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序章
8.僕には妹がいた。
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僕はフォーロイト帝国の王太子、フリードル・ヘル・フォーロイト。
……特にこれ以上話す事も無い。自己紹介は苦手なんだ、名前しか僕は紹介するものが無いから。
僕は物心ついた時から父さんより次期皇帝としての教育を受けていた。僕の考え方や雰囲気は歳を重ねる毎に父さんに似てきていると周りの者達は言うが、それも興味は無かった。
僕はただ己に与えられた使命を果たすだけだ。父さんの言いつけ通りいずれ父さんの後を継ぎ皇帝となり、この国を発展させる。ただ、それだけが僕の生きる理由。
家族とか、愛とか、僕は知らないし…必要だとも思わない。
父さんは無情の皇帝だし、母さんの事は僕もよく覚えていない。何せ母さんは僕が二歳ぐらいの時に死んだんだ、覚えている筈もない。
妹は、父さんが忌み嫌っているから僕もそうしている。この国では父さんが絶対だ。父さんがあれを疎むのなら、僕も疎ましく思うべきだと判断した。
僕自身、あれには大した興味を無ければ情も無い。
だから別にあれがどうなろうが、どうしようがどうでもよかった。ただ、父さんや僕の言いつけを遵守しているのならば。
建国祭の日。病欠などと腑抜けた理由で休んだ妹を心底軽蔑していた僕は、役目が終わり次第早々に皇宮に戻った。自室に戻り、勉強の続きをしたかったからだ。
その道中で僕は信じ難い光景を目の当たりにした。…まさか、熱程度で由緒正しき建国祭を欠席した妹が、絶対に入ってはいけない父さんの庭園の前にいるだなんて。
注意をしようと近寄ると、妹と目が合った。いつもなら僕や父さんに会えただけで馬鹿みたいに騒ぐ妹が、今は何故か……ただ黙ってこちらを見ていた。
その手には本が抱えられていて、妹の現状の不可解さをより一層深めていた。
「………庭園の前で何をしているんだ」
何故病欠のお前がこのような場所に、と問いただす。すると妹は、全く動揺する様子も無く粛々とお辞儀をして、
「…………申し訳ございません、兄様」
いつものように忌まわしい視線をこちらに向ける訳でも無く、ただ謝罪だけをした。
何だこの異変は。まるで別人だ。馬鹿の一つ覚えに付き纏われなくなるのは非常に助かるが、いくら何でもこの様子はおかしい。
「僕はここで何をしていたのかを聞いたんだ。聞かれてもない事を答えるな」
柄にもなく少しだけだが僕が動揺してしまった。
妹との距離を詰め、いつもの様に見下ろしていると……。
「…散歩していた際に、偶然ここを通っただけです」
妹は見え透いた嘘をついた。お前は今日、病欠という話だっただろう。それなのになんだ…本を持って散歩? 僕を馬鹿にしているのか?
「そのような本を持ってか」
頭を下げ続ける妹の後頭部に冷たい視線を落としていると、突然妹が顔を上げて、
「別に私がどこで何をしていようと兄様には関係ないかと。そもそも、兄様は私に興味など欠片もないでしょう? 私を疎ましいと思っているのでしょう? ならば、私に関わらないで下さい。私も兄様には関わらないようにしますから」
強く、そして冷ややかに僕の目を睨んで言い放った。
それにはさしもの僕も衝撃を受けた。……反抗した、あの妹が? 僕に?
何なんだ、この違和感は。これは本当に…僕の妹なのか?
「それでは御機嫌よう、兄様。また会う時まで」
妹は社交界の淑女のようにスカートを摘み、微笑みと共に別れを切り出した。その明らかな違和感に呆気にとられて、僕はしばらくその場で立ち尽くし動く事が出来なくなっていた。
完璧な微笑みの後…妹が横を通り過ぎる際に見えた瞳は僕への明確な敵意に溢れていた。
……分からない。一体何があったんだ。熱とは人間の人格にまで影響を及ぼすものなのか?
いや、これからはあの面倒な妹に関わらなくてもいいと思うと気が楽になるのだが…どうして、こんなにも気になってしまうんだ。
これまであれに、毛程も興味を抱いた事はなかったのに。
「………いつもなら、もっと…」
小さく呟きながら振り返り、妹の進んでいった道を見る。しかしそこには既に妹の姿は無かった。
…どうして僕はあれの姿を追ったんだ。おかしくなった妹を見て、僕までおかしくなったのか?
