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第七部 革命編
腹黒王子だってキレてるんです
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「……とにかく、妊娠の可能性がわずかにでもある以上、アーメンガートの扱いは丁重にすべきか。ハワード、今すぐ伝令を飛ばせ」
「すでに部下に走らせました」
「さすがだな。では、ひとまずミリアルドから片付けるか」
ハワードに目配せして屈強な部下たちを会議室に招き入れ、まだ喚いている義弟を後ろ手に拘束させて両膝を突かせる。
「痛っ……なにを――」
罪人のような扱いを受け、ミリアルドが抗議の声を上げるが、いつの間にかすぐ目の前にまで来ていたテッドから睥睨されて声を失った。
高潔でありながら慈悲など感じさせない冷徹なまなざしは、死人の罪をひとつ残らず見通し裁きを下す冥府の王そのものだ。
賢しく腹黒い言動から、常日頃より魔人だ魔王だと揶揄される彼ではあるが、その表現が生温いと思えるほど絶対零度の気配をまとっている。
「す、凄まじい覇気ですね……」
「あそこまで怒り心頭なのは、俺も初めて見るわ。ジゼルを傷つけられたのが、よっぽど腹に据えかねてたんだろうねぇ」
そっと距離を取りながら、パックとハワードがささやき合う。
テッドはいつだって感情を表に出すことはないし、それに判断を左右されることはない。
嫌味なほど冷静沈着で傲岸不遜で唯我独尊で、利用できるものはなんでも利用する腹黒野郎で、論理や損得で動く冷血人間。それが彼を知る者すべてが抱く素直な感想だ。
だが、感情そのものがないわけではないし、コントロールがずば抜けて優れているだけだろう、と兄は思う。
愛だの恋だの浮ついた感情はないにしろ、ジゼルに対し特別な絆を感じているのは確かだし、伴侶にしたいという執着心も本物だ。
それを土足で踏みにじるような真似をミリアルドはした。
いかにテッドとはいえキレて当然だし、そのとばっちりを受けるミリアルドも自業自得である。
「ミリアルド・イル・エントール。お前は知らなかったこととはいえ、公の場でアウルベルの王女を卑しい者だと罵って断罪し、偽りの大義名分を掲げて侵略行為を正当化し、無辜の民に重税を強い、祖国を滅びの危機にさらした。己の意思に関係なく利用されていた側面があるとはいえ、元より婚約者の色香に誑かされ、言いなりになっていた事実はゆるぎなく、そのせいで付け入る隙を与え、悪しき道へ扇動されていることにも気づかなかった。そのような男が王としてふさわしいかどうか、言うまでもないな」
「あ……う……」
何か言い訳を述べようと口を開くが、圧倒的な格の違いを見せつけられて、言葉にならない呻きしか上がらない。
勝敗の如何は誰の目から見ても明らかだ。
大臣たちから異論の声は上がることなく、騎士たちは縮み上がったままのミリアルドを引っ立て、かつてジゼルも捕えられていた貴人牢へと連れていく。
テッドはその後ろ姿を一瞥したのち、断罪モードの冷たい気配も表情も引っ込め、先ほどまでミリアルドが使っていた上座の傍へ向かい、ゆっくりと大臣たちを見渡した。
自分たちもミリアルドと同じように切り捨てられるのかと、一瞬彼らの肩がビクリと揺れるが、テッドの口から洩れたのはまったく違う言葉だった。
「――大事な朝議を私事で乱してすまないが、ちょうどいい機会でもあるから、この場を借りて貴殿らに問いたい。このセドリック・イル・エントールが、ミリアルドに代わって玉座を継ぐにふさわしいか否か……」
円滑にことを進めるため、あらかじめ根回ししておくことも考えたが、運悪く情報が洩れて義弟に雲隠れされてはかなわないので、宰相と外務大臣以外の重臣たちには王位簒奪の件は伏せてあった。
