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よんじゅーよん
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ぐにょりとした感触に思わず顔が引き攣る。ヒールのある靴を履いているせいでバランスを崩し、体が傾いだ。
いやいやいやいや、なにこれなにこれ。何この感触!?とっても気持ち悪い感触がしたんですけれど!?私今何踏んずけたの!?
いやいや、無理だわ!?
そう思いつつも、恐らく目の前には今踏んずけたものが目の前に迫ってるのだろう。
暗くてあんまり見えないが。
嫌な感触からして、ねちょついたなにかだと分かる。そんなものに顔からダイブなど、死ぬより辛い。
哀れこのまま顔からそれに突っ込むかと言う時、前を歩いていたカティが私の不可思議な悲鳴を聞き付け振り向いた。
そして危機一髪、彼がぐっと私の手首を引っ張りあげる。
かくして、私は顔面ダイブを免れたのであった。た、助かったわ………。
「あ、ありがとう」
「いえ、お伝えするのが遅れた私がいけません。お怪我はありませんか?」
「な、ないわ………。それより今のって……」
「ああ。ご安心ください。ただの泥です」
「泥……」
「この洞窟は自然由来のものでして、この岩壁や足元の泥ーーー、足元の石粒に至るまでが自然にできたものです。ですので、危険はありませんよ」
いや………今思いっきり足とられたんだけど。危険はないってどの口が言うか。たった今転ぶ危険に晒されたばったなのだけれど。
でも助けられたのには違いない。最もこいつの洞窟に足を踏み入れたばかりに転びそうになったわけだけど。でも万が一転んでドレスが泥まみれにでもなってたら悲惨だわ。
すぐに嘘はバレて私は城に強制送還されてたでしょうね。そう思うとカティに感謝しかない。
しかし意外にもカティはしっかりとした手をしていた。見た目からしてもっとふにゃふにゃ………ではなく、線が細そうに見えたが、その限りではないらしい。まあ、そうよね。金を積めばなんでもするーーー、それは何も情報や流通をきかせてくれるだけ、というわけではない。中には殺しや詐欺、盗みなどといったものも入っているはず。となると、彼が体を鍛えるのも当たり前といえば当たり前か。貧弱な体では依頼を遂行できない。
そんなことを考えながら足場の悪い洞窟を歩いていく。ドレスの裾が汚れないよう軽く持ち上げながら進めば、少ししたところにまた扉があった。
カティは先程私が転びかけたのを見て私のことを気にかけてくれているらしい。彼としてもこんなところで依頼がおじゃんになってはたまらないのだろう。
いやいやいやいや、なにこれなにこれ。何この感触!?とっても気持ち悪い感触がしたんですけれど!?私今何踏んずけたの!?
いやいや、無理だわ!?
そう思いつつも、恐らく目の前には今踏んずけたものが目の前に迫ってるのだろう。
暗くてあんまり見えないが。
嫌な感触からして、ねちょついたなにかだと分かる。そんなものに顔からダイブなど、死ぬより辛い。
哀れこのまま顔からそれに突っ込むかと言う時、前を歩いていたカティが私の不可思議な悲鳴を聞き付け振り向いた。
そして危機一髪、彼がぐっと私の手首を引っ張りあげる。
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「あ、ありがとう」
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「ああ。ご安心ください。ただの泥です」
「泥……」
「この洞窟は自然由来のものでして、この岩壁や足元の泥ーーー、足元の石粒に至るまでが自然にできたものです。ですので、危険はありませんよ」
いや………今思いっきり足とられたんだけど。危険はないってどの口が言うか。たった今転ぶ危険に晒されたばったなのだけれど。
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