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幕間 女子修道院編
ブサ猫はどこでも通常運転
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王都で様々な思惑が渦巻き、関係各所が暗躍している一方。
ジゼルが島流しされたラングドン女子修道院では――
「きゃああ!」
「悪魔が、悪魔がこんなところに……!」
「神よ、どうかわたくしたちをお救いください……!」
礼拝堂を掃除していた少女たちが黒光りする害虫に遭遇し、涙目で悲鳴を上げながら大騒ぎしていた。
ここに連れてこられるのは素行不良で問題児扱いされる女性ばかりだが、いずれも貴族や富裕層など箱入り娘と呼ばれる者たち。
いわば根っからのお嬢様集団だ。
彼女たちが普段の暮らしで害虫の姿を見かけることなどなく、もちろん退治や駆除など経験があるわけがない。
四方八方ド田舎の修道院生活を続けていれば、そのうち免疫ができそうなものだが……一般論でも大抵の女子は虫が苦手だし、それがS級指名手配害虫となれば取り乱すなという方がおかしい。
まあ、何にでも例外はあるが。
「なんや、なんや!? どないしたん!?」
悲鳴を聞きつけ、ドタドタと足音を立てて入ってきたのは、表の掃き掃除をしていたジゼル。
以前よりほんの少しだけスリムになった体を、他の少女とおそろいの質素なグレーのワンピースに包み、右手にホウキを左手にちりとりを装備したその姿は、どこからどう見ても掃除のオバチャンだ。
しかし、多少ダイエットしたところでふくよかであるのは変わりないし、アイデンティティである猫耳お団子も健在だし、かつて公爵令嬢だった頃の面影はないものの、どこにいてもジゼルはジゼルだった。
そんな彼女に、少女たちは救世主の出現とばかりに縋りついた。
「ジ、ジゼルさん!」
「そこに、そこに黒い悪魔が……!」
「黒、悪魔……――ああ、あの子やな」
一瞬そのワードから腹黒従者が脳裏をよぎったが、床をカサカサ走る細長いフォルムの虫を発見し、靴を片方脱ぎながらヤツの前に素早く回り込むと、
「天誅!」
バシンッと必殺の一撃をお見舞いした。
靴の下から出てきた平たく潰れた無残な死骸に、か弱い少女たちが引きつった声を上げるが、ジゼルはもちろん動じない。
何をやらかしても十字切っときゃ許されると思ってるコメディー映画のシスターのごとく、「神よ、許したまえ」などとうそぶきながら鎮魂すると、混乱の最中放り出されたらしい雑巾の一枚を拝借して、汚れた床を拭くついでに亡骸を包むと、ゴミの溜まったちりとりの上にポイッと投げ入れる。
その鮮やかな手際に、少女たちがキラキラとしたまなざしを送りながら拍手が巻き起こった。
女子あるある、害虫駆除できる人はリスペクトされる法則だ。
「す、素晴らしいお手並みでしたわ、ジゼルさん!」
「悪魔にも恐れず立ち向かうばかりか、瞬殺してしまうとは……」
「しかもあのような下等な存在にまで祈りを捧げるなんて、聖女のごとき慈悲深さです」
「あははは……」
鎮魂の儀はただのノリというかボケというか、笑いに生きる大阪人の条件反射なのだが、説明するのも面倒なので乾いた笑いで流す。
さて、すでにお気づきだろうが、ジゼルは早くも周囲と馴染んでいる。
ここに来た当初は「王家に歯向かうとんでもない大罪人が来た!」ということで、あからさまな敵意をぶつけられたり無視されたり、ありがちな嫌がらせを散々されたのだが……精神年齢アラ還の大阪のオバチャンが、これしきのことで挫けるわけがない。
超ポジティブ解釈と自虐ネタを駆使して笑いに変換し、さらに話の流れを相手をヨイショする方向にもっていけば、小娘が仕掛けてくる嫌がらせなど恐るるに足らない。
