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第七部 革命編
お約束街道まっしぐら?
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百歩譲って白い結婚なら了承するのもやぶさかではないが、彼は側室を迎える気はなさそうだし、非公式な妾を囲ってもらってお世継ぎ担当に任命したところで、やっぱりパワーバランス云々の問題が発生する。
産まれてきた子供も、母親の身分が低ければ社交界では苦労するだろうし、下手をしたら暗殺やら誘拐やらの危険だってある。
結局、ジゼル以外に適任はいないわけで――嫌でも数年はアレコレに励まねばならない。なんという罰ゲームなのか。
(いやいやいや、無理無理無理!)
普通の乙女なら、イケメン王子様とのめくるめく官能ワールドの妄想に浸り、キャッキャと頬を染めているところだが、ジゼルの脳内では魔王に食われる子ブタの丸焼きとなるイメージしか流れてこない。
ある意味では健全な妄想だが、発想が貧相すぎる。
やることそのものもあまり考えたくはないが、それ以上に懸念すべきは、美形ぞろいのエントール王家の顔面に、ブサ猫遺伝子をぶち込む大罪を犯すことだ。
自分のせいで子孫がブサ猫化するなんて、想像するだけでゾッとする。
「お、お世継ぎ問題さえなければ……」
「残念だが、そればっかりは譲歩できない。政治的な問題もあるが、不幸な人間を増やすだけだからな。俺もできるだけあなたの負担にならない方法を考えるし、実態を伴う夫婦関係になるまで時間はたっぷりある。その間に腹を括ってくれ」
「うおう……」
ダメ元で訊いてみたが、やっぱりダメだった。
とはいえ、何を馬鹿なことをと一蹴されるかと思いきや、案外こちらを思いやりある返答をいただいたので、少しだけ好感度が上がった。本当にほんのちょっぴりだけど。
「うん、まあ、この状況でアカンとも言われへんし、しゃあないからお受けします」
ガクリと肩を落としながら不承不承返答するジゼルに、テッドは満足げな笑みを浮かべる。
「渋々感がすごいが、納得した上で承諾してくれて嬉しいよ。正式な手続きはゴタゴタがひと段落してからになるが――」
テッドは一旦言葉を切り、ポケットから手のひらに収まるほどの小さなビロードの箱を取り出すと、中に納まっていたものをジゼルの左手薬指にはめた。
「ひとまずこれで契約成立ってことで」
プラチナとダイヤモンドの指輪だ。
リング部分はいたってシンプルなデザインだが、芸術的なカットが施された小粒のダイヤモンドが、半周に渡ってずらりとはめ込まれている。ハーフエタニティリングというヤツだ。
状況からして婚約指輪なのは理解できる。サイズがぴったりなのも、公爵家御用達の宝飾店に問い合わせたからだろう。
しかし――
「こ、これ、ナンボするん!? うっかり落としたらどないすんねん! ウチ、絶対弁償でけへんで!?」
「泣いて喜べとは言わないが、もう少し色気のある反応ができないのか?」
「ほんなら、もうちょっとお手頃価格なんを選んで! こんなキラッキラしとるのつけて歩けとか、心臓に悪いわ!」
「これでもまだ地味なのを選んだ。あなたはノーマルダイヤを使ったハーフエタニティだが、アーメンガートは希少価値の高いピンクダイヤを惜しげもなく使った、パヴェセッテイングタイプだ。一生に一度の買い物とはいえ、愚弟のぶっとんだ金銭感覚に呆れ返ったよ」
「ひええええ……」
パヴェセッテイングは地金の表面部分にびっしりと宝石が埋められている指輪のこと。
宝石そのものを指にはめているようなキラキラしさというか、ラグジュアリー感が人気らしいが、それが全部ピンクダイヤモンドだなんて信じられない。
