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~序章~
第15話~アニオタ集合~
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魔法練習が半ばで終わり部屋で時間を持て余す
スマホとかテレビもネットもない昔の人はどうしてたのかな
言葉は問題ないので本もと思ったら読めませんでした
異世界ものだと文字も日本語表記だったりの御都合主義とかでなぜか読める!って状態ですが駄目でした
ミミズが這ってるようにしか見えません
私の異世界転生は超無敵なチートは貰えたみたいですが他は全て御都合主義排除とかです
なにせ文字が読めなくても翻訳魔法とかで読めたとかの御都合主義も・・・そんな便利な魔法はありませんでした
ルシファーと色々考察した結果だけど会話も多分だけど発声してる内容はお互い言語的には成り立ってない
意識せずに念通を併用して話しているので普通に会話出来てるように感じてるだけではに行きついた
念通は言葉だけどテレパシーみたいに伝わるのでイメージ変換されて伝わり相手の分かる言語に再生成されてる感じとか
うーん文字が読めないのは致命的だけど辞書とかもないので簡単に学習することも現時点では難しいしね
まあ私の刻は無限になってしまったみたいなので刻を過ごすうちに自然に読めるようになるかなって期待
えっ念通経由にて言葉で文字の説明受ければいいんでないですかの声が聞こえた気がしますが
イメージ経由なので単語とか文法とか言葉の繋がりが一対一にならなくて現状では混乱するだけで無理でした
ルシファーも文字が読めるより現状はダブネス覚醒に備えた準備が優先となってるしね
コンコン
”はーい”
「失礼します」
ナターシャが部屋に入って来る
「夕食ですが如何いたしますか?」
う~んパン食が続いたから米が食べたいなあ
”米を食べれるお勧めあるかな?”
「寿司も丼物をありますよ」
”寿司かぁ久々だなあ”
「ただガイアの寿司を知りませんので同じか少し心配ですが」
”そこは冒険も悪くない!寿司でお願い”
確かに物語では寿司は出てくるが細かい描写してなかったもんね
「かしこまりました」
部屋を出て行くナターシャ
メネシスの寿司ってどんなんかな
色々想像をする
まさか蛸が一匹上に乗ってるとか
鰺みたいな魚の内臓取ってご飯がソコに詰ってるとか
駄目だぁヤバいのしか想像が出てこない
なんて想像のバッドループで泳いでたいら
「夕食の御準備が出来ました」
ナターシャがサイドテーブルに夕食をセッティングしてくれる
小皿に黒い液体を注ぐ
「醤油といい小麦を塩と混ぜ発酵させて作られた調味料です」
もう一つ小皿を準備して薄茶色の液体を注ぐ
「魚醤といい小魚を塩漬けした時に出る上澄みになります」
”両方ともガイアにあるので安心したよ”
「よかったです」
小指に少しだけ付けて両方の味を確認する
「うん醤油とナンプラーだね懐かしい味だよ」
魚醤(ナンプラー)はガイアでは東南アジアで醤油の代りに使われることが多い調味料
醤油に似てるけど魚の風味が強くて少し好き嫌い別れるけど私は魚臭さがツボにハマり好きなんだ
次にテーブルに出されたのは丸い桶!
そこまで寿司か!!
桶を除くと一個のサイズ感はチェーン回転寿司サイズで十二貫
と期待に反し形状は同じサイズ感も同じだけど・・・ネタは全て野菜にみえる
”あれネタは魚じゃないのか”
「ネタは各種の野菜漬物になります」
”それはそれで楽しみだよ”
京都とかにあったよね漬物でお寿司を出す高級店
「ガイアでは魚なのですか?」
”うん魚を生のまま切り身にして乗っかってるよ”
「これは地域性かもですが闇の国近くの海域は生食に適する魚が少なくてかもしれませんね」
”生食に適さない!?”
