愛されない妃ですので。
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
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(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
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完結投稿お疲れ様でした✨
お互いに『共依存』の関係でしたね😌
完結おめでとうございます( ;∀;)最終話更新されていたのに今気づきました。
結局は憎い憎いと言いながらもミレーゼ(フェリス)もまたリュシアンがいないとダメだったって事ですね。新しい人生で違う道を選らばなかった時点でなんとなく気づいたけど···過去があるから素直に言えないだけで結局この二人は両思いだよねーって読者目線では思うんですけどね(;ω;`*)
リュシアンもミレーゼも色々誤解とか色々な感情があったのかもしれないけど前の人生で一度でも「あなたが好き」って素直に告白していたら誰も傷つく事なかっただろうにたくさん傷ついたから素直に好きとは言えない今のフェリスがとても痛々しく見えてしまう。
きっと二人からすればハッピーエンドなんだろうけど、リュシアンがちゃんと告白していたらミレーゼ(フェリス)はもっと今幸せだっただろうなと思うとなんかちょっと悲しいなと思いました。
エルフだしこれからが長いからね。
きっといつか心の傷よりも幸せが勝る日がやってきてほしいなと思いました。(この様子だと二人に子供ができた時にまた変わりそうですけどね)
これはハッピーエンドになるのか?とドキドキしながら読んでましたが、なんとかハッピーエンド?で良かったです(;ω;`*)
作者様、完結おめでとうございます!
私は一章からずっと小さく違和感だったのですが、
ミレーゼとの初夜に始まり、側妃たちにも
リュシアンは「愛してないor愛してる」
って言葉をよく使うんですよね、
人形みたいなエルフの王にしてはチグハグな気がしてました。
最後まで読んで、
リュシアンは本当に人の心も愛もわからなくて
ミレーゼみたいな素敵な思い通りにならない人間に
どうすれば愛されるかジタバタして
本当に悪手ばかり踏んで一度完全に失ったけど、
それが可能な存在だから全力で取り戻した、
ということだったのかな、と思いました。
少し歪んでしまったけど、
長い時を経てリュシアンも愛とはなんだったかを
知ることになったのではと思います。
これもひとつのハッピーエンド、
素敵なお話をありがとうございました!🌷
【完】作者様、お疲れ様&有り難く存じます♢
また連投となりますことご容赦願います。
多様性(ダイバーシティ:さまざまなバックグラウンドや特性を持った人々が共存している状態、個人の違いを認め合い尊重し合うこと)を考えなければならない今の時代ならではの物語、と途中から思わされました。愛こそ全て、と言い難い時代なのかもしれません…
フェリスさんとリュシアンくんは傍から見たらきっと、いやいやそれって愛じゃん、と言われるにしても当人同士の愛の概念がそれぞれ異なるならば、それは、愛、では無いのでしょう。何か面倒な… 笑!
サイコパスの典型をエルフ王に比定する一方で、一般的な人間らしさをも持ったエルフ女性フェリスさんを配し、ダイバーシティ物語が綴られたように存じました。そしてヒロインポジのフェリスさんが純人間設定でしたら、ここまでの沈澱思考は出来なかったことと存じます。
愉しませて頂き、また思索させて下さり、誠にありがとうございました♢♢♢
残酷で辛い描写も多かったのですが、私はとてもとても好きなお話でした!
色々考えながら話を追うのは、日々の雑事を忘れさせてくれる大切な時間でした。
単純なハッピーエンドでないところが、よかったです。
リュシアンくんは、もうブレそうもないです。だからもう無敵! う〜ん… 元々が感情の機微を理解しないエルフだからブレず容易く見える? のかも? って言うか、そもそも千人の人質という圧倒的なアドバンテージがあり…
フェリスさんは、もうブレッブレ… それも凄く泣きたくなる程に、そのブレが可愛らしいです。きっと心はグチャグチャ…
フェリスさん、血の盟約を盾にサディスティックな女王様になりましょう♪ って、なれない? それは辛い…
第三章のタイトルに、なるほどそういう意味… とこの数話の展開に感じ入りました。そしてエピローグがさらに愉しみになりました♢
ミレーゼさんもリュシアンくんも互いに影響し合える仲になったのだな、と存じました。
ミレーゼさんは自身のエルフらしさに気付いたようです。一方でリュシアンくんも孤高のエルフ王ではいられなくなったようで。フェリスことミレーゼさんにだけは人間のような感情の揺れが出るようになり、ミレーゼさんには伝わるようになりました。双方向の関わりが出てきたようです。
そして気になるアークさんですが、フェリスさんの傍でなら息が楽と溢しました。自死を避けるならばアークさんへのさらなる取り計らいを、フェリスさんがリュシアンくんに望み命じるのも、アリかも、と思ってしまいました。
ミレーゼがエルフ的な考えを持っていないのは
愛を与えられず、本や戯曲に没頭していたから?でもそれに共感したからといって、人間的な考えになるのかな?
エルフは本能で王に首を垂れていると思うし…
エルフ的には欠陥だってことなのかな…?
メロディーにしてもリュシアンにしても駄々をこねる子供みたい。
フェリスもミレーゼの記憶に引っ張られすぎなのか、生け贄に何千人の命を犠牲にしても平気なリュシアンから家族を守る為なのかまたリュシアンを受け入れちゃうんだね?
前回死ぬまで散々苦しんだのに···。
エルフの国が例え破滅に向かってしまっても、傲慢な考えからそうなるんだから、エルフ達の自業自得。
世界の変化に合わせられない種は滅びるのが定め。リュシアンなんて放っておけばいいのに····。
新しい人生別人になったのだから自分の人生をもっと大事にした方がいいのに、また自分の人生を犠牲にしてしまうの??
ミレーゼの記憶に引っ張られすぎなのかわからないけど、今回の生ではリュシアンに関わらなきゃいいのに😥
アークも前の生では、やはり自分の気持ちに寄り添い、自分の話をちゃんと聞いてくれる人がいなかったんだろうな。きっとエルフにしては優しい伯爵夫妻もやはりエルフだから😥
アークじゃなくても、メロディーみたいなタイプ私も苦手だわ😅
アークに拒絶されてのメロディーの無理心中だったのか、殺らないと自分の人生地獄だと絶望してアークがメロディーを殺して、その後自殺したのかわからないけど(エルフは自殺は許されない罪みたいだから後者?)
今回の生ではリュシアンへの復讐で、リュシアンがフェリスに夢中になってからアークと二人で逃げちゃえば?(それまでに伯爵夫妻を逃がすなりしてさ···)
アークがフェリスを説得して二人でリュシアンとこの国から逃げる流れになればいいな。
死の間際ミレーゼがリュシアンに語った言葉は、単なる恨みや憎しみでなく、ある種壮絶な愛の告白だと感じました。
容赦なく本性を暴き欠損を突きつけ、それが満たされるよう祈る。
死を穏やかに迎えたのは彼の腕の中だからか…という独白は、本当に憎んでるなら出てこないと。
あれを聞いたら、ますます彼女に囚われてしまっても仕方ないかも。
ミレーゼがリュシアンと出会って世界が色づいたように、リュシアンも確実に変化が訪れてると思います。
今後の展開を楽しみにしています。
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