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二章
哀れぶった女
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「──!」
驚いて、咄嗟に扉に近づいていた。
メイドがどうすべきか、おろおろとしている。
それを視線で下がらせて、私は開いた扉から廊下を見た。
そこには、こちらに背を向けるミュチュスカと──。
(ルエイン……様)
鮮やかな金色の髪を半分結い上げ、後れ毛を流している。蝶を象る髪飾りをつけた彼女は、ゆったりとしたドレスを身につけている。
既婚者であることを示す、濃い色合いの紫根色のドレス。
そのお腹は、緩やかな弧を描いている。
(ロディアス陛下との……)
分かっていたはずだ。
知っていたはずだ。
それでも、実際目の当たりにして、言葉を失う。
ふたりは、突然現れた第三者に気がついたのだろう。
ミュチュスカがこちらをちらりと見て、ルエイン様は私に向かってにっこりと笑った。
その瞬間、よく分からない痺れが背筋をかけた。
それは、恐ろしさだったのかもしれない。
悔しさにも似た、嫉妬だったのかもしれない。
やるせなさや、焦燥感もあったと思う。
それら全てが入り交じり、背筋がびりびりと痺れた。口を開こうにも、何を言えばいいか分からない。
こういう時、【王妃】はどうするのだっけ。
【王妃】なら、何を言うべき?
何を、言って、どう、すれば──。
ルエインが、ドレスの裾をつまみ、気持ち程度に頭を下げた。
「このような身ですので、挨拶ができず申し訳ありません」
その声に、ほんの僅かに頭が冷やされる。
(私が狼狽えてどうするの)
私が気持ちに呑まれて、どうする。
それで、なにか解決するの?
それで、状況は動くの?
感情に任せて動いて。
|王妃(あのひと)のように憎しみと苦しみに呑まれて。
何もかもわからなくなって。
ふと、覚えあるの声が脳裏に響いた。
それは、過去の記憶。
『お前が、あのひとを奪ったの』
小さい頃、王妃は私に言った。
苦しそうでいて、そして、憎悪に満ちた声だった。
まだ幼かった私は、突然現れた王妃に驚いたし、その言葉の意味を理解できなかった。
『お前たちのせいで。お前の母が……私の幸福を奪った……!』
彼女はそうも言っていた。
今にも、泣き出しそうな声で。
今にも、崩れ落ちそうな体で。
よろめいた彼女を、すぐにメイドが支えていた。
あの時は、なぜそんなに憎まれているのか。
嫌われているのか。理不尽にも感じる悪意に、怯え、震えるだけだった。
だけど今、私は──。
悲しいことに。
苦しいことに。
彼女のその気持ちが、少しだけ、分かってしまう。
なんていう、皮肉。
運命は巡るものだ。
因果応報はあるものだ。
母は、その命をもって運命を狂わせた罪を贖った。
……では、私は?
私は?……何なのだろう?
母を思い出す。
王妃を思い出す。
父を、思い出す。
それぞれの顔を思い浮かべ、幼少期の記憶を手繰り寄せれば、安易に心は落ち着いた。
私は、ルエイン様に笑いかけた。
大丈夫。できている。
ちゃんと、笑えている。
「……、いえ。……本日は、どうされたのですか?」
笑いかけると、ルエイン様もまた、微笑みを浮かべた。綺麗なひとだ。可愛らしくて、可憐で、彼が愛するのも頷ける。
(──そうだ。私は)
彼女の代わりに。彼女に贈られるはずだった愛を、あの夜。
掠めとったのだ──。
ルエイン様に向けられるはずだった、愛の言葉。
彼女が受けるはずだった、甘い口付け。
全て、彼女のものだった。それを、私は。
(…………)
今の今まで、私は自分の感情にしか気がついていなかった。
だけど、そうだ。
ルエイン様の立場になって考えてみれば。
彼女があの夜のことを知っているかは分からない。
だけど、知っていたとしても知らなかったとしても──。
強奪したのは私。
あの夜、彼に間違えられていると知った上で──確かに、私はロディアス陛下を受け入れたのだから。
ルエイン様と間違えられていることを、|知った上(・・・・)で。
彼に抱かれることを選んだ。
愛の言葉をもらい、愛にあふれたぬくもりを受け取った。
彼女の代わりに。
いや、彼女のものを、奪ったのだ。
本来なら彼女のものだったものを、私が。
なんて。なんて、酷い。
ああ──。
私は、知らないうちに。
自分でも、気が付かないうちに。
私が嫌う女に。
私がなりたくないと思っていた、嫌な女に。
自身の欲を優先させる醜い女に……成り果てていた。
それに気が付き、絶望する。
今の今まで、それに気が付かなったことに。
自分の感情に囚われ、まるで悲劇に苛まれたヒロインのように絶望してみせて、その実、私は加害者だった。他者を傷つける悪役だったわけだ。
なんて、汚い。
なんて、醜い。
