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ソフィア
どう見てもおねショタ 2
しおりを挟む「ごめん。待たせた」
「……いいの」
「ソフィア?」
「ロウ……ロロ。その……」
今から初夜だ。
ソフィアはそう理解していたが、どのタイミングでその空気に入り込めばいいかわからない。戸惑う彼女に、ロウディオがするりと彼女の頬に指先を滑らせる。そのまま、煉瓦色の彼女の髪を耳にかけて、そっと囁いた。
「わかってる」
その声は湿っていて、そしてロウディオは彼女の唇にそっと、自身のそれを押し当てた。若干ロウディオの方が背が高いものの、ほぼ身長差はない。口付けするには容易い距離感だった。
ふたりは扉のすぐ側で触れるだけの口付けを繰り返す。ソフィアは彼のシャツを掴んで、ふにゃふにゃになりそうな自身を律する。
自分がフォローしなければならないのだ。未経験の彼に、自分が。しかしそう思えば思うほどソフィアは余裕がなくなって、ロウディオによる口付けは深まっていく。
やがて、ソフィアが小さく甘い声を漏らした。
「ん……」
「……ソフィア。僕は、女性のことを何も知らない。きみが教えてくれる?」
「ロロ……」
すっかり蕩けた様子のソフィアの瞳は潤んでいて、その先を求めている。ロウディオはどっと絡めとるような性の色気にあてられて、戸惑うように頬が赤くなる。
「ソフィア」
「あ……。うん……そうね……。ロロ、こちらにきて……?」
声をかけられたソフィアは我に返ったようにロウディオの手を掴んでベッドに誘導したが、年下の少年と口付けをし、更にその先の行為もするという背徳感──常にない状況に妙な欲望を掻き立てられていた。いけないことをしている。そんな背徳感が、彼女の肌をザワめかせる。
ベッドに座ると、ソフィアはそっとロウディオの手を取って自身の胸元に誘った。今までした事の無い動作のためにソフィアの手つきはぎこちない。ロウディオはソフィアの胸元に手をおかされると、確かめるように彼女を見た。
「触っていいんだね?」
「聞くの……?」
消え入りそうな声でソフィアが言う。
正直ソフィアは恥ずかしさでどうにかなりそうだった。すぐにでも脱兎のごとく逃げ出したい。
顔を赤らめ瞳を潤ませた彼女に誘われた──ように感じたロウディオは、彼女の唇を奪った。
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