分からない。妹もそうだが、何よりも自分の事がよくら分からない。このまま考えていても堂々巡りだ。
──これはきっと、建国祭の疲れから来たものだろう。そうだ、そうに違いない。
自分にそう言い聞かせて、僕は自室へと戻る。疲れているのだろうから、体を休めるべく横になる。そして僕は、瞼をゆっくりと閉じた──…。
♢♢♢♢
夜。いつも通り父さんと二人で食事をとる。……この場に妹はいない。父さんの命令で、妹はいつも自室で食べている。
カチャカチャと皇家の家紋が入った銀のカトラリーを動かし、静かに食事をする。
なんの会話も無い静かな食事…それがいつもの事なんだが、今日は違った。
「…父さん。実は今日、昼に散歩中の妹と会いました」
寝て起きてもまだあの事がどうにも頭に引っかかっていて、僕は無意識のうちに父さんに報告してしまった。しまった、と僕はハッと息を飲んだ。
父さんは妹を嫌っている。こんな話を食事中にするなんて…!
「ケイリオル、あれは確か今日は病欠では無かったか」
「はい、確かに今朝方見た彼女は熱に侵されていました。あの様子ですと後一日程は回復しなさそうだと予想していたのですが」
父さんは肉を切り分ける手を止める事もなく、側に控えていたケイリオル卿に確認をした。ケイリオル卿は父さんの側近かつこの国の宰相かつ皇帝直属近衛騎士団団長という肩書きを持つ、非常に優秀な人。
…何故か常に顔に布を付けていて、その素顔は誰も見た事が無いとか。
僕も偶にだが彼から様々な事を教わっている。彼が何者なのかは全く知らないし、知る必要の無い事だと思っている。
彼が父さんの忠臣である以上、僕達の障害になる事だけはまず有り得ないからだ。
ケイリオル卿に確認をとった父さんは、非常に興味なさげに言い捨てる。
「そうか。あれの事など放っておけ、フリードル。所詮あれは道具に過ぎない」
「……分かりました。食事の邪魔をしてしまい申し訳ございません、父さん」
父さんからの返事は無い。
そして、僕よりも一足先に父さんは食事を終え、執務室に戻って行った。しかしケイリオル卿は父さんに着いていく事なく、この場に残っていて。
「フリードル殿下、少し、お伺いしても宜しいですか?」
食事をある程度終え口元を拭こうとナプキンを探した時に、ケイリオル卿がそれを差し出してきた。
誰よりもこの国の事情に通じているとさえ言われているケイリオル卿が、一体僕に何を…?
そう思いつつも僕はナプキンを受け取り、口元を拭ってから、
「構いませんよ」
と答える。すると、ケイリオル卿は「先程の話ですが…」と口を切った。
「…彼女とは何処でお会いしましたか? それと、どのような様子でしたか?」
あぁ、その事か。
ケイリオル卿の疑問に納得した僕は、あの庭園の前で出会った事、今朝方まで熱でうなされていたようには見えなかった事、僕へと明確な敵意を向けて来た事を包み隠さず話した。
「まるで人格が一変したようだった…ですか。また随分と不可思議な事が起きていたようですね」
ケイリオル卿は顎に手を当てて、僕の報告を興味深そうに聞いていた。そして、お教えくださりありがとうございますと言って、
「彼女の件は今後も私の方で調査を続けておきますので、フリードル殿下はお気になさらず。建国祭で今日はお疲れでしょう…明日もご予定があるのですから、もう今晩はお休みくださいませ」
ケイリオル卿は深くお辞儀をした。
あの彼が調べると言ったのだから、そう遠くない内に謎は解ける事だろう。ならばもう僕は妹の事など考える必要は無い。時間の無駄だ。
先程父さんが言った通り、妹はただの道具でしかない。必要であれば使い、不要であればいつでも棄てられる道具。
何故、道具の事を気にかける必要があるんだ…あぁ、やはり僕は今日、疲れていたのだ。最近更に授業や訓練が厳しくなっていたからだろう。
そして。ケイリオル卿の言葉に甘え、僕はまた、早々に眠りについた。
僕は愛も恋も絆も要らない。僕に必要なのは皇帝としてこの国を統治する力だけ。
家族や血縁は高貴なる血統を証明する為だけのもの。
兄妹とか、親子とか、僕には無縁のもの。
別に要らない。どれも興味無い。
