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34.告白の夜
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アンナの手を借りてネトルティーを淹れ、お母様の部屋に戻る。
侍従長に尋ねたところ幸い、ネトルティーはお母様も飲むことが出来るらしい。
アンナがワゴンを押し、部屋の前に辿り着く。
扉をノックすると、応えがあった。
「どなた?」
「アンナです。奥様、お嬢様が奥様にお土産があるのですって。入ってもよろしいですか?」
「もちろんよ、どうぞ入って」
お母様が快諾し、両手のふさがったアンナに変わり、騎士が部屋の扉を開ける。
お母様がにっこり笑ってこちらを見る。
ヴェリュアンとは、何を話していたのだろうか。
彼はこちらを見なかったので、表情が読めない。
アンナに続いて部屋に入り、私はお母様に視線を向けた。
ヴェリュアンは、変わらず俯いている。
ほんとうに何があったのか、気になるところだ。
お母様は先程と変わらずにこにこしていた。
後で彼に尋ねてみようと思いながら、私はお母様に言った。
「ネトルティーを淹れたの。ダクス山で摘んだのよ」
お母様が驚いたように息を飲む。
私と同じ色の瞳を煌めかせて、尋ねてきた。
「まあ、ネトルティー?アリアドネ、あなたが淹れてくれたのね?」
「はい。アンナに教わりました」
それでも、手馴れたアンナに比べれば同じハーブティーでも雲泥の差になってしまったが。
『初めて淹れられたというのに、お嬢様はお上手です』と彼女は褒めてくれたがそれが社交辞令であることくらいは私にもわかっている。
でも、味見をしたところ飲めないほど酷くはなかった。
アンナやハンナに比べたら、たしかに味は劣るだろうけど。
でもそんなに悪くない……と思いたい。
味の感想をそわそわ待ちながらお母様にネトルティーを差し出すと、彼女は目を細めてカップを見た。
ほのかに薄緑の色がついた水面が、ゆらゆら揺れる。
「素敵だわ……。あなたが淹れてくれたハーブティーを飲めるだなんて」
お母様はうっとりしたように言うと、そっとカッブの持ち手に触れた。
そして、カップを傾けるとこくりとネトルティーを飲んだ。
さすが、公爵夫人なだけあって所作は美しく、優雅だ。
私も見習わなければ、と思った。
思いながら──味の感想が気になって、落ち着かない。
息を飲んで、お母様の感想を待つ。
やがて彼女はカップのふちからくちびるを離し、ふわりと笑った。
「…………ええ。とても美味しいわ。ありがとう、アリアドネ」
「ほんとうですか?良かった」
「ネトルティーを飲んだのはとても久しぶりなの。それも、あなたが淹れてくれるなんて……」
お母様がふわり、また笑う。
それを見て、私も肩のこわばりが解けた。
それまで、お母様とどう話せばいいのだろうか、とか。
どう接すればいいのだろいか、とか悩んでいたのが嘘のように私は自然に振る舞うことができた。
覚えていなくとも、直感的に彼女を母だと感じているのだろうか。
私は特別緊張することなく、気を張ることなく。
お母様と話すことが出来た。
そして、お母様と少し会話を楽しむと、夜ももう遅いからと私とヴェリュアンは部屋を後にした。
もとより、お母様は療養中だ。
あまり長居して無理をさせても良くない。
自室に戻る途中、ふと、私は隣を歩く彼を見た。
「…………」
そういえば、私がお母様の部屋に戻ってから、彼はやけに口数が少ない。
先程までお母様と話していたので気付かなかったが、彼は私とふたりになってなお、なにか思い悩むように──言葉を噤んでいた。
やはり、お母様となにか話していたのだろうか。
そう言えば、お母様はヴェリュアンと知り合いのようなことを言っていた。
アンナが訪ねて来て、聞けず終いになってしまっていたけど。
今なら、聞けるだろうか。
私たちはまだ結婚前なので、やはり部屋は別々だ。
私の部屋の前まで行き──彼と別れる時も、彼は私を見なかった。
思い悩むように、緋色のまつ毛を伏せている。
群青の瞳は、隠されてしまった。
「…………何か、ありましたか?」
尋ねると彼は、驚いたように目を見開いた。
そして、なにか言おうと口を開いて──だけど、それは言葉にならなかったようだ。
やがて、彼は自分の口元に触れて、ぎこちなく、言いにくそうにしながらも答えた。
「……今晩、もう少し時間はありますか」
「…………え?」
彼の声は、やけに硬かった。
私は、彼の声から緊張めいた色を感じ取って、困惑する。
その声と、表情からして、おそらく大切な話なのだろう。
でも、大切な話、と言われても思いつくものがない。
私は疑問に思いながらぎこちなく頷いた。
「……え、ええ。眠る前に私もハーブティーをいただこうと思っていたの。……良ければ、ヴェリュアンもどうかしら」
誘うと、彼はホッとした様子を見せた。
まるで、断られたらどうしようと、そう思っていたかのように。
その様子に、ますます困惑する。
そんなに大切な話なのだろうか。
でも、そんなに大切な話って……なにかしら?
