12 / 786
序章
11.私は姫様と出会いました。
しおりを挟む
『──ハイラ、きょうからよろしくね』
姫様が私にあの名をくれた日を、私は覚えている。
本名が嫌いで、名乗る事も嫌だった私に…あの御方は新しい名をくれた。優しく微笑み、手を差し伸べて下さった。
私に、もう一度夢を見させてくれた。
私よりもずっと幼くて、可愛らしい健気な王女様。綺麗な銀色の髪に透き通るような寒色の瞳が美しいアミレス様。
私は……貴女に選んで頂けた事が何よりの幸せなのです。
♢♢♢♢
私の名前…本名は名乗りたくもありません。ただ一つ言っておくならば、どこぞの帝国貴族の庶子だったとだけ言っておきます。
私が産まれた家は、それはもう愚かな人ばかりでした。その家の侍女だった私の母に求愛し手を出した当主の男に、人目も憚らず白昼堂々家に愛人を連れ込む夫人。蛙の子は蛙と言うようにその子供達もまた屑…ごほん、救いようの無い人達でした。
私が十六歳の時、母がついに衰弱死してしまいました。いつもいつも私に『こんな家に産んでしまってごめんね』と謝っていた母でしたが、私はそんな母をとても愛していましたし、母にこんな事を言わせるあの家が大嫌いでした。
そして母が死んで早々に、あの男は母を失った悲しみを娘の私で埋めようとして来たのです。勿論、そうなる前に逃げ出しました。
幼い頃より母に言われていたのです…一人でも生きていける力をつけて、母がいなくなったらすぐにこの家を出なさいと。その為に私は様々な知識や技術に戦闘術まで幅広く習得していったのです。……戦闘術は若干趣味でもありましたけども。
家を出る際、私は自分の物をほぼ全て持って行く事にしました。武器の類に母との思い出が綴られた日記、宝石やらまだ着ていない洋服やあの男に押し付けられた無駄に華美なドレスは、売って金にしましたけどね。
後は絵本やアクセサリーなどの母との思い出の品でしょうか。私はその絵本…『ハイラの杖』をよく母に昔読み聞かせて貰っていて、その物語が大好きだったのです。
いざ家を出て私が向かったのは帝都の情報屋でした。運良く魔力にも恵まれ、そこそこ戦えるのですから何か冒険者や傭兵の真似事でもしてみようかと思ったのです。
…しかし、名を隠していた為か私のような身元不確かな元貴族令嬢らしき人物に仕事が来るはずも無く。どうしたものかと途方に暮れていると、一人のご婦人に話しかけられました。
『貴女、仕事を探しているのかしら? それなら一つだけ紹介してあげられるわ、きっと貴女のような人ならやっていける』
その人の立ち居振る舞いはとても洗練されていて、どこにでもいるご婦人のように街の一角で鳥に餌をやっていた姿がとても異様に見えた程でした。
名も教えていただけず、ただ謎の紹介状を渡され、言われるがままに私は王城の門戸を叩きました。
その後はトントン拍子に話が進んでいきました。紹介状を衛兵に見せると少し待った後城内の一室に案内され、またしばらく待つと布を顔にかけた男性……フォーロイト帝国にて皇帝陛下や王子殿下に次ぐ有名人とも言える、皇帝陛下の側近たるケイリオル卿が現れました。
何でも、城や皇宮に関わる人事は卿に一任されているのだとか。彼は本当に皇帝陛下からの信頼がとても厚い御方のようです。
彼との一対一の面接を受けた末に、私はなんと、皇宮の侍女になる事が決まりました。あのご婦人から頂いた紹介状は、なんと皇宮の侍女への推薦状だったのです。
……あのご婦人は、なんと一目見て私が身元が確かな者でありつつ侍女の仕事が可能な人物であると見抜いたらしい。
確かに私は元侍女であった母の教えで、侍女の仕事は一通り把握しこなせるようになっておりますが…それはあの家の人達にだって知られていない事なのに、彼女はどうやらそれを瞬時に看破したみたいだった。
それだけでなく、私が侍女をやれると看破した上でよりにもよって皇宮勤めに推薦するなんて……あの人は一体何者なんでしょうか。
「では、仕事の件について何か質問やご希望はございますか?」
ぼーっとしていると、ケイリオル卿からそう問われた。私はそれを受け、ただ一つだけ伝える。
「………仕事の際、私の名を明かさなくてもよろしいですか?」
私はあの家が嫌いです。母がくれた名を捨てようとは思いませんが、それでもあの家名を名乗るのは嫌で仕方ありません。
