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二章
無理をしてでも会いたいひと
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「どう……して。なぜ!あなたはレーベルトの国王でしょう。なぜこんな怪我を」
「静かに、エリィ。エレノアが起きてしまうから」
また小さく、窘められる。
だけどそんなこと言っている場合ではないと感じた。私は彼の腕を掴み、揺さぶる勢いで尋ねた。
「あなたは守られるひとでしょう……!どうしてこんなことになったのですか!」
「ふふ、エレメンデールに問い詰められる日が来るなんてね」
「ロディアス陛下!」
「大丈夫。話す、話すから……だから、ちょっと、あんまり揺らさないで」
熱に浮かされたように彼がいい、ハッとして手を離す。そうだ。ロディアス陛下は病人なのだ。
熱のあるひとを揺さぶるなんて、私は何を。
私はくちびるを噛むと、小さく彼に言った。
「……分かりました。ですが、快復されたら話していただきます」
「……ん。ねえ、エレメンデール」
「何ですか」
彼の服を脱がせながら、答える。
露になった肌には、胸元以外、目立つ傷はない。
胸の傷は、あまりにも酷い。
まるで、命をそのまま奪おうとするのような、そんな刺傷。
……きっと、とても痛かったはずだ。
治ってもなお、こんなにはっきりと跡が残っているのだ。ケロイド状の傷跡は、きっともう、これ以上良くはならない。
──どうして。なぜ。
彼は、国の王で、守られるひとなのに。
命を脅かされるようなことがあったのか。
気になる。聞きたい。
……だけど、それを尋ねてもいい立場ではなくなったことを、自覚してもいる。
私はただの平民で、もはや王族ではないのだから。彼の服を全て脱がせると、私はタオルで肌の水気を拭った。
「この家に、男性の服はありませんから……毛布で申し訳ありませんが、これで」
薄手の毛布を差し出し、彼に巻き付けていく。
てるてる坊主のような有様なのに、彼は何も言わないし、抵抗しないし、少し、嬉しそうに笑うだけだ。
一国の王であるのなら、もっといい環境で療養できるだろうに。
こんなに、高熱を出しているのに。
こんなに、具合が悪いのに。
それでも、駆けつけてくれた。
エレノアの誕生日に。
約束、したからと。
「…………。あたたかいミルクをお出しします。手狭ですが、ベッドで寝ていてください」
「エレノアが寝ているんじゃない?」
熱が上がってきたのだろうか。
ぼうっとした様子で尋ねる。
ここまできて、他人の心配をする彼に呆れた。
「病人が優先です」
私は、エレノアを起こし、そのベッドにロディアス陛下を寝かせた。眠りから起こされたエレノアはとろんとしていたが、ロディアス陛下を見ると目を輝かせた。
「きらきら、おにぃさん!」
「エレノア、静かにね。彼は熱を出しているの」
人差し指を立てて口に当てると、エレノアは「しー?」と何度か繰り返した。
「そう、しー。お兄さんは今、痛い痛いなの」
「いたいいたい……」
私とエレノアの会話を聞きながら、呻くようにロディアス陛下が言った。
「僕、もうお兄さん、って歳じゃ……ないんだけど……」
高熱を出して苦しんでいる割に、余裕そうだ。
私はちらりと彼を見て言った。
「顔立ちが、お若く見えるからではありませんか」
「うぐ……」
その重たい立場の割に、彼は甘い顔立ちをしている。
女には好かれそうだが、執政者としての貫禄には欠ける。
彼が気にしていることをそのまま言うと、呻くような声が聞こえ、そこから彼は何も言わなくなった。
湯を沸かし、手巾を煮沸させる間に、ミルクも温める。エレノアも手伝ってくれて、彼女はロディアス陛下の額を濡れた手巾で拭いてくれていた。
「……ありがと」
ロディアス陛下が、覇気のない声で言う。
熱が高いのだ。
むしろ、ここまで来て、私と平然と話していたことがおかしいのだ。
(……元々、ロディアス陛下はこういう方だったじゃない)
理性で苦痛を押し込めて。
精神力で、自身の感情さえ操って。