「小さすぎて小骨が多くて漬ける以外難しいとか」
”とか”
「火を通さないと時々毒があったり」
”あったり”
「正直は生に抵抗感ですね」
”そうだねガイアでも魚の生食という刺身とか昔は食べていた国は極少数派だったしね”
「でも彩美様が美味しいと言うのであれば食べてみたいですね」
”おっナターシャはチャレンジャーだね”
「物語主の彩美さまが美味しいと言うのであれば絶対おいしい予感しかしません!」
”体調回復して市場とかも自由に行けるようになったら作るよ!”
「はい楽しみに待っております」
緑茶を急須から湯飲みに注ぎナーターシャは部屋をでる
正直に言うと刺身も楽しみだったけど確かに生食に抵抗はわかるよ
メネシスの魚に寄生してるかは不明だけど調理法が確立してないとアニキサスとかで運よく近くに魔法医師がいなければ命の危機になる医療技術の世界だしね
もしかして生食だと毒はアニキサスに類する寄生虫の可能性もあるね
刺身の寿司でなくても白米は久々でうれしい
最初は何も付けずにパクリ
シャリは長粒種だねパサパサでモチモチ感は薄いのが少し残念
少し酢が多くてシャビシャビなのは粘りのない長粒種を纏めるのに仕方無いのかな
使われてる酢は赤酢かな雑味が楽しい
刺身の代りは大根に近い野菜の塩漬けかな
うん”あり!”
まあ刺身の鮨とは違う寿司だけどね
次はどっちにしようかな
まずはオーソドックスに醤油かな
醤油も精製が甘いので雑味が強いけどコレが本当の昔由来味なんだよね
これは予想の範囲
何て言うか和コースで〆に普通な味だよね
ナンプラーでは酢飯は色々初体験
うん!?
これは薄いけど目を瞑り信じれば魚の香りで鮨と無理やり・・・
無理でした!
でもナンプラーの方が長粒種米との相性が良くて味的には楽しいかな
ガイアだと長粒種米の地域はナンプラーを使ってる場所も多いので元々相性いいのかもね
漬物+醤油はどうしても箸休めなイメージになっちゃうけどナンプラーだと「もう寿司とは別物」って思えばアリだね
とか言いつつ米が嬉しくて毎度の一気食い
久々の米食は少し予定と違ったけど楽しめたのでヨシ!とするよ
もうさあ「異世界転移者特権の御都合主義」に期待するのは諦めたからね
ほぼ日本と同じ食事が出てくる世界とかもいいけど新しい出会いを楽しむよ私は
「無敵チート」だけでも感謝かな・・・これで地道にトレーニングとレベ上げして魔王に挑むまでだったらなんて考えたくないよ
食後に緑茶を楽しむ
まあ飲み慣れてる味と少し違う気もするけど日本でも数多の種類がある緑茶だから誤差の範囲だね
これで食後の一服が出来ると最高だけどなんて考えていたら
「失礼します」
ナターシャが食後の片付けにやって来た
「後程ルシファー様がいらっしゃるそうです」
”晩酌かな”
「それもだそうですが”選剣儀”を出来ればと申しておりました」
”まだ立てないのに選剣儀!?”