今ジゼルがはめている指輪などオモチャと同じような感覚の、意識がぶっ飛ぶような金額だろう。ひょっとしなくても、小さな国なら丸ごと買えるかもしれない。
しかし、あのミリアルドならやりかねない所業だ。
アーメンガートのデビュタントドレスは、ダイヤモンドと真珠を無数にちりばめた国家予算クラスの代物だった。
この調子なら、戦争など起こさなくとも、いずれ浪費が祟って玉座から降ろされていただろう。
「……アーメンガートといえば、これからどうなるん?」
「あの女狐は王家を操って国政を牛耳り、様々に暗躍してきた大罪人だ。あなたの断罪事件も、今回の戦争の仕掛け人も、主犯はアーメンガートで間違いはない。証拠もある。おまけに婚約者以外の男たちと不貞関係にあったとなれば、王妃どころか貴族令嬢としても失格だ。ミリアルドと同じように裁きにかけ、相応の罰を受けてもらうことになる」
「おおう……」
メインヒーローだけではなく、転生ヒロインまでざまぁされる流れのようだ。
こっちが望む望まないに関わらず、ライトノベルのお約束がじわじわと現実になっていくのを、これもまた一種の“強制力”なのだろうかと、どうでもいいことが脳裏をかすめる。
罪状を聞く限り、国家反逆罪が適用されてもおかしくない。よくて国外追放か、最悪は死刑だ。
いかにお人好しで能天気なジゼルでも、これまで散々悪意を向けてきた相手を「別にええよ」と許す気にはなれないが、絶望のどん底へ突き落してやりたいほど憎んではいないし、変な死に方をされたら寝覚めが悪くてかなわない。
ただ、ああいうタイプが簡単に改心するとは思えないし、情けをかけられたことに対し逆上することだってありえるので、下手な温情はかえって命取りになる。他の貴族や民衆が納得する罰でなければ、やっぱりこちらが批判の的になる。
四方丸く収まるような落としどころを見つけられたらいいのだが……残念ながら、ポンコツ悪役令嬢には名案は思い浮かばなかった。
「ほんならアーメンガートは今、あの貴人牢におるん?」
「残念ながらあと一歩のところで逃がしてしまった。だが、手を回してあるから近々捕まるだろう――ああそうだ、これから辺境まで行って和平協定を結ぶついでに、その女狐を回収しようと思うんだが、一緒に来てくれるか? 王妃としての初仕事、いや夫婦で初めての共同作業? みたいな感じで」
「まだ結婚してへんから夫婦でも王妃やないわ! ちゅーか、いきなり話題が明後日の方向に飛んでない? なんの話かサッパリ分からんのやけど」
ケーキ入刀くらい軽いノリを繰り出すテッドにキレ気味に突っ込みつつ、事情説明を求めると、「くわしいことはあとから」と前置きして、ざっくりとだけ教えてくれた。
彼はかなり前から戦争の機運を察知し、フォーレンの王太子フロリアンと連絡を取り合って注意を促し、クーデター成功後すぐに和平を結ぶ手はずを整えていたこと。
通常であれば使者を介して条約を結ぶところだが、両国の関係を損ねないよう事前に内容をすり合わせてあるので、わずかでも漏洩するリスクは避けたい。そこで、当事者二人が直接会談の場を設け、さもその場で話がまとまったように演出らしい。
それと、追撃の手を逃れたアーメンガートが、戦場となる辺境へと向かっているらしい。どうやらフロリアンの護衛として同行している、異母兄のカーライルが目的のようで、接触し次第捕縛してもらうよう頼んでいるという。
「ウチがのほほんと田舎暮らししとる間に、えらいことになっとったんやな……てか、アーメンガートがカーライル、様を、なぁ……」
危険を冒してまで会いに行きたいというのだから、彼が本命なのか。
