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005 メリットとデメリット
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リゼさんはその背格好や粗野な口調とは裏腹に、面倒見がよく優しい。
とりあえず今日は解散ということで別れることになったのだが、宿屋にとまるための金を渡してくれたくらいなのだから。
もっとも無職だということに、なんというか凄く気を遣ってくれていて、本来ならばそれはありえないということが分かった。
「しっかしお前今までよく生きてこれたなぁ? 金もないし、武器も振れない。つか、どうやってここにきたんだ?」
そんな風に尋ねられてどうしたものかと思ったが、とりあえずここに来るまでの記憶がないという設定にした。
少しありがち過ぎただろうか。
そうか、それは大変だったなぁ、と肩をたたいてくれて、なんだか騙しているような気がして心が痛む。
そのまま金の話になり、どうしたらいいものかと尋ねたら宿賃をくれたんだ。
朝晩の食事付きで1000ポルカ。日本円にして2500円ほどなのだが、物価がよくわからないので何とも言えない。
勿論、貸し、という形なのは当然だ。
コピーするのも手ではあるが、今後通貨をコピーしないことは俺にとっての決まり事。
さて。そんなリゼさんであるが、宿屋に着く前にこんな提案をしてきた。
どうやらリゼさんはこのべリスの街に、自分の家(というよりはアパートの一室のような)を持っているらしい。
「へへっ。お前が良かったらオレの布団で一緒に寝てもいいぞ?」
にまっと口を歪めて俺の目をのぞき込む。あれには流石に参った。
初めて会ったばかりの、それも女性、しかも美人と同じ布団で俺が寝れるわけがない。
「けけけけけけけけ、結構ですぅぅぅ」
あのどもりは本当に酷かった。
女神の身体でも精神は俺のもの。やはり動揺は免れないのだ。
しかも盛大に笑われた。腹を抱えて笑うなんてことが本当にあるんだなと思った。
「なんっだよ、それぇーーー! どもりすぎだろっ! あっはははははは、あーおなか痛い」
そして道すがら小さくつぶやいた。
おそらくは聞こえないだろうと思って言ったのだろうが、そこは女神の身体。
研ぎ澄まされた聴覚は鋭く音を拾う。
「童貞決定だな」
俺はその言葉に異を唱えたかった!
俺は決してチェリーボーイではないのだから。
もっともこの身体はピュアであることは間違いないし、素人童貞なのも本当だ。
だが、だが、だが! 焦って反論しては逆効果、冷静に、そしてクールに語り掛けた。
「お嬢さん、俺を見誤ってもらってはこまりましゅー」
行きかう人々の喧騒でにぎわう中、確実に俺たち二人の間は凍り付いた。
やらかしてしまった、そう思った瞬間俺の心の臓がドクンとはねる。
「めっちゃ動揺してんじゃん。マシューって、どこのキノコだよ。あ、ああ、そうな、お前のキノコな」
「やめてくださいっ。美人がそんなことを言ってはいけましぇー」
もうどうにもならなかった。舌を噛んでも痛くないのはある意味凄い。
だがそれだけだ。根本的な現象の解決には一切役には立たないらしい。
「ぶはっ。また新たなキノコが現れたな! マシューとマシェーっと、お前まさかの両刀使いか!?」
「んなわけないですっ」
顔が赤らんだ。穴があったら入りたい心境だった。
けれど。現世で女性とこんなやり取りをしたことがあっただろうか。
いや、なかったように思う。
いじられ、からかわれ、なんとも恥ずかしくてこそばゆいが、悪い気はしないなと思った。
「でも、思い出すとやっぱ恥ずかしいよな。それに両刀使いって……意味全然違うし」
ゴロンと寝返りを打ち口にした。
今頃酒でも飲みながら話のネタにされてるかもしれない、そう思うと再度顔から火が出そうになる。
勿論冗談で言っていたのは分かっている。それでも恥ずかしいのは恥ずかしい。
こうやって色々考えていると、夜も次第に更けていく。
女神の肉体はどうやら食べなくても死ぬことはないという。
それでも腹は減る。ただ我慢ができるというだけのことだ。
宿屋の食事は口に合った。
それでもやはり日本の飯のほうが美味いのは確実だし、質素に抑えられており多少物足りないと感じるもの。
