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二章
あなたの子では、ありません
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ひっそり、囁くように彼が言う。
その言葉を聞いて、私は足を止めた。
いつからか、彼は私を家の近くまで送るようになった。
見送りなど不要だと言ったのに。
「じゃあ、どうして──」
「待って、エレ……エリィ。順序を追って話そう。僕達は恐らく、絶望的なまでに会話が足りていない」
「……そうですね」
彼の言葉には、納得がいった。
おそらく私たちには、会話があまりにも足りていない。
今まで、話すべきことを話してこなかったツケかもしれないが、それにしたってこんな、毎日数分間話した程度で終わるものではなかった。
とはいえ、私は休みなく働く日々だし、夜はエレノアと共にいたい。
彼と話すだけの時間を作り出すことは難しい。
私が悩み込んでいると、彼が言った。
「三日後、きみの時間をもらった」
「……は?」
突然何を言い出すのかと、彼を見る。
彼は白い息を吐きながら、鼻の頭を赤くしながら、ちらりと私を見た。
冬の空は、どこまでも澄んでいて、星空が目に眩い。
「女将さんには既に話してある。僕たちにはきっと、話す時間が必要だと思ったから」
「ちょっと……待ってください。そんなの、急すぎます。あなたは勝手だわ。私の都合も聞かないで、」
そんなこと突然言われても、困る。
私が日々、休みなく働いているのは生活費を稼ぐためだ。
それだけではない。
まだ幼いエレノアを老夫婦に預ける礼金も払わなければならない。
一日休む。それが私にとって、どれだけ大きな損失か。生まれながらの王族であり、市井生活などしたことのないこのひとにはきっと分からない。
何も知らないで勝手なことを言う彼に腹が立った。
私が睨みつけると、彼は続けて言った。
「その代わり、と言ってはなんだけど。きみには僕の護衛をして欲しいんだ」
「…………は、ぁ?」
また、訳の分からないことを。
私が呆れて言葉をなくしていると、彼がにっこりと笑った。
まるで、私の反応など全く気にしていない、とでも言うように。
「ほら、国主である僕がひとりであまりうろうろするのは良くないでしょう?ただでさえ、この辺を訪れたのは初めてなんだ。港町の方までなら幼い頃に、視察で行ったことはあるけど、さすがにここら辺の民家あたりまでは来たことがなくてね」
「…………あの。お言葉ですが、私でなくとも陛下には護衛がいらっしゃるでしょう?」
そもそも、私が何の役に立つというのだ。
出来ることといえば、弾除けの盾になることくらいだけど。
私の怪訝な表情を見て、彼が微笑む。
「護衛?いないよ」
「…………は?」
また、何度目かの、呆れた声が零れる。
これ以上ないほどに目を見開き、口もぽかんと開いてしまう。
はしたないと分かっているが、でも、だって。
(……国王の、護衛がいない?)
そんな馬鹿な。
私はとっさに周囲を見渡したが、ひとの気配など探れるはずがない。
私はすぐさまロディアス陛下に言った。
「冗談ですよね?」
「こんなこと、冗談で言わないよ」
彼もまた、はっきりと答える。
あっさりとした返事に、めまいがした。
「わ……分かってるんですか……!?あなたは、レーベルトの王で……!!」
噛み付くような勢いで私が言うが、彼はいたって平然と──落ち着いた様子だった。
それがまた、腹が立つ。
「何とか言ったらどうですか!万が一、あなたがここで怪我をしたり、命を、落とす、ようなことが、あれば……!!」
「心配してくれてる?」
「愚かだと言ってるのです!陛下はそんな、頭の回らない方ではなかったでしょう!!」
一国の王に、あまりにも不躾で不敬な物言いだ。
処罰を受けてもおかしくない。
それを分かっていながら、それを理解しながら、私はそれでも言葉を止められなかった。
「あなたが死んだら、レーベルトは、国はどうするん──」
「どうもしないよ。王が代わるだけだ」
「な……」
直截すぎる言葉に、息を呑む。
ロディアス陛下は私をちらりと見ると、苦笑した。
まるで、取り繕うように。
「それに僕も、そう簡単に殺されるつもりは無い。騎士には劣るかもしれないけど、王族として最低限、身を守る程度の剣術は身につけているつもりだ」
「…………」
あっけからんとした様子の彼に、今度こそ私は言葉を無くした。
そんな私を見て、ロディアス陛下は瞳を細めて言った。
「僕が死んでも──王が死んでも。問題ないようにしているからこそ、ここに来ている。……何の用意もなく、ここに来るような真似はしないよ。やるべきことを終えなければ、きみには会えない。会わない、と思っていたから」
「…………」
それは、どういう、意味。
なにが、いいたいの。
呆然としていると、宵闇の世界、高い声が聞こえてきた。
「おかーしゃ!おか、しゃん!」
「!!」
ハッとしてそちらを見ると、暗闇の中、道の向こうからちいさな人影がててて、と歩いてくるのが見える。その後ろにも人影が、ふたつ。
小さな影はすぐに私の方まで走ってきた。
