21 / 71
リリネリア・ブライシフィック
嘘をつく理由
しおりを挟む
エリザベートは、孤児で、昔のことはよく覚えていない。それは、私がつくりあげた設定だった。これであればどんなに突かれてもほころびが出ることはない。かぽり、と瓶を開ける音が間抜けに響く。
「そう。昨日は突然ごめんね。押し入って、手に触れたりして」
「ああ。………いえ」
「エリザベートさん、手の………そうだな。左手の親指の付け根にあるホクロ。それは昔から?」
気持ち悪い。何でそんなピンポイントに聞いてくるのか。私はため息混じりに、いい加減うんざりしてきた。私はちらりとその男を見て答えた。
「それが何か?」
「……………。ごめん。これは僕の早とちりかもしれないんだけどーーーきみは、いや、あなたはやっぱりリリネリアじゃないかな」
その言葉に、思わず動揺してしまった。執拗に、リリネリアの正体を辿ろうとする男。かしゃん、と小瓶が床に落ちる。瓶が砕ける。ガラス細工が細やかに光を反射する。ガラスが割れる音に男が驚いた様子を見せた。それを尻目に私はそっと瓶に手を伸ばした。
「僕がやる」
ルドが、カウンターの中に断りもなく入ってきた。不法侵入だと詰って憲兵に突き出そうか迷った。だけど、やめておく。万が一レジナルドだった場合、それは無意味だからだ。それに、この男と必要以上にかかわり合いになりたくない。
「触らないでください」
先に言っておいて、私はまた瓶に手を伸ばし、砕けたガラスに触れた。一枚、ガラスを拾うとその横に屈んだルドが同じように拾い集めていく。羽織ったマントが床につくのも構わずに男はそれを拾い上げる。その距離の近さにいやな胸騒ぎを感じた。
「…………リリィ」
思わず、ビクリと肩がはねた。条件反射としか言いようがなかった。嫌だ。忘れたい。思い出したくない。リリネリアだったことを、思い出したくない。思い出して、いいことなどない。
思わず肩が揺れたのを、見逃さなかったのだろう。ぐっと、ルドが私の顔を覗き込んできた。その距離の近さに思わず仰け反る。ふわりと、嗅ぎなれない香水の匂いがした。
「………やっぱり、きみはリリィなの」
それは、確認する、と言うよりも半ば断言めいていた。私はそれを聞きながら、自分が息を詰めているのに気がついた。
ーーーここまで、嘘をつく理由って何?
ふと、私は意地を張る必要が無いことに気がついた。私が死んだことになっているのは誰あろうレジナルドが一番分かっているはず。私をリリィと読んだ時点で、目の前の男がレジナルドであるという確証は強くなっていた。
「…………だとして、なにか私にお話でも?」
言った途端、ルドーーーレジナルドの顔が強ばった。そして、口を開けて、言葉を忘れたかのように逡巡し、次には言いにくそうな。辛そうな顔を私に向けた。
ーーー何のつもり?
