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43.人間関係は魔法のようだ
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帰りは、彼に案内してもらう形で王都へ戻った。
帰り道、ふと思った。
彼は、『せっかくリラントに来たのだから行きとは違う道で帰ろう』と提案したが、実際のところ、リベルア邸に一泊することを避けようとしたのではないか。
あれからまだ数日しか経過していない。
リベルア邸でどのような話し合いが行われているかは分からないが、デボラがあの邸宅に留まっている可能性は高いだろう。
なにせ、まだ数日だ。
ヴェリュアンの提案は、それを考慮してのことだったのかもしれない。
私がそれに気がついたのは帰り道、本来であればリベルア邸宅に泊まる予定だった日のことだった。
なんとなしに、本来なら今日はリベルア邸宅に泊まる予定だったことを思い出し──ふと、思ったのだ。
彼には尋ねなかったけれど、なんとなく、彼なら、ヴェリュアンなら、そうするかもしれない、と思った。
王都に戻り、半月が経過した。
その間に私の誕生日とヴェリュアンの誕生日が訪れた。
偶然なことに、私たちの誕生日は近かった。
先に彼が十七になり、次に私が二十一となる。
彼へのプレゼントには、群青色のリボンと、サファイアのカフスボタンに決めた。
どちらも、彼の瞳の色に合わせた選択だったが、贈り物を前にして私は、それが自身の色であることに今更気がついた。
気がついたところで、贈り物は用意してしまったのでどうしようもない。
今更、他のものには変えられないのだ。
どうして今の今まで気が付かなかったのか。
私は頭を抱えたい思いだった。
職人に注文し、デザインを相談している時も気が付かなかった。
手元に品物が来てから気がつくなんて、あまりにも遅すぎる。
とはいえ、今更代用品を用意するわけにもいかないし……。
プレゼントに、婚約者の色の装飾品を贈るのは一般的だが、私たちにそれは当てはまらない。
私と彼は、一般的な婚約者ではないからだ。
結婚まで、あと半月。
それまでに私は、彼の言葉への返事を見つけなければならない。
☆
彼に贈り物を贈ると、すぐに手紙が届いた。
アンナから手紙を受け取り、私は部屋でひとり、その手紙をじっと見つめていた。
まだ開封はしていない。
サファイアも群青のリボンも、彼の瞳の色に違いない。
違いないのだが……それは私の色でもある。
突然、婚約者の色の装飾品を贈られて、彼はどう思っただろう。
半ばはらはらしながら、意味もなく白い封筒を眺めていたが、やがて私は覚悟を決めた。
ええい、と勇気を出してペーパーナイフを入れ、封を切る。
中には、一枚のメッセージカードが入っていた。
長方形の白いカードには、短く文章が綴られている。
『贈り物をありがとう。きみだと思って、大切にする』
丁寧に書かれた文字を見て、私は思わず固まった。
贈り物を喜んでもらえたようで何よりなのだが、愛の言葉のようなそれは私の心をいとも簡単に乱した。
彼の手紙はそれで終わりではなかった。
さらに一文、文章が続いている。
『きみの二十一歳の誕生日、きみに会いたい』
「…………」
思えば、彼から会おうと連絡してきたのはこれが初めてだ。
彼と婚約を結んでから、婚約者として、周囲に怪しまれない程度には彼と逢瀬を重ねてきた。
だけどそのどれもが、必要に応じて私から彼に連絡したものだし、それだって事務的なやり取りに過ぎない。
恋人のような色めいたものは一切なかった。
それだけに、彼の誘いの手紙には少し、驚いた。
『会いたい』
その文字を、指でなぞる。
彼は、リラント地方の村で生まれた、平民だというのにずいぶん字が上手い。
それがなぜなのかは、私の記憶が戻ればそれもわかるのか。
知りたい、と思った。
十年前の出来事を思い出したい。
