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第七部 革命編
その頃、置いてけぼりのブサ猫令嬢は……
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「ほえあ!? 実はジジがナントカっちゅー国のお姫様で、ナントカっていう王様の嫁さんになるから、そのまんま馬車に乗っけられて連れていかれたぁ!?」
ジジが拉致されて小一時間後。
年長者たちからの命を受け、伝書鳩役を仰せつかったギルとディンが修道院まですっ飛んできて、事の次第を説明するのを、
「なんやねん、それ? 新手のドッキリか?」
「違うッスよ!」
「俺らはオッサンたちから聞いた通りにお伝えしたッス!」
「ナントカばっかりで正味なんも分からん!」
「役に立たなくてサーセン、姐さん!」
毛布に包まり惰眠を貪っていたところをシスターのひとりに叩き起こされ、すわ何事かと駆けつけたジゼルからすれば、まさに寝耳に水の報告でうまく呑み込めないし、だいたい情報が歯抜けすぎて混乱を誘う一方だ。
中途半端なことを伝えられても逆に困るのだが、直接の目撃者ではない自称舎弟たちを責めても仕方がない。
「まあ、ここくらい田舎やったら、よその国も王様の名前も習わへんやろうし、記憶に残らんでもしゃあないけど……それってほぼ誘拐事件やろ? なんで誰も止めへんかったんや?」
「だって、ジジさん連れてったの騎士様だったって聞いたッス。キラキラで高そうなバッヂつけてたって、みんな言ってたッス」
「しかも、自警団も裸足で逃げる大工のオッサンコンビが、手も足も出ないような人だったそうッス。そんなの誰も勝てないッスよ」
「そんだけ強いのに、大工のオッサンらが自警団やないんかい!」
突っ込んでいる場合じゃないが、突っ込まずにいられない。
(ていうか、ジジってシーラ侯爵の子やなかったっけ? もしかしたら、ウチと同じ捨て子やけど、侯爵家にとってなんか不都合なことがあるから、認知した庶子ってことにしてるだけ? けど、そんなことしてもメリットないし、余計にややこしいことになるだけやしなぁ……意味分からん)
ジゼルのように身元がまるで分からない捨て子だとしたら、庶子なんてまどろっこしいことはしない。
ジジの出自について知っているシスターたちも、疑問符を浮かべながら首をかしげる一方で、せっかく捕まえた後継者をみすみす逃したことに、落胆の色が隠せていない。
「ジジさんがいなくなったら、この修道院はどうなるのでしょう……」
「こうなったらジゼルさんに出家してもらわないと」
「ウチは出家しませんよ」
聖職者の道に引きずり込もうとするシスターたちに、はっきりとノーと突き付けたのち、二人の青年に向き直り、他に情報がないか探りを入れる。
「……で、他になんか聞いてないん?」
「えーっと、ナントカってお妃様が逃避行中に産んだ子で、育てられないからどっかに預けた話ッス」
「またナントカ出た……て、ちょい待ち。逃避行? 駆け落ち?」
「さあ、知らないッス」
「俺ら、聞いたまま伝えてるだけなんで」
聞き間違えなのか伝言ゲームの結果なのか、亡命が逃避行に誤変換されていた。一番間違えてはならない部分である。
もちろん、ここにいる誰もそれを知る由はなく、伝えられた側にさらなる誤解を生む負の連鎖が発生していた。
(ま、まさかとは思うけど、シーラ侯爵のお妾さんがそのナントカってお妃様……なわけないよな。お母ちゃんは庶民やったらしいし、ここに来るまでずっと一緒に住んどったって話やし)
しかし、その愛人が件の王妃と繋がりがないという保障はない。
逃避行に付き合っていた侍女などであれば、王妃の命令でジジを我が子として育てていたとしても不思議はない。
どうやって侯爵を巻き込んだかまではパッと思いつかないが、彼は意外に女性関係が派手で「あなたの子よ!」と突き出したら簡単に認知してくれた、なんてオチもあるかもしれない。
そんな事実は決してないのだが、何も知らないジゼルの妄想が膨らみ、真実からどんどん脱線していく。
「それってホンマに王女様なん? 王様の血を引いてる子やなかったら、王女様って言うたらまずい場合がほとんどやで?」