「ほぅ、つまり偽名を名乗ると? ご実家の権威には縋らないという事でしょうか」
ケイリオル卿が不思議そうに聞き返す。私は強く頷いて、
「はい。私の身元の保証に関しては雇用主たる貴方様が確認出来ていれば問題ないでしょう。職場では私は貴族でもなんでもない一人の侍女になりたいのです」
つい今しがたしたばかりの決心を告げた。彼はこれに納得し、
「では仕事開始までに偽名を考えておいて下さい」
と言って私を使用人宿舎と呼ばれる場所へと連れていき、これから私の城となるらしい部屋に案内した。
そして部屋の鍵を渡され、更に説明を受けました。
この使用人宿舎は基本的に門限というものが無く、共有空間を除いた個人の空間は、互いに絶対に侵害してはならないそうです。
ここは使用人宿舎女子棟で、隣には男子棟があり少し歩けば騎士団隊舎があるとか。…なんと言いますか、一気に色々と説明されて頭が混乱してきましたね。
私の仕事は明日から始まるとの事。何でも、丁度明日明後日で新人侍女が多く入るとかで……私のような訳ありが上手く集団に紛れ込める絶好の機会なのだそうです。
採用が決定した即日から宿舎での集団生活が始まるとは…と、この国の雇用制度を少し疑ってしまいました。
そしてついに初出勤当日。今朝届いたばかりの侍女の服は何故か私の体にとてもぴったりで、謎の恐怖を覚えました。
城の一角に集められた侍女の姿は五十人をゆうに超えており、なんとこれら全てが私と同じ新人侍女なのだとか。そう言えば、四年程前……皇后様が天へと旅立たれた際に皇宮の侍女が一斉解雇にあったと聞きます。もしかすると、これは数年前の埋め合わせなのかもしれません。
そしてこの侍女群はこれより所属を決められるらしいです。城の雑務を担当する城班、王子殿下のお世話等皇宮の雑務を担当する皇宮一班、そして王女殿下のお世話等皇宮の雑務を担当する皇宮二班に振り分けられるそうで…私は皇宮二班に所属する事となりました。
皇宮二班の侍女長はとても真面目そうな方でした……しかし、どうにも王女殿下を下に見ている節を言動の端々から感じられました。
しかし彼女は上司です。そんな態度も私が気にするような事では無いのです。
皇宮に辿り着くと、着いて早々にとある御方からのお出迎えがあった。
「──みなさん、きょうは来てくださりありがとうございます」
それは私がこれから仕える主──アミレス・ヘル・フォーロイト王女殿下、その御方だったのです。
その小さな体からは予想も出来ない程優雅で美しいお辞儀をして、王女殿下は私達使用人を出迎えたのです。……確か王女殿下は今年で四歳の筈ですが、たった四つでこれ程完璧な所作を出来ると言うのですか…? 私は六歳ぐらいでようやく、といった所だったのですが…。
王女殿下というお立場でありながら、使用人にまで気を配り礼節を弁えるその心構えに……一応元貴族令嬢の私は驚愕し、そして、何様のつもりだと言われてしまいそうですが感心してしまいました。
差別や格差が根強く残るこの貴族社会にて、上に立つ者が下の者に優しくする事は偽善などと受け取られ、へりくだり過ぎると下に見られてしまう事が多い中、こうして誰にでも礼節を弁えるのは非常に難しい事。
それを王女殿下はあの幼さで……いや、あの幼さだからこそ純粋に行っているのでしょう。
しかし愚かな他の新人侍女達はそんな王女殿下を見て、クスクスと意地の悪い笑い声を微かにこぼしています。…恐らくこれは、王女殿下の態度だけでなく王女殿下にまつわるとある噂も関係しているのでしょう。
──皇帝陛下と王子殿下が、王女殿下を嫌っていらっしゃる。
と言う、なんとも不遜かつ不敬な噂。だが……この様子からするとあれは本当なのかもしれません。
既に数年前より働いている侍女達は王女殿下の態度を嘲笑うように、露骨に鼻で笑ったりしているようでした。
あぁ、なんと醜くく無様な姿。汚らわしい者達。
どれだけ不遜な態度でいようとも王女殿下を嫌う皇帝陛下と王子殿下が罰しに来る事など無いから、好き勝手振る舞いつつ高給だけはいただくと…そういう事なのですね。
姫様が私にあの名をくれた日を、私は覚えている。
本名が嫌いで、名乗る事も嫌だった私に…あの御方は新しい名をくれた。優しく微笑み、手を差し伸べて下さった。