毒を盛られた時も、そう。
青ざめた顔をしながら、諸侯議会に向かうことを選んだ。
何も、変わらない。
彼は、何も。
そして──そうやって、国に尽くす、国のために頑張る彼が、私は好きだったのだと……彼を、守りたいのだと……思ったのだ。
それを、思い出した。
温めた手巾とホットミルクを持っていくと、ロディアス陛下は目を瞑っていた。
「……エレメンデール」
昔の、私の名を呼ぶ。
「はい」
それを拒絶するような真似は、もう出来なかった。私は彼の隣に膝をついて、温かい手巾で汗を拭っていく。エレノアが、興味津々、と言った様子で私の手つきを見ていた。
水の張った盥は、エレノアが持ってきたのだろう。持ってくる途中に零してしまったのか、あちこち床が濡れているが、ロディアス陛下のためにと思ってしてくれたことだ。
それが微笑ましくも、……苦しい。
「……愛してる」
彼はまた、言った。
まるで、それを言わずにはいられない、と言った様子で。
だから私も、答えるのだ。
「はい」
「……好き、なんだ」
「はい」
「……泣きたいくらい。苦しいくらい……僕は、きみを……」
盥につけた手巾を絞り、彼の額に押し当てる。
一瞬、彼のまつ毛が持ち上がったが、すぐに伏せられた。
「……あいしてる」
ぽつり。
それだけ言って、ロディアス陛下は眠りについてしまった。
ごうごう、窓の外が唸りをあげる。
まだまだ、雨は止みそうにない。
「おにぃちゃん、寝た……?」
エレノアが心配そうに言う。
だから私は、ほほ笑みを浮かべて答えた。
「そうよ。だから……ゆっくり、寝かせてあげてね」
温めたミルクは、エレノアと私で、飲むことにした。
もともとエレノアは眠かったのだろう。
ミルクを飲むとすぐに、眠りについた。
ベッドはロディアス陛下が使っているから、椅子に座った私の、膝の上で。
久しぶりに眠る娘を抱っこする私は、その重みと温かさを感じて──迷いを覚えていた。
このままで、いいのだろか。
このまま、何も言わずに。
それは、以前と何も変わらないのではないか──。
その日、私は一睡もしなかった。
朝まで、ロディアス陛下と、エレノアの顔をずっと、眺めていた。
「静かに、エリィ。エレノアが起きてしまうから」
また小さく、窘められる。
だけどそんなこと言っている場合ではないと感じた。私は彼の腕を掴み、揺さぶる勢いで尋ねた。
「あなたは守られるひとでしょう……!どうしてこんなことになったのですか!」
「ふふ、エレメンデールに問い詰められる日が来るなんてね」
「ロディアス陛下!」
「大丈夫。話す、話すから……だから、ちょっと、あんまり揺らさないで」
熱に浮かされたように彼がいい、ハッとして手を離す。そうだ。ロディアス陛下は病人なのだ。
熱のあるひとを揺さぶるなんて、私は何を。
私はくちびるを噛むと、小さく彼に言った。
「……分かりました。ですが、快復されたら話していただきます」
「……ん。ねえ、エレメンデール」
「何ですか」
彼の服を脱がせながら、答える。
露になった肌には、胸元以外、目立つ傷はない。
胸の傷は、あまりにも酷い。
まるで、命をそのまま奪おうとするのような、そんな刺傷。
……きっと、とても痛かったはずだ。
治ってもなお、こんなにはっきりと跡が残っているのだ。ケロイド状の傷跡は、きっともう、これ以上良くはならない。
──どうして。なぜ。
彼は、国の王で、守られるひとなのに。
命を脅かされるようなことがあったのか。
気になる。聞きたい。
……だけど、それを尋ねてもいい立場ではなくなったことを、自覚してもいる。
私はただの平民で、もはや王族ではないのだから。彼の服を全て脱がせると、私はタオルで肌の水気を拭った。
「この家に、男性の服はありませんから……毛布で申し訳ありませんが、これで」
薄手の毛布を差し出し、彼に巻き付けていく。
てるてる坊主のような有様なのに、彼は何も言わないし、抵抗しないし、少し、嬉しそうに笑うだけだ。
一国の王であるのなら、もっといい環境で療養できるだろうに。
こんなに、高熱を出しているのに。
こんなに、具合が悪いのに。