こんな女を、彼が好きになるはずがない。
私はまつ毛を伏せた。
そして、ミュチュスカを見る。
「お通ししてさしあげて」
ミュチュスカが私を見る。
冷たい瞳だ。
私を責めているように見えるのは、私の被害妄想だろうか。
彼は静かに私の言葉を斥けた。
「できかねます。陛下より、貴女と第二妃は会わせないよう言付かっております」
私が、ルエイン様の子に、なにか働くと思われているのだろうか。
いや、彼のことだから、その可能性がある、というだけでそう命じたのかもしれない。
そうだといい。
それくらいの信頼は、あると思いたい。
あって、欲しい。
私はミュチュスカから視線を離し、ルエイン様を見た。彼女は眉を寄せ、難しい顔をしている。
「陛下がお戻りになられてからでは、いけませんか?」
私の言葉に、ルエイン様は元々大きな瞳を、さらに見開いた。可愛らしい、という言葉が良く似合う方だと思った。
今はただ、その可愛らしさを羨ましく思う。
「私は今、お話したく思います」
ルエイン様はまっすぐに私を見る。
その視線を受けながら答える。
思った以上に穏やかな声になった。
「……ミュチュスカ、あなたが立ち会うのはどう?それなら」
「王妃陛下。私は貴女とふたりでお話したいのです。……お話したいことが、あるのです」
キッパリとした言葉だった。
その声の強さに、ほんの少し困惑する。
ミュチュスカが、ルエインの言葉を拒否するように私の前に立つ。
「……ミュチュスカ」
ルエイン様が低く彼の名を呼ぶ。
窘めるような、注意するようなそんな声だった。
「お引取りを」
「……お前の勝手な行動に、アリアン公爵はお困りではない?」
「陛下のご判断ですので」
「……相変わらず、つまらない男」
ルエイン様はミュチュスカを冷めた目で見てから、ふんと馬鹿にしたように視線を外した。
そして、私を見ると眉を下げ、彼女は言った。
「では、本日のところは残念ですが部屋に戻ることにします。……本当は、あまり歩き回ってはならないよう言われているのですが……つい、無理をしてしまいました」
「……安静になさってください」
「ありがとうございます。では、王妃陛下、また」
彼女はふんわりと柔らかな、花のほころぶような笑みを見せて──踵を返した。
驚いて、咄嗟に扉に近づいていた。
メイドがどうすべきか、おろおろとしている。
それを視線で下がらせて、私は開いた扉から廊下を見た。
そこには、こちらに背を向けるミュチュスカと──。
(ルエイン……様)
鮮やかな金色の髪を半分結い上げ、後れ毛を流している。蝶を象る髪飾りをつけた彼女は、ゆったりとしたドレスを身につけている。
既婚者であることを示す、濃い色合いの紫根色のドレス。
そのお腹は、緩やかな弧を描いている。
(ロディアス陛下との……)
分かっていたはずだ。
知っていたはずだ。
それでも、実際目の当たりにして、言葉を失う。
ふたりは、突然現れた第三者に気がついたのだろう。
ミュチュスカがこちらをちらりと見て、ルエイン様は私に向かってにっこりと笑った。
その瞬間、よく分からない痺れが背筋をかけた。
それは、恐ろしさだったのかもしれない。
悔しさにも似た、嫉妬だったのかもしれない。
やるせなさや、焦燥感もあったと思う。
それら全てが入り交じり、背筋がびりびりと痺れた。口を開こうにも、何を言えばいいか分からない。
こういう時、【王妃】はどうするのだっけ。
【王妃】なら、何を言うべき?
何を、言って、どう、すれば──。
ルエインが、ドレスの裾をつまみ、気持ち程度に頭を下げた。
「このような身ですので、挨拶ができず申し訳ありません」
その声に、ほんの僅かに頭が冷やされる。
(私が狼狽えてどうするの)
私が気持ちに呑まれて、どうする。
それで、なにか解決するの?
それで、状況は動くの?
感情に任せて動いて。
|王妃(あのひと)のように憎しみと苦しみに呑まれて。
何もかもわからなくなって。
ふと、覚えあるの声が脳裏に響いた。
それは、過去の記憶。
『お前が、あのひとを奪ったの』
小さい頃、王妃は私に言った。
苦しそうでいて、そして、憎悪に満ちた声だった。
まだ幼かった私は、突然現れた王妃に驚いたし、その言葉の意味を理解できなかった。
『お前たちのせいで。お前の母が……私の幸福を奪った……!』
彼女はそうも言っていた。
今にも、泣き出しそうな声で。
今にも、崩れ落ちそうな体で。
よろめいた彼女を、すぐにメイドが支えていた。
あの時は、なぜそんなに憎まれているのか。
嫌われているのか。理不尽にも感じる悪意に、怯え、震えるだけだった。
だけど今、私は──。
悲しいことに。
苦しいことに。
彼女のその気持ちが、少しだけ、分かってしまう。
なんていう、皮肉。
運命は巡るものだ。
因果応報はあるものだ。
母は、その命をもって運命を狂わせた罪を贖った。
……では、私は?