私に、もう一度夢を見させてくれた。
私よりもずっと幼くて、可愛らしい健気な王女様。綺麗な銀色の髪に透き通るような寒色の瞳が美しいアミレス様。
私は……貴女に選んで頂けた事が何よりの幸せなのです。
♢♢♢♢
私の名前…本名は名乗りたくもありません。ただ一つ言っておくならば、どこぞの帝国貴族の庶子だったとだけ言っておきます。
私が産まれた家は、それはもう愚かな人ばかりでした。その家の侍女だった私の母に求愛し手を出した当主の男に、人目も憚らず白昼堂々家に愛人を連れ込む夫人。蛙の子は蛙と言うようにその子供達もまた屑…ごほん、救いようの無い人達でした。
私が十六歳の時、母がついに衰弱死してしまいました。いつもいつも私に『こんな家に産んでしまってごめんね』と謝っていた母でしたが、私はそんな母をとても愛していましたし、母にこんな事を言わせるあの家が大嫌いでした。
そして母が死んで早々に、あの男は母を失った悲しみを娘の私で埋めようとして来たのです。勿論、そうなる前に逃げ出しました。
幼い頃より母に言われていたのです…一人でも生きていける力をつけて、母がいなくなったらすぐにこの家を出なさいと。その為に私は様々な知識や技術に戦闘術まで幅広く習得していったのです。……戦闘術は若干趣味でもありましたけども。
家を出る際、私は自分の物をほぼ全て持って行く事にしました。武器の類に母との思い出が綴られた日記、宝石やらまだ着ていない洋服やあの男に押し付けられた無駄に華美なドレスは、売って金にしましたけどね。
後は絵本やアクセサリーなどの母との思い出の品でしょうか。私はその絵本…『ハイラの杖』をよく母に昔読み聞かせて貰っていて、その物語が大好きだったのです。
いざ家を出て私が向かったのは帝都の情報屋でした。運良く魔力にも恵まれ、そこそこ戦えるのですから何か冒険者や傭兵の真似事でもしてみようかと思ったのです。
…しかし、名を隠していた為か私のような身元不確かな元貴族令嬢らしき人物に仕事が来るはずも無く。どうしたものかと途方に暮れていると、一人のご婦人に話しかけられました。
『貴女、仕事を探しているのかしら? それなら一つだけ紹介してあげられるわ、きっと貴女のような人ならやっていける』
その人の立ち居振る舞いはとても洗練されていて、どこにでもいるご婦人のように街の一角で鳥に餌をやっていた姿がとても異様に見えた程でした。
名も教えていただけず、ただ謎の紹介状を渡され、言われるがままに私は王城の門戸を叩きました。
その後はトントン拍子に話が進んでいきました。紹介状を衛兵に見せると少し待った後城内の一室に案内され、またしばらく待つと布を顔にかけた男性……フォーロイト帝国にて皇帝陛下や王子殿下に次ぐ有名人とも言える、皇帝陛下の側近たるケイリオル卿が現れました。
何でも、城や皇宮に関わる人事は卿に一任されているのだとか。彼は本当に皇帝陛下からの信頼がとても厚い御方のようです。
彼との一対一の面接を受けた末に、私はなんと、皇宮の侍女になる事が決まりました。あのご婦人から頂いた紹介状は、なんと皇宮の侍女への推薦状だったのです。
……あのご婦人は、なんと一目見て私が身元が確かな者でありつつ侍女の仕事が可能な人物であると見抜いたらしい。
確かに私は元侍女であった母の教えで、侍女の仕事は一通り把握しこなせるようになっておりますが…それはあの家の人達にだって知られていない事なのに、彼女はどうやらそれを瞬時に看破したみたいだった。
それだけでなく、私が侍女をやれると看破した上でよりにもよって皇宮勤めに推薦するなんて……あの人は一体何者なんでしょうか。
「では、仕事の件について何か質問やご希望はございますか?」
ぼーっとしていると、ケイリオル卿からそう問われた。私はそれを受け、ただ一つだけ伝える。
「………仕事の際、私の名を明かさなくてもよろしいですか?」
私はあの家が嫌いです。母がくれた名を捨てようとは思いませんが、それでもあの家名を名乗るのは嫌で仕方ありません。
「ほぅ、つまり偽名を名乗ると? ご実家の権威には縋らないという事でしょうか」
ケイリオル卿が不思議そうに聞き返す。私は強く頷いて、
「はい。私の身元の保証に関しては雇用主たる貴方様が確認出来ていれば問題ないでしょう。職場では私は貴族でもなんでもない一人の侍女になりたいのです」
