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第4章
5話~『光反砕』習得訓練・1~
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今、俺はクリメトス城地下ダンジョンに来ている。守護者の奥義・『光反砕』を習得するためだ。まずは軽く腕ならしにラビットンとカエルの団体さん十匹とやりあう。今回はメイとノームの二人がパーティメンバーとして来ている。まぁ、二人とも同時に「「暇です!」~」と言ってきたので、そのまま連れてきた。二人にも良い修練にはなるだろう。ストレス発散も含めて。あ、あとメイと固定パーティを組んだので、パーティプレイをする機会が増えるだろうと思う。ノームは…いたりいなかったりだしなー。
「んじゃ、あの機巧騎士はどこに出るかはランダムってことなのか?」
「だと思われます~。他のプレイヤーの情報ですけど~」
例の機巧騎士のもとに向かうため、前回来たときにあった門?を探す。
ダンジョン内を捜索していると、ひとつの共通点があることに気が付いた。どの道でも奥に進めば進むほど、水の量が増えていることだ。たしか、あそこはかなりきれいな水だったよな。もしかして、どこかであの水と合流するんじゃないか?そうだとしたら、比較的綺麗な水が流れている道を探せば良いんじゃないか?提案してみるか。
「なあ、ひとつ気づいたことがあるんだが…」
「師匠、なんですか?気づいたことって」
あれ?メイは反応が無いな。まぁいいか。
「ああ、この場所、奥にいけば行くほど水の量が増えてないか?たしか、入り口の方が水の量が少なかったはず…。もしかしたら、今回の目的の場所がわかるかもしれない」
「そうなんですか?師匠。あまり変わってないような気がしますけど…」
うーん、そうかもしれない。でも、やっぱり増えてる気がする。ていうか、メイは本当にどこ行った?姿も見当たらないんだが…いや、要らぬ心配だったかもしれない。奥の方で誰かの声がする。うん、メイだな。早く行ってやるか。
ダンジョン内を捜索すること一時間ちょっと。ようやく門?を見つけた。やっぱり二度目でもあんまり慣れないもんだな、ここは。まぁ、一回目があんなだったってのもあるんだろうけど。
そうこうしてる内に門?が開いた。まー、やっぱりというかなんというか、機巧騎士が待ち構えてたよ。
「汝ら…と、耀一殿だったか。どういたした?『光反砕』の訓練か?」
「あ、はい。あと、そっちにいるエルフのノームの訓練をと思い…」
うーむ、以前敵だったやつとこうして語り合ってる?というのは、何とも違和感が拭えない。
「そうか。では、早速始めよう」
「はあはあ、こんな、きつい、のか…」
えー、なんでいきなり?って思った人もいるかもしれないけど、特に無かったんだよね、何にも。ひたすら守護者の基礎訓練ばかり。お陰でレベル上昇量がとてつもないことになってるけど…。ん?どのくらいかって?ここに来たときはキャラクターのレベルは六十までいってなかったんだよね、実は。機巧騎士と戦ったのに。と、話がずれたけど、今現在、キャラクターのレベルは八十越えてます。まぁ、トッププレイヤーの方達は百二、三十いってるらしいけど。守護者はスキルレベルの概念が全スキルにあるから、そっちもわんさか上がる。だって、立ち回りの訓練後は全スキルを機巧騎士に使うっていうことを繰り返してるからね。一時間ほどでここまで上がったんだから、恐ろしい。
「し、ししょー…いつまで続くんですかぁ…」
ノームはずっと根をあげてる。最初の十分は我慢してたっぽいけど、段々酷くなってきた。そろそろ休憩が入らないかな?
「よし、第一の訓練は終了だ。次は…、耀一殿。貴殿の時間で明日のこの時間くらいにまた来てくれ。では、今日は終わりだ」
あら、休憩じゃなくて終わっちった。まあいい、明日のこの時間か。このあと、機巧騎士に道を教えてもらったし(教えられたといっても、目印くらいだが)、迷うことはないだろう。
「んじゃ、あの機巧騎士はどこに出るかはランダムってことなのか?」
「だと思われます~。他のプレイヤーの情報ですけど~」
例の機巧騎士のもとに向かうため、前回来たときにあった門?を探す。
ダンジョン内を捜索していると、ひとつの共通点があることに気が付いた。どの道でも奥に進めば進むほど、水の量が増えていることだ。たしか、あそこはかなりきれいな水だったよな。もしかして、どこかであの水と合流するんじゃないか?そうだとしたら、比較的綺麗な水が流れている道を探せば良いんじゃないか?提案してみるか。
「なあ、ひとつ気づいたことがあるんだが…」
「師匠、なんですか?気づいたことって」
あれ?メイは反応が無いな。まぁいいか。
「ああ、この場所、奥にいけば行くほど水の量が増えてないか?たしか、入り口の方が水の量が少なかったはず…。もしかしたら、今回の目的の場所がわかるかもしれない」
「そうなんですか?師匠。あまり変わってないような気がしますけど…」
うーん、そうかもしれない。でも、やっぱり増えてる気がする。ていうか、メイは本当にどこ行った?姿も見当たらないんだが…いや、要らぬ心配だったかもしれない。奥の方で誰かの声がする。うん、メイだな。早く行ってやるか。
ダンジョン内を捜索すること一時間ちょっと。ようやく門?を見つけた。やっぱり二度目でもあんまり慣れないもんだな、ここは。まぁ、一回目があんなだったってのもあるんだろうけど。
そうこうしてる内に門?が開いた。まー、やっぱりというかなんというか、機巧騎士が待ち構えてたよ。
「汝ら…と、耀一殿だったか。どういたした?『光反砕』の訓練か?」
「あ、はい。あと、そっちにいるエルフのノームの訓練をと思い…」
うーむ、以前敵だったやつとこうして語り合ってる?というのは、何とも違和感が拭えない。
「そうか。では、早速始めよう」
「はあはあ、こんな、きつい、のか…」
えー、なんでいきなり?って思った人もいるかもしれないけど、特に無かったんだよね、何にも。ひたすら守護者の基礎訓練ばかり。お陰でレベル上昇量がとてつもないことになってるけど…。ん?どのくらいかって?ここに来たときはキャラクターのレベルは六十までいってなかったんだよね、実は。機巧騎士と戦ったのに。と、話がずれたけど、今現在、キャラクターのレベルは八十越えてます。まぁ、トッププレイヤーの方達は百二、三十いってるらしいけど。守護者はスキルレベルの概念が全スキルにあるから、そっちもわんさか上がる。だって、立ち回りの訓練後は全スキルを機巧騎士に使うっていうことを繰り返してるからね。一時間ほどでここまで上がったんだから、恐ろしい。
「し、ししょー…いつまで続くんですかぁ…」
ノームはずっと根をあげてる。最初の十分は我慢してたっぽいけど、段々酷くなってきた。そろそろ休憩が入らないかな?
「よし、第一の訓練は終了だ。次は…、耀一殿。貴殿の時間で明日のこの時間くらいにまた来てくれ。では、今日は終わりだ」
あら、休憩じゃなくて終わっちった。まあいい、明日のこの時間か。このあと、機巧騎士に道を教えてもらったし(教えられたといっても、目印くらいだが)、迷うことはないだろう。
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