ただ、王位簒奪に乗り込んできたテッドたちに対し、それほど驚かなかったところを見ると、こちらの動きをある程度は予想していたのだろう。アーノルドたちがそれとなく匂わせていたのかもしれない。
ドミニオンに傾倒して自分たちの意見に耳を貸さず、あまつさえ利益なき戦争を強行するミリアルドを快く思っていなかった彼らのことだ。愚王を引きずり下ろしてくれるなら誰でもよかったと思う。
だが、それとテッドを王に据えることに同意するかどうかは、話が別だ。
今度は自分たちの思い通りに政治を動かすため、傍系の王族を引っ張り出して傀儡に据えよう、なんて腹積もりの者もいないとは限らない。
そんな野心があるか否かは不明だが、仲間内の二人以外もろ手を挙げて歓迎してる雰囲気なく、かといって彼を表立って反対することもなく、玉虫色とたとえるのが一番の曖昧な空気だ。
とはいえ、このくらいなら想定の範囲内だ。
強硬的に反発されない限り、説得は難しくない。
「私が王となっても、貴殿らや他の重臣たちに退陣を迫ることはない。これまで通りの地位を保証するし、国益を乱すようなことがあれば必ず諫言してほしい。ミリアルドが吹っ掛けた戦争に関しても、すぐさま終結させ和平を進める。私はフロリアン殿下とは昵懇の仲だ。可能な限り“負の遺産”を軽減する条約締結させる。以上の公約を成すことを、この首をかけて誓おう。その上で改めて問う、私が王にふさわしいか否か――賛成を示す者は起立願いたい」
彼らの利益や身分を保証しつつ、誰もやりたがらないミリアルドの尻拭いを買って出れば、まず否とは言えまい。
それでも渋るようなら、アーノルドやヒューゴに扇動させようと思ったが、テッドの目論見はうまくヒットした。
大臣たちはお互いの顔色を窺うように視線を交わし合い、小声で二言三言やりとりをしたのち、一人二人と起立を始め、最終的には満場一致でテッドの即位を認める議決が下された。
「ありがとう。必ずや貴殿らの期待に応え、エントールの平和と繁栄に粉骨砕身尽くそう。ではまず……取り急ぎ形だけでも即位式を行い、フォーレンへ和平として私が立とう。
「セドリックで……いえ、へ、陛下自らが、ですか?」
「あちらも王太子自ら前線へ出てきているんだ。こちらが適当に立てた使者を送りつけてお終いではフェアではないし、道すがら妻となる人を迎えに行かねばならないからな」
「つ、妻ぁぁ!?」
「え、ど、どこのどちら様でございますか!?」
婚約者すらいないというのに、一足飛びに妻だと言う新国王に大臣たちは悲鳴を上げた。
画家として放浪しているパックだけではなく、彼もまた理由不明で長らく王宮を不在にしていたのは周知の事実だ。
まさか氏素性も分からぬ平民女を手籠めにし、あまつさえ落とし胤もいるのでは……なんて恐怖のシナリオが『ミリアルドが婚約者を孕ませた』と聞かされたばかりの中高年の脳内に駆け巡る。
もちろん、とんだ邪推なわけだが。
「ハイマン公爵令嬢であり、アウルベルの王女であるジゼルだ。彼女が潔白であることは証明されているし、元より王太子妃にと推されていた人物でもある」
何か問題でも? と言いたげな目で大臣たちを見やれば、反論を返す者はいない。
ただ、「新国王はデブス専だった」という誤情報はしっかりインプットされたが。
「……え、えっと……ああ、その、アーメンガート様のことは……」
話の矛先を変えるべく、アーノルドが逃亡中の女狐の話題を上げる。
「アーメンガートは捕らえ次第、ミリアルドと同様に貴人牢へ収容しろ。私は悪趣味な吊し上げでも国王権限による命令でもなく、法にのっとった公開裁判で彼らを捌くつもりだ。数多の証言と証拠を検証精査するには時間がかかる。決着は和平が成立してからだ」
