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第60話 危険すぎる罠とクマちゃん
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現在クマちゃんは、冒険につきものな『アレ』に魔法を掛けている。
◇
ふかふかの苔と濡れた土の上を歩き、一行は奥を目指す。
「森の中にこんなとこあったんだな」
「私洞窟って初めて入った」
「わたしも。っていうか皆そうじゃない?」
「みんなここ出身だからなぁ」
「村は違うけどね」
「俺村で洞窟つくったことある」
「ただの穴だろそれ」
「……いや、そいつのは洞窟だ。近所で問題になってたから知ってる」
「ああ、村長の家の……」
「あれか……」
「あのクソガキはお前だったのか……」
冒険者達も初めての洞窟ではしゃいでいるようだ。
「リーダー。この洞窟は行き止まりになっている? それともどこかへ繋がっているの?」
シャラシャラ――。薄暗い洞窟内に、装飾品が揺れる音と、涼やかな声が響いた。
天井からの細い光が彼の髪を照らすたび、煌びやかな青が鮮明になる。
ルークはクマちゃんにくわえられている指先を魔法で冷やし、もこもこの動きが止まった瞬間に、スッと抜き去った。
その手を前方に向け、小さな風を起こす。
平常通り、抑揚の少ない声が、皆の耳へ届いた。
「……分かれてんな」
クマちゃんが彼の手へ、ピンク色の肉球がついたもこもこの両手を伸ばしている。
それはクマちゃんの、という意味だ。
「分かれてるっつーのは、どのくらいだ? 数が多いようなら、今日は引き返したほうがいいと思うが」
マスターがルークの言葉に頭を悩ませる。
ここにいるのが冒険者だけであれば、適当にパーティを分け、調べに行くという手段もとれる。
しかし今は、可愛らしく弱々しいもこもこが一緒にいるのだ。
辺りの様子からは、自然に出来た洞窟のように思えた。だがそうでなかった場合、何が仕掛けられているかわからない。
――引き上げるか。しかし興奮しているもこもこが素直にいうことを聞いてくれるのか。
クライヴは彼らの話を、クマちゃんのもこもこの温度を魔力で調整しながら聞いていた。
すると視界の端、リオがしゃがんで何かを見ていることに気付く。
「何を見ている」
彼は視線だけをリオに向け、聞くものを凍てつかせる美声を掛けた。
――その言葉には『貴様』や『くだらぬ物なら容赦せぬぞ』といった要素はいっさい含まれておらず、『あなたは何を見ているのですか?』といった意味合いの『純粋な疑問』という成分しか入っていなかったが、受け取り方は人それぞれである。
「……これ、汚くてよくわかんないんだけど。――なんか靴っぽくない?」
失礼な男は彼の言葉の中に勝手に『貴様――』という含みを生成した。(怖ぇー! 見てんのがゴミだったら俺ごと始末されそうなんだけど)
『え、ゴミだけど』『ゴミは貴様だ――』
言えば氷で殴られそうなことを考えつつ、それより、と目の前の物体を眺める。
――やはり他者の意見も聞きたい。
リオは体をずらし、彼の視界にそれが入るようにした。
クマちゃんはルークの腕の中でルーク達の真面目な話を聞かずに、彼の冷えてしまった指を温めていた。
しかし、高性能なもこもこのお耳がピクリと動き、リオとクライヴの会話を拾ってしまう。
〈汚い〉〈よくわからない〉〈靴っぽい〉
間違いない。
罠だ。
占い師クマちゃんの第六感が、そう言っている。
緊急事態である。優秀なクマちゃんは小さな異変も見逃さない。
彼の冷たく長い指をペロペロと温め、適温に戻ったことを確かめる。
そして、ルークの腕を肉球でキュッと押し、地面に降ろしてもらった。
「何? クマちゃんも見たいの?」
吞気なリオは判っていない。
これは危険なものなのだ。
