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第3章 修学旅行で何も起こらないなんて誰が決めた? 前半:〇〇が黙っているわけがない
第20話 最終戦 その4
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「そうね。証拠ならいっぱいあるわよ」
思わぬ助っ人に、さっきまでの勝ち誇ったような表情から一転、その顔が固まる邦彦たち。
「ど、どこに証拠があるんですかねぇ?」
「あんたバカなの?千春が使ってるスマホ、私達が買い与えたやつだよ?あなた達のスイッターのアカウントは特定できてるの」
「そんなことできるはずがない!」
「じゃあこれ見れば?」
そう言うと、1枚の写真を取り出す。
その写真は、千春のスマホをスクショしたものだった。
彼女のスマホに保存された自動入力データ。
数多あるうちの1つがスイッターのもの。
そして、そのアカウントは、数々の虚偽投稿をしたアカウントだった。
強力すぎる証拠に、黙り込む千春と、更に喚く邦彦。
「人のスマホを覗き見るなど、プライバシーの損害だ!」
「それを言うならあなたもでしょ。政信くんたちにやったことは侮辱、人権侵害の最たるものよ。それに、そのスマホはあくまで私のだからね?」
あくまでそのスマホは千春が“借りた”ものであり、所有権はお義母さんにあるのだ。
反論の余地がなくなったのをようやく理解したのか、捨て台詞を吐く邦彦。
「卑怯だぞ!」
これには俺も頭にきて。
「卑怯はそっちだろうが!自分が悪いくせに被害者面しやがって。舐めんのもいい加減にしろよ?」
すかさず怒鳴り返した俺に恐れをなしたのか、顔を青ざめさせて黙る邦彦。
すこし脱線しかけた話を元に戻すことにする。
「で、本題に入りたいんだが」
さすがに何か言ってくることはなく、ただコクリと頷くだけの2人。
「んじゃさっそく。千春、俺達となんて約束した?」
「金輪際近づかない、でしょ?」
自分に都合の良いように改竄する千春。
とっても頭にきてしまい。
「近づかない、じゃねぇよ!金輪際関わるなと言ったんだ!」
「嘘つくなって言っておきながら自分が嘘つくなんて最低!そんなこと約束したことはない!」
「嘘ついてんのはそっちだろ!証拠ならこっちにあるんだぞ!」
「ふんっ、だったら出してみなさいよ、今すぐ!」
あからさまな挑発に、実の姉とは言え容赦するつもりはないと宣言していたちとせもキレる。
叩きつけるようにしてテーブルの上に置いたのは、1枚の紙。
そこには。
「誓約書。高山千春は今後高山ちとせ及び井野政信、並びに両関係者への接触を行わない。期間は永年とする。……本人直筆サインとハンコが押されてる状態だけど、これでもまだ嘘だのでっち上げだのって言う?」
「そのサイン自体がでっち上げなんでしょ!」
「だったらコレ見れば?」
ちとせから手渡しされた書類に目を通す千春。
その顔がみるみるうちに青ざめてゆく。
あたりまえだ、それは筆跡鑑定の結果報告書で、超高確率で本人の字だと判明しているのだから。
「これでもまだ反抗する?」
ちとせの低い、静かな声に、何も言えなくなる千春だった。
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本日より毎日投稿に切り替えます。
ストックが無くなりましたら、カクヨム版から1日遅れに切り替えます。
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思わぬ助っ人に、さっきまでの勝ち誇ったような表情から一転、その顔が固まる邦彦たち。
「ど、どこに証拠があるんですかねぇ?」
「あんたバカなの?千春が使ってるスマホ、私達が買い与えたやつだよ?あなた達のスイッターのアカウントは特定できてるの」
「そんなことできるはずがない!」
「じゃあこれ見れば?」
そう言うと、1枚の写真を取り出す。
その写真は、千春のスマホをスクショしたものだった。
彼女のスマホに保存された自動入力データ。
数多あるうちの1つがスイッターのもの。
そして、そのアカウントは、数々の虚偽投稿をしたアカウントだった。
強力すぎる証拠に、黙り込む千春と、更に喚く邦彦。
「人のスマホを覗き見るなど、プライバシーの損害だ!」
「それを言うならあなたもでしょ。政信くんたちにやったことは侮辱、人権侵害の最たるものよ。それに、そのスマホはあくまで私のだからね?」
あくまでそのスマホは千春が“借りた”ものであり、所有権はお義母さんにあるのだ。
反論の余地がなくなったのをようやく理解したのか、捨て台詞を吐く邦彦。
「卑怯だぞ!」
これには俺も頭にきて。
「卑怯はそっちだろうが!自分が悪いくせに被害者面しやがって。舐めんのもいい加減にしろよ?」
すかさず怒鳴り返した俺に恐れをなしたのか、顔を青ざめさせて黙る邦彦。
すこし脱線しかけた話を元に戻すことにする。
「で、本題に入りたいんだが」
さすがに何か言ってくることはなく、ただコクリと頷くだけの2人。
「んじゃさっそく。千春、俺達となんて約束した?」
「金輪際近づかない、でしょ?」
自分に都合の良いように改竄する千春。
とっても頭にきてしまい。
「近づかない、じゃねぇよ!金輪際関わるなと言ったんだ!」
「嘘つくなって言っておきながら自分が嘘つくなんて最低!そんなこと約束したことはない!」
「嘘ついてんのはそっちだろ!証拠ならこっちにあるんだぞ!」
「ふんっ、だったら出してみなさいよ、今すぐ!」
あからさまな挑発に、実の姉とは言え容赦するつもりはないと宣言していたちとせもキレる。
叩きつけるようにしてテーブルの上に置いたのは、1枚の紙。
そこには。
「誓約書。高山千春は今後高山ちとせ及び井野政信、並びに両関係者への接触を行わない。期間は永年とする。……本人直筆サインとハンコが押されてる状態だけど、これでもまだ嘘だのでっち上げだのって言う?」
「そのサイン自体がでっち上げなんでしょ!」
「だったらコレ見れば?」
ちとせから手渡しされた書類に目を通す千春。
その顔がみるみるうちに青ざめてゆく。
あたりまえだ、それは筆跡鑑定の結果報告書で、超高確率で本人の字だと判明しているのだから。
「これでもまだ反抗する?」
ちとせの低い、静かな声に、何も言えなくなる千春だった。
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