あるいは、ゲーム知識と男を手玉に取る手練手管を生かして彼を篭絡して、亡命の手助けをさせようと考えているのかもしれない。
ミリアルドだけではなく他の男……多分攻略対象たちとも関係を持った挙句、あっさり捨てるくらいだ。カーライルだって利用価値がなくなれば、ポイ捨てされるかもしれない。
どちらもジゼルには真似できない所業だ。さすが女狐、いい根性をしている。
「この状況は一石二鳥ではあるが、二人の関係を洗ったが接点はまるでないのに、何故あの女がカーライル殿を狙っているのか、どうにも解せなくてな。年頃の令嬢の間で話題になったことはあるか?」
「さあ、ウチは特に知らんけど……可能性があるとしたら、去年フロリアン殿下が来訪した時やな。アーメンガートが接待しとったから、雑談かなんかで聞いて興味持ったんかもしれん」
彼女の本心までは計り知れないが、同じ転生者として前世の記憶が影響している確信はある。話がややこしくなるだけだし、どうせ信じてもらえないだろうから黙っておくが。
「やはりその程度か。謎は謎のままだが、まあいい。そういうわけだから、あなたも一緒に来てほしい。フロリアンたちにも俺の妻だと紹介しておけば、外堀は完璧だしな」
「だーかーら、まだ結婚してへん言うてるやろ! ええ加減にせい!」
盛装の胸倉を掴んでガタガタ揺すりながら抗議するが、テッドは食えない笑顔を崩さず「はははは」と愉快そうに笑う。
「ふむ……なんだか私の想像する夫婦像とは大きくかけ離れているし、これでいいのかと激しく悩むが……まあ、ジゼルが幸せそうだからいいとするか」
「あのアグレッシブなじゃれつき方、やはりヨルドそっくりだなぁ……羨ましい。引掻かれてもいいからモフモフしたい」
再会したばかりの娘を嫁に出さねばならないアンソニーが、自分の納得させるように独り言を漏らす横で、わきわきと変態臭い仕草で手を動かすゼベル。
「セドリック殿の不遜な態度もいかがなものかと思うが、端的に変態な貴殿よりはまともだな……」
冷たく突っ込むアンソニーは知らない。
彼女の育ったハイマン家も似たり寄ったりな変態集団だと。
産まれてきた子供も、母親の身分が低ければ社交界では苦労するだろうし、下手をしたら暗殺やら誘拐やらの危険だってある。
結局、ジゼル以外に適任はいないわけで――嫌でも数年はアレコレに励まねばならない。なんという罰ゲームなのか。
(いやいやいや、無理無理無理!)
普通の乙女なら、イケメン王子様とのめくるめく官能ワールドの妄想に浸り、キャッキャと頬を染めているところだが、ジゼルの脳内では魔王に食われる子ブタの丸焼きとなるイメージしか流れてこない。
ある意味では健全な妄想だが、発想が貧相すぎる。
やることそのものもあまり考えたくはないが、それ以上に懸念すべきは、美形ぞろいのエントール王家の顔面に、ブサ猫遺伝子をぶち込む大罪を犯すことだ。
自分のせいで子孫がブサ猫化するなんて、想像するだけでゾッとする。
「お、お世継ぎ問題さえなければ……」
「残念だが、そればっかりは譲歩できない。政治的な問題もあるが、不幸な人間を増やすだけだからな。俺もできるだけあなたの負担にならない方法を考えるし、実態を伴う夫婦関係になるまで時間はたっぷりある。その間に腹を括ってくれ」
「うおう……」
ダメ元で訊いてみたが、やっぱりダメだった。
とはいえ、何を馬鹿なことをと一蹴されるかと思いきや、案外こちらを思いやりある返答をいただいたので、少しだけ好感度が上がった。本当にほんのちょっぴりだけど。
「うん、まあ、この状況でアカンとも言われへんし、しゃあないからお受けします」
ガクリと肩を落としながら不承不承返答するジゼルに、テッドは満足げな笑みを浮かべる。