気になりながらも私が扉を大きく開いて彼を迎え入れようとすると、ヴェリュアンが部屋に入ろうとして──足を止めた。
「……どうかしましたか?」
「シドローネ。あなたが俺に……こうして色々なことを許してくれるのは、俺があなたの婚約者だからですか」
妙な言葉だと思った。
色々、と言われて思いつくものを脳内に並び立てる。
だけど、【色々】のうちのひとつは夜遅くであっても部屋に入れることを指しているのだろう。
夜遅くに部屋に異性を招くのは、たしかに彼が婚約者だからだ。
婚約者でなければ、部屋に入れない。
当然だ。
……でも、それ以上に。
「それもありますが。あなたが、あなただからです。私は、あなたを信頼していますから」
婚約者だから許しているのではなく、私は彼の人柄を、性格を、信じているのだ。
気を許している、と言い替えてもいい。
ただ、婚約者という関係に過ぎなかったら、さすがに遠慮してもらっていたことだろう。
明日でも構わないか尋ねていたか、それか、場所を変えてもらうようお願いしていたかもしれない。
少し得意げに言えば、彼がなんとも言えないような──気まずそうな、それでいて戸惑っているような、そんな顔をした。
「…………?」
どうして、そんな顔をされるのかいまいちよく分からず、困惑する。
やはり、今夜の彼は何を考えているのか掴めない。
これも、この後彼がする話に関わってくるのだろうか。
そう思って、私もまた、彼に続いて部屋に入った。
侍従長に尋ねたところ幸い、ネトルティーはお母様も飲むことが出来るらしい。
アンナがワゴンを押し、部屋の前に辿り着く。
扉をノックすると、応えがあった。
「どなた?」
「アンナです。奥様、お嬢様が奥様にお土産があるのですって。入ってもよろしいですか?」
「もちろんよ、どうぞ入って」
お母様が快諾し、両手のふさがったアンナに変わり、騎士が部屋の扉を開ける。
お母様がにっこり笑ってこちらを見る。
ヴェリュアンとは、何を話していたのだろうか。
彼はこちらを見なかったので、表情が読めない。
アンナに続いて部屋に入り、私はお母様に視線を向けた。
ヴェリュアンは、変わらず俯いている。
ほんとうに何があったのか、気になるところだ。
お母様は先程と変わらずにこにこしていた。
後で彼に尋ねてみようと思いながら、私はお母様に言った。
「ネトルティーを淹れたの。ダクス山で摘んだのよ」
お母様が驚いたように息を飲む。
私と同じ色の瞳を煌めかせて、尋ねてきた。
「まあ、ネトルティー?アリアドネ、あなたが淹れてくれたのね?」
「はい。アンナに教わりました」
それでも、手馴れたアンナに比べれば同じハーブティーでも雲泥の差になってしまったが。
『初めて淹れられたというのに、お嬢様はお上手です』と彼女は褒めてくれたがそれが社交辞令であることくらいは私にもわかっている。
でも、味見をしたところ飲めないほど酷くはなかった。
アンナやハンナに比べたら、たしかに味は劣るだろうけど。
でもそんなに悪くない……と思いたい。
味の感想をそわそわ待ちながらお母様にネトルティーを差し出すと、彼女は目を細めてカップを見た。
ほのかに薄緑の色がついた水面が、ゆらゆら揺れる。
「素敵だわ……。あなたが淹れてくれたハーブティーを飲めるだなんて」
お母様はうっとりしたように言うと、そっとカッブの持ち手に触れた。
そして、カップを傾けるとこくりとネトルティーを飲んだ。
さすが、公爵夫人なだけあって所作は美しく、優雅だ。
私も見習わなければ、と思った。
思いながら──味の感想が気になって、落ち着かない。
息を飲んで、お母様の感想を待つ。
やがて彼女はカップのふちからくちびるを離し、ふわりと笑った。
「…………ええ。とても美味しいわ。ありがとう、アリアドネ」
「ほんとうですか?良かった」
「ネトルティーを飲んだのはとても久しぶりなの。それも、あなたが淹れてくれるなんて……」
お母様がふわり、また笑う。
