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四章
十六歳と十七歳
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聖女が待つ応接室に向かうと、彼女はなぜか座ることなく立って私を待っていた。
そして、入室した私を見ると、目を見開いて私の名を読んだ。
「メリューエル!!」
ものすごい大声である。
私の背後に立つメイドがびっくりしたように固まっている。私はメイドに目配せし、退室させると、ため息をついた。
「声は荒らげてはなりません」
「そんなの!!………メリューエル、メリューエル……!わたし、わたし」
聖女は駆け寄ってくると、私の胸元を掴んだ。
がっ、と勢いよく。あまりの力強さにたたらを踏んだ。
「ちょっ、聖女さ──」
「ごめんなさい!!」
勢いよく、聖女が頭を下げた。
その勢いに完全に飲まれ、私は目を見開いた。
瞬きすらせずに凝視していると、聖女はそろそろと私の胸元から手を離し、また深く頭を下げた。横から見たらきっちり直角。
聖女と呼ばれるひとがそんなふうに頭を下げてはならない。そう言わなければならないのに、私は聖女の行動にあっけに取られていた。
聖女は頭を下げたまま言った。
「ごめん。ごめんなさい、メリューエル。……あなたがしてくれたことで、あなたが私を庇ってくれたから、今の私がある。……ごめんなさい。ありがとう」
「……顔をあげてください」
胸元がしわにならないようさりげなく伸ばしながら、私は聖女に言った。
やはり、ミュチュスカと聖女はとても似ている。その気の病み方。彼女もまた、ミュチュスカと同じくらい──いや、もしかしたらそれ以上に、自責の念に襲われていたのかもしれない。
そんな単純なことを、なぜか聖女に会うまで忘れていた。
「座ってください」
「でも」
「いいから」
私は聖女をソファに案内し、座らせた。
鈴を鳴らし、メイドにティータイムの準備をさせる。
「……聖女様がご無事で何よりです」
「………」
聖女は答えなかった。
くちびるを引き結んで、眉を寄せていた。
何か考え込んでいるような仕草だ。
その間に、メイドがワゴンを押して入室した。
用意されたのは、紅茶ではなく、柔らかな香りのする、ハーブティーだ。香りからして、カモミールとペパーミントが配合されているのだろう。ハーブティーと指定したのは、ミュチュスカだ。私がいつ子を孕むか分からないからカフェインは控えるように、とのことだった。
ミュチュスカは今、登城していて不在だ。
アフターヌーンティースタンドと運ばれたが、聖女は見向きもしなかった。いつもは、目を輝かせてマナーそっちのけで手を伸ばそうとするのに。
私が訝しんでいると、聖女がぽつりと言った。
「……メリューエルは、いつも、そう」
抑圧されて育った娘が、母に抗議するような。
そんな静かな声だった。
静かだけど、何かを押さえ込んでいるような声でもあった。
聖女は、ドレスのスカートを握りしめていた。スカートに皺が寄っている。
「……は?」
突然の言葉に、私はまともな言葉を返せなかった。
聖女は私を見ずに、俯いて、じっとソファの座面を見ながら続けた。
ぽつり、ぽつり、と。
だけど、言葉の濁流をもって、彼女は言う。
「メリューエルはいつも丁寧で礼儀正しいけど、それだけ。……ねえ、覚えてる?最初に、私が聖女様って呼ばれるの柄じゃない、って言った時のこと」
聖女は何を言い出したのか、そんな話を突然切り出した。私はやや困惑しながら頷いて答える。
「え、ええ。はい」
蔵書室でのことだろう。
聖女は異世界について情報をまとめた本を求め、蔵書室に訪れた。ミュチュスカが、聖女を案内した。
その時に私は聖女に会ったのだ。ミュチュスカを伴った、聖女に。
「メリューエルは、『聖女様を聖女様と呼ぶのは当然』と答えたよね」
「……そうですね。なにか、お気にさわりましたか?」
私の言葉に、聖女が顔を上げた。
どこか弱々しい、困ったような、諦めたような、そんな顔だった。
いつも笑って、明るい聖女のそんな顔を見たのもまた、初めてだ。
「ほら、それ。……私ね、メリューエルにそうやって線を引かれて、他人行儀に接される度に、思ったんだよ。やっぱり、受け入れてもらえないのかな、って」
「え……」
聖女は力ない笑みを浮かべた。
さらりと、彼女の黒髪が揺れる。
「突然見知らぬ人間が来て、そのひとを持ち上げてチヤホヤしろ、なんて言われてムカつくのは当然だよ。私だって、いきなり宇宙から知らない人が日本に来て、『今日から私は神です、崇めなさい』って言われて、そうしろと首相が命じても、全国民が崇めても、私は何で?って思うよ。突然やってきてさ、権力を行使するとか侵攻みたいじゃん」
「………」
知らなかった。
聖女は自分のことをそんなふうに思っていたのか。
ただ、毎日を気楽に生きる能天気娘かと思っていた。
何も、考えていないと思っていた。
あまりにも私が唖然としているからか、聖女がまた笑う。