それでも、駆けつけてくれた。
エレノアの誕生日に。
約束、したからと。
「…………。あたたかいミルクをお出しします。手狭ですが、ベッドで寝ていてください」
「エレノアが寝ているんじゃない?」
熱が上がってきたのだろうか。
ぼうっとした様子で尋ねる。
ここまできて、他人の心配をする彼に呆れた。
「病人が優先です」
私は、エレノアを起こし、そのベッドにロディアス陛下を寝かせた。眠りから起こされたエレノアはとろんとしていたが、ロディアス陛下を見ると目を輝かせた。
「きらきら、おにぃさん!」
「エレノア、静かにね。彼は熱を出しているの」
人差し指を立てて口に当てると、エレノアは「しー?」と何度か繰り返した。
「そう、しー。お兄さんは今、痛い痛いなの」
「いたいいたい……」
私とエレノアの会話を聞きながら、呻くようにロディアス陛下が言った。
「僕、もうお兄さん、って歳じゃ……ないんだけど……」
高熱を出して苦しんでいる割に、余裕そうだ。
私はちらりと彼を見て言った。
「顔立ちが、お若く見えるからではありませんか」
「うぐ……」
その重たい立場の割に、彼は甘い顔立ちをしている。
女には好かれそうだが、執政者としての貫禄には欠ける。
彼が気にしていることをそのまま言うと、呻くような声が聞こえ、そこから彼は何も言わなくなった。
湯を沸かし、手巾を煮沸させる間に、ミルクも温める。エレノアも手伝ってくれて、彼女はロディアス陛下の額を濡れた手巾で拭いてくれていた。
「……ありがと」
ロディアス陛下が、覇気のない声で言う。
熱が高いのだ。
むしろ、ここまで来て、私と平然と話していたことがおかしいのだ。
(……元々、ロディアス陛下はこういう方だったじゃない)
理性で苦痛を押し込めて。
精神力で、自身の感情さえ操って。
毒を盛られた時も、そう。
青ざめた顔をしながら、諸侯議会に向かうことを選んだ。
何も、変わらない。
彼は、何も。
そして──そうやって、国に尽くす、国のために頑張る彼が、私は好きだったのだと……彼を、守りたいのだと……思ったのだ。
それを、思い出した。
温めた手巾とホットミルクを持っていくと、ロディアス陛下は目を瞑っていた。
「……エレメンデール」
昔の、私の名を呼ぶ。
「はい」
それを拒絶するような真似は、もう出来なかった。私は彼の隣に膝をついて、温かい手巾で汗を拭っていく。エレノアが、興味津々、と言った様子で私の手つきを見ていた。
水の張った盥は、エレノアが持ってきたのだろう。持ってくる途中に零してしまったのか、あちこち床が濡れているが、ロディアス陛下のためにと思ってしてくれたことだ。
それが微笑ましくも、……苦しい。
「……愛してる」
彼はまた、言った。
まるで、それを言わずにはいられない、と言った様子で。
だから私も、答えるのだ。
「はい」
「……好き、なんだ」
「はい」
「……泣きたいくらい。苦しいくらい……僕は、きみを……」
盥につけた手巾を絞り、彼の額に押し当てる。
一瞬、彼のまつ毛が持ち上がったが、すぐに伏せられた。
「……あいしてる」
ぽつり。
それだけ言って、ロディアス陛下は眠りについてしまった。
ごうごう、窓の外が唸りをあげる。
まだまだ、雨は止みそうにない。
「おにぃちゃん、寝た……?」
エレノアが心配そうに言う。
だから私は、ほほ笑みを浮かべて答えた。
「そうよ。だから……ゆっくり、寝かせてあげてね」
温めたミルクは、エレノアと私で、飲むことにした。
もともとエレノアは眠かったのだろう。
ミルクを飲むとすぐに、眠りについた。
ベッドはロディアス陛下が使っているから、椅子に座った私の、膝の上で。
久しぶりに眠る娘を抱っこする私は、その重みと温かさを感じて──迷いを覚えていた。
このままで、いいのだろか。
このまま、何も言わずに。
それは、以前と何も変わらないのではないか──。
その日、私は一睡もしなかった。
朝まで、ロディアス陛下と、エレノアの顔をずっと、眺めていた。
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