いじめというのは相手が泣いたり怒ったり、負の感情をあらわにするからエスカレートするのであって、目に見えるダメージが与えられないとやる気が出ないし、貶めるはずの相手から逆に持ち上げられて気分がよくなってしまうと、自分の行動に嫌悪や矛盾を感じて次第に手を引いてしまう。
そうして円満にいじめ回避をしつつ、毎日笑顔で挨拶して、与えられた仕事をきちんとこなしているうちに「こいつ、そんなに悪い奴じゃないのかも」となって打ち解けていき……それから、害虫駆除を筆頭にお嬢様では対応できない事態を解消していくことで好感度が爆上がりして、なんだかんだで仲良くなった。
というか、すっかりなつかれてしまった。
それが転生悪役令嬢のお約束なのか、オバチャンの包容力なのかは不明だが、そういう意味でもどこにいてもジゼルはジゼルだった。
(まあ、思ったより生活がまともやから、こっちにぶつける不満も少なかったっちゅーこともあるんやろうけどな)
このラングドン女子修道院は、だだっ広い草原地帯に見渡す限り畑と家畜小屋と放牧地が広がり、人より家畜の方が何倍も多いという非常に牧歌的な土地である。
しかし、田舎だからと言って貧しいわけではない。
家畜の中でも特にヒツジを多く飼育していることから織物業が盛んで、国内で流通している羊毛製品の過半数はラングドン産であり、王侯貴族相手の高級絨毯も製造している。
だから僻地の割には財政的に潤っているし、取引相手から融通してもらっているのか商店の品ぞろえも豊富だし、それに比例して人々の暮らしも豊かだ。
その余剰を修道院にも寄付してくれているようで、衣食住に不自由はなく思ったより快適に過ごせている。
もちろん、至れり尽くせりのお嬢様生活と比べれば天国と地獄の差で、なんでも人任せの贅沢に慣れ切った令嬢には過酷な環境であることには間違いない。
前世が庶民のジゼルにとっては、部活かゼミの合宿っぽい感じでしかないが……それはともかく、今考えるべきは害虫対策だ。
一匹いれば三十匹いると噂されるヤツらだ。早急に対策を練らなければ。
「……せやけど、これから雨季や夏になったらもっとゴ――」
「うっ、悪魔の名を口にしないでください……!」
「耳が汚れてしまいます!」
なにげなく懸念を口にすると、少女たちが青ざめながら耳をふさいだ。
最初の一文字でこれだけ嫌悪感が出るということは、ゴッキーとかゴキちゃんとか、可愛らしく言ってもダメだろう。
オバチャンに箱入り娘の思考回路は分からない。
「あー、うん。なんかごめん。えっと、なんやったっけ……そうそう、これから暑くなってきたらヤツらが増えてくるし、みんなの心の平穏のためにもホウ酸団子を用意しとかなアカンよなって話や」
「うーん、それなんですけど……」
「わたくしたちは存じ上げないのですが、ここに来る子供たちが間違えてホウ酸団子食べてしまった事件があったらしくて」
不良令嬢の更生プログラムの一環で、週に何度か子供たちに読み書き計算を教えたり、遊び相手になったりする機会がある。
ジゼルもすでに何度か体験したが、田舎の子供たちのバイタリティーは半端ではなく、目を離したら何をしでかすか分からない腕白どもが多い。
孤児院の慰問に通っていたから、子供の相手は慣れている自負があったが、世の中上には上がいるもので、あんなものは経験のうちにはいらないと痛感した。
しかも、普段から自然の中にある実や草をおやつ代わりにしているので、拾い食いにためらいがない彼らなら、そこにいかにも食べ物っぽいものがあれば食うに違いない、という確信があった。
たとえそれが害虫駆除剤であっても。