汚すぎるこの靴は、いつ爆発してもおかしくない。
「え、何? クマちゃんその杖何に使うの?」
リオとクライヴが危ない。
こんなに近くで汚い靴が爆発したら、彼らは大変なことになってしまう。
こうなったら、封印するしかない。
封印。やり方は全く解らないが、彼らを汚すぎる危険な物体から守るために、クマちゃんは精一杯力を尽くそう。
クライヴから魔石を貰ったクマちゃんが、汚物を包囲するように魔石を並べる。
「それ、素材にするにはちょっと汚いと思うんだけど」
吞気なリオがかすれた風を起こしても、真剣なクマちゃんのお耳には届かない。
〝封印〟が何かを知らぬまま、〝封印っぽい何か〟を想像する。
儀式風に並べた魔石を見つめたクマちゃんは、汚すぎる靴の周りの空気はどこかへ行ったほうがいいと思いながら、小さな黒い湿った鼻にキュッと力をいれ、真っ白な杖を振った。
クマちゃんの強い願いと共に、杖から魔石へ力が注がれ、爆発する恐れがある靴周辺に光が溢れる。
その刹那。光が消えたその場からは、クマちゃんが罠と呼んだ物とそれを包囲する魔石、罠の近くでしゃがんでいたリオ、その近くにいたクライヴ、汚い罠を封印しようとしていたクマちゃんが忽然と姿を消していた。
優秀過ぎるクマちゃんの魔法は概ね成功した。
クマちゃんが願った通り、汚すぎる靴も、周りの空気も、ここではないどこかへ行った。
しかしながら、罠の近く、クマちゃんが指定した〝罠の周りの空気〟の中に居た彼らも、汚すぎる靴と一緒にまとめてどこかへ行ってしまったのである。
「おい、あいつらどこに行った?」
マスターは確かに、ほんの少しの間、クマちゃんから目を離していた。
が、それはあの二人がもこもこを危険な目に遭わせるはずがないと信用しているからだ。
チャラそうに見えるだけで真面目なリオも、冷たく見えるがクマちゃんを大事にしているクライヴも、いたずらに問題を起こすような人間ではない。
ギルド内でも屈指の実力を持つ彼らがついていて、いったい何故。
何かを聞き逃したか。否、全員が合図に気付かぬとは考えにくい。
背後から癒しの力と光を感じて振り返った時、すでに二人と一匹は姿を消していたのだ。
「湖に戻ったのか……?」
ルークへ視線を向け、可能性のひとつを口に出す。もちろん本当にそう思っているわけではない。
冒険に興奮していたクマちゃんが、自らの意思で湖へ帰るはずがない。
それに、もこもこは〝皆と一緒〟が好きなのだ。
たとえ用事があったとしても、あの甘えっこなら『こいつ』も連れて行くだろう。
「クマちゃんはリーダーを置いては行かないと思うよ。とりあえず、彼らが一緒にいるのなら危険はないと思うけれど、寂しがり屋なクマちゃんを早く迎えに行ってあげないと」
突然消えた可愛らしい一匹とそうでもない二人を想い、ウィルが眉を寄せる。
クマちゃんのことは彼らが命がけで護るはずだ。
不安はあるが、今はそう考え、冷静に行動するしかない。
――通路を爆破すれば道が繋がるのでは。と彼の頭に一瞬浮かぶ、逸れた仲間と簡単に合流する手立て。しかし他の場所まで崩壊する可能性もあるため、それは最終手段ということにした。
「……洞窟内には居る。下だ。――行くぞ」
大事なクマちゃんの気配が消えた瞬間、ルークは目を閉じ、弱々しい癒しの力を探っていた。
唯一無二のそれは、幸いすぐに見つかった。
急ぎ、愛しのもこもこを迎えに行くため行動を開始する。
だが風を操り道を探ることが出来るのは自分だけだ。
普段であれば、放っておいても自力でどうにか出来る冒険者達がどこへ行こうと気にしないが、今は置いていくわけにはいかないだろう。
ルークに声を掛けられた冒険者達が感動し、熱い眼差しを向ける。「ルークさん……」「優しい……」「一生ついていきます……!」