「渋々感がすごいが、納得した上で承諾してくれて嬉しいよ。正式な手続きはゴタゴタがひと段落してからになるが――」
テッドは一旦言葉を切り、ポケットから手のひらに収まるほどの小さなビロードの箱を取り出すと、中に納まっていたものをジゼルの左手薬指にはめた。
「ひとまずこれで契約成立ってことで」
プラチナとダイヤモンドの指輪だ。
リング部分はいたってシンプルなデザインだが、芸術的なカットが施された小粒のダイヤモンドが、半周に渡ってずらりとはめ込まれている。ハーフエタニティリングというヤツだ。
状況からして婚約指輪なのは理解できる。サイズがぴったりなのも、公爵家御用達の宝飾店に問い合わせたからだろう。
しかし――
「こ、これ、ナンボするん!? うっかり落としたらどないすんねん! ウチ、絶対弁償でけへんで!?」
「泣いて喜べとは言わないが、もう少し色気のある反応ができないのか?」
「ほんなら、もうちょっとお手頃価格なんを選んで! こんなキラッキラしとるのつけて歩けとか、心臓に悪いわ!」
「これでもまだ地味なのを選んだ。あなたはノーマルダイヤを使ったハーフエタニティだが、アーメンガートは希少価値の高いピンクダイヤを惜しげもなく使った、パヴェセッテイングタイプだ。一生に一度の買い物とはいえ、愚弟のぶっとんだ金銭感覚に呆れ返ったよ」
「ひええええ……」
パヴェセッテイングは地金の表面部分にびっしりと宝石が埋められている指輪のこと。
宝石そのものを指にはめているようなキラキラしさというか、ラグジュアリー感が人気らしいが、それが全部ピンクダイヤモンドだなんて信じられない。
今ジゼルがはめている指輪などオモチャと同じような感覚の、意識がぶっ飛ぶような金額だろう。ひょっとしなくても、小さな国なら丸ごと買えるかもしれない。
しかし、あのミリアルドならやりかねない所業だ。
アーメンガートのデビュタントドレスは、ダイヤモンドと真珠を無数にちりばめた国家予算クラスの代物だった。
この調子なら、戦争など起こさなくとも、いずれ浪費が祟って玉座から降ろされていただろう。
「……アーメンガートといえば、これからどうなるん?」
「あの女狐は王家を操って国政を牛耳り、様々に暗躍してきた大罪人だ。あなたの断罪事件も、今回の戦争の仕掛け人も、主犯はアーメンガートで間違いはない。証拠もある。おまけに婚約者以外の男たちと不貞関係にあったとなれば、王妃どころか貴族令嬢としても失格だ。ミリアルドと同じように裁きにかけ、相応の罰を受けてもらうことになる」
「おおう……」
メインヒーローだけではなく、転生ヒロインまでざまぁされる流れのようだ。
こっちが望む望まないに関わらず、ライトノベルのお約束がじわじわと現実になっていくのを、これもまた一種の“強制力”なのだろうかと、どうでもいいことが脳裏をかすめる。
罪状を聞く限り、国家反逆罪が適用されてもおかしくない。よくて国外追放か、最悪は死刑だ。
いかにお人好しで能天気なジゼルでも、これまで散々悪意を向けてきた相手を「別にええよ」と許す気にはなれないが、絶望のどん底へ突き落してやりたいほど憎んではいないし、変な死に方をされたら寝覚めが悪くてかなわない。
ただ、ああいうタイプが簡単に改心するとは思えないし、情けをかけられたことに対し逆上することだってありえるので、下手な温情はかえって命取りになる。他の貴族や民衆が納得する罰でなければ、やっぱりこちらが批判の的になる。
四方丸く収まるような落としどころを見つけられたらいいのだが……残念ながら、ポンコツ悪役令嬢には名案は思い浮かばなかった。
「ほんならアーメンガートは今、あの貴人牢におるん?」