その全てが計算のように思えて、私は立ち上がった。細かいガラス片はまだ残っているけど、それは後で箒で片してしまえば問題ないだろう。
「残念ですけれど、私はリリネリアではありません」
私は立ち上がってそう告げた。そう、もう私はリリネリアではない。リリネリアであった、何か、だ。何も知らない、無邪気な少女はもういない。穢れを知らず、まっさらで、何も知らない少女はもういない。空をただ青いと思うだけの、蜂蜜の甘さだけを知っているような、夢見がちな少女はもういないのだ。
「僕は……………いや。………リリネリア、あなたは今、一人で暮らしているの?ああ、ガーネリアさんがいるんだっけ」
私はリリネリアではないと言っているのに、レジナルドはリリネリアと決めつけて話を進めていく。レジナルドの顔色は冴えない。どこか、石でも飲み込んだような重苦しい顔をしている。今更だ。私はカウンターの下の引き出しから布を取り出して割れた瓶を置いた。
「それで、なにか御用ですか?」
「…………ああ。うん、実はここ最近薬屋に無理な注文をつける輩がいるんだ」
しばらくレジナルドは黙っていたが、難しい顔をしたかと思いきやなにか諦めたような顔をして、立ち上がった。その顔にはなんの感情も浮かんでいない。
「注文?」
「法外な数の媚薬を売れだとかーーー避妊薬を融通しろとか、そういった難癖だ」
「ああ…………」
それは今に始まったことではない。薬屋を営む時点で、そういう無理をおしてくる連中は僅かながもいる。だけどその際いつもガーネリアに追い払ってもらっているのだ。ガーネリアはただの侍女ではない。武闘に秀でている家のもので、並大抵の男には負けない。剣を持たせれば近衛騎士にも負けないだろうと言われた、とガーネリア本人が少し照れながらも教えてくれた。
「それだけですか?」
「うん。………あとは、きみと……エリザベートさんと少し話がしてみたかった」
レジナルドの殊勝な態度に腹の奥がぐるぐるした。それを悟られないように私はガラス瓶を片付けて、話は終わりだとばかりにカウンターの椅子に座った。
「そうですか。ご忠告どうもありがとうございました」
もし、本当に彼がレジナルドだというのならーーー。
私は彼に問いたかった。今更、私に会いに来て何の用なのかと。妃を娶って新婚もいいところの彼が、私になぜ会いに来たのだろう。今それを聞けば?もう彼は私に会いに来ることもないだろうか。そんなことを考えていると、不意に突き刺さる視線を感じた。レジナルドだ。だけど、そちらを見るつもりはなかった。不意に、気配が揺らぐ。
レジナルドが扉に向かって歩いていた。
「………ここ最近、薬屋の被害は増大している。エリザベートさんのところも、いつその集団が押しかけるか分からない。また来るから」
後付けのように言葉を重ねて、レジナルドは私が答える前に店を出ていった。私はそちらを見ずに、ため息だけをこぼした。
「そう。昨日は突然ごめんね。押し入って、手に触れたりして」
「ああ。………いえ」
「エリザベートさん、手の………そうだな。左手の親指の付け根にあるホクロ。それは昔から?」
気持ち悪い。何でそんなピンポイントに聞いてくるのか。私はため息混じりに、いい加減うんざりしてきた。私はちらりとその男を見て答えた。
「それが何か?」
「……………。ごめん。これは僕の早とちりかもしれないんだけどーーーきみは、いや、あなたはやっぱりリリネリアじゃないかな」
その言葉に、思わず動揺してしまった。執拗に、リリネリアの正体を辿ろうとする男。かしゃん、と小瓶が床に落ちる。瓶が砕ける。ガラス細工が細やかに光を反射する。ガラスが割れる音に男が驚いた様子を見せた。それを尻目に私はそっと瓶に手を伸ばした。
「僕がやる」
ルドが、カウンターの中に断りもなく入ってきた。不法侵入だと詰って憲兵に突き出そうか迷った。だけど、やめておく。万が一レジナルドだった場合、それは無意味だからだ。それに、この男と必要以上にかかわり合いになりたくない。
「触らないでください」
先に言っておいて、私はまた瓶に手を伸ばし、砕けたガラスに触れた。一枚、ガラスを拾うとその横に屈んだルドが同じように拾い集めていく。羽織ったマントが床につくのも構わずに男はそれを拾い上げる。その距離の近さにいやな胸騒ぎを感じた。
「…………リリィ」
思わず、ビクリと肩がはねた。条件反射としか言いようがなかった。嫌だ。忘れたい。思い出したくない。リリネリアだったことを、思い出したくない。思い出して、いいことなどない。
思わず肩が揺れたのを、見逃さなかったのだろう。ぐっと、ルドが私の顔を覗き込んできた。その距離の近さに思わず仰け反る。ふわりと、嗅ぎなれない香水の匂いがした。
「………やっぱり、きみはリリィなの」
それは、確認する、と言うよりも半ば断言めいていた。私はそれを聞きながら、自分が息を詰めているのに気がついた。
ーーーここまで、嘘をつく理由って何?
