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二章:逃げられないのなら
新たな王
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聖暦1246年9月13日。
ついに、社交デビューとなる夜会の日となった。
ミレーゼであった時も、この日に社交デビューをした。
私はアークのエスコートで、会場に入った。
デビュタントの白いドレスが目に眩い。以前の生も合わせると、私は二度目の社交デビューだ。
ウェディングドレスを着たこともある私が今更デビュタントなんて、なんだかいたたまれないものがある。
肩を露出させたエンパイアドレスは、楚々とした印象を覚えるものだった。白のレースが胸元から腰までを飾り、腰はサファイアとダイヤの飾りを縫いつけたリボンで結んでいる。
ドレープの効いたドレスが広がり、ドレスの裾にはそれぞれ黒曜石を縫い付けていた。
ドレスの下にパニエを着ているためにふわりと裾が広がり、背中側のドレスは足元に着くほど長い。
前の社交デビューの時はうっかり誰かにドレスの裾を踏まれて転びそうになったのだっけ、と思い出す。つんのめりそうになり、それを見留めたウブルクの夫人に射殺さんばかりに睨みつけられたのを思い出し、苦笑した。
あの時は、背筋が冷えたというものだ。
会場に入ってすぐ、アークが従僕から飲み物を受け取った。中身は、果実水のようだ。
デビューしたばかりで酒に慣れない令嬢を気遣ってのことだろう。
アークは、会場の中をちらりと見ると、すぐにまた視線を戻した。
「あれ、本気?」
「……あれ?」
「僕の婚約者候補を探すっていう話」
ぶっきらぼうに話す彼に、私は「ああ」と思い出すように言った。
そして、彼をみあげる。
ちょうど良かった。私も彼に聞きたいことがあったのだ。
「お義兄様はどうして婚約を嫌がるの?なにか理由でもあって?」
白のファーが縫い付けられ、小さなダイヤが散りばめられた奥義で口元を隠しながら尋ねると、彼はちらりと私を見た。
「僕は、女が嫌いだ。……男も嫌いだ。エルフそのものが、嫌いだ」
「ちょっ……お義兄様!」
夜会の場でなんてことを口にするんだ。
もし万が一、誰かに聞かれたら。
そう思って焦って周囲を見渡す。
幸い、誰も聞いている様子はなかった。
デビュタントを迎えた令嬢はみな、ホールの様子に興味津々で、付き添いやエスコートをしている人たちもそんな令嬢から目を離せないようだった。
「だから、僕は誰とも結婚するつもりはない。エルフと結婚するくらいなら死んだ方がま──ッ痛!」
淡々と言葉を選ばず話す彼に焦った私は、咄嗟にアークの足を踏んづけた。かかとの高い靴で踏まれて彼は、痛みに一瞬顔をしかめるも、その後うんざりしたように私を見る。
「お前が聞いたんだろ……」
「エルフへの恨み言を言えなんて言ってないわ。ここは社交の場なの。誰が聞いているかも分からないのよ。しゃんとして!」
小声で注意すると、彼はムッとした様子を見せたが、私の言うことを聞くことにしたのかくちびるを引き結んだ。
私は彼のその様子に胸を撫で下ろした。
アークは、危なっかしい。
奴隷売りから救い出されたとはいえ、彼のエルフへの憎悪は根深い。あっさりと嫌悪を口にする彼は、あまりにも危うい。
もしこれで、誰かに知られるようなことになれば──。
その時、王族入場を知らせるラッパが鳴った。
「リュシアン・ティファーニ殿下のご入場です。皆様、静粛に!敬意と親愛、忠心をもって頭をお下げください。我らが王、気高いエルフの血がもっとも濃いティファーニの王家の皆々様がご入場されます。皆様、頭をお下げください!」
王家入場となると、場は水を打ったように静かになる。
淑女はドレスの裾をつまみカーテシーを取り、紳士は胸に手を当てて礼をしている。
瞬く間に厳かな場へ様変わりしたホールで、壇上の奥から、ひとりの青年が現れた。
近衛騎士が掲げた剣と剣の下を歩く彼は堂々としており、王家の威厳を感じさせた。
ふと、隣で身じろぐ気配があったので見ると──。
「ッ……!?ばか!なんで頭上げてるのよ!!」
