〈完結〉どうやら私は二十歳で死んでしまうようです

高二の春。
皆本葉月はある日、妙な生き物と出会う。

「僕は花の妖精、フラワーフープなんだもん。きみが目覚めるのをずっと待っていたんだもん!」

変な語尾をつけて話すのは、ショッキングピンクのうさぎのぬいぐるみ。

「なんだこいつ……」

葉月は、夢だと思ったが、どうやら夢ではないらしい。
ぬいぐるみ──フラワーフープはさらに言葉を続ける。

「きみは20歳で死んじゃうんだもん。あまりにも不憫で可哀想だから、僕が助けてあげるんだもん!」

これは、寂しいと素直に言えない女子高生と、その寂しさに寄り添った友達のお話。
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