そうだ、そうなのだ。
──妹の存在なんて、僕にとっては興味も無ければ不必要なものだ。
……特にこれ以上話す事も無い。自己紹介は苦手なんだ、名前しか僕は紹介するものが無いから。
僕は物心ついた時から父さんより次期皇帝としての教育を受けていた。僕の考え方や雰囲気は歳を重ねる毎に父さんに似てきていると周りの者達は言うが、それも興味は無かった。
僕はただ己に与えられた使命を果たすだけだ。父さんの言いつけ通りいずれ父さんの後を継ぎ皇帝となり、この国を発展させる。ただ、それだけが僕の生きる理由。
家族とか、愛とか、僕は知らないし…必要だとも思わない。
父さんは無情の皇帝だし、母さんの事は僕もよく覚えていない。何せ母さんは僕が二歳ぐらいの時に死んだんだ、覚えている筈もない。
妹は、父さんが忌み嫌っているから僕もそうしている。この国では父さんが絶対だ。父さんがあれを疎むのなら、僕も疎ましく思うべきだと判断した。
僕自身、あれには大した興味を無ければ情も無い。
だから別にあれがどうなろうが、どうしようがどうでもよかった。ただ、父さんや僕の言いつけを遵守しているのならば。
建国祭の日。病欠などと腑抜けた理由で休んだ妹を心底軽蔑していた僕は、役目が終わり次第早々に皇宮に戻った。自室に戻り、勉強の続きをしたかったからだ。
その道中で僕は信じ難い光景を目の当たりにした。…まさか、熱程度で由緒正しき建国祭を欠席した妹が、絶対に入ってはいけない父さんの庭園の前にいるだなんて。
注意をしようと近寄ると、妹と目が合った。いつもなら僕や父さんに会えただけで馬鹿みたいに騒ぐ妹が、今は何故か……ただ黙ってこちらを見ていた。
その手には本が抱えられていて、妹の現状の不可解さをより一層深めていた。
「………庭園の前で何をしているんだ」
何故病欠のお前がこのような場所に、と問いただす。すると妹は、全く動揺する様子も無く粛々とお辞儀をして、
「…………申し訳ございません、兄様」
いつものように忌まわしい視線をこちらに向ける訳でも無く、ただ謝罪だけをした。
何だこの異変は。まるで別人だ。馬鹿の一つ覚えに付き纏われなくなるのは非常に助かるが、いくら何でもこの様子はおかしい。
「僕はここで何をしていたのかを聞いたんだ。聞かれてもない事を答えるな」
柄にもなく少しだけだが僕が動揺してしまった。
妹との距離を詰め、いつもの様に見下ろしていると……。
「…散歩していた際に、偶然ここを通っただけです」
妹は見え透いた嘘をついた。お前は今日、病欠という話だっただろう。それなのになんだ…本を持って散歩? 僕を馬鹿にしているのか?
「そのような本を持ってか」
頭を下げ続ける妹の後頭部に冷たい視線を落としていると、突然妹が顔を上げて、
「別に私がどこで何をしていようと兄様には関係ないかと。そもそも、兄様は私に興味など欠片もないでしょう? 私を疎ましいと思っているのでしょう? ならば、私に関わらないで下さい。私も兄様には関わらないようにしますから」
強く、そして冷ややかに僕の目を睨んで言い放った。
それにはさしもの僕も衝撃を受けた。……反抗した、あの妹が? 僕に?
何なんだ、この違和感は。これは本当に…僕の妹なのか?
「それでは御機嫌よう、兄様。また会う時まで」
妹は社交界の淑女のようにスカートを摘み、微笑みと共に別れを切り出した。その明らかな違和感に呆気にとられて、僕はしばらくその場で立ち尽くし動く事が出来なくなっていた。
完璧な微笑みの後…妹が横を通り過ぎる際に見えた瞳は僕への明確な敵意に溢れていた。
……分からない。一体何があったんだ。熱とは人間の人格にまで影響を及ぼすものなのか?
いや、これからはあの面倒な妹に関わらなくてもいいと思うと気が楽になるのだが…どうして、こんなにも気になってしまうんだ。
これまであれに、毛程も興味を抱いた事はなかったのに。
「………いつもなら、もっと…」
小さく呟きながら振り返り、妹の進んでいった道を見る。しかしそこには既に妹の姿は無かった。
…どうして僕はあれの姿を追ったんだ。おかしくなった妹を見て、僕までおかしくなったのか?