アークが、睨みつけるように──あるいは、交戦時の敵を見据えるように、憎しみの籠った瞳でリュシアン殿下を見ていた。
いつの日か見た、ギラギラとした瞳。曇天のような灰の瞳は沸騰寸前の湯を思わせた。
あるいは、雷が落ちる前の、霧雨か。
私は小声で張り倒すようにしてアークの頭を掴み伏せさせた。もはやその勢いは叩いたと言っていい。
「って……」
結構な勢いで頭を伏せさせたので痛かったのか、アークが小声で文句を言う。
しかしそれを黙殺して、私はアークに礼を取らせる。
ちら、とリュシアン殿下がこちらを見た……気がした。
きっと、気のせいだ。
こんなに離れている。
私はミレーゼであった時いつだってリュシアン殿下の視線に怯えていた。
だから、過剰なまでに彼の瞳を気にしてしまっている。
リュシアン殿下が壇上の王族席に座ると、続いて国王陛下ご夫妻も現れた。
国王陛下は、今年で三百二歳を迎えられた。
もう既に、相当なお歳だ。
だけどティファーニの中でもっともエルフの血が濃い国王陛下は、実年齢こそは三百二歳ではあるが外見年齢は、四十か五十ほどにしか見えなかった。
国王陛下がゆっくりと会場を見渡した。
そして、口を開く。
「今年も無事、デビュタントのご令嬢を迎えられ、ティファーニを統べるものとして喜ばしく思う。今宵から社交界に新たな人間が加わる。そしてそれは、ティファーニの社交界にまだ見ぬ風を巻き起こすこととなるのだろう」
陛下はそこで言葉を区切ると、また眼下の会場に視線を落とす。公の場で、王族が話している時、臣下の私たちは決して顔を上げてはならない。許しも得ずに顔を上げ、ご尊顔を拝顔することは不敬にあたるからだ。
以前の社交デビューでは、私はしっかりとそれを守っていた。
だけど今は、目をふせながら、こっそりと壇上の様子を伺っていた。
アークのことを言えないな、と思いながら。
陛下はさらに言葉を続ける。
「私が即位してから二百八十二年、私は社交界の変化を、国の変化を、世界の変化を、この目で見てきた。前王は先の戦争で世界に安寧をもたらした。王族の持つ、絶対的な力をもって、そなたらに平和を与えた。そして私は、前王の後を継ぎ、エルフの血を持つそなたらを率いるための王となった。──そして今宵、新たな王が生まれる」
ついに、社交デビューとなる夜会の日となった。
ミレーゼであった時も、この日に社交デビューをした。
私はアークのエスコートで、会場に入った。
デビュタントの白いドレスが目に眩い。以前の生も合わせると、私は二度目の社交デビューだ。
ウェディングドレスを着たこともある私が今更デビュタントなんて、なんだかいたたまれないものがある。
肩を露出させたエンパイアドレスは、楚々とした印象を覚えるものだった。白のレースが胸元から腰までを飾り、腰はサファイアとダイヤの飾りを縫いつけたリボンで結んでいる。
ドレープの効いたドレスが広がり、ドレスの裾にはそれぞれ黒曜石を縫い付けていた。
ドレスの下にパニエを着ているためにふわりと裾が広がり、背中側のドレスは足元に着くほど長い。
前の社交デビューの時はうっかり誰かにドレスの裾を踏まれて転びそうになったのだっけ、と思い出す。つんのめりそうになり、それを見留めたウブルクの夫人に射殺さんばかりに睨みつけられたのを思い出し、苦笑した。
あの時は、背筋が冷えたというものだ。
会場に入ってすぐ、アークが従僕から飲み物を受け取った。中身は、果実水のようだ。
デビューしたばかりで酒に慣れない令嬢を気遣ってのことだろう。
アークは、会場の中をちらりと見ると、すぐにまた視線を戻した。
「あれ、本気?」
「……あれ?」
「僕の婚約者候補を探すっていう話」
ぶっきらぼうに話す彼に、私は「ああ」と思い出すように言った。
そして、彼をみあげる。
ちょうど良かった。私も彼に聞きたいことがあったのだ。
「お義兄様はどうして婚約を嫌がるの?なにか理由でもあって?」
白のファーが縫い付けられ、小さなダイヤが散りばめられた奥義で口元を隠しながら尋ねると、彼はちらりと私を見た。
「僕は、女が嫌いだ。……男も嫌いだ。エルフそのものが、嫌いだ」
「ちょっ……お義兄様!」
夜会の場でなんてことを口にするんだ。
もし万が一、誰かに聞かれたら。
そう思って焦って周囲を見渡す。