いかに狡猾な女狐であっても、ハワードの手腕で包囲網を敷けばすぐに捕縛されるだろう――そう楽観視していたが、数日と経たずその判断を後悔することになった。
「すでに部下に走らせました」
「さすがだな。では、ひとまずミリアルドから片付けるか」
ハワードに目配せして屈強な部下たちを会議室に招き入れ、まだ喚いている義弟を後ろ手に拘束させて両膝を突かせる。
「痛っ……なにを――」
罪人のような扱いを受け、ミリアルドが抗議の声を上げるが、いつの間にかすぐ目の前にまで来ていたテッドから睥睨されて声を失った。
高潔でありながら慈悲など感じさせない冷徹なまなざしは、死人の罪をひとつ残らず見通し裁きを下す冥府の王そのものだ。
賢しく腹黒い言動から、常日頃より魔人だ魔王だと揶揄される彼ではあるが、その表現が生温いと思えるほど絶対零度の気配をまとっている。
「す、凄まじい覇気ですね……」
「あそこまで怒り心頭なのは、俺も初めて見るわ。ジゼルを傷つけられたのが、よっぽど腹に据えかねてたんだろうねぇ」
そっと距離を取りながら、パックとハワードがささやき合う。
テッドはいつだって感情を表に出すことはないし、それに判断を左右されることはない。
嫌味なほど冷静沈着で傲岸不遜で唯我独尊で、利用できるものはなんでも利用する腹黒野郎で、論理や損得で動く冷血人間。それが彼を知る者すべてが抱く素直な感想だ。
だが、感情そのものがないわけではないし、コントロールがずば抜けて優れているだけだろう、と兄は思う。
愛だの恋だの浮ついた感情はないにしろ、ジゼルに対し特別な絆を感じているのは確かだし、伴侶にしたいという執着心も本物だ。
それを土足で踏みにじるような真似をミリアルドはした。
いかにテッドとはいえキレて当然だし、そのとばっちりを受けるミリアルドも自業自得である。
「ミリアルド・イル・エントール。お前は知らなかったこととはいえ、公の場でアウルベルの王女を卑しい者だと罵って断罪し、偽りの大義名分を掲げて侵略行為を正当化し、無辜の民に重税を強い、祖国を滅びの危機にさらした。己の意思に関係なく利用されていた側面があるとはいえ、元より婚約者の色香に誑かされ、言いなりになっていた事実はゆるぎなく、そのせいで付け入る隙を与え、悪しき道へ扇動されていることにも気づかなかった。そのような男が王としてふさわしいかどうか、言うまでもないな」
「あ……う……」
何か言い訳を述べようと口を開くが、圧倒的な格の違いを見せつけられて、言葉にならない呻きしか上がらない。
勝敗の如何は誰の目から見ても明らかだ。
大臣たちから異論の声は上がることなく、騎士たちは縮み上がったままのミリアルドを引っ立て、かつてジゼルも捕えられていた貴人牢へと連れていく。
テッドはその後ろ姿を一瞥したのち、断罪モードの冷たい気配も表情も引っ込め、先ほどまでミリアルドが使っていた上座の傍へ向かい、ゆっくりと大臣たちを見渡した。
自分たちもミリアルドと同じように切り捨てられるのかと、一瞬彼らの肩がビクリと揺れるが、テッドの口から洩れたのはまったく違う言葉だった。
「――大事な朝議を私事で乱してすまないが、ちょうどいい機会でもあるから、この場を借りて貴殿らに問いたい。このセドリック・イル・エントールが、ミリアルドに代わって玉座を継ぐにふさわしいか否か……」
円滑にことを進めるため、あらかじめ根回ししておくことも考えたが、運悪く情報が洩れて義弟に雲隠れされてはかなわないので、宰相と外務大臣以外の重臣たちには王位簒奪の件は伏せてあった。
ただ、王位簒奪に乗り込んできたテッドたちに対し、それほど驚かなかったところを見ると、こちらの動きをある程度は予想していたのだろう。アーノルドたちがそれとなく匂わせていたのかもしれない。