ホウ酸団子は氷河期を乗り切った超生命体をも死に至らしめるのだから、人間だって死ぬに決まっている。
根本的な体の大きさが違うので、少し摂取したくらいでは死なないし、適切に処置すればおおむね助かるのだが、万が一がある以上大丈夫とは言い切れない。
特に子供の行動は読めないので厄介だ。
「ええ、そうなん? 大丈夫やったん、その子」
「食べたのが少量で命に別状はなかったそうですが、以来ここにはホウ酸団子を置かなくなったとか」
「寮とか厨房にはありますけどね、さすがに」
その口ぶりから安眠と食の安全は確保されていそうだが、共用スペースに巣を作られるかもしれないと思うと、やっぱり気持ちがよくない。
ヤツの闊歩を阻止する名案はないだろうか。
「うーん……あ、せや。子供らが近づくような場所には、ミントをポプリにして置いといたらええんとちゃう?」
「ミントを?」
「ミントの香りには虫よけ効果があるんや。ホウ酸団子みたいに駆除はでけへんけど、とりあえず入ってけぇへんようにはできると思うで」
気に入ったものは石ころでも虫でもなんでも拾って帰る子供の習性を考えれば、いつの間にかなくなっている可能性もあるが、毒団子を食べてしまうよりはマシだし、ミントのスースーする香りが苦手な子も多いだろうから、そうそう紛失も起きないだろう。
「まあ、そうなんですね!」
「ミントってハーブティーにするか、お菓子の添え物にしかならないと思っていました!」
無邪気にディスられるミントが不憫だが、そこいらの雑草より強靭な生命力の持ち主だから気にもしていないだろう。多分。
「まあでも、一番ヤツを寄せ付けへん方法は、部屋を清潔にしとくことやけどな。ヤツはゴミでも埃でも紙クズでもご飯にしよる強者や。せやから、お掃除をしっかりせなアカンで」
「お、お掃除……」
「が、頑張ります……」
家事全般が嫌いで何かと理由をつけてサボりがちなお嬢様たちだが、黒い悪魔と遭遇する方がもっと嫌らしく、それからというもの掃除だけはやたら気合が入ったという。
ジゼルが島流しされたラングドン女子修道院では――
「きゃああ!」
「悪魔が、悪魔がこんなところに……!」
「神よ、どうかわたくしたちをお救いください……!」
礼拝堂を掃除していた少女たちが黒光りする害虫に遭遇し、涙目で悲鳴を上げながら大騒ぎしていた。
ここに連れてこられるのは素行不良で問題児扱いされる女性ばかりだが、いずれも貴族や富裕層など箱入り娘と呼ばれる者たち。
いわば根っからのお嬢様集団だ。
彼女たちが普段の暮らしで害虫の姿を見かけることなどなく、もちろん退治や駆除など経験があるわけがない。
四方八方ド田舎の修道院生活を続けていれば、そのうち免疫ができそうなものだが……一般論でも大抵の女子は虫が苦手だし、それがS級指名手配害虫となれば取り乱すなという方がおかしい。
まあ、何にでも例外はあるが。
「なんや、なんや!? どないしたん!?」
悲鳴を聞きつけ、ドタドタと足音を立てて入ってきたのは、表の掃き掃除をしていたジゼル。
以前よりほんの少しだけスリムになった体を、他の少女とおそろいの質素なグレーのワンピースに包み、右手にホウキを左手にちりとりを装備したその姿は、どこからどう見ても掃除のオバチャンだ。
しかし、多少ダイエットしたところでふくよかであるのは変わりないし、アイデンティティである猫耳お団子も健在だし、かつて公爵令嬢だった頃の面影はないものの、どこにいてもジゼルはジゼルだった。
そんな彼女に、少女たちは救世主の出現とばかりに縋りついた。
「ジ、ジゼルさん!」
「そこに、そこに黒い悪魔が……!」
「黒、悪魔……――ああ、あの子やな」
一瞬そのワードから腹黒従者が脳裏をよぎったが、床をカサカサ走る細長いフォルムの虫を発見し、靴を片方脱ぎながらヤツの前に素早く回り込むと、