幸い、誰も聞いている様子はなかった。
デビュタントを迎えた令嬢はみな、ホールの様子に興味津々で、付き添いやエスコートをしている人たちもそんな令嬢から目を離せないようだった。
「だから、僕は誰とも結婚するつもりはない。エルフと結婚するくらいなら死んだ方がま──ッ痛!」
淡々と言葉を選ばず話す彼に焦った私は、咄嗟にアークの足を踏んづけた。かかとの高い靴で踏まれて彼は、痛みに一瞬顔をしかめるも、その後うんざりしたように私を見る。
「お前が聞いたんだろ……」
「エルフへの恨み言を言えなんて言ってないわ。ここは社交の場なの。誰が聞いているかも分からないのよ。しゃんとして!」
小声で注意すると、彼はムッとした様子を見せたが、私の言うことを聞くことにしたのかくちびるを引き結んだ。
私は彼のその様子に胸を撫で下ろした。
アークは、危なっかしい。
奴隷売りから救い出されたとはいえ、彼のエルフへの憎悪は根深い。あっさりと嫌悪を口にする彼は、あまりにも危うい。
もしこれで、誰かに知られるようなことになれば──。
その時、王族入場を知らせるラッパが鳴った。
「リュシアン・ティファーニ殿下のご入場です。皆様、静粛に!敬意と親愛、忠心をもって頭をお下げください。我らが王、気高いエルフの血がもっとも濃いティファーニの王家の皆々様がご入場されます。皆様、頭をお下げください!」
王家入場となると、場は水を打ったように静かになる。
淑女はドレスの裾をつまみカーテシーを取り、紳士は胸に手を当てて礼をしている。
瞬く間に厳かな場へ様変わりしたホールで、壇上の奥から、ひとりの青年が現れた。
近衛騎士が掲げた剣と剣の下を歩く彼は堂々としており、王家の威厳を感じさせた。
ふと、隣で身じろぐ気配があったので見ると──。
「ッ……!?ばか!なんで頭上げてるのよ!!」
アークが、睨みつけるように──あるいは、交戦時の敵を見据えるように、憎しみの籠った瞳でリュシアン殿下を見ていた。
いつの日か見た、ギラギラとした瞳。曇天のような灰の瞳は沸騰寸前の湯を思わせた。
あるいは、雷が落ちる前の、霧雨か。
私は小声で張り倒すようにしてアークの頭を掴み伏せさせた。もはやその勢いは叩いたと言っていい。
「って……」
結構な勢いで頭を伏せさせたので痛かったのか、アークが小声で文句を言う。
しかしそれを黙殺して、私はアークに礼を取らせる。
ちら、とリュシアン殿下がこちらを見た……気がした。
きっと、気のせいだ。
こんなに離れている。
私はミレーゼであった時いつだってリュシアン殿下の視線に怯えていた。
だから、過剰なまでに彼の瞳を気にしてしまっている。
リュシアン殿下が壇上の王族席に座ると、続いて国王陛下ご夫妻も現れた。
国王陛下は、今年で三百二歳を迎えられた。
もう既に、相当なお歳だ。
だけどティファーニの中でもっともエルフの血が濃い国王陛下は、実年齢こそは三百二歳ではあるが外見年齢は、四十か五十ほどにしか見えなかった。
国王陛下がゆっくりと会場を見渡した。
そして、口を開く。
「今年も無事、デビュタントのご令嬢を迎えられ、ティファーニを統べるものとして喜ばしく思う。今宵から社交界に新たな人間が加わる。そしてそれは、ティファーニの社交界にまだ見ぬ風を巻き起こすこととなるのだろう」
陛下はそこで言葉を区切ると、また眼下の会場に視線を落とす。公の場で、王族が話している時、臣下の私たちは決して顔を上げてはならない。許しも得ずに顔を上げ、ご尊顔を拝顔することは不敬にあたるからだ。
以前の社交デビューでは、私はしっかりとそれを守っていた。
だけど今は、目をふせながら、こっそりと壇上の様子を伺っていた。
アークのことを言えないな、と思いながら。
陛下はさらに言葉を続ける。
「私が即位してから二百八十二年、私は社交界の変化を、国の変化を、世界の変化を、この目で見てきた。前王は先の戦争で世界に安寧をもたらした。王族の持つ、絶対的な力をもって、そなたらに平和を与えた。そして私は、前王の後を継ぎ、エルフの血を持つそなたらを率いるための王となった。──そして今宵、新たな王が生まれる」
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