上 下
82 / 110
第13章

1話~装備の制作・4~

しおりを挟む
 翌日、ログインし、続きになっていた武器の制作を再開する。で、作るのはメイス。持ち手は杖のものと同じものを使い、上の部分はお椀にし、中にちょっとしたものを入れる。ま、それは最後のお楽しみだな。
 まずは持ち手から作る。といっても、作り方はおんなじなので割愛させて貰う。そうしないと、メタイ話にはなるけどこの装備制作が終わらないからね。
 そして、持ち手を作り終わり、グロウ鉱石と魔のスズインゴットの合金を使い、上の部分の制作に移る。といってもお椀型にするので、さほど苦労は無し。問題は、中に入れる物関係。
 まずはサファイアとダイヤモンドを使い、八つ、あるものを作る。そして、先程のグロウ鉱石と魔のスズインゴットの合金にクリスタル鉱石を合わせ、新たな合金を作る。合金の名前は少々長かったので、略して魔金剛インゴットとする(正式名は魔の金剛クリスズロウインゴット。能力は大体魔のスズインゴットの二倍+αくらいだと心得てほしい)。この魔金剛インゴットは何の変化なのか、クリスタル鉱石よりも透き通っていた。その上で魔スズグロウの緑。それはまさにエメラルドグリーンカラーのようだった。
 とにかく、欲しかった金属が出来たので、先に作っておいたダイヤモンドで作ったドラゴンを内側に閉じ込めるように魔金剛インゴットをつけていく。うまくいけば、中のドラゴンが見えるはず。インゴットをドラゴンに巻き付け、冷ましたあとに今度は球体を七つ作り、中に小さいドラゴン(サファイアで作ってある)を入れる。入れるには、一度穴をあけ、その中にドラゴンを入れる。その後、もう一度インゴットを溶かしたものを入れ、冷まして出来上がり。で、最後に残ったダイヤモンドのドラゴンが冷めたので、小さいドラゴンを入れた球体よりも二回りくらい大きな球体をつくり、さっきの要領でダイヤモンドのドラゴンを入れていく。あとは一旦冷ましてから、それぞれを繋ぎ合わせることでメイスのお椀に入れる物は完成。しかし、俺的にはここからが本番で、八体のドラゴンがお椀の中から出てくる機構を作る。何故こんなことをするのか、と言われるだろうから、先に答えとこう。理由は二つ。一つは、変形なんかとおんなじようなロマンの追及。もう一つは魔金剛インゴットの能力のひとつである、「属性を用いた攻撃のダメージが最大+千%される。これは魔力をチャージする時間によって変化する。」という能力を分かりやすくするためだ。なので、今作っているものは、チャージされた魔力というやつを分かりやすくするための装置。七つのミニドラゴンが百%チャージされるごとに一体ずつ光るようにして、最後のドラゴンで三百%分のチャージがわかるようにする。
 これを実現させるにはすぐに魔力に反応する物と一定以上の魔力が貯まらないと反応しない物と魔力に反応しない物を同時に使う必要がある。なので、それの実験を今している。現在、一番魔力を感知するのは魔鉱石。それに対して全くというほど反応しない鉱石は鉄。グロウ鉱石、クリスタル鉱石等のドワーフの王様から貰った鉱石はどれもある程度の魔力を感知するが、どれもかなりの量を必要としている。この実験はリアルで数日に及び、結果チャージ開始は魔鉱石。百%は銅、ニ百%はスズ鉱石。三百%は銀鉱石。四百%はグロウ鉱石。五百%はボルト鉱石。六百%はクリスタル鉱石。七百%はクルト鉱石。千%はトオナ鉱石を使うことにした。また、魔力に反応したことを更に分かりやすくするために、レッドストーンという宝石を使い、光るようにする。
 使う鉱石も決めて、早速取りかかろうとしたのだが、肝心な魔力を保存しておく鉱石を探していなかった。慌てて何か使えないか試してみると、貰った鉱石の中に、魔力を長時間貯められる物があったので、それを使う。
 の前に一旦ログアウトし、続きを明日にまわす。ログアウト後、あるゲームの回路を参考にし、機構に搭載させる回路を図にしていった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