俺は誰にも見られていないのを確認すると、棚に置かれていた木のカップにキンキンに冷えたビールを注いだ。
誰にも見られてはいけないが、見られていなければ何でもできる。
これは想像以上に凄い能力だったのかもしれない、そう感じていた。
そのまま焼き鳥も出すと一人で晩酌を始める。
なんでもできるのに、庶民的なのは俺の性格的なものだと思っていただきたい。
「ん。でも、そういや、今って未成年みたいな感じだっけ。アルコールっていいのかな」
コル〇ナさんはこの世界における成人年齢が18歳であることと、今の俺がまさに18歳の状態に設定されてるのだと教えてくれた。
設定。生きている身体に対してなんとも嫌な感じがする響きであるが、受け入れるしかない。
だが一つ重大な欠点が俺の身体には存在していたのだ。
それは酒に一切酔わないということ。
体内に入ったアルコールは毒素と判断され一瞬で浄化されてしまう。
コル〇ナさんに何とかできないかと問いかけたが、俺自身に作用したりする力は使えないのだという。
酒に関してだけではない。
この体に宿る、必要以上に強い力をなくしてしまったりとか、暑さや寒さをほとんど感じないのを感じるようにといったこともできない。
聞けば他にもいろいろと制約はある。
他の生物の身体や精神に直接影響を及ぼすようなことはできないし、時間を止めたりといったこともできない。
「ま、仕方ないって思うしかないか。酔うこともできないし、たばこも一切影響ないだなんて」
酒の共にと生前愛煙していたマイセンの8ミリを取り出して吸ってみたが、ただ臭い煙が俺の中に入り消えていくだけだった。
うまい話には裏があるというが、今の状況を考えてみればこの程度何でもないのかもしれない。
それにいくら食べても太らないというのはいい。
脱メタボどころか、一向になくなる気配を見せなかった腹回りのぜい肉と、永久に縁が切れたというだけで良しとしよう。
とりあえず失礼だが大きいだけが取り柄のべっどを、高反発の素材に変えて眠りにつくことにした。
この大きさなら数十万は下るまい、そんな庶民的な思考の俺を包むように異世界は帳を落としていった。
とりあえず今日は解散ということで別れることになったのだが、宿屋にとまるための金を渡してくれたくらいなのだから。
もっとも無職だということに、なんというか凄く気を遣ってくれていて、本来ならばそれはありえないということが分かった。
「しっかしお前今までよく生きてこれたなぁ? 金もないし、武器も振れない。つか、どうやってここにきたんだ?」
そんな風に尋ねられてどうしたものかと思ったが、とりあえずここに来るまでの記憶がないという設定にした。
少しありがち過ぎただろうか。
そうか、それは大変だったなぁ、と肩をたたいてくれて、なんだか騙しているような気がして心が痛む。
そのまま金の話になり、どうしたらいいものかと尋ねたら宿賃をくれたんだ。
朝晩の食事付きで1000ポルカ。日本円にして2500円ほどなのだが、物価がよくわからないので何とも言えない。
勿論、貸し、という形なのは当然だ。
コピーするのも手ではあるが、今後通貨をコピーしないことは俺にとっての決まり事。
さて。そんなリゼさんであるが、宿屋に着く前にこんな提案をしてきた。
どうやらリゼさんはこのべリスの街に、自分の家(というよりはアパートの一室のような)を持っているらしい。
「へへっ。お前が良かったらオレの布団で一緒に寝てもいいぞ?」
にまっと口を歪めて俺の目をのぞき込む。あれには流石に参った。
初めて会ったばかりの、それも女性、しかも美人と同じ布団で俺が寝れるわけがない。
「けけけけけけけけ、結構ですぅぅぅ」
あのどもりは本当に酷かった。
女神の身体でも精神は俺のもの。やはり動揺は免れないのだ。
しかも盛大に笑われた。腹を抱えて笑うなんてことが本当にあるんだなと思った。
「なんっだよ、それぇーーー! どもりすぎだろっ! あっはははははは、あーおなか痛い」
そして道すがら小さくつぶやいた。
おそらくは聞こえないだろうと思って言ったのだろうが、そこは女神の身体。
研ぎ澄まされた聴覚は鋭く音を拾う。
「童貞決定だな」
俺はその言葉に異を唱えたかった!