困ったように、頬をかいて。
「でもさ、安心して。もう冬解けの儀式は終わったし、私、日本に帰るから」
そして、入室した私を見ると、目を見開いて私の名を読んだ。
「メリューエル!!」
ものすごい大声である。
私の背後に立つメイドがびっくりしたように固まっている。私はメイドに目配せし、退室させると、ため息をついた。
「声は荒らげてはなりません」
「そんなの!!………メリューエル、メリューエル……!わたし、わたし」
聖女は駆け寄ってくると、私の胸元を掴んだ。
がっ、と勢いよく。あまりの力強さにたたらを踏んだ。
「ちょっ、聖女さ──」
「ごめんなさい!!」
勢いよく、聖女が頭を下げた。
その勢いに完全に飲まれ、私は目を見開いた。
瞬きすらせずに凝視していると、聖女はそろそろと私の胸元から手を離し、また深く頭を下げた。横から見たらきっちり直角。
聖女と呼ばれるひとがそんなふうに頭を下げてはならない。そう言わなければならないのに、私は聖女の行動にあっけに取られていた。
聖女は頭を下げたまま言った。
「ごめん。ごめんなさい、メリューエル。……あなたがしてくれたことで、あなたが私を庇ってくれたから、今の私がある。……ごめんなさい。ありがとう」
「……顔をあげてください」
胸元がしわにならないようさりげなく伸ばしながら、私は聖女に言った。
やはり、ミュチュスカと聖女はとても似ている。その気の病み方。彼女もまた、ミュチュスカと同じくらい──いや、もしかしたらそれ以上に、自責の念に襲われていたのかもしれない。
そんな単純なことを、なぜか聖女に会うまで忘れていた。
「座ってください」
「でも」
「いいから」
私は聖女をソファに案内し、座らせた。
鈴を鳴らし、メイドにティータイムの準備をさせる。
「……聖女様がご無事で何よりです」
「………」
聖女は答えなかった。
くちびるを引き結んで、眉を寄せていた。
何か考え込んでいるような仕草だ。
その間に、メイドがワゴンを押して入室した。
用意されたのは、紅茶ではなく、柔らかな香りのする、ハーブティーだ。香りからして、カモミールとペパーミントが配合されているのだろう。ハーブティーと指定したのは、ミュチュスカだ。私がいつ子を孕むか分からないからカフェインは控えるように、とのことだった。
ミュチュスカは今、登城していて不在だ。
アフターヌーンティースタンドと運ばれたが、聖女は見向きもしなかった。いつもは、目を輝かせてマナーそっちのけで手を伸ばそうとするのに。
私が訝しんでいると、聖女がぽつりと言った。
「……メリューエルは、いつも、そう」
抑圧されて育った娘が、母に抗議するような。
そんな静かな声だった。
静かだけど、何かを押さえ込んでいるような声でもあった。
聖女は、ドレスのスカートを握りしめていた。スカートに皺が寄っている。
「……は?」
突然の言葉に、私はまともな言葉を返せなかった。
聖女は私を見ずに、俯いて、じっとソファの座面を見ながら続けた。
ぽつり、ぽつり、と。
だけど、言葉の濁流をもって、彼女は言う。
「メリューエルはいつも丁寧で礼儀正しいけど、それだけ。……ねえ、覚えてる?最初に、私が聖女様って呼ばれるの柄じゃない、って言った時のこと」
聖女は何を言い出したのか、そんな話を突然切り出した。私はやや困惑しながら頷いて答える。
「え、ええ。はい」
蔵書室でのことだろう。
聖女は異世界について情報をまとめた本を求め、蔵書室に訪れた。ミュチュスカが、聖女を案内した。
その時に私は聖女に会ったのだ。ミュチュスカを伴った、聖女に。
「メリューエルは、『聖女様を聖女様と呼ぶのは当然』と答えたよね」
「……そうですね。なにか、お気にさわりましたか?」
私の言葉に、聖女が顔を上げた。
どこか弱々しい、困ったような、諦めたような、そんな顔だった。
いつも笑って、明るい聖女のそんな顔を見たのもまた、初めてだ。
「ほら、それ。……私ね、メリューエルにそうやって線を引かれて、他人行儀に接される度に、思ったんだよ。やっぱり、受け入れてもらえないのかな、って」
「え……」
聖女は力ない笑みを浮かべた。
さらりと、彼女の黒髪が揺れる。
「突然見知らぬ人間が来て、そのひとを持ち上げてチヤホヤしろ、なんて言われてムカつくのは当然だよ。私だって、いきなり宇宙から知らない人が日本に来て、『今日から私は神です、崇めなさい』って言われて、そうしろと首相が命じても、全国民が崇めても、私は何で?って思うよ。突然やってきてさ、権力を行使するとか侵攻みたいじゃん」
「………」
知らなかった。
聖女は自分のことをそんなふうに思っていたのか。
ただ、毎日を気楽に生きる能天気娘かと思っていた。
何も、考えていないと思っていた。
あまりにも私が唖然としているからか、聖女がまた笑う。
困ったように、頬をかいて。
「でもさ、安心して。もう冬解けの儀式は終わったし、私、日本に帰るから」
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