「なんでも剣が使用者の魔力に馴染んだ方が使いやすくなるので使わなくても身につけて置いた方が良いとのお話でした」
片付けが済みナターシャが下がる
・・・選剣儀かあコレくらいは御都合主義で良い結果が出てほしいな
タクシーを降りる
仲通りは一方通行で靖国通りからは入れないので少しだけ歩く
焼鳥の気分上々から仲通りを挟んで少し奥斜めにKOKOはある店だね
店名の入ったプレートが下がったドアを開けると店内でなく急な登り階段
階段を上りスライドドアをあけるとやっと店内へ
カウンター数席と六席のテーブルが一つだけのコンパクトだけど落ち着く箱だね
「いらっしゃいませ~」
”やっほ白ちゃん”
「いらっしゃーい彩美ちゃん七海さんと新人さんかな」
「ええ紗季ちゃん!?」
ウチの店を先に知ってると定番の流れだね
”双子位そっくりだけど別人だよ”
白髪ボブに顎ピアスで顔立ちも似てるけど良くみると紗季より色白で僅かに丸顔で愛嬌がある
「お互いよく間違えられるけど双子でも姉妹でも親戚でもなく偶然な他人の空似でーす」
「あっ声が違うね」
白の方が少し声が低い感じかな
「はじめまして美香です彩美ちゃんの・・・」
”同級生だよ”
「あっ!前に話してた子だね」
”うん”
「って何を話したのかな」
”まあ席に座ろうよ”
テーブルに七海と私が店奥側に並んで座って向かいに美香が座る
「飲み方はどうする~」
”七海と私はストレートで”
「私は超濃いめで炭酸割りでお願いします」
カウンターに「七海&彩美」と白ポスカで書かれたジャックのボトルが出てくる
三人分を作るには残量が少し足りないかな
「ボトル入れちゃって白」
流石の七海でフォローが早い
「あと白も一杯どうぞ」
”ありがとうございます”
白が新しいボトルを準備して手際よくドリンクを準備する
「失礼になったらすいません白さんもNHなのかな」
まあNHをパット見分けるのは白レベルまで馴染んでると普通の人は悩むよね
「性転換資金頑張って貯金中のアリアリNHでーす」
「アリアリ?」
”まあその・・・棒も玉もあるんでアリアリって”
「片方だけ無い場合なんてあるんだ」
”男性ホルモン抑制で玉だけ取る場合もあってアリナシと言ったりするんだ”
「じゃあナシナシは性転換ってことであってるのかな」
そこの分類も色々あるんだけどかなり卑猥な説明になるので本日はスルー
”うんあってるよ”
白がドリンクを持って席に来る
「「かんぱーい」」
白は毎度のコーラに少しだけジャックを入れたコークハイだね
と美香は半分飲み干してる
作るの見てたけど超濃いめで半分くらいジャックだったぞ・・・ってもう驚きません
”デンモクお願い出来るかな”
「ほい」
”さて他にお客さんいないのでアニソン祭りだぁ!”
「えっ七海さんもアニソン!?」
「私もアニオタでした」
「なんか七海さんって色々と謎の多い女でミステリアス」
秘密が百合属性とかアニオタとかミステリアスと言うには何か似合わない気がしますが
「私もアニメ大好きだったんで他の御客さんいないと歌っちゃいます」
「私もアニメ大好きで全員アニオタとか凄い偶然」
全員で爆笑
今日はJOINでなくてKOKOにした理由は白が店番でこの時間は閉店前で誰も居ない事多いからだったんだよね
白はハードメタルも大好きなキャラでやってるので別のお客さんがいるとアニソンを歌う事は少ないけどね
飲みつつ交代でアニソンのマラソン
「彩美ちゃん年代古すぎぃ~!」
「うあ白さんラップパート完璧とか凄すぎる」
「ねーさんがアニソン熱唱とか胸熱演出だよ」
いつの間にかタンバリンまで持ってノリノリの美香
楽しんでくれているみたいでよかったあ
そろそろ五時でクローズなので最後は有名な昭和からシリーズが続く戦闘機変形ロボット物の主題歌をリレーで歌って今晩は歌い納め
会計は七海が済ませてくれた
”じゃまったねぇ~”
「ありがとうございました!またまってるよぉ~」
「御馳走様」
「七海さんありがとうございました」
「楽しかったです」
「美香ちゃんもまた来てねぇ」
挨拶を済ませて酔ってると少し危険な急な下り階段を無事に降りてタクシーをつかまえる
マンションまでは数分で到着
部屋に入ると急いでお風呂の自動ボタンを押す
”すぐに沸くのでお風呂先に二人で入ってね”
「ほーい」
洗面所で七海と美香がお風呂が沸くまでメイクダウンしている
そのままお風呂かな
ではウオークインに行って三人分の寝着を持ってくる
あっ七海の下着は問題ないけど
すでに風呂に移動してた二人
風呂のドア前で
”美香ちゃん着替えの下着なんだけど”
「あっ鞄の中に」
鞄を持ってくればいいかな
「開けちゃって持って来てくれると助かりまーす」
まあ洗濯済の下着だしね気にし過ぎるのもだね
”りょーかい”
鞄を開け下着を探す
これかな?