つい今しがたしたばかりの決心を告げた。彼はこれに納得し、
「では仕事開始までに偽名を考えておいて下さい」
と言って私を使用人宿舎と呼ばれる場所へと連れていき、これから私の城となるらしい部屋に案内した。
そして部屋の鍵を渡され、更に説明を受けました。
この使用人宿舎は基本的に門限というものが無く、共有空間を除いた個人の空間は、互いに絶対に侵害してはならないそうです。
ここは使用人宿舎女子棟で、隣には男子棟があり少し歩けば騎士団隊舎があるとか。…なんと言いますか、一気に色々と説明されて頭が混乱してきましたね。
私の仕事は明日から始まるとの事。何でも、丁度明日明後日で新人侍女が多く入るとかで……私のような訳ありが上手く集団に紛れ込める絶好の機会なのだそうです。
採用が決定した即日から宿舎での集団生活が始まるとは…と、この国の雇用制度を少し疑ってしまいました。
そしてついに初出勤当日。今朝届いたばかりの侍女の服は何故か私の体にとてもぴったりで、謎の恐怖を覚えました。
城の一角に集められた侍女の姿は五十人をゆうに超えており、なんとこれら全てが私と同じ新人侍女なのだとか。そう言えば、四年程前……皇后様が天へと旅立たれた際に皇宮の侍女が一斉解雇にあったと聞きます。もしかすると、これは数年前の埋め合わせなのかもしれません。
そしてこの侍女群はこれより所属を決められるらしいです。城の雑務を担当する城班、王子殿下のお世話等皇宮の雑務を担当する皇宮一班、そして王女殿下のお世話等皇宮の雑務を担当する皇宮二班に振り分けられるそうで…私は皇宮二班に所属する事となりました。
皇宮二班の侍女長はとても真面目そうな方でした……しかし、どうにも王女殿下を下に見ている節を言動の端々から感じられました。
しかし彼女は上司です。そんな態度も私が気にするような事では無いのです。
皇宮に辿り着くと、着いて早々にとある御方からのお出迎えがあった。
「──みなさん、きょうは来てくださりありがとうございます」
それは私がこれから仕える主──アミレス・ヘル・フォーロイト王女殿下、その御方だったのです。
その小さな体からは予想も出来ない程優雅で美しいお辞儀をして、王女殿下は私達使用人を出迎えたのです。……確か王女殿下は今年で四歳の筈ですが、たった四つでこれ程完璧な所作を出来ると言うのですか…? 私は六歳ぐらいでようやく、といった所だったのですが…。
王女殿下というお立場でありながら、使用人にまで気を配り礼節を弁えるその心構えに……一応元貴族令嬢の私は驚愕し、そして、何様のつもりだと言われてしまいそうですが感心してしまいました。
差別や格差が根強く残るこの貴族社会にて、上に立つ者が下の者に優しくする事は偽善などと受け取られ、へりくだり過ぎると下に見られてしまう事が多い中、こうして誰にでも礼節を弁えるのは非常に難しい事。
それを王女殿下はあの幼さで……いや、あの幼さだからこそ純粋に行っているのでしょう。
しかし愚かな他の新人侍女達はそんな王女殿下を見て、クスクスと意地の悪い笑い声を微かにこぼしています。…恐らくこれは、王女殿下の態度だけでなく王女殿下にまつわるとある噂も関係しているのでしょう。
──皇帝陛下と王子殿下が、王女殿下を嫌っていらっしゃる。
と言う、なんとも不遜かつ不敬な噂。だが……この様子からするとあれは本当なのかもしれません。
既に数年前より働いている侍女達は王女殿下の態度を嘲笑うように、露骨に鼻で笑ったりしているようでした。
あぁ、なんと醜くく無様な姿。汚らわしい者達。
どれだけ不遜な態度でいようとも王女殿下を嫌う皇帝陛下と王子殿下が罰しに来る事など無いから、好き勝手振る舞いつつ高給だけはいただくと…そういう事なのですね。
26
お気に入りに追加
638
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~
繭
ファンタジー
高梨洋子(25)は帰り道で車に撥ねられた瞬間、意識は一瞬で別の場所へ…。
見覚えの無い部屋で目が覚め「アレク?!気付いたのか!?」との声に
え?ちょっと待て…さっきまで日本に居たのに…。
確か「死んだ」筈・・・アレクって誰!?