しかしクマちゃんの微かな気配を追うルークが、そのようなことを気にするはずがなかった。
洞窟の入り口を見張っている奴らへ伝達する人間を残すと、ルーク達はどこかへ消えた彼らを追い、地下へと向かった。
◇
ふかふかの苔と濡れた土の上を歩き、一行は奥を目指す。
「森の中にこんなとこあったんだな」
「私洞窟って初めて入った」
「わたしも。っていうか皆そうじゃない?」
「みんなここ出身だからなぁ」
「村は違うけどね」
「俺村で洞窟つくったことある」
「ただの穴だろそれ」
「……いや、そいつのは洞窟だ。近所で問題になってたから知ってる」
「ああ、村長の家の……」
「あれか……」
「あのクソガキはお前だったのか……」
冒険者達も初めての洞窟ではしゃいでいるようだ。
「リーダー。この洞窟は行き止まりになっている? それともどこかへ繋がっているの?」
シャラシャラ――。薄暗い洞窟内に、装飾品が揺れる音と、涼やかな声が響いた。
天井からの細い光が彼の髪を照らすたび、煌びやかな青が鮮明になる。
ルークはクマちゃんにくわえられている指先を魔法で冷やし、もこもこの動きが止まった瞬間に、スッと抜き去った。
その手を前方に向け、小さな風を起こす。
平常通り、抑揚の少ない声が、皆の耳へ届いた。
「……分かれてんな」
クマちゃんが彼の手へ、ピンク色の肉球がついたもこもこの両手を伸ばしている。
それはクマちゃんの、という意味だ。
「分かれてるっつーのは、どのくらいだ? 数が多いようなら、今日は引き返したほうがいいと思うが」
マスターがルークの言葉に頭を悩ませる。
ここにいるのが冒険者だけであれば、適当にパーティを分け、調べに行くという手段もとれる。
しかし今は、可愛らしく弱々しいもこもこが一緒にいるのだ。
辺りの様子からは、自然に出来た洞窟のように思えた。だがそうでなかった場合、何が仕掛けられているかわからない。
――引き上げるか。しかし興奮しているもこもこが素直にいうことを聞いてくれるのか。
クライヴは彼らの話を、クマちゃんのもこもこの温度を魔力で調整しながら聞いていた。
すると視界の端、リオがしゃがんで何かを見ていることに気付く。
「何を見ている」
彼は視線だけをリオに向け、聞くものを凍てつかせる美声を掛けた。
――その言葉には『貴様』や『くだらぬ物なら容赦せぬぞ』といった要素はいっさい含まれておらず、『あなたは何を見ているのですか?』といった意味合いの『純粋な疑問』という成分しか入っていなかったが、受け取り方は人それぞれである。
「……これ、汚くてよくわかんないんだけど。――なんか靴っぽくない?」
失礼な男は彼の言葉の中に勝手に『貴様――』という含みを生成した。(怖ぇー! 見てんのがゴミだったら俺ごと始末されそうなんだけど)
『え、ゴミだけど』『ゴミは貴様だ――』
言えば氷で殴られそうなことを考えつつ、それより、と目の前の物体を眺める。
――やはり他者の意見も聞きたい。
リオは体をずらし、彼の視界にそれが入るようにした。
クマちゃんはルークの腕の中でルーク達の真面目な話を聞かずに、彼の冷えてしまった指を温めていた。
しかし、高性能なもこもこのお耳がピクリと動き、リオとクライヴの会話を拾ってしまう。
〈汚い〉〈よくわからない〉〈靴っぽい〉
間違いない。
罠だ。
占い師クマちゃんの第六感が、そう言っている。
緊急事態である。優秀なクマちゃんは小さな異変も見逃さない。
彼の冷たく長い指をペロペロと温め、適温に戻ったことを確かめる。
そして、ルークの腕を肉球でキュッと押し、地面に降ろしてもらった。
「何? クマちゃんも見たいの?」
吞気なリオは判っていない。
これは危険なものなのだ。
汚すぎるこの靴は、いつ爆発してもおかしくない。
「え、何? クマちゃんその杖何に使うの?」
リオとクライヴが危ない。