おっと思ったよりセクシーなデザインでビックリしたあ
でもタグ付いてて新品みたいだから今回の為に準備したのかな
タグを切り七海の下着とバスローブを一緒に洗面室に持って行く
寝着はソファーのサイドテーブルに準備しておいて
ドレスを脱ぎたいけど洗濯物増やしてもなんで我慢だね
七海だけだったら気にせずに下着姿でもだけど美香もいるしね
ソファーに座ってスマホでニュースサイトチェックしたりしながら軽くジャックを飲んで湯上りを待つ
三十分位かな時間は六時少し前だね
二人が上がって来たよ
「タグ取ってくれたんだありがとう」
”明日は寝不足で家に帰るのもだと思うので私を待たないでベッド行っててね”
「何んか起きても気にしないから今日はお湯に浸かってリラックスしてね」
・・・・・何か起きないように頑張ります
洗面所でメイクダウンが終わって風呂に移動するタイミングで七海がやってきた
慣れてはいるけど強烈なハグから七海の唇が私の唇に重なる
絡まる舌と胸に感じる柔らかい豊かな膨らみ
数十秒の至福の時
今度は私が七海をハグして再び重なる唇
お互いを楽しみ自然と離れる
「じゃあ美香と先に寝てるね」
”うん”
「おやすみなさい」
”おやすみなさーい”
まあ結果は無事に何事もなく湯舟でゆっくりしました
髪を乾かしてTシャツにショートパンツに着替えて寝る準備は完了
歯を磨きながら「今日の真ん中は七海にだよね」と昨晩は少し寝た気がしない状態だったしねとか考えて
ベッドに行くと七海が真ん中で左側に美香だった
七海が気を使ってくれたのが分かるよ
出来だけ静かにベッドに入り横寝になり七海の寝顔を見つめる
美人は三日で見飽きるとかないよ
ずーっと見ていたい最愛の人
我慢出来ずに七海の右半身に軽く抱き着く
七海の温もりを感じつつ目を閉じる・・・流石に今日は疲れたね・・・意識が闇に落ちて行く
スマホとかテレビもネットもない昔の人はどうしてたのかな
言葉は問題ないので本もと思ったら読めませんでした
異世界ものだと文字も日本語表記だったりの御都合主義とかでなぜか読める!って状態ですが駄目でした
ミミズが這ってるようにしか見えません
私の異世界転生は超無敵なチートは貰えたみたいですが他は全て御都合主義排除とかです
なにせ文字が読めなくても翻訳魔法とかで読めたとかの御都合主義も・・・そんな便利な魔法はありませんでした
ルシファーと色々考察した結果だけど会話も多分だけど発声してる内容はお互い言語的には成り立ってない
意識せずに念通を併用して話しているので普通に会話出来てるように感じてるだけではに行きついた
念通は言葉だけどテレパシーみたいに伝わるのでイメージ変換されて伝わり相手の分かる言語に再生成されてる感じとか
うーん文字が読めないのは致命的だけど辞書とかもないので簡単に学習することも現時点では難しいしね
まあ私の刻は無限になってしまったみたいなので刻を過ごすうちに自然に読めるようになるかなって期待
えっ念通経由にて言葉で文字の説明受ければいいんでないですかの声が聞こえた気がしますが
イメージ経由なので単語とか文法とか言葉の繋がりが一対一にならなくて現状では混乱するだけで無理でした
ルシファーも文字が読めるより現状はダブネス覚醒に備えた準備が優先となってるしね
コンコン
”はーい”
「失礼します」
ナターシャが部屋に入って来る
「夕食ですが如何いたしますか?」
う~んパン食が続いたから米が食べたいなあ
”米を食べれるお勧めあるかな?”