「騎士様が言うには、ジジさんはそのお妃様とそっくりな美人さんだそうッス」
母親とは血縁関係が認められそうだが、やっぱり父親については謎が残ったままだ。
逃避行という言葉に惑わされているジゼルには、不安しかない。
「あとジゼルって名前とか、髪とか目とかの色が同じだとかってのが、決め手だったそうッス」
「それが父親の特徴やってことを祈るばかりやな……」
ジゼルという名前も身体的な色特徴も同じなので、確認がてらちょっとここまでご足労してくれてもいいようなものを。シンデレラの落としたガラスの靴くらい、一人一人念入りに調べてほしい……と文句を言いたいところだが、顔面の出来を引き合いに出されるとぐうの音も出ない。
いやそれ以前に、ブサ猫では公爵令嬢ですら分不相応なのに、王女様なんて無理ゲーだ。調査しに来られたら逆に恥をかくだけだっただろう、と逆に安堵する。このブサ猫顔こそが動かぬ証拠だと知らずに。
その後、仕事があるからと二人が去り、夕食の支度をするまでもう少し休んでいるように言われたジゼルは、戻った自室で毛布を頭からかぶりながら考察する。
キーワード的な固有名詞が全部ナントカなので、全体像は濃霧に覆われているが、確かなことはジジがアナスタシア的王女様という壮大な背景により、親の元へ連れ戻されたらしいということだけ。
確率としてはゼロではないし、事実を否定する材料もここにはない。転生者が往々にして数奇な運命を背負わされるのも、よくあるお約束だ。
ライトノベルにおいて身代わり花嫁はハッピーエンド確定だが、現実がそうだとは限らないし、不義の子疑惑がある以上どんな扱いを受けるか分からない。
逃避行にまで至ったということは、道ならぬ恋の結果宿した子であると断じられてもおかしくない。
血統を重んじる王族であれば、不貞に走った当事者だけではなく、なんの罪もない子供にまで重い処罰が下ることもありえる。
ド田舎の屋敷に一生幽閉されるくらいならまだマシで、処刑台に連れていかれる可能性だってある。
勘違いでも本当でもジジの身が危ういことには変わりない。
「ジジ、大丈夫かいな……?」
……あくまで言葉足らずの伝言のせいで、ジゼルの妄想が暴走しているだけで、ぶっちゃけ何もかも完全なる杞憂に終わることになる。
ジジが拉致されて小一時間後。
年長者たちからの命を受け、伝書鳩役を仰せつかったギルとディンが修道院まですっ飛んできて、事の次第を説明するのを、
「なんやねん、それ? 新手のドッキリか?」
「違うッスよ!」
「俺らはオッサンたちから聞いた通りにお伝えしたッス!」
「ナントカばっかりで正味なんも分からん!」
「役に立たなくてサーセン、姐さん!」
毛布に包まり惰眠を貪っていたところをシスターのひとりに叩き起こされ、すわ何事かと駆けつけたジゼルからすれば、まさに寝耳に水の報告でうまく呑み込めないし、だいたい情報が歯抜けすぎて混乱を誘う一方だ。
中途半端なことを伝えられても逆に困るのだが、直接の目撃者ではない自称舎弟たちを責めても仕方がない。
「まあ、ここくらい田舎やったら、よその国も王様の名前も習わへんやろうし、記憶に残らんでもしゃあないけど……それってほぼ誘拐事件やろ? なんで誰も止めへんかったんや?」
「だって、ジジさん連れてったの騎士様だったって聞いたッス。キラキラで高そうなバッヂつけてたって、みんな言ってたッス」
「しかも、自警団も裸足で逃げる大工のオッサンコンビが、手も足も出ないような人だったそうッス。そんなの誰も勝てないッスよ」
「そんだけ強いのに、大工のオッサンらが自警団やないんかい!」
突っ込んでいる場合じゃないが、突っ込まずにいられない。
(ていうか、ジジってシーラ侯爵の子やなかったっけ? もしかしたら、ウチと同じ捨て子やけど、侯爵家にとってなんか不都合なことがあるから、認知した庶子ってことにしてるだけ? けど、そんなことしてもメリットないし、余計にややこしいことになるだけやしなぁ……意味分からん)
ジゼルのように身元がまるで分からない捨て子だとしたら、庶子なんてまどろっこしいことはしない。
ジジの出自について知っているシスターたちも、疑問符を浮かべながら首をかしげる一方で、せっかく捕まえた後継者をみすみす逃したことに、落胆の色が隠せていない。
