だいたい死ぬ悲運の王女は絶対に幸せになりたい!〜努力とチートでどんな運命だって変えてみせます〜

十和とわ

文字の大きさ
上 下
113 / 786
第一章・救国の王女

108.オレは彼女に恋願う。

しおりを挟む
「うぇっ、ぁ………ッ」

 要らない袋に向けて何度も嘔吐を繰り返す。
 何だこれ。気持ち悪い、きもちわるい、キモチワルイ。
 自分が気持ち悪くて仕方ない。自分の醜悪な心が嫌で嫌で、胃が痛いくらいにすべてを吐き出していた。
 暗い暗い自室の中で、口元を汚し床に座り込む。もう吐き出すものは無いのに、それでもこの体は何かを吐き出そうと何度もえずく。

 ………この醜く最悪な心を、この最低な感情を吐き出そうとしているのだろう。

 そんな事が出来る訳も無いのに。それでもオレの体は、頭は……この心を受け入れられず拒否反応を起こす。
 受け入れられる筈もなかった。こんな心、どう受け入れろと言うのだ。

「──オレの、せいなのに………どうしてオレは…」

 散々吐くよりも前からずっと、激しく鼓動している心臓を服越しに強く握る。
 ドクン、ドクン、と高鳴る心臓。この脳裏には絶える事無く一人の顔が映り続けていた。
 その事があまりにも嫌で、辛くて、受け入れられなくて、こうして何度も吐いている。
 この感情を受け入れてしまえば、オレはもう後戻りが出来なくなる。オレはどうしようもない所まで堕ちてしまう。オレは、オレが赦せなくなる。

『──任せて。貴方の帰る家は、私が絶対に守ってみせるから』

 彼女は堂々とした態度でそう言っていた。

『──約束したでしょ。貴方の帰る家は守ってみせるって』

 彼女は眩しい笑顔でそう言っていた。
 オレの所為だった。オレがアミレスに協力を求めたから、オレがアミレスに頼んでしまったから、オレがアミレスにそんな言葉を言わせてしまったから。
 だからアミレスは無茶をした。死ぬ事を何よりも恐れる筈の彼女は、死の危険が隣にあるような場所に一人で行った。
 死ぬかもしれないのに、彼女はオレとの約束を守る為に無茶をした。危険な真似をした。
 オレの所為だ。オレの所為でアミレスは命を懸けるような事をした。
 死ぬ事が怖いと泣くアミレスに命を懸けるような真似をさせたのは、他でもないオレだったんだ。全部、全部オレの所為なんだ。
 オレは許されざる事をした。友人に……何よりも大事な彼女に、彼女が最も恐れる事を強要した。これは何事にも代えられない大罪だ。
 ………それ、なのに。

「…っどうして、オレは………っ! こんなにも、嬉しいだなんて……!!」

 ──嬉しい。彼女がオレとのただの口約束を守った事が。
 ──嬉しい。彼女がそこまでする程、オレが彼女にとって特別な存在になれていた事が。
 ──嬉しい。彼女に名前を呼んで貰える事が。
 ──嬉しい。彼女の笑顔がオレに向けられる事が。
 ──嬉しい。彼女と日々を共有出来る事が。
 ──嬉しい。嬉しい。嬉しい。嬉しい。嬉しい。嬉しい。

 …………あぁ、なんて、最低な人間なんだ。
 彼女が最も嫌う事を強要し、危険に晒したのはオレなのに。それなのにオレは……心の奥底でこんなにも喜んでいた。抱いてはいけないものを抱いていた。
 咲かせてはならない感情つぼみに、馬鹿みたいに醜悪な喜びみずを与えていた。
 そんな自分が受け入れられず、体中の水が枯れて無くなろうがお構い無しに吐いて吐いて吐いた。目から溢れる涙も止めないし拭わない。
 寧ろ、体中から水が無くなってしまえば…この花とて咲かない筈。このまま枯れてしまえばいい。枯れなくてはならないんだ。
 こんなオレにアミレスの為に命を懸ける資格があるのか。でも、そうでもしなければオレは贖う事が出来ない。
 命も未来も何もかも要らない。いくらでも捨てられる。
 でも、これでもまだ足りない。彼女の恐怖や苦しみには、オレ一人の命など到底及ばない。オレが犯した罪は雪がれない。
 彼女への贖罪など叶わない。じゃあ、どうすればいいんだ? どうすればオレは罪を償う事が出来るんだ?