「寿司も丼物をありますよ」
”寿司かぁ久々だなあ”
「ただガイアの寿司を知りませんので同じか少し心配ですが」
”そこは冒険も悪くない!寿司でお願い”
確かに物語では寿司は出てくるが細かい描写してなかったもんね
「かしこまりました」
部屋を出て行くナターシャ
メネシスの寿司ってどんなんかな
色々想像をする
まさか蛸が一匹上に乗ってるとか
鰺みたいな魚の内臓取ってご飯がソコに詰ってるとか
駄目だぁヤバいのしか想像が出てこない
なんて想像のバッドループで泳いでたいら
「夕食の御準備が出来ました」
ナターシャがサイドテーブルに夕食をセッティングしてくれる
小皿に黒い液体を注ぐ
「醤油といい小麦を塩と混ぜ発酵させて作られた調味料です」
もう一つ小皿を準備して薄茶色の液体を注ぐ
「魚醤といい小魚を塩漬けした時に出る上澄みになります」
”両方ともガイアにあるので安心したよ”
「よかったです」
小指に少しだけ付けて両方の味を確認する
「うん醤油とナンプラーだね懐かしい味だよ」
魚醤(ナンプラー)はガイアでは東南アジアで醤油の代りに使われることが多い調味料
醤油に似てるけど魚の風味が強くて少し好き嫌い別れるけど私は魚臭さがツボにハマり好きなんだ
次にテーブルに出されたのは丸い桶!
そこまで寿司か!!
桶を除くと一個のサイズ感はチェーン回転寿司サイズで十二貫
と期待に反し形状は同じサイズ感も同じだけど・・・ネタは全て野菜にみえる
”あれネタは魚じゃないのか”
「ネタは各種の野菜漬物になります」
”それはそれで楽しみだよ”
京都とかにあったよね漬物でお寿司を出す高級店
「ガイアでは魚なのですか?」
”うん魚を生のまま切り身にして乗っかってるよ”
「これは地域性かもですが闇の国近くの海域は生食に適する魚が少なくてかもしれませんね」
”生食に適さない!?”
「小さすぎて小骨が多くて漬ける以外難しいとか」
”とか”
「火を通さないと時々毒があったり」
”あったり”
「正直は生に抵抗感ですね」
”そうだねガイアでも魚の生食という刺身とか昔は食べていた国は極少数派だったしね”
「でも彩美様が美味しいと言うのであれば食べてみたいですね」
”おっナターシャはチャレンジャーだね”
「物語主の彩美さまが美味しいと言うのであれば絶対おいしい予感しかしません!」
”体調回復して市場とかも自由に行けるようになったら作るよ!”
「はい楽しみに待っております」
緑茶を急須から湯飲みに注ぎナーターシャは部屋をでる
正直に言うと刺身も楽しみだったけど確かに生食に抵抗はわかるよ
メネシスの魚に寄生してるかは不明だけど調理法が確立してないとアニキサスとかで運よく近くに魔法医師がいなければ命の危機になる医療技術の世界だしね
もしかして生食だと毒はアニキサスに類する寄生虫の可能性もあるね
刺身の寿司でなくても白米は久々でうれしい
最初は何も付けずにパクリ
シャリは長粒種だねパサパサでモチモチ感は薄いのが少し残念
少し酢が多くてシャビシャビなのは粘りのない長粒種を纏めるのに仕方無いのかな
使われてる酢は赤酢かな雑味が楽しい
刺身の代りは大根に近い野菜の塩漬けかな
うん”あり!”
まあ刺身の鮨とは違う寿司だけどね
次はどっちにしようかな
まずはオーソドックスに醤油かな
醤油も精製が甘いので雑味が強いけどコレが本当の昔由来味なんだよね
これは予想の範囲
何て言うか和コースで〆に普通な味だよね
ナンプラーでは酢飯は色々初体験
うん!?
これは薄いけど目を瞑り信じれば魚の香りで鮨と無理やり・・・
無理でした!