「残念ながらあと一歩のところで逃がしてしまった。だが、手を回してあるから近々捕まるだろう――ああそうだ、これから辺境まで行って和平協定を結ぶついでに、その女狐を回収しようと思うんだが、一緒に来てくれるか? 王妃としての初仕事、いや夫婦で初めての共同作業? みたいな感じで」
「まだ結婚してへんから夫婦でも王妃やないわ! ちゅーか、いきなり話題が明後日の方向に飛んでない? なんの話かサッパリ分からんのやけど」
ケーキ入刀くらい軽いノリを繰り出すテッドにキレ気味に突っ込みつつ、事情説明を求めると、「くわしいことはあとから」と前置きして、ざっくりとだけ教えてくれた。
彼はかなり前から戦争の機運を察知し、フォーレンの王太子フロリアンと連絡を取り合って注意を促し、クーデター成功後すぐに和平を結ぶ手はずを整えていたこと。
通常であれば使者を介して条約を結ぶところだが、両国の関係を損ねないよう事前に内容をすり合わせてあるので、わずかでも漏洩するリスクは避けたい。そこで、当事者二人が直接会談の場を設け、さもその場で話がまとまったように演出らしい。
それと、追撃の手を逃れたアーメンガートが、戦場となる辺境へと向かっているらしい。どうやらフロリアンの護衛として同行している、異母兄のカーライルが目的のようで、接触し次第捕縛してもらうよう頼んでいるという。
「ウチがのほほんと田舎暮らししとる間に、えらいことになっとったんやな……てか、アーメンガートがカーライル、様を、なぁ……」
危険を冒してまで会いに行きたいというのだから、彼が本命なのか。
あるいは、ゲーム知識と男を手玉に取る手練手管を生かして彼を篭絡して、亡命の手助けをさせようと考えているのかもしれない。
ミリアルドだけではなく他の男……多分攻略対象たちとも関係を持った挙句、あっさり捨てるくらいだ。カーライルだって利用価値がなくなれば、ポイ捨てされるかもしれない。
どちらもジゼルには真似できない所業だ。さすが女狐、いい根性をしている。
「この状況は一石二鳥ではあるが、二人の関係を洗ったが接点はまるでないのに、何故あの女がカーライル殿を狙っているのか、どうにも解せなくてな。年頃の令嬢の間で話題になったことはあるか?」
「さあ、ウチは特に知らんけど……可能性があるとしたら、去年フロリアン殿下が来訪した時やな。アーメンガートが接待しとったから、雑談かなんかで聞いて興味持ったんかもしれん」
彼女の本心までは計り知れないが、同じ転生者として前世の記憶が影響している確信はある。話がややこしくなるだけだし、どうせ信じてもらえないだろうから黙っておくが。
「やはりその程度か。謎は謎のままだが、まあいい。そういうわけだから、あなたも一緒に来てほしい。フロリアンたちにも俺の妻だと紹介しておけば、外堀は完璧だしな」
「だーかーら、まだ結婚してへん言うてるやろ! ええ加減にせい!」
盛装の胸倉を掴んでガタガタ揺すりながら抗議するが、テッドは食えない笑顔を崩さず「はははは」と愉快そうに笑う。
「ふむ……なんだか私の想像する夫婦像とは大きくかけ離れているし、これでいいのかと激しく悩むが……まあ、ジゼルが幸せそうだからいいとするか」
「あのアグレッシブなじゃれつき方、やはりヨルドそっくりだなぁ……羨ましい。引掻かれてもいいからモフモフしたい」
再会したばかりの娘を嫁に出さねばならないアンソニーが、自分の納得させるように独り言を漏らす横で、わきわきと変態臭い仕草で手を動かすゼベル。
「セドリック殿の不遜な態度もいかがなものかと思うが、端的に変態な貴殿よりはまともだな……」
冷たく突っ込むアンソニーは知らない。
彼女の育ったハイマン家も似たり寄ったりな変態集団だと。
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