「やっほぅマクベスタ~! お見舞いに来たゾっ☆」

 暗い部屋で四つん這いになり嘔吐を繰り返すオレの側に、突然シュヴァルツが現れた。しゃがみこんで頬杖をついていて、相変わらず掴み所の無い笑顔をしている。
 音も気配も無く突如現れたシュヴァルツに唖然となっていると、シュヴァルツが「派手にやってるねぇ~」と吐瀉物塗れの袋の中を覗き込みながら呟いた。
 慌ててその袋の口を締め、オレ自身も口元を押さえる。そしてシュヴァルツに聞いた。

「………何しに来たんだ」
「だからお見舞いだよぉ? おねぇちゃんがすっごく心配してたから、ぼくが代理で!」
「心配…オレに、あいつに心配して貰う資格なんて……」
「うっわ何この人今ちょーセンチメンタルじゃんメンドクセェー」

 笑顔のシュヴァルツから容赦なく放たれる言葉達。だが痛いぐらい刺さるそれに反論する気力も無い。
 力無く項垂れるオレの頭に手刀を落とし、シュヴァルツは呆れたようにこぼす。

「何でそんなに吐いてるのか知らないけどさぁ、心と頭が乖離し続けてると人間すーぐ壊れるモンだよ? だからさっさと受け入れるか捨てるかした方がいいよ、それ」
「……受け入れられる訳が、ないだろ」
「でも捨てられそうにもないんでしょ?」

 まるでオレの状況を全て見抜いた上での発言のようだった。
 捨てたいのに捨てられない。受け入れられないのに受け入れるしか道がない。確かにそうだった。
 分かってる。本当は分かってるんだ。吐く程受け入れられないこの感情も、咲かせまいとしているこの花も、もう受け入れるしかないって事は。

「じゃあ、どうしたらいいんだ? オレは、こんなオレが赦せない。最低で醜悪なオレが赦せないんだ」

 嬉しくて嬉しくて仕方なかった。初めてアミレスに会った時よりもずっと嬉しくて、胸が締め付けられるようで、うるさいぐらい鼓動していた。
 相手を危険に晒して泣かせてしまったのに。その相手への想いでオレの心はかつてない程に高鳴っていた。
 そんなオレの心が赦せない。赦せないのにも関わらず、これを受け入れるしかないなんて。

「赦せないからこそ受け入れるしかないんだろ? それを罪だと思うのなら全部受け入れて償うべきだよ。罪人が罪を放棄して逃げ出す事は最も許されざる罪だ。だからさっさとその罪だと認識する心を受け入れて命の限り償えよ」

 罪を放棄して逃げ出す事が、最も許されざる罪──確かにそうだ、その通りだ。

「と、偉そうに講釈を垂れたものの。ぼくはお前の事情とか感情とか知らないし。ただそのままセンチメンタル極められるとおねぇちゃんの貴重な時間が無駄になるってゆーか? 身内に甘いおねぇちゃんの事だからメンドーな男のメンドーなセンチメンタルにもとことん付き合っちゃいそうでさぁ、それが個人的に気に食わないから? こうして柄にも無く背中押してやったりしてるんだよねぇ」

 だからさっさと吹っ切れてくんない? とシュヴァルツは作り物のように笑う。
 柄にも無く、か………確かに、シュヴァルツは自分にとって利のある事しかしなさそうだ。
 別にずるいとかそう言う事では無い。ただ、必要な事だけに力を注げる効率的な生き方が出来る人なんだなと、少し羨ましくなる。
 オレはどう足掻いても、そんな賢い生き方は出来ないから。