分からない。妹もそうだが、何よりも自分の事がよくら分からない。このまま考えていても堂々巡りだ。
──これはきっと、建国祭の疲れから来たものだろう。そうだ、そうに違いない。
自分にそう言い聞かせて、僕は自室へと戻る。疲れているのだろうから、体を休めるべく横になる。そして僕は、瞼をゆっくりと閉じた──…。
♢♢♢♢
夜。いつも通り父さんと二人で食事をとる。……この場に妹はいない。父さんの命令で、妹はいつも自室で食べている。
カチャカチャと皇家の家紋が入った銀のカトラリーを動かし、静かに食事をする。
なんの会話も無い静かな食事…それがいつもの事なんだが、今日は違った。
「…父さん。実は今日、昼に散歩中の妹と会いました」
寝て起きてもまだあの事がどうにも頭に引っかかっていて、僕は無意識のうちに父さんに報告してしまった。しまった、と僕はハッと息を飲んだ。
父さんは妹を嫌っている。こんな話を食事中にするなんて…!
「ケイリオル、あれは確か今日は病欠では無かったか」
「はい、確かに今朝方見た彼女は熱に侵されていました。あの様子ですと後一日程は回復しなさそうだと予想していたのですが」
父さんは肉を切り分ける手を止める事もなく、側に控えていたケイリオル卿に確認をした。ケイリオル卿は父さんの側近かつこの国の宰相かつ皇帝直属近衛騎士団団長という肩書きを持つ、非常に優秀な人。
…何故か常に顔に布を付けていて、その素顔は誰も見た事が無いとか。
僕も偶にだが彼から様々な事を教わっている。彼が何者なのかは全く知らないし、知る必要の無い事だと思っている。
彼が父さんの忠臣である以上、僕達の障害になる事だけはまず有り得ないからだ。
ケイリオル卿に確認をとった父さんは、非常に興味なさげに言い捨てる。
「そうか。あれの事など放っておけ、フリードル。所詮あれは道具に過ぎない」
「……分かりました。食事の邪魔をしてしまい申し訳ございません、父さん」
父さんからの返事は無い。
そして、僕よりも一足先に父さんは食事を終え、執務室に戻って行った。しかしケイリオル卿は父さんに着いていく事なく、この場に残っていて。
「フリードル殿下、少し、お伺いしても宜しいですか?」
食事をある程度終え口元を拭こうとナプキンを探した時に、ケイリオル卿がそれを差し出してきた。
誰よりもこの国の事情に通じているとさえ言われているケイリオル卿が、一体僕に何を…?
そう思いつつも僕はナプキンを受け取り、口元を拭ってから、
「構いませんよ」
と答える。すると、ケイリオル卿は「先程の話ですが…」と口を切った。
「…彼女とは何処でお会いしましたか? それと、どのような様子でしたか?」
あぁ、その事か。
ケイリオル卿の疑問に納得した僕は、あの庭園の前で出会った事、今朝方まで熱でうなされていたようには見えなかった事、僕へと明確な敵意を向けて来た事を包み隠さず話した。
「まるで人格が一変したようだった…ですか。また随分と不可思議な事が起きていたようですね」
ケイリオル卿は顎に手を当てて、僕の報告を興味深そうに聞いていた。そして、お教えくださりありがとうございますと言って、
「彼女の件は今後も私の方で調査を続けておきますので、フリードル殿下はお気になさらず。建国祭で今日はお疲れでしょう…明日もご予定があるのですから、もう今晩はお休みくださいませ」
ケイリオル卿は深くお辞儀をした。
あの彼が調べると言ったのだから、そう遠くない内に謎は解ける事だろう。ならばもう僕は妹の事など考える必要は無い。時間の無駄だ。
先程父さんが言った通り、妹はただの道具でしかない。必要であれば使い、不要であればいつでも棄てられる道具。
何故、道具の事を気にかける必要があるんだ…あぁ、やはり僕は今日、疲れていたのだ。最近更に授業や訓練が厳しくなっていたからだろう。
そして。ケイリオル卿の言葉に甘え、僕はまた、早々に眠りについた。
僕は愛も恋も絆も要らない。僕に必要なのは皇帝としてこの国を統治する力だけ。
家族や血縁は高貴なる血統を証明する為だけのもの。
兄妹とか、親子とか、僕には無縁のもの。
別に要らない。どれも興味無い。
そうだ、そうなのだ。
──妹の存在なんて、僕にとっては興味も無ければ不必要なものだ。
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