「ジジさんがいなくなったら、この修道院はどうなるのでしょう……」
「こうなったらジゼルさんに出家してもらわないと」
「ウチは出家しませんよ」
聖職者の道に引きずり込もうとするシスターたちに、はっきりとノーと突き付けたのち、二人の青年に向き直り、他に情報がないか探りを入れる。
「……で、他になんか聞いてないん?」
「えーっと、ナントカってお妃様が逃避行中に産んだ子で、育てられないからどっかに預けた話ッス」
「またナントカ出た……て、ちょい待ち。逃避行? 駆け落ち?」
「さあ、知らないッス」
「俺ら、聞いたまま伝えてるだけなんで」
聞き間違えなのか伝言ゲームの結果なのか、亡命が逃避行に誤変換されていた。一番間違えてはならない部分である。
もちろん、ここにいる誰もそれを知る由はなく、伝えられた側にさらなる誤解を生む負の連鎖が発生していた。
(ま、まさかとは思うけど、シーラ侯爵のお妾さんがそのナントカってお妃様……なわけないよな。お母ちゃんは庶民やったらしいし、ここに来るまでずっと一緒に住んどったって話やし)
しかし、その愛人が件の王妃と繋がりがないという保障はない。
逃避行に付き合っていた侍女などであれば、王妃の命令でジジを我が子として育てていたとしても不思議はない。
どうやって侯爵を巻き込んだかまではパッと思いつかないが、彼は意外に女性関係が派手で「あなたの子よ!」と突き出したら簡単に認知してくれた、なんてオチもあるかもしれない。
そんな事実は決してないのだが、何も知らないジゼルの妄想が膨らみ、真実からどんどん脱線していく。
「それってホンマに王女様なん? 王様の血を引いてる子やなかったら、王女様って言うたらまずい場合がほとんどやで?」
「騎士様が言うには、ジジさんはそのお妃様とそっくりな美人さんだそうッス」
母親とは血縁関係が認められそうだが、やっぱり父親については謎が残ったままだ。
逃避行という言葉に惑わされているジゼルには、不安しかない。
「あとジゼルって名前とか、髪とか目とかの色が同じだとかってのが、決め手だったそうッス」
「それが父親の特徴やってことを祈るばかりやな……」
ジゼルという名前も身体的な色特徴も同じなので、確認がてらちょっとここまでご足労してくれてもいいようなものを。シンデレラの落としたガラスの靴くらい、一人一人念入りに調べてほしい……と文句を言いたいところだが、顔面の出来を引き合いに出されるとぐうの音も出ない。
いやそれ以前に、ブサ猫では公爵令嬢ですら分不相応なのに、王女様なんて無理ゲーだ。調査しに来られたら逆に恥をかくだけだっただろう、と逆に安堵する。このブサ猫顔こそが動かぬ証拠だと知らずに。
その後、仕事があるからと二人が去り、夕食の支度をするまでもう少し休んでいるように言われたジゼルは、戻った自室で毛布を頭からかぶりながら考察する。
キーワード的な固有名詞が全部ナントカなので、全体像は濃霧に覆われているが、確かなことはジジがアナスタシア的王女様という壮大な背景により、親の元へ連れ戻されたらしいということだけ。
確率としてはゼロではないし、事実を否定する材料もここにはない。転生者が往々にして数奇な運命を背負わされるのも、よくあるお約束だ。
ライトノベルにおいて身代わり花嫁はハッピーエンド確定だが、現実がそうだとは限らないし、不義の子疑惑がある以上どんな扱いを受けるか分からない。
逃避行にまで至ったということは、道ならぬ恋の結果宿した子であると断じられてもおかしくない。
血統を重んじる王族であれば、不貞に走った当事者だけではなく、なんの罪もない子供にまで重い処罰が下ることもありえる。
ド田舎の屋敷に一生幽閉されるくらいならまだマシで、処刑台に連れていかれる可能性だってある。
勘違いでも本当でもジジの身が危ういことには変わりない。
「ジジ、大丈夫かいな……?」
……あくまで言葉足らずの伝言のせいで、ジゼルの妄想が暴走しているだけで、ぶっちゃけ何もかも完全なる杞憂に終わることになる。
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