彼との思い出を、彼の記憶を。
ヴェリュアンは、思い出さなくても構わないと言った。
私が思い出せなければ諦める、とも。
王都に戻り、彼に過去の話を聞いた夜から、半月が経過した。
考える時間を持てたおかげで、私も少し感情を整理することが出来た。
その中で、徐々にはっきりとしてきたのは、『知りたい』『思い出したい』という思い。
彼が大切にする──そしてきっと、私もまた、大切にしていた、記憶を。
取り戻したい、と思った。
「…………」
私は文字から指を離し、今度は自身の胸に手を当てた。
コルセットとドレスに阻まれ、心臓の音は聞こえない。
それでも、私は自身の感情をゆっくり、紐解くことができたような気がした。
こんな簡単に感情が乱れる理由を、私自身、考えてみた。
社交界で、紳士からの美辞麗句や、口説き文句には慣れているはずだった。
それなのになぜ、私は彼の言葉にいつも動揺してしまうのだろう。
もっとスマートに、受け答えができないのだろう。
それを考えて──だけどそれこそが答えであることに、気がついた。
彼だから。
ヴェリュアンだから、私は。
私は、見つめていたメッセージカードを、封筒に戻した。
人間関係は魔法のようだ、というのは誰の言葉だっただろうか。
ひとには、物語の魔法のように様々な属性があり、相性が存在する。
それは、魔法のように、目に見える炎だとか、水だとか、そういったものではないかもしれない。
だけど、確かな属性を持っているのは事実なのだろうと、私も思う。
炎と水が相容れないように、気の合わないひとだっているだろう。
土と木の相性がいいように、気の合うひとだっているだろう。
そして、ひとがそれぞれ持つ属性、というのは常に変化しているように、私は感じる。
私にとって、ヴェリュアンはどういうひとなのだろう、と考えてみる。
私は、恋愛経験に乏しいから、彼の言葉に動揺し、些細なことでも感情を乱してしまうのか。
それとも、彼だから──相手が、ヴェリュアンだから。
こうも、感情を揺さぶられてしまうのだろうか。
帰り道、ふと思った。
彼は、『せっかくリラントに来たのだから行きとは違う道で帰ろう』と提案したが、実際のところ、リベルア邸に一泊することを避けようとしたのではないか。
あれからまだ数日しか経過していない。
リベルア邸でどのような話し合いが行われているかは分からないが、デボラがあの邸宅に留まっている可能性は高いだろう。
なにせ、まだ数日だ。
ヴェリュアンの提案は、それを考慮してのことだったのかもしれない。
私がそれに気がついたのは帰り道、本来であればリベルア邸宅に泊まる予定だった日のことだった。
なんとなしに、本来なら今日はリベルア邸宅に泊まる予定だったことを思い出し──ふと、思ったのだ。
彼には尋ねなかったけれど、なんとなく、彼なら、ヴェリュアンなら、そうするかもしれない、と思った。
王都に戻り、半月が経過した。
その間に私の誕生日とヴェリュアンの誕生日が訪れた。
偶然なことに、私たちの誕生日は近かった。
先に彼が十七になり、次に私が二十一となる。
彼へのプレゼントには、群青色のリボンと、サファイアのカフスボタンに決めた。
どちらも、彼の瞳の色に合わせた選択だったが、贈り物を前にして私は、それが自身の色であることに今更気がついた。
気がついたところで、贈り物は用意してしまったのでどうしようもない。
今更、他のものには変えられないのだ。
どうして今の今まで気が付かなかったのか。
私は頭を抱えたい思いだった。
職人に注文し、デザインを相談している時も気が付かなかった。
手元に品物が来てから気がつくなんて、あまりにも遅すぎる。
とはいえ、今更代用品を用意するわけにもいかないし……。
プレゼントに、婚約者の色の装飾品を贈るのは一般的だが、私たちにそれは当てはまらない。
私と彼は、一般的な婚約者ではないからだ。
結婚まで、あと半月。