「……この心を受け入れたとして、オレは、これから先もアミレスの良き友人でいられるのだろうか。もしこの最悪な欲望なんかに負けた日には、もう………」
「重く捉えすぎでしょ……今そんなもしもやたらればの話しても意味無いじゃん。それにおねぇちゃんの良き友人でいられるかどうかもお前の努力次第でしょ? 何で全部決めつけようとするんだよ」

 ケッ、と苛立ちを露わにするシュヴァルツ。だがオレは、オレの努力次第………と彼の言葉を復唱するだけだった。

「だってそうじゃん。お前が欲望に負けて何かやらかしたとして、それはお前の理性が雑魚だったってだけの話。良き友人でいられるかどうかも同じだろ。お前が良き友人であろうと努力すればそのままでいられるし、努力を怠ればマクベスタが思うような最低な人間に成り下がる。つまりぜーんぶお前の努力次第って事」

 シュヴァルツの言葉はやけに簡単に、胸の奥までストンと落ちて来た。
 オレの努力次第で、オレはこの先もアミレスの良き友人でいられる。この醜悪な欲望を抑え込む事も出来る……どうしてその事に気づけなかったのか。
 この心を受け入れてしまえば明かさなければならないと勝手に思い込んでいた。彼女に打ち明けねばならないと。
 そんな義務も必要も何処にも無い。例えこれを受け入れてしまっても、オレが永遠に、死ぬまで心の奥底で封じていればいいんだ。
 そうすればきっと、彼女に汚い欲をぶつける事も愚かな想いをぶつける事も無い。
 そうだ、これが一番いい。赦されざる事をした最低最悪なオレに相応しい生き方だ。

「──永遠に告げる事を許されない想いを抱き続けるなんて、最悪な罰じゃないか」

 口元に自然に浮かぶ嘲笑。この心を受け入れたとして……彼女の側にいたならば、きっとこの想いは日々膨れ上がる事だろう。
 だが、オレにはそれを言葉にする事が許されない。オレに許されるのは、彼女に命を懸けるような真似をさせてしまった、彼女への贖罪だけだ。
 一生を賭けて、この身命を懸けて、贖い続けよう。
 それだけが──最愛の人を泣かせてしまったオレに、許される唯一の生き方だろう。

「…………あぁ…受け入れた途端、こんなにも体が軽くなるなんてな」

 ずっと拒否していたモノを、ずっと許せなかったモノを、ずっと気持ち悪いと忌避していたモノをいざ受け入れてしまうと。
 信じられないぐらいしっくり来てしまった。まるでオレの心が元々こうであったように。
 頭も体もこの心を吐き出そうとする事を止めた為か、先程までとは打って変わってとても軽くなっていた。だがしかし、対照的に心はかつてない程に重くなっていた。
 世界が変わるようだった。ずっとずっと彼女の事を考えてしまう。こんな状況でも、オレは彼女への想いを募らせていた。

「どう? 人が人にかける最高の呪いに侵された気分は」
「………勿論最悪だ。この呪いを解く事も出来ないまま一生を過ごすのかと考えると…何と素晴らしい罰なのかと思うよ」
「あは、解けない呪いなんて大変そー」
「大変でも何でも……彼女に少しでも贖う事が出来るのなら、オレは手段を選ばない。例えそれでオレの心が壊れようと関係ない」
「おおー! すごい、覚悟決まってるね! いやぁ、背中押しに来てやった甲斐があった!」

 シュヴァルツがパチパチパチと大きく拍手する。暫く続いていた拍手がピタリと止むと、こちらを見るシュヴァルツが愉しげに、鋭く笑っていた。

「これからもおねぇちゃんの為に──精一杯その命を尽くしてね、マクベスタ」
「言われなくても、元よりそのつもりだ。オレの身命も未来も、最早オレのものでは無い。オレはアミレスの未来の為に全てを尽くす。それが、オレの贖罪だ」

