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第11章
6話~新たな国へ~
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二、三日前くらいに結合素材になるものがないかなーなんて言っていたが、今回アップデートで新たな国が実装される。それはドワーフの王国。全ドワーフの出身国で、貴重な金属や他の素材同士を結合させられる糊みたいな物があるとなっていた。そしていまはメンテナンス中であり、ログインできないので紙でも出してどのような形にしようか考えていた。どうせなら貰った装備の形を残しつつ別の装備にしたいなーなんて考えたからだ。特に今使っているドラゴン・シールドは表面を残したい。またドラゴンの鱗を使えばまた出てくるだろうが、別の装備と合わせた場合、もう一度ドラゴン素材が使えるのかを試したいからだ。
ランスは合成させるとして、片手槍をどこに入れておこうか?おそらくほとんど使わないだろうからアイテムバックを圧迫しないように盾に内蔵させておきたいからだ。さて、どうしたものか…?
一番はいつでも使えるように盾の中に入っている状態なんだが…それをやったら確実に盾の性能が落ちるしなぁ。そうだ、小楯と合わせてロケットアンカーみたいにするのも面白いな。持ち手を大幅にカットして…ってするんなら小楯に直接差し込んでる方がいいか?持ち手の端っこに紐を付けてそれを小楯の裏にでもくくりつけて、スイッチをオンにすれば片手槍が出てきて手にもって戦えるようにする…機構は難しそうだがなんとか図面に起こせたし出来ないことは無いか。
マントは…特に何かする必要も無いな。さて、どうするかはあらかた決まったし、後は実際に素材を集めてからだな。
二日後、ようやくメンテナンスが終わり、ログイン。向かう先はドワーフの王国。メンバーのほとんどは既に向かったようで、同時にログインしてきた同僚組と共にドワーフの王国に向かう。こういうときが仕事持ちの辛いところでもあるな…最前線で戦ってる人って仕事はどうしてるんだろう?まさかやってませんなんてことは無いだろう。
そんな推測は頭の片隅に追いやり、ドワーフの王国へ。いつかダントに見せて貰った地図を参考にすると、渓谷を越えた先にある。そして、その渓谷の越え方だが、一旦下に降りてから川を渡りまた登る。口では簡単だが、断崖絶壁を降りてまた登るのだ。面倒なことこの上無い。実際、着いてみると多くのプレイヤーが渓谷で足止めを食らっていた。方法が根性とクライミングの技術を駆使したものじゃないといけないからそりゃほとんどの人が足止めを食らうよな。俺もクライミングの経験なんて無いけど。
どうにか渓谷の先に行けないかなーと思っていると、ふと閃いた。
「なあ、華燐。お前って空飛べるのか?」
「ウウム、数分クライナラ可能ダガ…マサカアノ渓谷ヲトンデワタレナドトイワヌヨナ?」
ぎく。華燐に考えを読まれていた。ただ、それ以外で渓谷を越える方法が見つからなかったので頼み込んでみる。
「シカシ、コノヨウナ中ヲトンデハメダツゾ?」
それに関してはもう既に以前の戦争で目立ちまくってるので今さら感しかない。この状態でさらに目立ったってもうなんとも思わないので問題ないと答える。
「ソレナラバヨイノダガ…四人カ?」
「そうだな。いけるか?」
「問題ハナイ」
そういうので、華燐に三メートルくらいになって貰い、早速三人と共に乗る。ぐわっと浮き上がるような感覚と共に宙に浮く。
「うおおおお!」「う…気持ち悪い…」「………」
ゴロウ、カナ、ミユの順に感想?を言っていく。まあ、約一名は魂が抜けたような顔してるが。
空の旅はホンの一分程度で終わり、渓谷の向こう側に着陸した。全員が順番に降り、最後に華燐が小さくなる。そして頭の上へ。ドワーフの王国まで後は歩いていけばいいので、ひたすら歩く。途中、ウルフだとかの良質な毛皮を落としてくれるモンスターが襲ってきたので処理。そしていよいよドワーフの王国が見えてきた。
ランスは合成させるとして、片手槍をどこに入れておこうか?おそらくほとんど使わないだろうからアイテムバックを圧迫しないように盾に内蔵させておきたいからだ。さて、どうしたものか…?
一番はいつでも使えるように盾の中に入っている状態なんだが…それをやったら確実に盾の性能が落ちるしなぁ。そうだ、小楯と合わせてロケットアンカーみたいにするのも面白いな。持ち手を大幅にカットして…ってするんなら小楯に直接差し込んでる方がいいか?持ち手の端っこに紐を付けてそれを小楯の裏にでもくくりつけて、スイッチをオンにすれば片手槍が出てきて手にもって戦えるようにする…機構は難しそうだがなんとか図面に起こせたし出来ないことは無いか。
マントは…特に何かする必要も無いな。さて、どうするかはあらかた決まったし、後は実際に素材を集めてからだな。
二日後、ようやくメンテナンスが終わり、ログイン。向かう先はドワーフの王国。メンバーのほとんどは既に向かったようで、同時にログインしてきた同僚組と共にドワーフの王国に向かう。こういうときが仕事持ちの辛いところでもあるな…最前線で戦ってる人って仕事はどうしてるんだろう?まさかやってませんなんてことは無いだろう。
そんな推測は頭の片隅に追いやり、ドワーフの王国へ。いつかダントに見せて貰った地図を参考にすると、渓谷を越えた先にある。そして、その渓谷の越え方だが、一旦下に降りてから川を渡りまた登る。口では簡単だが、断崖絶壁を降りてまた登るのだ。面倒なことこの上無い。実際、着いてみると多くのプレイヤーが渓谷で足止めを食らっていた。方法が根性とクライミングの技術を駆使したものじゃないといけないからそりゃほとんどの人が足止めを食らうよな。俺もクライミングの経験なんて無いけど。
どうにか渓谷の先に行けないかなーと思っていると、ふと閃いた。
「なあ、華燐。お前って空飛べるのか?」
「ウウム、数分クライナラ可能ダガ…マサカアノ渓谷ヲトンデワタレナドトイワヌヨナ?」
ぎく。華燐に考えを読まれていた。ただ、それ以外で渓谷を越える方法が見つからなかったので頼み込んでみる。
「シカシ、コノヨウナ中ヲトンデハメダツゾ?」
それに関してはもう既に以前の戦争で目立ちまくってるので今さら感しかない。この状態でさらに目立ったってもうなんとも思わないので問題ないと答える。
「ソレナラバヨイノダガ…四人カ?」
「そうだな。いけるか?」
「問題ハナイ」
そういうので、華燐に三メートルくらいになって貰い、早速三人と共に乗る。ぐわっと浮き上がるような感覚と共に宙に浮く。
「うおおおお!」「う…気持ち悪い…」「………」
ゴロウ、カナ、ミユの順に感想?を言っていく。まあ、約一名は魂が抜けたような顔してるが。
空の旅はホンの一分程度で終わり、渓谷の向こう側に着陸した。全員が順番に降り、最後に華燐が小さくなる。そして頭の上へ。ドワーフの王国まで後は歩いていけばいいので、ひたすら歩く。途中、ウルフだとかの良質な毛皮を落としてくれるモンスターが襲ってきたので処理。そしていよいよドワーフの王国が見えてきた。
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