でもナンプラーの方が長粒種米との相性が良くて味的には楽しいかな
ガイアだと長粒種米の地域はナンプラーを使ってる場所も多いので元々相性いいのかもね
漬物+醤油はどうしても箸休めなイメージになっちゃうけどナンプラーだと「もう寿司とは別物」って思えばアリだね
とか言いつつ米が嬉しくて毎度の一気食い
久々の米食は少し予定と違ったけど楽しめたのでヨシ!とするよ
もうさあ「異世界転移者特権の御都合主義」に期待するのは諦めたからね
ほぼ日本と同じ食事が出てくる世界とかもいいけど新しい出会いを楽しむよ私は
「無敵チート」だけでも感謝かな・・・これで地道にトレーニングとレベ上げして魔王に挑むまでだったらなんて考えたくないよ
食後に緑茶を楽しむ
まあ飲み慣れてる味と少し違う気もするけど日本でも数多の種類がある緑茶だから誤差の範囲だね
これで食後の一服が出来ると最高だけどなんて考えていたら
「失礼します」
ナターシャが食後の片付けにやって来た
「後程ルシファー様がいらっしゃるそうです」
”晩酌かな”
「それもだそうですが”選剣儀”を出来ればと申しておりました」
”まだ立てないのに選剣儀!?”
「なんでも剣が使用者の魔力に馴染んだ方が使いやすくなるので使わなくても身につけて置いた方が良いとのお話でした」
片付けが済みナターシャが下がる
・・・選剣儀かあコレくらいは御都合主義で良い結果が出てほしいな
タクシーを降りる
仲通りは一方通行で靖国通りからは入れないので少しだけ歩く
焼鳥の気分上々から仲通りを挟んで少し奥斜めにKOKOはある店だね
店名の入ったプレートが下がったドアを開けると店内でなく急な登り階段
階段を上りスライドドアをあけるとやっと店内へ
カウンター数席と六席のテーブルが一つだけのコンパクトだけど落ち着く箱だね
「いらっしゃいませ~」
”やっほ白ちゃん”
「いらっしゃーい彩美ちゃん七海さんと新人さんかな」
「ええ紗季ちゃん!?」
ウチの店を先に知ってると定番の流れだね
”双子位そっくりだけど別人だよ”
白髪ボブに顎ピアスで顔立ちも似てるけど良くみると紗季より色白で僅かに丸顔で愛嬌がある
「お互いよく間違えられるけど双子でも姉妹でも親戚でもなく偶然な他人の空似でーす」
「あっ声が違うね」
白の方が少し声が低い感じかな
「はじめまして美香です彩美ちゃんの・・・」
”同級生だよ”
「あっ!前に話してた子だね」
”うん”
「って何を話したのかな」
”まあ席に座ろうよ”
テーブルに七海と私が店奥側に並んで座って向かいに美香が座る
「飲み方はどうする~」
”七海と私はストレートで”
「私は超濃いめで炭酸割りでお願いします」
カウンターに「七海&彩美」と白ポスカで書かれたジャックのボトルが出てくる
三人分を作るには残量が少し足りないかな
「ボトル入れちゃって白」
流石の七海でフォローが早い
「あと白も一杯どうぞ」
”ありがとうございます”
白が新しいボトルを準備して手際よくドリンクを準備する
「失礼になったらすいません白さんもNHなのかな」
まあNHをパット見分けるのは白レベルまで馴染んでると普通の人は悩むよね
「性転換資金頑張って貯金中のアリアリNHでーす」
「アリアリ?」
”まあその・・・棒も玉もあるんでアリアリって”
「片方だけ無い場合なんてあるんだ」
”男性ホルモン抑制で玉だけ取る場合もあってアリナシと言ったりするんだ”
「じゃあナシナシは性転換ってことであってるのかな」
そこの分類も色々あるんだけどかなり卑猥な説明になるので本日はスルー
”うんあってるよ”
白がドリンクを持って席に来る
「「かんぱーい」」
白は毎度のコーラに少しだけジャックを入れたコークハイだね
と美香は半分飲み干してる
作るの見てたけど超濃いめで半分くらいジャックだったぞ・・・ってもう驚きません
”デンモクお願い出来るかな”
「ほい」
”さて他にお客さんいないのでアニソン祭りだぁ!”