 汚れていた口元を拭い、足に力を入れて立ち上がる。そして目を丸くするシュヴァルツに向け、覚悟のままにオレは宣言した。
 満足気に笑うシュヴァルツは軽々立ち上がり、

「応援してるよぅ、それじゃあぼくはこの辺りで! ばいばーい」

 と手を振りながら扉の方へと歩いていった。その不思議な背中を見つめていると。

「……最高に重い純愛だなぁ…」

 何と言っているかは聞こえなかったが、シュヴァルツの横顔が歪に笑みを作り上げているように見えた。
 しかしこちらの視線に気づいたシュヴァルツはいつもの笑顔を作り部屋から出る。………まさかオレより幼いシュヴァルツに背中を押されるなんてな。今更だが恥ずかしい。
 ふと壁にある鏡に目が留まる。我ながら酷い顔をしているものだ。

「うん、とりあえず顔を洗おう。汚れたし服も着替えるか…」

 こんな顔でアミレスの元に戻ってみろ、また心配をかけてしまう。オレのような罪人に彼女の心配など、あまりにも恐れ多い事だ。
 ……とは言いつつも、いざ心配されたらされたで喜ぶオレもいる事だろう。

「本当に救いようが無いな、オレと言う男は」

 吐き捨てるように呟きつつ雷の魔力を少し放つ。それは小さな落雷を伴い吐瀉物塗れの袋へと落ちる。
 ドンッ、と師匠が壁を殴った時と同じぐらいの音を立てて袋は雷に貫かれた。そして瞬く間に焦げて灰となる。
 当然だが床が少し汚れたし焦げたし壊れてしまった。だがまぁ、いいかこれぐらい。
 昔から部屋でよく素振りをしてた事もあり、オレの部屋にはいつでも顔や傷口を洗う為の蛇口がある。良かった、昔から部屋で素振りをしていて。
 そこで顔を洗い、服を脱いで着替える。クローゼットの中に一年前によく着ていた服があるのでそれを着た。
 上まできちんと釦を留め、ぐちゃぐちゃになっていた髪を適当にだが整える。これでひとまずは大丈夫か…。

「……とりあえずアミレスの元に戻り、心配をかけた事を謝ろう。これ以上心配かけないように何も無かったように振舞って………」

 ぶつぶつと呟きながら部屋を出る。例え内容が何であれ、アミレスの事を考えているととても心が明るくなる。

「ああそうだ、師匠とシルフに更なる特訓を懇願しよう。父上にも言わないと……後少しだけではなくこれから先もずっと帝国に留まりたいと」

 アミレスが何度も言っていた。オレには才能があると。いつかあの氷結の貴公子──フリードル殿下を超えるぐらい強くなれると。
 正直、本当にそうなればいいなぐらいにしか思っていなかったのだが………今となっては超えなくてはならなくなった。
 絶対に彼を超える。フリードル殿下を超え、彼からアミレスを守らなくては。
 その為にも強くなる必要がある。前々から師匠に言われていた魔法と剣の兼用に挑戦しよう。だからシルフに魔法を教えて貰えないかと頼み込もう。
 別にオセロマイトが嫌いな訳では無い。寧ろ祖国は愛している。
 だが、彼女の為に一生を懸けると決めた以上ここにいては意味が無い。だからこそ帝国にい続ける事を許してもらわなくては。
 問題は帝国側だ。今のオレは滞在時期を定められた親善の使節。どうにかしてこれから先も帝国に滞在出来るようにしないとな。

「アミレス、話があるんだが──」

 パーティー会場の扉を開けて、オレは彼女の元へ向かった。
 突然の事にかなり心配してくれていたらしいアミレスに心配をかけて済まないと謝り、オレは思う。
 ………あぁ、本当に。好きだ。お前の全てが好きだ。愛しいお前の為ならば、オレはいくらでも──この身命を懸けられる。
 お前の為ならば、何処までも堕ちよう。それがきっと、オレにとっての幸せだから。

 もしも、願いが叶うなら……お前を想う事だけは──どうか、赦して欲しい。
しおりを挟む
感想 92

あなたにおすすめの小説

異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~

ファンタジー
 高梨洋子(25)は帰り道で車に撥ねられた瞬間、意識は一瞬で別の場所へ…。 見覚えの無い部屋で目が覚め「アレク?!気付いたのか!?」との声に え?ちょっと待て…さっきまで日本に居たのに…。 確か「死んだ」筈・・・アレクって誰!? ズキン・・・と頭に痛みが走ると現在と過去の記憶が一気に流れ込み・・・ 気付けば異世界のイケメンに転生した彼女。 誰も知らない・・・いや彼の母しか知らない秘密が有った!? 女性の記憶に翻弄されながらも成り上がって行く男性の話 保険でR15 タイトル変更の可能性あり