俺は決してチェリーボーイではないのだから。
もっともこの身体はピュアであることは間違いないし、素人童貞なのも本当だ。
だが、だが、だが! 焦って反論しては逆効果、冷静に、そしてクールに語り掛けた。
「お嬢さん、俺を見誤ってもらってはこまりましゅー」
行きかう人々の喧騒でにぎわう中、確実に俺たち二人の間は凍り付いた。
やらかしてしまった、そう思った瞬間俺の心の臓がドクンとはねる。
「めっちゃ動揺してんじゃん。マシューって、どこのキノコだよ。あ、ああ、そうな、お前のキノコな」
「やめてくださいっ。美人がそんなことを言ってはいけましぇー」
もうどうにもならなかった。舌を噛んでも痛くないのはある意味凄い。
だがそれだけだ。根本的な現象の解決には一切役には立たないらしい。
「ぶはっ。また新たなキノコが現れたな! マシューとマシェーっと、お前まさかの両刀使いか!?」
「んなわけないですっ」
顔が赤らんだ。穴があったら入りたい心境だった。
けれど。現世で女性とこんなやり取りをしたことがあっただろうか。
いや、なかったように思う。
いじられ、からかわれ、なんとも恥ずかしくてこそばゆいが、悪い気はしないなと思った。
「でも、思い出すとやっぱ恥ずかしいよな。それに両刀使いって……意味全然違うし」
ゴロンと寝返りを打ち口にした。
今頃酒でも飲みながら話のネタにされてるかもしれない、そう思うと再度顔から火が出そうになる。
勿論冗談で言っていたのは分かっている。それでも恥ずかしいのは恥ずかしい。
こうやって色々考えていると、夜も次第に更けていく。
女神の肉体はどうやら食べなくても死ぬことはないという。
それでも腹は減る。ただ我慢ができるというだけのことだ。
宿屋の食事は口に合った。
それでもやはり日本の飯のほうが美味いのは確実だし、質素に抑えられており多少物足りないと感じるもの。
俺は誰にも見られていないのを確認すると、棚に置かれていた木のカップにキンキンに冷えたビールを注いだ。
誰にも見られてはいけないが、見られていなければ何でもできる。
これは想像以上に凄い能力だったのかもしれない、そう感じていた。
そのまま焼き鳥も出すと一人で晩酌を始める。
なんでもできるのに、庶民的なのは俺の性格的なものだと思っていただきたい。
「ん。でも、そういや、今って未成年みたいな感じだっけ。アルコールっていいのかな」
コル〇ナさんはこの世界における成人年齢が18歳であることと、今の俺がまさに18歳の状態に設定されてるのだと教えてくれた。
設定。生きている身体に対してなんとも嫌な感じがする響きであるが、受け入れるしかない。
だが一つ重大な欠点が俺の身体には存在していたのだ。
それは酒に一切酔わないということ。
体内に入ったアルコールは毒素と判断され一瞬で浄化されてしまう。
コル〇ナさんに何とかできないかと問いかけたが、俺自身に作用したりする力は使えないのだという。
酒に関してだけではない。
この体に宿る、必要以上に強い力をなくしてしまったりとか、暑さや寒さをほとんど感じないのを感じるようにといったこともできない。
聞けば他にもいろいろと制約はある。
他の生物の身体や精神に直接影響を及ぼすようなことはできないし、時間を止めたりといったこともできない。
「ま、仕方ないって思うしかないか。酔うこともできないし、たばこも一切影響ないだなんて」
酒の共にと生前愛煙していたマイセンの8ミリを取り出して吸ってみたが、ただ臭い煙が俺の中に入り消えていくだけだった。
うまい話には裏があるというが、今の状況を考えてみればこの程度何でもないのかもしれない。
それにいくら食べても太らないというのはいい。
脱メタボどころか、一向になくなる気配を見せなかった腹回りのぜい肉と、永久に縁が切れたというだけで良しとしよう。
とりあえず失礼だが大きいだけが取り柄のべっどを、高反発の素材に変えて眠りにつくことにした。
この大きさなら数十万は下るまい、そんな庶民的な思考の俺を包むように異世界は帳を落としていった。
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