それまでに私は、彼の言葉への返事を見つけなければならない。
☆
彼に贈り物を贈ると、すぐに手紙が届いた。
アンナから手紙を受け取り、私は部屋でひとり、その手紙をじっと見つめていた。
まだ開封はしていない。
サファイアも群青のリボンも、彼の瞳の色に違いない。
違いないのだが……それは私の色でもある。
突然、婚約者の色の装飾品を贈られて、彼はどう思っただろう。
半ばはらはらしながら、意味もなく白い封筒を眺めていたが、やがて私は覚悟を決めた。
ええい、と勇気を出してペーパーナイフを入れ、封を切る。
中には、一枚のメッセージカードが入っていた。
長方形の白いカードには、短く文章が綴られている。
『贈り物をありがとう。きみだと思って、大切にする』
丁寧に書かれた文字を見て、私は思わず固まった。
贈り物を喜んでもらえたようで何よりなのだが、愛の言葉のようなそれは私の心をいとも簡単に乱した。
彼の手紙はそれで終わりではなかった。
さらに一文、文章が続いている。
『きみの二十一歳の誕生日、きみに会いたい』
「…………」
思えば、彼から会おうと連絡してきたのはこれが初めてだ。
彼と婚約を結んでから、婚約者として、周囲に怪しまれない程度には彼と逢瀬を重ねてきた。
だけどそのどれもが、必要に応じて私から彼に連絡したものだし、それだって事務的なやり取りに過ぎない。
恋人のような色めいたものは一切なかった。
それだけに、彼の誘いの手紙には少し、驚いた。
『会いたい』
その文字を、指でなぞる。
彼は、リラント地方の村で生まれた、平民だというのにずいぶん字が上手い。
それがなぜなのかは、私の記憶が戻ればそれもわかるのか。
知りたい、と思った。
十年前の出来事を思い出したい。
彼との思い出を、彼の記憶を。
ヴェリュアンは、思い出さなくても構わないと言った。
私が思い出せなければ諦める、とも。
王都に戻り、彼に過去の話を聞いた夜から、半月が経過した。
考える時間を持てたおかげで、私も少し感情を整理することが出来た。
その中で、徐々にはっきりとしてきたのは、『知りたい』『思い出したい』という思い。
彼が大切にする──そしてきっと、私もまた、大切にしていた、記憶を。
取り戻したい、と思った。
「…………」
私は文字から指を離し、今度は自身の胸に手を当てた。
コルセットとドレスに阻まれ、心臓の音は聞こえない。
それでも、私は自身の感情をゆっくり、紐解くことができたような気がした。
こんな簡単に感情が乱れる理由を、私自身、考えてみた。
社交界で、紳士からの美辞麗句や、口説き文句には慣れているはずだった。
それなのになぜ、私は彼の言葉にいつも動揺してしまうのだろう。
もっとスマートに、受け答えができないのだろう。
それを考えて──だけどそれこそが答えであることに、気がついた。
彼だから。
ヴェリュアンだから、私は。
私は、見つめていたメッセージカードを、封筒に戻した。
人間関係は魔法のようだ、というのは誰の言葉だっただろうか。
ひとには、物語の魔法のように様々な属性があり、相性が存在する。
それは、魔法のように、目に見える炎だとか、水だとか、そういったものではないかもしれない。
だけど、確かな属性を持っているのは事実なのだろうと、私も思う。
炎と水が相容れないように、気の合わないひとだっているだろう。
土と木の相性がいいように、気の合うひとだっているだろう。
そして、ひとがそれぞれ持つ属性、というのは常に変化しているように、私は感じる。
私にとって、ヴェリュアンはどういうひとなのだろう、と考えてみる。
私は、恋愛経験に乏しいから、彼の言葉に動揺し、些細なことでも感情を乱してしまうのか。
それとも、彼だから──相手が、ヴェリュアンだから。
こうも、感情を揺さぶられてしまうのだろうか。
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