困りました。縦ロールにさよならしたら、逆ハーになりそうです。《改訂版》

新 星緒
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢アニエス(悪質ストーカー)に転生したと気づいたけれど、心配ないよね。だってフラグ折りまくってハピエンが定番だもの。 趣味の悪い縦ロールはやめて性格改善して、ストーカーしなければ楽勝楽勝! ……って、あれ? 楽勝ではあるけれど、なんだか思っていたのとは違うような。 想定外の逆ハーレムを解消するため、イケメンモブの大公令息リュシアンと協力関係を結んでみた。だけどリュシアンは、「惚れた」と言ったり「からかっただけ」と言ったり、意地悪ばかり。嫌なヤツ! でも実はリュシアンは訳ありらしく……

3年前にも召喚された聖女ですが、仕事を終えたので早く帰らせてもらえますか?

せいめ
恋愛
 女子大生の莉奈は、高校生だった頃に異世界に聖女として召喚されたことがある。  大量に発生した魔物の討伐と、国に強力な結界を張った後、聖女の仕事を無事に終えた莉奈。  親しくなった仲間達に引き留められて、別れは辛かったが、元の世界でやりたい事があるからと日本に戻ってきた。 「だって私は、受験の為に今まで頑張ってきたの。いい大学に入って、そこそこの企業に就職するのが夢だったんだから。治安が良くて、美味しい物が沢山ある日本の方が最高よ。」  その後、無事に大学生になった莉奈はまた召喚されてしまう。  召喚されたのは、高校生の時に召喚された異世界の国と同じであった。しかし、あの時から3年しか経ってないはずなのに、こっちの世界では150年も経っていた。 「聖女も2回目だから、さっさと仕事を終わらせて、早く帰らないとね!」  今回は無事に帰れるのか…?  ご都合主義です。  誤字脱字お許しください。

婚約したら幼馴染から絶縁状が届きました。

黒蜜きな粉
恋愛
婚約が決まった翌日、登校してくると机の上に一通の手紙が置いてあった。 差出人は幼馴染。 手紙には絶縁状と書かれている。 手紙の内容は、婚約することを発表するまで自分に黙っていたから傷ついたというもの。 いや、幼馴染だからって何でもかんでも報告しませんよ。 そもそも幼馴染は親友って、そんなことはないと思うのだけど……? そのうち機嫌を直すだろうと思っていたら、嫌がらせがはじまってしまった。 しかも、婚約者や周囲の友人たちまで巻き込むから大変。 どうやら私の評判を落として婚約を破談にさせたいらしい。

逃げて、追われて、捕まって

あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。 この世界で王妃として生きてきた記憶。 過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。 人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。 だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。 2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ 2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。 **********お知らせ*********** 2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。 それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。 ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。

モブはモブらしく生きたいのですっ!

このの
恋愛
公爵令嬢のローゼリアはある日前世の記憶を思い出す そして自分は友人が好きだった乙女ゲームのたった一文しか出てこないモブだと知る! 「私は死にたくない!そして、ヒロインちゃんの恋愛を影から見ていたい!」 死亡フラグを無事折って、身分、容姿を隠し、学園に行こう! そんなモブライフをするはずが…? 「あれ?攻略対象者の皆様、ナゼ私の所に?」 ご都合主義です。初めての投稿なので、修正バンバンします! 感想めっちゃ募集中です! 他の作品も是非見てね!

……モブ令嬢なのでお気になさらず

monaca
恋愛
……。 ……えっ、わたくし? ただのモブ令嬢です。

前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!

鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……! 前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。 正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。 そして、気づけば違う世界に転生! けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ! 私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……? 前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー! ※第15回恋愛大賞にエントリーしてます! 開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです! よろしくお願いします!!

処理中です...