ズキン・・・と頭に痛みが走ると現在と過去の記憶が一気に流れ込み・・・
気付けば異世界のイケメンに転生した彼女。
誰も知らない・・・いや彼の母しか知らない秘密が有った!?
女性の記憶に翻弄されながらも成り上がって行く男性の話
保険でR15
タイトル変更の可能性あり
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
婚約したら幼馴染から絶縁状が届きました。
黒蜜きな粉
恋愛
婚約が決まった翌日、登校してくると机の上に一通の手紙が置いてあった。
差出人は幼馴染。
手紙には絶縁状と書かれている。
手紙の内容は、婚約することを発表するまで自分に黙っていたから傷ついたというもの。
いや、幼馴染だからって何でもかんでも報告しませんよ。
そもそも幼馴染は親友って、そんなことはないと思うのだけど……?
そのうち機嫌を直すだろうと思っていたら、嫌がらせがはじまってしまった。
しかも、婚約者や周囲の友人たちまで巻き込むから大変。
どうやら私の評判を落として婚約を破談にさせたいらしい。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
困りました。縦ロールにさよならしたら、逆ハーになりそうです。《改訂版》
新 星緒
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢アニエス(悪質ストーカー)に転生したと気づいたけれど、心配ないよね。だってフラグ折りまくってハピエンが定番だもの。
趣味の悪い縦ロールはやめて性格改善して、ストーカーしなければ楽勝楽勝!
……って、あれ?
楽勝ではあるけれど、なんだか思っていたのとは違うような。
想定外の逆ハーレムを解消するため、イケメンモブの大公令息リュシアンと協力関係を結んでみた。だけどリュシアンは、「惚れた」と言ったり「からかっただけ」と言ったり、意地悪ばかり。嫌なヤツ!
でも実はリュシアンは訳ありらしく……
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
3年前にも召喚された聖女ですが、仕事を終えたので早く帰らせてもらえますか?
せいめ
恋愛
女子大生の莉奈は、高校生だった頃に異世界に聖女として召喚されたことがある。
大量に発生した魔物の討伐と、国に強力な結界を張った後、聖女の仕事を無事に終えた莉奈。
親しくなった仲間達に引き留められて、別れは辛かったが、元の世界でやりたい事があるからと日本に戻ってきた。
「だって私は、受験の為に今まで頑張ってきたの。いい大学に入って、そこそこの企業に就職するのが夢だったんだから。治安が良くて、美味しい物が沢山ある日本の方が最高よ。」
その後、無事に大学生になった莉奈はまた召喚されてしまう。
召喚されたのは、高校生の時に召喚された異世界の国と同じであった。しかし、あの時から3年しか経ってないはずなのに、こっちの世界では150年も経っていた。
「聖女も2回目だから、さっさと仕事を終わらせて、早く帰らないとね!」
今回は無事に帰れるのか…?
ご都合主義です。
誤字脱字お許しください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
モブはモブらしく生きたいのですっ!
このの
恋愛
公爵令嬢のローゼリアはある日前世の記憶を思い出す
そして自分は友人が好きだった乙女ゲームのたった一文しか出てこないモブだと知る!
「私は死にたくない!そして、ヒロインちゃんの恋愛を影から見ていたい!」
死亡フラグを無事折って、身分、容姿を隠し、学園に行こう!
そんなモブライフをするはずが…?
「あれ?攻略対象者の皆様、ナゼ私の所に?」
ご都合主義です。初めての投稿なので、修正バンバンします!
感想めっちゃ募集中です!
他の作品も是非見てね!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる