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じゅうよん
しおりを挟む「具体的な内容までは話せない。これは我が国の保持に関わることであり、委員会に関与される範囲ではない」
「なるほど………。分かりました」
リーリアは頷くと、私を見た。
茶色の瞳と目が合ってどきりとする。彼女はぴっと一本の指を立てた。そして告げる。
「婚約管理委員会としての回答をお伝えします。まず、この婚約に関しては一ヶ月の保留を申し渡します。一ヶ月後、ミスシャーロットが婚約を白紙に戻したいというだけの理由を並べられるようであれば、この婚約は無効にしましょう」
「なっ………」
何それ!あと一ヶ月、また証拠集めに勤しまないといけないというの?しかも期限付き。こんな条件では王太子だってきっと思うように動いてくれないはず。、いや、そもそも王太子は私との婚約をどう見ているのかしら………。
「ミスシャーロット。異論はありますか?」
「………その婚約を白紙に戻せるだけの理由とは?具体的な根拠等、ご提示願います」
聞くと、リーリアは少し悩んだ後、告げた。
「それはわかりません。その時になってみないと。この仕事はケースバイケース、臨機応変という言葉が付き物ですので」
やっ、役に立たないわね~~~~~!!!
リーリアは私を見るとひとつ頷く。いや何も納得なんてしてないのですけれど!?何勝手に話進めてるのよ。そしてリーリアは王太子を見る。
「王太子殿下、なにか異議等ございますか?」
「………そうだな。まず、シャーロットと二人で話したい。僕はその条件で全く問題ないよ」
いや、私は話したくない。
思わず視線を逸らす。そう言えば、過去に戻ってから、明確には時が戻ってから。まともに王太子と話をしていないことに気づく。
「ふむ。二人での話し合いを希望、と。そこまで委員会は関与致しませんので、それはご自由に。そうしましたら、これから一ヶ月。この婚約、私、リーリア・カミラが見守らせていただきます!」
そして、一ヶ月の期限がついた勝負が幕を上げたーーー。
そもそも王太子は私との婚約を白紙に戻したいんじゃないの?シアのことは好きではないって本当?聞きたいことは沢山あった。
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