ぶつかるように膝に飛び込んでくる。
「おかーりなしゃい!」
「……エレノア」
ぽつり、驚きとともに名を呼んだ。
エレノアが、きらきらとした瞳を向ける。
この瞳だ。
この、純粋で、全てを信頼しているような、全てを知らないような、うつくしい瞳。
この瞳を見る度に、私は頑張ろう、と。
この子を守らなければ、と思うのだ。
(……でも、どうしてエレノアが)
顔を上げると、遅れて老夫婦が姿を現した。
「やぁ、エリィちゃん。エレノアちゃんがねぇ、どうしてもエリィちゃんを迎えに行きたいって言うもんだから」
老父が笑う。
その隣で、婦人も朗らかに言った。
「私も、なんだか久しぶりに散歩をしたくなってねぇ……。ついそこまで、とエレノアちゃんを連れてきたのですよ」
「そう……なのですね。ありがとうございます。エレノア、迎えに来てくれたのね。ありがとう」
「うん!」
エレノアがにっこりと笑う。
二歳の娘の頬はふっくらとしていて、まるみがあり、白く、柔らかい。
私は娘の頬に頬を擦り寄せてから、彼女を抱き上げた。
少し、重たくなった気がする。
その重たさに、娘の成長を知った気がして、嬉しい。
私がエレノアを抱き上げると、老夫婦が私の隣に立つロディアス陛下に気がついた。
(──しまった)
彼がいたのを、すっかり忘れていた。
ぎくりとして、体が強ばる。
夜で、良かった。
明るいところで見られたら、聡い彼なら気がついてしまうかもしれない。
──エレノアは、白金の髪をしている。
ロディアス陛下の髪より色味は薄いが、それでも金は金。瞳こそは私にそっくりだが、髪の色はどうしようもない。
エレノアを隠すように、背中に手を回す。
「おかーしゃ……?」
「……何でもないのよ」
エレノアに小さく言ってから、私はロディアス陛下を振り返った。
彼は、驚いたように──あるいは、なにかに気がついたように。エレノアを凝視している。
「では、今日はこれで。三日後の話は、また」
私が言うと、弾かれたように彼が私を見る。
「その子は」
「私の子です」
「──そう」
彼はなにか言おうとして、しかしそれが叶わなかったように言葉を噤む。
その仕草に、私は眉を寄せた。
また、彼は言葉を呑み込んだ。
きっと、いや、確実に。
自分との子ではないか、と。
そう思ったくせに。言わずにいる。
だから──私は、はっきり言った。
「安心してください。あなたの子では、ありませんので」
彼が、真実に気が付かないように。
彼が、嘘を信じるように。
その言葉を聞いて、私は足を止めた。
いつからか、彼は私を家の近くまで送るようになった。
見送りなど不要だと言ったのに。
「じゃあ、どうして──」
「待って、エレ……エリィ。順序を追って話そう。僕達は恐らく、絶望的なまでに会話が足りていない」
「……そうですね」
彼の言葉には、納得がいった。
おそらく私たちには、会話があまりにも足りていない。
今まで、話すべきことを話してこなかったツケかもしれないが、それにしたってこんな、毎日数分間話した程度で終わるものではなかった。
とはいえ、私は休みなく働く日々だし、夜はエレノアと共にいたい。
彼と話すだけの時間を作り出すことは難しい。
私が悩み込んでいると、彼が言った。
「三日後、きみの時間をもらった」
「……は?」
突然何を言い出すのかと、彼を見る。
彼は白い息を吐きながら、鼻の頭を赤くしながら、ちらりと私を見た。
冬の空は、どこまでも澄んでいて、星空が目に眩い。
「女将さんには既に話してある。僕たちにはきっと、話す時間が必要だと思ったから」
「ちょっと……待ってください。そんなの、急すぎます。あなたは勝手だわ。私の都合も聞かないで、」
そんなこと突然言われても、困る。
私が日々、休みなく働いているのは生活費を稼ぐためだ。
それだけではない。
まだ幼いエレノアを老夫婦に預ける礼金も払わなければならない。
一日休む。それが私にとって、どれだけ大きな損失か。生まれながらの王族であり、市井生活などしたことのないこのひとにはきっと分からない。
何も知らないで勝手なことを言う彼に腹が立った。
私が睨みつけると、彼は続けて言った。
「その代わり、と言ってはなんだけど。きみには僕の護衛をして欲しいんだ」
「…………は、ぁ?」
また、訳の分からないことを。
私が呆れて言葉をなくしていると、彼がにっこりと笑った。
まるで、私の反応など全く気にしていない、とでも言うように。
「ほら、国主である僕がひとりであまりうろうろするのは良くないでしょう?ただでさえ、この辺を訪れたのは初めてなんだ。港町の方までなら幼い頃に、視察で行ったことはあるけど、さすがにここら辺の民家あたりまでは来たことがなくてね」
「…………あの。お言葉ですが、私でなくとも陛下には護衛がいらっしゃるでしょう?」
そもそも、私が何の役に立つというのだ。
出来ることといえば、弾除けの盾になることくらいだけど。
私の怪訝な表情を見て、彼が微笑む。
「護衛?いないよ」
「…………は?」
また、何度目かの、呆れた声が零れる。
これ以上ないほどに目を見開き、口もぽかんと開いてしまう。
はしたないと分かっているが、でも、だって。
(……国王の、護衛がいない?)