捨てられた第四王女は母国には戻らない

風見ゆうみ
恋愛
フラル王国には一人の王子と四人の王女がいた。第四王女は王家にとって災厄か幸運のどちらかだと古くから伝えられていた。 災厄とみなされた第四王女のミーリルは、七歳の時に国境近くの森の中で置き去りにされてしまう。 何とか隣国にたどり着き、警備兵によって保護されたミーリルは、彼女の境遇を気の毒に思ったジャルヌ辺境伯家に、ミリルとして迎え入れられる。 そんな中、ミーリルを捨てた王家には不幸なことばかり起こるようになる。ミーリルが幸運をもたらす娘だったと気づいた王家は、秘密裏にミーリルを捜し始めるが見つけることはできなかった。 それから八年後、フラル王国の第三王女がジャルヌ辺境伯家の嫡男のリディアスに、ミーリルの婚約者である公爵令息が第三王女に恋をする。 リディアスに大事にされているミーリルを憎く思った第三王女は、実の妹とは知らずにミーリルに接触しようとするのだが……。

異世界に転生したら?(改)

まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。 そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。 物語はまさに、その時に起きる! 横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。 そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。 ◇ 5年前の作品の改稿板になります。 少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。 生暖かい目で見て下されば幸いです。

異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!

夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。 ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。 そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。 視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。 二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。 *カクヨムでも先行更新しております。

神によって転移すると思ったら異世界人に召喚されたので好きに生きます。

SaToo
ファンタジー
仕事帰りの満員電車に揺られていたサト。気がつくと一面が真っ白な空間に。そこで神に異世界に行く話を聞く。異世界に行く準備をしている最中突然体が光だした。そしてサトは異世界へと召喚された。神ではなく、異世界人によって。しかも召喚されたのは2人。面食いの国王はとっととサトを城から追い出した。いや、自ら望んで出て行った。そうして神から授かったチート能力を存分に発揮し、異世界では自分の好きなように暮らしていく。 サトの一言「異世界のイケメン比率高っ。」

アラフォー料理人が始める異世界スローライフ

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
ある日突然、異世界転移してしまった料理人のタツマ。 わけもわからないまま、異世界で生活を送り……次第に自分のやりたいこと、したかったことを思い出す。 それは料理を通して皆を笑顔にすること、自分がしてもらったように貧しい子達にお腹いっぱいになって貰うことだった。 男は異世界にて、フェンリルや仲間たちと共に穏やかなに過ごしていく。 いずれ、最強の料理人と呼ばれるその日まで。

クリエイタースキルを使って、異世界最強の文字召喚術師になります。

月海水
ファンタジー
ゲーム会社でスマホ向けゲームのモンスター設定を作っていた主人公は、残業中のオフィスで突然異世界に転移させられてしまう。 その異世界には、自分が考えたオリジナルモンスターを召喚できる文字召喚術というものが存在した! 転移時に一瞬で120体のアンデッドの召喚主となった主人公に対し、異世界の文字召喚は速度も遅ければ、召喚数も少ない。これはもしや、かなりの能力なのでは……?  自分が考えたオリジナルモンスターを召喚しまくり、最強の文字召喚術師を目指します!

令嬢である妹と一緒に寝ても賢者でいられる方法を試してたらチート能力が備わった件

つきの麻友
ファンタジー
◆ファンタジー大賞参加中です◆ ◆毎日更新、頑張って執筆します◆ ◆解説◆ ◆異世界転移転生した者は本気を出すと、一般人に比べて十倍のパワーとスピード能力を発揮できたのです。 それに気づかない主人公は毎晩、隣で寝る妹に沸き上がる欲望を押さえつけて賢者になるために、妹達が寝静まってからゴソゴソと筋トレをしました。そのおかげでチート能力が身に付いていたのですが、なんと魔王討伐時は、およそ百倍にもなっていたのでした◆ ◇本編あらすじ◇ ◇ある日、異世界の国王が住む城に転移した冴えない主人公の月野ウタルは、追手から逃げている時に猫耳の姫達にかくまってもらうことに。 その後、和解して仮の兄妹として生活することになったのだが、悩みは毎夜、二人の妹達と一緒に寝ることだった。 妹達の間に挟まれながら寝て、一緒にお風呂入って、チート能力で楽しく魔王討伐に旅立つストレスフリー物語 ◆よろしければ応援投票お願いいたします◆

聖女召喚に巻き添え異世界転移~だれもかれもが納得すると思うなよっ!

山田みかん
ファンタジー
「貴方には剣と魔法の異世界へ行ってもらいますぅ~」 ────何言ってんのコイツ? あれ? 私に言ってるんじゃないの? ていうか、ここはどこ? ちょっと待てッ!私はこんなところにいる場合じゃないんだよっ! 推しに会いに行かねばならんのだよ!!

処理中です...