こんなに近くで汚い靴が爆発したら、彼らは大変なことになってしまう。
こうなったら、封印するしかない。
封印。やり方は全く解らないが、彼らを汚すぎる危険な物体から守るために、クマちゃんは精一杯力を尽くそう。
クライヴから魔石を貰ったクマちゃんが、汚物を包囲するように魔石を並べる。
「それ、素材にするにはちょっと汚いと思うんだけど」
吞気なリオがかすれた風を起こしても、真剣なクマちゃんのお耳には届かない。
〝封印〟が何かを知らぬまま、〝封印っぽい何か〟を想像する。
儀式風に並べた魔石を見つめたクマちゃんは、汚すぎる靴の周りの空気はどこかへ行ったほうがいいと思いながら、小さな黒い湿った鼻にキュッと力をいれ、真っ白な杖を振った。
クマちゃんの強い願いと共に、杖から魔石へ力が注がれ、爆発する恐れがある靴周辺に光が溢れる。
その刹那。光が消えたその場からは、クマちゃんが罠と呼んだ物とそれを包囲する魔石、罠の近くでしゃがんでいたリオ、その近くにいたクライヴ、汚い罠を封印しようとしていたクマちゃんが忽然と姿を消していた。
優秀過ぎるクマちゃんの魔法は概ね成功した。
クマちゃんが願った通り、汚すぎる靴も、周りの空気も、ここではないどこかへ行った。
しかしながら、罠の近く、クマちゃんが指定した〝罠の周りの空気〟の中に居た彼らも、汚すぎる靴と一緒にまとめてどこかへ行ってしまったのである。
「おい、あいつらどこに行った?」
マスターは確かに、ほんの少しの間、クマちゃんから目を離していた。
が、それはあの二人がもこもこを危険な目に遭わせるはずがないと信用しているからだ。
チャラそうに見えるだけで真面目なリオも、冷たく見えるがクマちゃんを大事にしているクライヴも、いたずらに問題を起こすような人間ではない。
ギルド内でも屈指の実力を持つ彼らがついていて、いったい何故。
何かを聞き逃したか。否、全員が合図に気付かぬとは考えにくい。
背後から癒しの力と光を感じて振り返った時、すでに二人と一匹は姿を消していたのだ。
「湖に戻ったのか……?」
ルークへ視線を向け、可能性のひとつを口に出す。もちろん本当にそう思っているわけではない。
冒険に興奮していたクマちゃんが、自らの意思で湖へ帰るはずがない。
それに、もこもこは〝皆と一緒〟が好きなのだ。
たとえ用事があったとしても、あの甘えっこなら『こいつ』も連れて行くだろう。
「クマちゃんはリーダーを置いては行かないと思うよ。とりあえず、彼らが一緒にいるのなら危険はないと思うけれど、寂しがり屋なクマちゃんを早く迎えに行ってあげないと」
突然消えた可愛らしい一匹とそうでもない二人を想い、ウィルが眉を寄せる。
クマちゃんのことは彼らが命がけで護るはずだ。
不安はあるが、今はそう考え、冷静に行動するしかない。
――通路を爆破すれば道が繋がるのでは。と彼の頭に一瞬浮かぶ、逸れた仲間と簡単に合流する手立て。しかし他の場所まで崩壊する可能性もあるため、それは最終手段ということにした。
「……洞窟内には居る。下だ。――行くぞ」
大事なクマちゃんの気配が消えた瞬間、ルークは目を閉じ、弱々しい癒しの力を探っていた。
唯一無二のそれは、幸いすぐに見つかった。
急ぎ、愛しのもこもこを迎えに行くため行動を開始する。
だが風を操り道を探ることが出来るのは自分だけだ。
普段であれば、放っておいても自力でどうにか出来る冒険者達がどこへ行こうと気にしないが、今は置いていくわけにはいかないだろう。
ルークに声を掛けられた冒険者達が感動し、熱い眼差しを向ける。「ルークさん……」「優しい……」「一生ついていきます……!」
しかしクマちゃんの微かな気配を追うルークが、そのようなことを気にするはずがなかった。
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