そんな馬鹿な。
私はとっさに周囲を見渡したが、ひとの気配など探れるはずがない。
私はすぐさまロディアス陛下に言った。
「冗談ですよね?」
「こんなこと、冗談で言わないよ」
彼もまた、はっきりと答える。
あっさりとした返事に、めまいがした。
「わ……分かってるんですか……!?あなたは、レーベルトの王で……!!」
噛み付くような勢いで私が言うが、彼はいたって平然と──落ち着いた様子だった。
それがまた、腹が立つ。
「何とか言ったらどうですか!万が一、あなたがここで怪我をしたり、命を、落とす、ようなことが、あれば……!!」
「心配してくれてる?」
「愚かだと言ってるのです!陛下はそんな、頭の回らない方ではなかったでしょう!!」
一国の王に、あまりにも不躾で不敬な物言いだ。
処罰を受けてもおかしくない。
それを分かっていながら、それを理解しながら、私はそれでも言葉を止められなかった。
「あなたが死んだら、レーベルトは、国はどうするん──」
「どうもしないよ。王が代わるだけだ」
「な……」
直截すぎる言葉に、息を呑む。
ロディアス陛下は私をちらりと見ると、苦笑した。
まるで、取り繕うように。
「それに僕も、そう簡単に殺されるつもりは無い。騎士には劣るかもしれないけど、王族として最低限、身を守る程度の剣術は身につけているつもりだ」
「…………」
あっけからんとした様子の彼に、今度こそ私は言葉を無くした。
そんな私を見て、ロディアス陛下は瞳を細めて言った。
「僕が死んでも──王が死んでも。問題ないようにしているからこそ、ここに来ている。……何の用意もなく、ここに来るような真似はしないよ。やるべきことを終えなければ、きみには会えない。会わない、と思っていたから」
「…………」
それは、どういう、意味。
なにが、いいたいの。
呆然としていると、宵闇の世界、高い声が聞こえてきた。
「おかーしゃ!おか、しゃん!」
「!!」
ハッとしてそちらを見ると、暗闇の中、道の向こうからちいさな人影がててて、と歩いてくるのが見える。その後ろにも人影が、ふたつ。
小さな影はすぐに私の方まで走ってきた。
ぶつかるように膝に飛び込んでくる。
「おかーりなしゃい!」
「……エレノア」
ぽつり、驚きとともに名を呼んだ。
エレノアが、きらきらとした瞳を向ける。
この瞳だ。
この、純粋で、全てを信頼しているような、全てを知らないような、うつくしい瞳。
この瞳を見る度に、私は頑張ろう、と。
この子を守らなければ、と思うのだ。
(……でも、どうしてエレノアが)
顔を上げると、遅れて老夫婦が姿を現した。
「やぁ、エリィちゃん。エレノアちゃんがねぇ、どうしてもエリィちゃんを迎えに行きたいって言うもんだから」
老父が笑う。
その隣で、婦人も朗らかに言った。
「私も、なんだか久しぶりに散歩をしたくなってねぇ……。ついそこまで、とエレノアちゃんを連れてきたのですよ」
「そう……なのですね。ありがとうございます。エレノア、迎えに来てくれたのね。ありがとう」
「うん!」
エレノアがにっこりと笑う。
二歳の娘の頬はふっくらとしていて、まるみがあり、白く、柔らかい。
私は娘の頬に頬を擦り寄せてから、彼女を抱き上げた。
少し、重たくなった気がする。
その重たさに、娘の成長を知った気がして、嬉しい。
私がエレノアを抱き上げると、老夫婦が私の隣に立つロディアス陛下に気がついた。
(──しまった)
彼がいたのを、すっかり忘れていた。
ぎくりとして、体が強ばる。
夜で、良かった。
明るいところで見られたら、聡い彼なら気がついてしまうかもしれない。
──エレノアは、白金の髪をしている。
ロディアス陛下の髪より色味は薄いが、それでも金は金。瞳こそは私にそっくりだが、髪の色はどうしようもない。
エレノアを隠すように、背中に手を回す。
「おかーしゃ……?」
「……何でもないのよ」
エレノアに小さく言ってから、私はロディアス陛下を振り返った。
彼は、驚いたように──あるいは、なにかに気がついたように。エレノアを凝視している。
「では、今日はこれで。三日後の話は、また」
私が言うと、弾かれたように彼が私を見る。
「その子は」
「私の子です」
「──そう」
彼はなにか言おうとして、しかしそれが叶わなかったように言葉を噤む。
その仕草に、私は眉を寄せた。
また、彼は言葉を呑み込んだ。
きっと、いや、確実に。
自分との子ではないか、と。
そう思ったくせに。言わずにいる。
だから──私は、はっきり言った。
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彼が、真実に気が付かないように。
彼が、嘘を信じるように。
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