「天誅!」
バシンッと必殺の一撃をお見舞いした。
靴の下から出てきた平たく潰れた無残な死骸に、か弱い少女たちが引きつった声を上げるが、ジゼルはもちろん動じない。
何をやらかしても十字切っときゃ許されると思ってるコメディー映画のシスターのごとく、「神よ、許したまえ」などとうそぶきながら鎮魂すると、混乱の最中放り出されたらしい雑巾の一枚を拝借して、汚れた床を拭くついでに亡骸を包むと、ゴミの溜まったちりとりの上にポイッと投げ入れる。
その鮮やかな手際に、少女たちがキラキラとしたまなざしを送りながら拍手が巻き起こった。
女子あるある、害虫駆除できる人はリスペクトされる法則だ。
「す、素晴らしいお手並みでしたわ、ジゼルさん!」
「悪魔にも恐れず立ち向かうばかりか、瞬殺してしまうとは……」
「しかもあのような下等な存在にまで祈りを捧げるなんて、聖女のごとき慈悲深さです」
「あははは……」
鎮魂の儀はただのノリというかボケというか、笑いに生きる大阪人の条件反射なのだが、説明するのも面倒なので乾いた笑いで流す。
さて、すでにお気づきだろうが、ジゼルは早くも周囲と馴染んでいる。
ここに来た当初は「王家に歯向かうとんでもない大罪人が来た!」ということで、あからさまな敵意をぶつけられたり無視されたり、ありがちな嫌がらせを散々されたのだが……精神年齢アラ還の大阪のオバチャンが、これしきのことで挫けるわけがない。
超ポジティブ解釈と自虐ネタを駆使して笑いに変換し、さらに話の流れを相手をヨイショする方向にもっていけば、小娘が仕掛けてくる嫌がらせなど恐るるに足らない。
いじめというのは相手が泣いたり怒ったり、負の感情をあらわにするからエスカレートするのであって、目に見えるダメージが与えられないとやる気が出ないし、貶めるはずの相手から逆に持ち上げられて気分がよくなってしまうと、自分の行動に嫌悪や矛盾を感じて次第に手を引いてしまう。
そうして円満にいじめ回避をしつつ、毎日笑顔で挨拶して、与えられた仕事をきちんとこなしているうちに「こいつ、そんなに悪い奴じゃないのかも」となって打ち解けていき……それから、害虫駆除を筆頭にお嬢様では対応できない事態を解消していくことで好感度が爆上がりして、なんだかんだで仲良くなった。
というか、すっかりなつかれてしまった。
それが転生悪役令嬢のお約束なのか、オバチャンの包容力なのかは不明だが、そういう意味でもどこにいてもジゼルはジゼルだった。
(まあ、思ったより生活がまともやから、こっちにぶつける不満も少なかったっちゅーこともあるんやろうけどな)
このラングドン女子修道院は、だだっ広い草原地帯に見渡す限り畑と家畜小屋と放牧地が広がり、人より家畜の方が何倍も多いという非常に牧歌的な土地である。
しかし、田舎だからと言って貧しいわけではない。
家畜の中でも特にヒツジを多く飼育していることから織物業が盛んで、国内で流通している羊毛製品の過半数はラングドン産であり、王侯貴族相手の高級絨毯も製造している。
だから僻地の割には財政的に潤っているし、取引相手から融通してもらっているのか商店の品ぞろえも豊富だし、それに比例して人々の暮らしも豊かだ。
その余剰を修道院にも寄付してくれているようで、衣食住に不自由はなく思ったより快適に過ごせている。
もちろん、至れり尽くせりのお嬢様生活と比べれば天国と地獄の差で、なんでも人任せの贅沢に慣れ切った令嬢には過酷な環境であることには間違いない。
前世が庶民のジゼルにとっては、部活かゼミの合宿っぽい感じでしかないが……それはともかく、今考えるべきは害虫対策だ。
一匹いれば三十匹いると噂されるヤツらだ。早急に対策を練らなければ。