私は?……何なのだろう?
母を思い出す。
王妃を思い出す。
父を、思い出す。
それぞれの顔を思い浮かべ、幼少期の記憶を手繰り寄せれば、安易に心は落ち着いた。
私は、ルエイン様に笑いかけた。
大丈夫。できている。
ちゃんと、笑えている。
「……、いえ。……本日は、どうされたのですか?」
笑いかけると、ルエイン様もまた、微笑みを浮かべた。綺麗なひとだ。可愛らしくて、可憐で、彼が愛するのも頷ける。
(──そうだ。私は)
彼女の代わりに。彼女に贈られるはずだった愛を、あの夜。
掠めとったのだ──。
ルエイン様に向けられるはずだった、愛の言葉。
彼女が受けるはずだった、甘い口付け。
全て、彼女のものだった。それを、私は。
(…………)
今の今まで、私は自分の感情にしか気がついていなかった。
だけど、そうだ。
ルエイン様の立場になって考えてみれば。
彼女があの夜のことを知っているかは分からない。
だけど、知っていたとしても知らなかったとしても──。
強奪したのは私。
あの夜、彼に間違えられていると知った上で──確かに、私はロディアス陛下を受け入れたのだから。
ルエイン様と間違えられていることを、|知った上(・・・・)で。
彼に抱かれることを選んだ。
愛の言葉をもらい、愛にあふれたぬくもりを受け取った。
彼女の代わりに。
いや、彼女のものを、奪ったのだ。
本来なら彼女のものだったものを、私が。
なんて。なんて、酷い。
ああ──。
私は、知らないうちに。
自分でも、気が付かないうちに。
私が嫌う女に。
私がなりたくないと思っていた、嫌な女に。
自身の欲を優先させる醜い女に……成り果てていた。
それに気が付き、絶望する。
今の今まで、それに気が付かなったことに。
自分の感情に囚われ、まるで悲劇に苛まれたヒロインのように絶望してみせて、その実、私は加害者だった。他者を傷つける悪役だったわけだ。
なんて、汚い。
なんて、醜い。
こんな女を、彼が好きになるはずがない。
私はまつ毛を伏せた。
そして、ミュチュスカを見る。
「お通ししてさしあげて」
ミュチュスカが私を見る。
冷たい瞳だ。
私を責めているように見えるのは、私の被害妄想だろうか。
彼は静かに私の言葉を斥けた。
「できかねます。陛下より、貴女と第二妃は会わせないよう言付かっております」
私が、ルエイン様の子に、なにか働くと思われているのだろうか。
いや、彼のことだから、その可能性がある、というだけでそう命じたのかもしれない。
そうだといい。
それくらいの信頼は、あると思いたい。
あって、欲しい。
私はミュチュスカから視線を離し、ルエイン様を見た。彼女は眉を寄せ、難しい顔をしている。
「陛下がお戻りになられてからでは、いけませんか?」
私の言葉に、ルエイン様は元々大きな瞳を、さらに見開いた。可愛らしい、という言葉が良く似合う方だと思った。
今はただ、その可愛らしさを羨ましく思う。
「私は今、お話したく思います」
ルエイン様はまっすぐに私を見る。
その視線を受けながら答える。
思った以上に穏やかな声になった。
「……ミュチュスカ、あなたが立ち会うのはどう?それなら」
「王妃陛下。私は貴女とふたりでお話したいのです。……お話したいことが、あるのです」
キッパリとした言葉だった。
その声の強さに、ほんの少し困惑する。
ミュチュスカが、ルエインの言葉を拒否するように私の前に立つ。
「……ミュチュスカ」
ルエイン様が低く彼の名を呼ぶ。
窘めるような、注意するようなそんな声だった。
「お引取りを」
「……お前の勝手な行動に、アリアン公爵はお困りではない?」
「陛下のご判断ですので」
「……相変わらず、つまらない男」
ルエイン様はミュチュスカを冷めた目で見てから、ふんと馬鹿にしたように視線を外した。
そして、私を見ると眉を下げ、彼女は言った。
「では、本日のところは残念ですが部屋に戻ることにします。……本当は、あまり歩き回ってはならないよう言われているのですが……つい、無理をしてしまいました」
「……安静になさってください」
「ありがとうございます。では、王妃陛下、また」
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