思い上がりも程々に。

「もう少し、背は高い方がいいね」
「もう少し、顔は華やかな方が好みだ」
「もう少し、肉感的な方が好きだな」

あなたがそう言うから、あなたの期待に応えれるように頑張りました。でも、だめだったのです。
だって、あなたはお姉様が好きだから。
私は、お姉様にはなれません。

想い合うふたりの会話を聞いてしまった私は、父である公爵に婚約の解消をお願いしにいきました。
それが、どんな結末を呼ぶかも知らずに──。
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