「……せやけど、これから雨季や夏になったらもっとゴ――」
「うっ、悪魔の名を口にしないでください……!」
「耳が汚れてしまいます!」
なにげなく懸念を口にすると、少女たちが青ざめながら耳をふさいだ。
最初の一文字でこれだけ嫌悪感が出るということは、ゴッキーとかゴキちゃんとか、可愛らしく言ってもダメだろう。
オバチャンに箱入り娘の思考回路は分からない。
「あー、うん。なんかごめん。えっと、なんやったっけ……そうそう、これから暑くなってきたらヤツらが増えてくるし、みんなの心の平穏のためにもホウ酸団子を用意しとかなアカンよなって話や」
「うーん、それなんですけど……」
「わたくしたちは存じ上げないのですが、ここに来る子供たちが間違えてホウ酸団子食べてしまった事件があったらしくて」
不良令嬢の更生プログラムの一環で、週に何度か子供たちに読み書き計算を教えたり、遊び相手になったりする機会がある。
ジゼルもすでに何度か体験したが、田舎の子供たちのバイタリティーは半端ではなく、目を離したら何をしでかすか分からない腕白どもが多い。
孤児院の慰問に通っていたから、子供の相手は慣れている自負があったが、世の中上には上がいるもので、あんなものは経験のうちにはいらないと痛感した。
しかも、普段から自然の中にある実や草をおやつ代わりにしているので、拾い食いにためらいがない彼らなら、そこにいかにも食べ物っぽいものがあれば食うに違いない、という確信があった。
たとえそれが害虫駆除剤であっても。
ホウ酸団子は氷河期を乗り切った超生命体をも死に至らしめるのだから、人間だって死ぬに決まっている。
根本的な体の大きさが違うので、少し摂取したくらいでは死なないし、適切に処置すればおおむね助かるのだが、万が一がある以上大丈夫とは言い切れない。
特に子供の行動は読めないので厄介だ。
「ええ、そうなん? 大丈夫やったん、その子」
「食べたのが少量で命に別状はなかったそうですが、以来ここにはホウ酸団子を置かなくなったとか」
「寮とか厨房にはありますけどね、さすがに」
その口ぶりから安眠と食の安全は確保されていそうだが、共用スペースに巣を作られるかもしれないと思うと、やっぱり気持ちがよくない。
ヤツの闊歩を阻止する名案はないだろうか。
「うーん……あ、せや。子供らが近づくような場所には、ミントをポプリにして置いといたらええんとちゃう?」
「ミントを?」
「ミントの香りには虫よけ効果があるんや。ホウ酸団子みたいに駆除はでけへんけど、とりあえず入ってけぇへんようにはできると思うで」
気に入ったものは石ころでも虫でもなんでも拾って帰る子供の習性を考えれば、いつの間にかなくなっている可能性もあるが、毒団子を食べてしまうよりはマシだし、ミントのスースーする香りが苦手な子も多いだろうから、そうそう紛失も起きないだろう。
「まあ、そうなんですね!」
「ミントってハーブティーにするか、お菓子の添え物にしかならないと思っていました!」
無邪気にディスられるミントが不憫だが、そこいらの雑草より強靭な生命力の持ち主だから気にもしていないだろう。多分。
「まあでも、一番ヤツを寄せ付けへん方法は、部屋を清潔にしとくことやけどな。ヤツはゴミでも埃でも紙クズでもご飯にしよる強者や。せやから、お掃除をしっかりせなアカンで」
「お、お掃除……」
「が、頑張ります……」
家事全般が嫌いで何かと理由をつけてサボりがちなお嬢様たちだが、黒い悪魔と遭遇する方がもっと嫌らしく、それからというもの掃除だけはやたら気合が入ったという。
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