ふと、私は意地を張る必要が無いことに気がついた。私が死んだことになっているのは誰あろうレジナルドが一番分かっているはず。私をリリィと読んだ時点で、目の前の男がレジナルドであるという確証は強くなっていた。
「…………だとして、なにか私にお話でも?」
言った途端、ルドーーーレジナルドの顔が強ばった。そして、口を開けて、言葉を忘れたかのように逡巡し、次には言いにくそうな。辛そうな顔を私に向けた。
ーーー何のつもり?
その全てが計算のように思えて、私は立ち上がった。細かいガラス片はまだ残っているけど、それは後で箒で片してしまえば問題ないだろう。
「残念ですけれど、私はリリネリアではありません」
私は立ち上がってそう告げた。そう、もう私はリリネリアではない。リリネリアであった、何か、だ。何も知らない、無邪気な少女はもういない。穢れを知らず、まっさらで、何も知らない少女はもういない。空をただ青いと思うだけの、蜂蜜の甘さだけを知っているような、夢見がちな少女はもういないのだ。
「僕は……………いや。………リリネリア、あなたは今、一人で暮らしているの?ああ、ガーネリアさんがいるんだっけ」
私はリリネリアではないと言っているのに、レジナルドはリリネリアと決めつけて話を進めていく。レジナルドの顔色は冴えない。どこか、石でも飲み込んだような重苦しい顔をしている。今更だ。私はカウンターの下の引き出しから布を取り出して割れた瓶を置いた。
「それで、なにか御用ですか?」
「…………ああ。うん、実はここ最近薬屋に無理な注文をつける輩がいるんだ」
しばらくレジナルドは黙っていたが、難しい顔をしたかと思いきやなにか諦めたような顔をして、立ち上がった。その顔にはなんの感情も浮かんでいない。
「注文?」
「法外な数の媚薬を売れだとかーーー避妊薬を融通しろとか、そういった難癖だ」
「ああ…………」
それは今に始まったことではない。薬屋を営む時点で、そういう無理をおしてくる連中は僅かながもいる。だけどその際いつもガーネリアに追い払ってもらっているのだ。ガーネリアはただの侍女ではない。武闘に秀でている家のもので、並大抵の男には負けない。剣を持たせれば近衛騎士にも負けないだろうと言われた、とガーネリア本人が少し照れながらも教えてくれた。
「それだけですか?」
「うん。………あとは、きみと……エリザベートさんと少し話がしてみたかった」
レジナルドの殊勝な態度に腹の奥がぐるぐるした。それを悟られないように私はガラス瓶を片付けて、話は終わりだとばかりにカウンターの椅子に座った。
「そうですか。ご忠告どうもありがとうございました」
もし、本当に彼がレジナルドだというのならーーー。
私は彼に問いたかった。今更、私に会いに来て何の用なのかと。妃を娶って新婚もいいところの彼が、私になぜ会いに来たのだろう。今それを聞けば?もう彼は私に会いに来ることもないだろうか。そんなことを考えていると、不意に突き刺さる視線を感じた。レジナルドだ。だけど、そちらを見るつもりはなかった。不意に、気配が揺らぐ。
レジナルドが扉に向かって歩いていた。
「………ここ最近、薬屋の被害は増大している。エリザベートさんのところも、いつその集団が押しかけるか分からない。また来るから」
後付けのように言葉を重ねて、レジナルドは私が答える前に店を出ていった。私はそちらを見ずに、ため息だけをこぼした。
47
お気に入りに追加
3,540
あなたにおすすめの小説
愛なんてどこにもないと知っている
紫楼
恋愛
私は親の選んだ相手と政略結婚をさせられた。
相手には長年の恋人がいて婚約時から全てを諦め、貴族の娘として割り切った。
白い結婚でも社交界でどんなに噂されてもどうでも良い。
結局は追い出されて、家に帰された。