「えっ七海さんもアニソン!?」
「私もアニオタでした」
「なんか七海さんって色々と謎の多い女でミステリアス」
秘密が百合属性とかアニオタとかミステリアスと言うには何か似合わない気がしますが
「私もアニメ大好きだったんで他の御客さんいないと歌っちゃいます」
「私もアニメ大好きで全員アニオタとか凄い偶然」
全員で爆笑
今日はJOINでなくてKOKOにした理由は白が店番でこの時間は閉店前で誰も居ない事多いからだったんだよね
白はハードメタルも大好きなキャラでやってるので別のお客さんがいるとアニソンを歌う事は少ないけどね
飲みつつ交代でアニソンのマラソン
「彩美ちゃん年代古すぎぃ~!」
「うあ白さんラップパート完璧とか凄すぎる」
「ねーさんがアニソン熱唱とか胸熱演出だよ」
いつの間にかタンバリンまで持ってノリノリの美香
楽しんでくれているみたいでよかったあ
そろそろ五時でクローズなので最後は有名な昭和からシリーズが続く戦闘機変形ロボット物の主題歌をリレーで歌って今晩は歌い納め
会計は七海が済ませてくれた
”じゃまったねぇ~”
「ありがとうございました!またまってるよぉ~」
「御馳走様」
「七海さんありがとうございました」
「楽しかったです」
「美香ちゃんもまた来てねぇ」
挨拶を済ませて酔ってると少し危険な急な下り階段を無事に降りてタクシーをつかまえる
マンションまでは数分で到着
部屋に入ると急いでお風呂の自動ボタンを押す
”すぐに沸くのでお風呂先に二人で入ってね”
「ほーい」
洗面所で七海と美香がお風呂が沸くまでメイクダウンしている
そのままお風呂かな
ではウオークインに行って三人分の寝着を持ってくる
あっ七海の下着は問題ないけど
すでに風呂に移動してた二人
風呂のドア前で
”美香ちゃん着替えの下着なんだけど”
「あっ鞄の中に」
鞄を持ってくればいいかな
「開けちゃって持って来てくれると助かりまーす」
まあ洗濯済の下着だしね気にし過ぎるのもだね
”りょーかい”
鞄を開け下着を探す
これかな?
おっと思ったよりセクシーなデザインでビックリしたあ
でもタグ付いてて新品みたいだから今回の為に準備したのかな
タグを切り七海の下着とバスローブを一緒に洗面室に持って行く
寝着はソファーのサイドテーブルに準備しておいて
ドレスを脱ぎたいけど洗濯物増やしてもなんで我慢だね
七海だけだったら気にせずに下着姿でもだけど美香もいるしね
ソファーに座ってスマホでニュースサイトチェックしたりしながら軽くジャックを飲んで湯上りを待つ
三十分位かな時間は六時少し前だね
二人が上がって来たよ
「タグ取ってくれたんだありがとう」
”明日は寝不足で家に帰るのもだと思うので私を待たないでベッド行っててね”
「何んか起きても気にしないから今日はお湯に浸かってリラックスしてね」
・・・・・何か起きないように頑張ります
洗面所でメイクダウンが終わって風呂に移動するタイミングで七海がやってきた
慣れてはいるけど強烈なハグから七海の唇が私の唇に重なる
絡まる舌と胸に感じる柔らかい豊かな膨らみ
数十秒の至福の時
今度は私が七海をハグして再び重なる唇
お互いを楽しみ自然と離れる
「じゃあ美香と先に寝てるね」
”うん”
「おやすみなさい」
”おやすみなさーい”
まあ結果は無事に何事もなく湯舟でゆっくりしました
髪を乾かしてTシャツにショートパンツに着替えて寝る準備は完了
歯を磨きながら「今日の真ん中は七海にだよね」と昨晩は少し寝た気がしない状態だったしねとか考えて
ベッドに行くと七海が真ん中で左側に美香だった
七海が気を使ってくれたのが分かるよ
出来だけ静かにベッドに入り横寝になり七海の寝顔を見つめる
美人は三日で見飽きるとかないよ
ずーっと見ていたい最愛の人
我慢出来ずに七海の右半身に軽く抱き着く
七海の温もりを感じつつ目を閉じる・・・流石に今日は疲れたね・・・意識が闇に落ちて行く
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