ドミニオンに傾倒して自分たちの意見に耳を貸さず、あまつさえ利益なき戦争を強行するミリアルドを快く思っていなかった彼らのことだ。愚王を引きずり下ろしてくれるなら誰でもよかったと思う。
だが、それとテッドを王に据えることに同意するかどうかは、話が別だ。
今度は自分たちの思い通りに政治を動かすため、傍系の王族を引っ張り出して傀儡に据えよう、なんて腹積もりの者もいないとは限らない。
そんな野心があるか否かは不明だが、仲間内の二人以外もろ手を挙げて歓迎してる雰囲気なく、かといって彼を表立って反対することもなく、玉虫色とたとえるのが一番の曖昧な空気だ。
とはいえ、このくらいなら想定の範囲内だ。
強硬的に反発されない限り、説得は難しくない。
「私が王となっても、貴殿らや他の重臣たちに退陣を迫ることはない。これまで通りの地位を保証するし、国益を乱すようなことがあれば必ず諫言してほしい。ミリアルドが吹っ掛けた戦争に関しても、すぐさま終結させ和平を進める。私はフロリアン殿下とは昵懇の仲だ。可能な限り“負の遺産”を軽減する条約締結させる。以上の公約を成すことを、この首をかけて誓おう。その上で改めて問う、私が王にふさわしいか否か――賛成を示す者は起立願いたい」
彼らの利益や身分を保証しつつ、誰もやりたがらないミリアルドの尻拭いを買って出れば、まず否とは言えまい。
それでも渋るようなら、アーノルドやヒューゴに扇動させようと思ったが、テッドの目論見はうまくヒットした。
大臣たちはお互いの顔色を窺うように視線を交わし合い、小声で二言三言やりとりをしたのち、一人二人と起立を始め、最終的には満場一致でテッドの即位を認める議決が下された。
「ありがとう。必ずや貴殿らの期待に応え、エントールの平和と繁栄に粉骨砕身尽くそう。ではまず……取り急ぎ形だけでも即位式を行い、フォーレンへ和平として私が立とう。
「セドリックで……いえ、へ、陛下自らが、ですか?」
「あちらも王太子自ら前線へ出てきているんだ。こちらが適当に立てた使者を送りつけてお終いではフェアではないし、道すがら妻となる人を迎えに行かねばならないからな」
「つ、妻ぁぁ!?」
「え、ど、どこのどちら様でございますか!?」
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画家として放浪しているパックだけではなく、彼もまた理由不明で長らく王宮を不在にしていたのは周知の事実だ。
まさか氏素性も分からぬ平民女を手籠めにし、あまつさえ落とし胤もいるのでは……なんて恐怖のシナリオが『ミリアルドが婚約者を孕ませた』と聞かされたばかりの中高年の脳内に駆け巡る。
もちろん、とんだ邪推なわけだが。
「ハイマン公爵令嬢であり、アウルベルの王女であるジゼルだ。彼女が潔白であることは証明されているし、元より王太子妃にと推されていた人物でもある」
何か問題でも? と言いたげな目で大臣たちを見やれば、反論を返す者はいない。
ただ、「新国王はデブス専だった」という誤情報はしっかりインプットされたが。
「……え、えっと……ああ、その、アーメンガート様のことは……」
話の矛先を変えるべく、アーノルドが逃亡中の女狐の話題を上げる。
「アーメンガートは捕らえ次第、ミリアルドと同様に貴人牢へ収容しろ。私は悪趣味な吊し上げでも国王権限による命令でもなく、法にのっとった公開裁判で彼らを捌くつもりだ。数多の証言と証拠を検証精査するには時間がかかる。決着は和平が成立してからだ」
いかに狡猾な女狐であっても、ハワードの手腕で包囲網を敷けばすぐに捕縛されるだろう――そう楽観視していたが、数日と経たずその判断を後悔することになった。
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