両親には叱られ、兄にはため息を吐かれる。
一年もしないうちに再婚を命じられた。
彼は兄の親友で、兄が私の初恋だと勘違いした人。
私は何も期待できないことを知っている。
彼は私を愛さない。
主人公以外が愛や恋に迷走して暴走しているので、主人公は最後の方しか、トキメキがないです。
作者の脳内の世界観なので現実世界の法律や常識とは重ねないでお読むください。
誤字脱字は多いと思われますので、先にごめんなさい。
他サイトにも載せています。
不遇な王妃は国王の愛を望まない
ゆきむらさり
恋愛
稚拙ながらも投稿初日(11/21)から📝HOTランキングに入れて頂き、本当にありがとうございます🤗 今回初めてHOTランキングの5位(11/23)を頂き感無量です🥲 そうは言いつつも間違ってランキング入りしてしまった感が否めないのも確かです💦 それでも目に留めてくれた読者様には感謝致します✨
〔あらすじ〕📝ある時、クラウン王国の国王カルロスの元に、自ら命を絶った王妃アリーヤの訃報が届く。王妃アリーヤを冷遇しておきながら嘆く国王カルロスに皆は不思議がる。なにせ国王カルロスは幼馴染の側妃ベリンダを寵愛し、政略結婚の為に他国アメジスト王国から輿入れした不遇の王女アリーヤには見向きもしない。はたから見れば哀れな王妃アリーヤだが、実は他に愛する人がいる王妃アリーヤにもその方が都合が良いとも。彼女が真に望むのは愛する人と共に居られる些細な幸せ。ある時、自国に囚われの身である愛する人の訃報を受け取る王妃アリーヤは絶望に駆られるも……。主人公の舞台は途中から変わります。
※設定などは独自の世界観で、あくまでもご都合主義。断罪あり。ハピエン🩷
【完結】愛してるなんて言うから
空原海
恋愛
「メアリー、俺はこの婚約を破棄したい」
婚約が決まって、三年が経とうかという頃に切り出された婚約破棄。
婚約の理由は、アラン様のお父様とわたしのお母様が、昔恋人同士だったから。
――なんだそれ。ふざけてんのか。
わたし達は婚約解消を前提とした婚約を、互いに了承し合った。
第1部が恋物語。
第2部は裏事情の暴露大会。親世代の愛憎確執バトル、スタートッ!
※ 一話のみ挿絵があります。サブタイトルに(※挿絵あり)と表記しております。
苦手な方、ごめんなさい。挿絵の箇所は、するーっと流してくださると幸いです。
お二人共、どうぞお幸せに……もう二度と勘違いはしませんから
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
恋愛
【もう私は必要ありませんよね?】
私には2人の幼なじみがいる。一人は美しくて親切な伯爵令嬢。もう一人は笑顔が素敵で穏やかな伯爵令息。
その一方、私は貴族とは名ばかりのしがない男爵家出身だった。けれど2人は身分差に関係なく私に優しく接してくれるとても大切な存在であり、私は密かに彼に恋していた。
ある日のこと。病弱だった父が亡くなり、家を手放さなければならない
自体に陥る。幼い弟は父の知り合いに引き取られることになったが、私は住む場所を失ってしまう。
そんな矢先、幼なじみの彼に「一生、面倒をみてあげるから家においで」と声をかけられた。まるで夢のような誘いに、私は喜んで彼の元へ身を寄せることになったのだが――
※ 他サイトでも投稿中
途中まで鬱展開続きます(注意)
記憶を失くした彼女の手紙 消えてしまった完璧な令嬢と、王子の遅すぎた後悔の話
甘糖むい
恋愛
婚約者であるシェルニア公爵令嬢が記憶喪失となった。
王子はひっそりと喜んだ。これで愛するクロエ男爵令嬢と堂々と結婚できると。
その時、王子の元に一通の手紙が届いた。
そこに書かれていたのは3つの願いと1つの真実。
