていると見知った背中を発見した。お疲れ様です、と言いながら近寄るとケイリオルさんが、

「王女殿下もお疲れ様です。とても堂々とした威厳あるお姿でしたよ」

 とお辞儀をしながら証言の時の事を褒めてくれた。やっぱり褒められるのはいいね、単純に嬉しいや。

「ケイリオル卿、今アルベルトに会う事は可能ですか?」
「彼にですか。何か用事があるのですか?」
「はい、用事と言う程の事でも無いのですが……その…謝りたくて」
「謝りたい、ですか」

 私の発言に、ケイリオルさんが驚いたような声をあげた。私は一度頷いてから訳を話す。

「どうしてもっと早く、真相に辿り着けなかったのか……彼が何人も人を殺す前に、もっと早く私があの連続殺人事件の共通点に気づけていれば。そうしたら彼が心をすり減らしてまで何人も人を殺す事もなかったと考えると、どうしようもなく申し訳ない気持ちになって」

 私が、仕事が忙しいだとか特訓がしたいだとかであの事件に関心を抱かなかったから、真相に辿り着くのが遅れてしまった。
 あの時師匠が間違えて刺されてなければ、私は恐らくいつまでもあの事件に関心を抱かなかった事だろう。そしてその場合、彼は騙され利用され捨てられて終いにはフリードルに殺される運命にあった。
 たまたま師匠が刺されて、それに伯爵夫人やクラリスと言った知り合いが狙われるかもしれないと気づいたから、私は張り込み捜査をしてまで犯人を捕らえようとした。
 だが実際にはその犯人は同時に被害者でもあり、犯人を顎で使った最低最悪の黒幕がいた。私はきっと、あの偶然が無ければその事実に永遠に気づけなかった事だろう。
 だからこそ思うのだ。そんな偶然に頼らずとも私が最初からあの事件に関心を持っていれば、もっと早くアルベルトを救えたんじゃないかと。
 それが出来るだけの知識や記憶が私にはあったのに。それなのに何もせず、何も気づかないまま『最近は世の中物騒ね』とかそんな程度に考えていた自分を殴りたい。
 そしてアルベルトに謝りたい。七人も殺させてごめんなさいと。もっと早く止められなくてごめんねと。

「………本当に、どこまでも貴女はフォーロイトらしくないですね」

 ボソリと、ケイリオルさんの口からそんな言葉が聞こえた気がした。しかしそれを確認する間も無く、ケイリオルさんが「少しだけなら、恐らく時間を取れるでしょう」と私達をアルベルトの元へと案内し始めた。
 現在シルヴァスタ男爵が牢へと移送されているらしく、その間アルベルトは法廷近くの一室で待機しているらしい。
 その部屋に行くと二名の騎士が扉の前にいた。騎士二名は先程法廷にもいた人達で、私の姿を見て慌てて膝をついた。

「アミレス・ヘル・フォーロイト王女殿下に拝謁致します!」
「ほ、本日はたいへんお日柄もよく…アミレス・ヘル・フォーロイト王女殿下におかれましてはいかがお過ごしでしょうか!」

 何か片方手紙の書き出しみたいな事言ってるわね。緊張しているのか声も少し上擦っている。

「お前……っ、王女殿下相手に何ふざけた事を!」
「だ、だって先輩………! 俺、皇族の方に挨拶するの初めてで……!!」
「謝れ、今すぐ謝るんだっ!!」

 私に聞こえないようにと小声で騎士二人が会話しているのだが、全然聞こえる。後輩くんがちゃんとした挨拶をするのが初めてで緊張しちゃったのね、成程。それは仕方ないわ。
 何だかハイラとケイリオルさんから『なんだこいつ等礼儀作法がなってねぇな』みたいな禍々しい威圧感を感じるけど、きっと気の所為だろう。こんな微笑ましい事で怒るなんて、そんなに心が狭い訳ないもん。

「ふふ、わたくしはとても元気よ。そう言う騎士様も元気そうで何よりですわ」

 先程フリードルとかいう男と話していた影響か、私の表情筋はとても自然に笑みを作った。しまった、普通に微笑ましいと思っていたのに癖で対人用作り笑いで返事をしてしまった。
 これはまずい、不快感を与えてしまったかもしれないと騎士達を見ると。

「「…………」」

 二人共、かなりぽかーんとしていた。まぁそれもそうか…だって私フォーロイトだし……あの皇帝の娘であのフリードルの妹だし……。

「…そう言えばわたくしの笑った顔は人々に不評なのだと忘れておりましたわ。不快な気分にさせてしまったわね」

 ギギギ、とぎこちない動きで顔を逸らして私はボソボソと謝罪した。
 どこでやっても相手に恐怖を与える我が一族の笑顔。御先祖様達はどうして全く笑って来なかったのかな~! 何でそんなに表情筋が死滅してたのかな~!!

「いえっ、決してそのような事は! その、俺も先輩も王女殿下の聖母のような笑顔に見蕩れ──いだっ!!」
「だーかーらーっ、お前は何でそう余計な事ばかり言うんだッ! 王女殿下相手に無礼だろ?!」
「だって事実じゃないですかぁ!」

 ピクリと私の耳が反応する。何やら思わぬ方向に話が転がっている。どうやら、彼等は私の笑顔に見蕩れていたのだと。まぁアミレスの顔だからそれも仕方ないか。
 それにしても、ずっとケイリオルさんは私の方を見たまま固まってるし…ハイラも同じようにずっと無表情で騎士達を見下ろしている。
 これ、この状況を何とか出来るのは私だけなのでは? そうと気づいてしまった以上何とか収拾をつけなければならない。果たしてそれが本当に可能かどうか分からないが、やるだけやってみよう。

「皆さんお気になさらず……褒められて喜ばぬ人などいませんから。ありがとう、その褒め言葉はしっかりと聞き届けましたわ」

 さぁとくと受けるがいい、我が渾身の笑顔を。どうやら彼等は私の笑顔に怯えた訳ではないようだったので、ここは一つアミレスの容姿を全力で活かす事にした。
 どうだ可愛いだろう、何せアミレスは美少女だからな。アミレスのような美少女に微笑まれて大人しくならない男などいないだろう、知らんけど。

「女神だ…………」
「先輩…分かりますその気持ち……」

 あれ? 何か変な事口走り始めたぞこの人達?

「ふ、今更ですか。私の姫様は最初から女神のように美しく可愛らしい尊き存在なのですよ」

 ハイラ??

「……はっ、王女殿下の神々しい微笑みに見蕩れて言葉を失っておりました」

 貴方まで乗っかるんですかケイリオルさん?!
 おかしい、状況が悪化した気がする。どうして騎士達もハイラもそんなキラキラした目で見つめてくるの。やめて、そんな目で私を見るなっ!
 滅多に笑わないフォーロイトが笑うとこうなってしまうのね、成程参考になったわ。これからはあんまり笑わないようにしないと。

「なんだぁ、この空間は………」

 救いよ現れた!! 何ていいタイミングで現れたの、ダルステンさん!
 初めて会った時とは違い、裁判直後と言う事でかなりきっちりした格好をしたダルステンさんがこちらを訝しみながら歩いて来た。
 私は彼を救世主と認識し、意気揚々と声をかける。

「司法部部署長ダルステン! 良くぞ来てくれましたね!」
「え、ええ……? どうしたんですか王女殿下……」

 瞳を輝かせてダルステンさんに近寄ってみると、勘がいいのか何なのか、彼に警戒されてしまった。

「実はわたくし、これからアルベルトと少しだけ話がしたいのです。なので少しだけ彼の時間をいただきますわ、ではこの場はお任せします」
「は、え、ちょ……っ?!」
「積もる話もありますから暫く彼と二人きりにしてくださいまし、それでは皆様ごきげんよう!」
「いや少しだけってさっき自分で──!」

 鮮やかにこの場の収拾をダルステンさんに押し付け、じゃあの! と私は目にも止まらぬ速さで扉を開けて入室。流れるように内側から鍵をかけてふぅ、と一息つく。
 くるりと振り向くとそこでは、ギョッとした顔で何度も瞬きをしているアルベルトが長椅子ソファに座ってこちらを見ていた。

「姫様?! ご無事なのですか姫様!」
「ま、まぁハイラさん…最悪私が扉を蹴破って入りますのでひとまずは落ち着いて下さ……」
「誰が落ち着いてなどいられますか! 姫様が何処の馬の骨とも知れぬ男と密室で二人きりなのですよ!?」
「とにかく落ち着いて下さい、この部屋はかなり扉も薄いので我々の会話も中から聞こえているでしょう。実質、密室ではないようなものです」

 確かに、扉の向こうからハイラとケイリオルさんの会話が聞こえてくる。まぁ別に聞かれて困る話をする訳でも無いしいいのだけど。
 気を取り直して、私はアルベルトの隣に座った。その事に戸惑いキョロキョロと視線を泳がせるアルベルトを私は至近距離で眺めていた。その首からはもう隷従の首輪が外されていて、彼の色白な首元がよく見える。

「アルベルト」
「はっ、はい」

 彼の濁った灰色の瞳を見ながら名を呼ぶと、彼はビクッと肩を跳ねさせてこちらを見た。

「ごめんなさい。私がもっと早くこの事件に関心を抱いていれば、貴方は無駄な殺しをしなくて済んだのに。色々と……遅れてしまって本当にごめんなさい」

 目が飛び出てしまいそうな程に見開かれるアルベルトの瞳。それを見つめながら、私は更に続けた。

「七人も殺させてしまってごめんなさい、これまで一年間貴方を救えなくてごめんなさい、黒幕を今まで捕まえられなくてごめんなさい、貴方の心の叫びに気づけなくてごめんなさい、もっと早く止められなくてごめんなさい」

 何度も何度もごめんなさいと繰り返す。これまで何もせず何も出来なかった無力な自分が酷く恥ずかしい。だからせめて、これから先少しでもアルベルトの人生が明るいものとなるように、その手助けをしたい。

「…──それと、お疲れ様。よく頑張ったね。もう大丈夫だから……貴方を苦しめる物も、人も、もうどこにも無い。貴方は何だって出来るの。貴方は何だってしていいの。貴方はもう自由よ。きっと、望みだってすぐに叶うわ」

 アルベルトの手を優しく握り、私は微笑む。今度は作り笑いなんかじゃない、本心からの笑顔。

「…………俺、もう…苦しまなくて、いい……んだ…っ! あり、がとう……っ、ございま、す…! 本当、に……俺、貴女…に、どう……報いれ、ば………っ!!」

 アルベルトの瞳から大粒の涙がぶわっと溢れ出す。ポケットから慌ててハンカチーフを取り出して、それで涙を拭い、「そんな事気にしなくていいのよ」と伝える。しかし彼はフルフルと顔を小さく左右に振り、その瞳から溢れる涙は止まる兆しが見えない。
 だがこれでいいのだ。きっと彼はこれまでこんな風に弱音を吐く事も涙を流す事も出来ずにいたのだろう。だから今だけは思う存分泣かせてあげたい。
 好きなだけ泣いてね。自分の気持ちを沢山吐き出してね。大丈夫、全部私が受け止めるから。
 アミレスとよく似た貴方……どうか貴方の未来が、ゲームような悲しい結末ではなく幸せなものである事を、陰ながら祈ってるから。
 アルベルトが涙を流し終えるまでの間、私はずっと彼の傍にいた。ひとしきり泣いて彼が落ち着いてから、私は大人しく退散した。

「またどこかで会いましょう、アルベルト」

 去り際に、そんな言葉を残して。諜報部に入ったらアルベルトはそれはもう第一線級の超実力者として色んな仕事に引っ張りだこになる事だろう。
 だからまぁ、またどこかで会える可能性なんてあまり無いのだが──…同じ敷地内にいるのだ。もしかしたら偶然バッタリ、何て事もあるやもしれない。
 だから私は、そうなったらいいなぁと思いながら、またと別れを告げた。次に会う時までにはきっとサラ──エルハルトとも再会出来ているだろうし、数年ぶりの兄弟の再会がどんなものだったか教えて貰おう。
 なんて事を考えながら皇宮までの帰路についていたからだろうか、私は横でずっと説教していたハイラの言葉をほとんど聞いていなかったのだ。

「姫様っ!」
「ご、ごめんってハイラ。次からはちゃんと聞くから、ね?」

 そりゃあ勿論ハイラも怒るよね。ぷんぷんと怒り心頭のハイラから追い説教をされながら、私は東宮に戻った。そして、

「無事勝訴!」

 使い方を完全に間違えているが、気分的にはこんな感じだったので、私はピースサインを作って皆に報告した。カイルと勢いよくハイタッチを決めた所、周りにいた皆もまたハイタッチをやりたそうにこちらを見ていたので、一人ずつ順番にハイタッチをしてゆく。
 伯爵夫人とクラリスにも、これでもう安全だと事件の完全な終息を伝えて、皇宮に避難していた人達は数日後には慣れ親しんだ家に帰れるようになった。
 まさに一件落着。こうして、帝都を騒がせた赤髪連続殺人事件は幕を閉じたのであった。
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