それを見て、私も肩のこわばりが解けた。
それまで、お母様とどう話せばいいのだろうか、とか。
どう接すればいいのだろいか、とか悩んでいたのが嘘のように私は自然に振る舞うことができた。
覚えていなくとも、直感的に彼女を母だと感じているのだろうか。
私は特別緊張することなく、気を張ることなく。
お母様と話すことが出来た。
そして、お母様と少し会話を楽しむと、夜ももう遅いからと私とヴェリュアンは部屋を後にした。
もとより、お母様は療養中だ。
あまり長居して無理をさせても良くない。
自室に戻る途中、ふと、私は隣を歩く彼を見た。
「…………」
そういえば、私がお母様の部屋に戻ってから、彼はやけに口数が少ない。
先程までお母様と話していたので気付かなかったが、彼は私とふたりになってなお、なにか思い悩むように──言葉を噤んでいた。
やはり、お母様となにか話していたのだろうか。
そう言えば、お母様はヴェリュアンと知り合いのようなことを言っていた。
アンナが訪ねて来て、聞けず終いになってしまっていたけど。
今なら、聞けるだろうか。
私たちはまだ結婚前なので、やはり部屋は別々だ。
私の部屋の前まで行き──彼と別れる時も、彼は私を見なかった。
思い悩むように、緋色のまつ毛を伏せている。
群青の瞳は、隠されてしまった。
「…………何か、ありましたか?」
尋ねると彼は、驚いたように目を見開いた。
そして、なにか言おうと口を開いて──だけど、それは言葉にならなかったようだ。
やがて、彼は自分の口元に触れて、ぎこちなく、言いにくそうにしながらも答えた。
「……今晩、もう少し時間はありますか」
「…………え?」
彼の声は、やけに硬かった。
私は、彼の声から緊張めいた色を感じ取って、困惑する。
その声と、表情からして、おそらく大切な話なのだろう。
でも、大切な話、と言われても思いつくものがない。
私は疑問に思いながらぎこちなく頷いた。
「……え、ええ。眠る前に私もハーブティーをいただこうと思っていたの。……良ければ、ヴェリュアンもどうかしら」
誘うと、彼はホッとした様子を見せた。
まるで、断られたらどうしようと、そう思っていたかのように。
その様子に、ますます困惑する。
そんなに大切な話なのだろうか。
でも、そんなに大切な話って……なにかしら?
気になりながらも私が扉を大きく開いて彼を迎え入れようとすると、ヴェリュアンが部屋に入ろうとして──足を止めた。
「……どうかしましたか?」
「シドローネ。あなたが俺に……こうして色々なことを許してくれるのは、俺があなたの婚約者だからですか」
妙な言葉だと思った。
色々、と言われて思いつくものを脳内に並び立てる。
だけど、【色々】のうちのひとつは夜遅くであっても部屋に入れることを指しているのだろう。
夜遅くに部屋に異性を招くのは、たしかに彼が婚約者だからだ。
婚約者でなければ、部屋に入れない。
当然だ。
……でも、それ以上に。
「それもありますが。あなたが、あなただからです。私は、あなたを信頼していますから」
婚約者だから許しているのではなく、私は彼の人柄を、性格を、信じているのだ。
気を許している、と言い替えてもいい。
ただ、婚約者という関係に過ぎなかったら、さすがに遠慮してもらっていたことだろう。
明日でも構わないか尋ねていたか、それか、場所を変えてもらうようお願いしていたかもしれない。
少し得意げに言えば、彼がなんとも言えないような──気まずそうな、それでいて戸惑っているような、そんな顔をした。
「…………?」
どうして、そんな顔をされるのかいまいちよく分からず、困惑する。
やはり、今夜の彼は何を考えているのか掴めない。
これも、この後彼がする話に関わってくるのだろうか。
そう思って、私もまた、彼に続いて部屋に入った。
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