王子は絶望感に苛まれ後悔をする。
全てを捨てて、わたしらしく生きていきます。
彩華(あやはな)
恋愛
3年前にリゼッタお姉様が風邪で死んだ後、お姉様の婚約者であるバルト様と結婚したわたし、サリーナ。バルト様はお姉様の事を愛していたため、わたしに愛情を向けることはなかった。じっと耐えた3年間。でも、人との出会いはわたしを変えていく。自由になるために全てを捨てる覚悟を決め、わたしはわたしらしく生きる事を決意する。
もう、あなたを愛することはないでしょう
春野オカリナ
恋愛
第一章 完結番外編更新中
異母妹に嫉妬して修道院で孤独な死を迎えたベアトリーチェは、目覚めたら10才に戻っていた。過去の婚約者だったレイノルドに別れを告げ、新しい人生を歩もうとした矢先、レイノルドとフェリシア王女の身代わりに呪いを受けてしまう。呪い封じの魔術の所為で、ベアトリーチェは銀色翠眼の容姿が黒髪灰眼に変化した。しかも、回帰前の記憶も全て失くしてしまい。記憶に残っているのは数日間の出来事だけだった。
実の両親に愛されている記憶しか持たないベアトリーチェは、これから新しい思い出を作ればいいと両親に言われ、生まれ育ったアルカイドを後にする。
第二章
ベアトリーチェは15才になった。本来なら13才から通える魔法魔術学園の入学を数年遅らせる事になったのは、フロンティアの事を学ぶ必要があるからだった。
フロンティアはアルカイドとは比べ物にならないぐらい、高度な技術が発達していた。街には路面電車が走り、空にはエイが飛んでいる。そして、自動階段やエレベーター、冷蔵庫にエアコンというものまであるのだ。全て魔道具で魔石によって動いている先進技術帝国フロンティア。
護衛騎士デミオン・クレージュと共に新しい学園生活を始めるベアトリーチェ。学園で出会った新しい学友、変わった教授の授業。様々な出来事がベアトリーチェを大きく変えていく。
一方、国王の命でフロンティアの技術を学ぶためにレイノルドやジュリア、ルシーラ達も留学してきて楽しい学園生活は不穏な空気を孕みつつ進んでいく。
第二章は青春恋愛モード全開のシリアス&ラブコメディ風になる予定です。
ベアトリーチェを巡る新しい恋の予感もお楽しみに!
※印は回帰前の物語です。
【完結】さようなら、婚約者様。私を騙していたあなたの顔など二度と見たくありません
ゆうき@初書籍化作品発売中
恋愛
婚約者とその家族に虐げられる日々を送っていたアイリーンは、赤ん坊の頃に森に捨てられていたところを、貧乏なのに拾って育ててくれた家族のために、つらい毎日を耐える日々を送っていた。
そんなアイリーンには、密かな夢があった。それは、世界的に有名な魔法学園に入学して勉強をし、宮廷魔術師になり、両親を楽させてあげたいというものだった。
婚約を結ぶ際に、両親を支援する約束をしていたアイリーンだったが、夢自体は諦めきれずに過ごしていたある日、別の女性と恋に落ちていた婚約者は、アイリーンなど体のいい使用人程度にしか思っておらず、支援も行っていないことを知る。
どういうことか問い詰めると、お前とは婚約破棄をすると言われてしまったアイリーンは、ついに我慢の限界に達し、婚約者に別れを告げてから婚約者の家を飛び出した。
実家に帰ってきたアイリーンは、唯一の知人で特別な男性であるエルヴィンから、とあることを提案される。
それは、特待生として魔法学園の編入試験を受けてみないかというものだった。
これは一人の少女が、夢を掴むために奮闘し、時には婚約者達の妨害に立ち向かいながら、幸せを手に入れる物語。
☆すでに最終話まで執筆、予約投稿済みの作品となっております☆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる