148 / 217
第六部 ざまぁ編
取り調べは倉庫で
しおりを挟む
ところ変わって、とある商家の物流倉庫。
喜劇のように間抜けな捕らわれ方をしたシルリー一味が、ミノムシのようにグルグル巻きにされた状態で冷たい床に座らされている前には、捕縛に一役買ったムサカたちの他、複数の使用人と護衛を連れたテッドとケネスがいて、罪人たちへ尋問をしていた。
「――なるほど。では、お前たちに取引を持ち掛けたのは軍人なんだな?」
「多分ナ。俺たちハこの国ニくわしくナイから、本物カは分かラない」
「それっポい服ってだケで、確かめたワケじゃないゾ」
「いえ、それだけ分かれば十分ですよ。あくまで私共の調査の足がかりにするだけで、あなた方を証言台に立たせるわけでもありませんし」
二人は断罪劇の舞台裏を少しでも解明すべく彼らに探りを入れたが、それに関しては軍部が絡んでいるという疑惑が深まったくらいで、大した収穫は得られなかった。
不貞腐れて証言を渋っているのかと思ったがそんな様子もなく、いっそ開き直っているのか聞かれてもないこともペラペラとしゃべるので手間はかからなかったが……おかげで瓢箪から駒のとんでもない事実を入手してしまった。
「それともう一度確認しますが、これが贋金だと本当に知らなかったんですね?」
テッドがシルリーたちから押収した財布の中から、数枚の金貨を出して見せながら問うと、男たちは勢いよくコクコクとうなずいた。
「も、もちロんダ!」
「分かってタラ使うもンか! バれたら今度こそ無一文デこの国ヲ追い出されル!」
「やけニ羽振りがイイと思ったラ、まさか贋金だっタとハ……くそ、騙されタ!」
「これまで散々クズ石で人々を騙してきた悪徳商人が贋金を掴まされるとは、因果は巡るというかいっそ滑稽だな」
「まったくですね。ですが、これは笑いごとでは済まない由々しき事態ですよ」
行き場のない苛立ちをぶつける子供のように、縛られた足をばたつかせるシルリーたちを呆れたように見下ろしつつも、意図せず発覚した国家の闇に二人は頭痛を禁じ得ないでいた。
なにしろシルリー一味が軍より報酬として得ていた大金は、すべて贋金だったのだ。
それはすなわち、軍が贋金を所有していたという事実に繋がる。
犯罪者から押収するなどして保管されていた贋金を、自分たちの懐が痛まぬよう今回の報酬として横流しした可能性もあるが、二人には一つそれ以外に思い当たる節があった。
それは十年ほど前のこと。当時から年々軍事費が削減され軍縮が進んでいく中、『軍部は使わなくなった金属製の軍事物を使って贋金を作っている』という噂が流れたことがある。
あくまで噂の域を出ない話で確たる証拠もなく、軍部も真っ向から疑惑を拒否した手前立ち入り調査もできず、そのうちに聞かなくなったのですっかり忘れていたが、それが突如として真実味を帯びた瞬間だった。
エントールに縁もゆかりもない異国人の駒なら、使い終われば即殺せばいいものをそうしなかったのは、もしもに備えて後生大事に残していた犯罪の証拠を擦り付けるためだったのかもしれない。
仮に彼らが贋金を所持していた件で捕まり、軍人からもらったものだと証言したとしても、異国人を裁く法もなければ守る法もないのでどうとでもなる。
……まあ、このシルリー一味が連日連夜飲み歩き、渡した金を王都中でばら撒いているなど誤算中の誤算だったと思うが。
彼らに手渡された贋金は金貨だけだったし、出来栄えもちょっと観察すれば分かるくらいに偽物っぽいので、すべては無理でも大多数を回収することは難しくない。庶民なら金貨を使う機会など滅多にないはずで、金庫に大事に仕舞われていることだろう。
とはいえ、贋金が出回ったという事実は覆らないし、お金の価値や信用を保つためには硬貨のデザイン刷新をして、旧硬貨の使用を禁じることも考えないといけない。
そのあたりをどう父王やミリアルドに説明すべきか迷うが……くわしい話はすっ飛ばして、王太子の婚姻記念がどうとかと話をこじつけて新硬貨の発行を促すのがベストだろうか。
十年前とは違い証拠品があるとはいえ、出所が軍部だともそこで作られたものだとも証明されていないので、追及材料としてあまり役に立たない。
まあ、探られて痛い腹のある奴を脅すにはうってつけのブツなので、大事に保管させてもらうが。
「……お、俺たちハどうなルンだ?」
「こちらの方々と一緒にガンドールへ帰っていただきます。そこで然るべき裁きを受け、きっちり償いをしてくだされば、当方としてはこれ以上何かをするつもりはありませんが……それで命が助かるかは保障しかねます」
「え……?」
私刑にでもされるのかと怯えていた男たちは、何事もなく祖国へ帰れることに一旦胸を撫で下ろしつつも、続く不穏な言葉に冷や汗が流れる。
「あなた方はご存じないでしょうが、お嬢様はさるガンドールの皇子殿下のお気に入りですよ。ガンドールでは司法にどの程度権力者の意向が反映されるのか存じませんが、仮に今回ことがその殿下のお耳にはいったら、大層お怒りになることでしょうね。どのような処分が下されるか――私には怖くて怖くて、想像もできません」
自分の腕を抱えて身震いする素振りを見せつつも、ワクワクが隠しきれないテッカテカの笑顔で言い放たれ、シルリー一味は全員白目を剥いて気絶した。
ブサ猫女神の威光を見誤っていた三下悪役たちの末路はいかなるものか、直接知ることができないのは本当に残念だとテッドは思う。
「お手数をかけたな。聞きたいことは聞けたから、もう連れて行ってくれ。くれぐれも逃がさないようにな」
「はイ」
恐怖のあまり失神したシルリーたちに憐みの視線を向けながら、ケネスは移送するよう指示を出したのち、改めてムサカに向き直った。
「ムサカ殿。この度は娘を貶める片棒を担いだ輩共を捕えてくれて、本当にありがとう。今は礼を述べるしかできないが、いずれ別の形で礼をさせてもらおう」
「も、もったイなイ言葉、でス……我々ノ商品をすべて買い上ゲていたダいただけデ十分デござイマス……」
「いやいや、私たちが無理を言ったばかりに、こいつらを引き渡すため祖国へとんぼ返りせねばならないのだから、このくらいのことは当然だ」
「そう、でスか……」
高位の貴族なのに偉そぶることなく、物腰柔らかでカタコトの言葉に文句ひとつ言わないケネスを前に、ムサカは恐縮しきりでタジタジになりながらペコペコと頭を下げた。
血は繋がっていないらしいが、こういうところは案外ジゼルと似ていると思うし、親子なんだなとしみじみ感じ入ってしまう。
「お疲れ様でした、ムサカさん。久しぶりにお会いするなり、無茶なお願いをして申し訳ありませんでしたが、このタイミングであなたに出会えて本当に僥倖でした。これぞまさに天の配剤でしょう」
「……ふん。お前ノためニやったコトでハない。すべては女神ノためダ。しかシ、役に立てたようデなによリだ」
主人に倣うように、従者の装いをしたテッドが礼を述べ恭しく頭を下げると、先ほどとは打って変わってムサカは胡乱げな目で対応しつつも、素直にその言葉を受け取った。
喜劇のように間抜けな捕らわれ方をしたシルリー一味が、ミノムシのようにグルグル巻きにされた状態で冷たい床に座らされている前には、捕縛に一役買ったムサカたちの他、複数の使用人と護衛を連れたテッドとケネスがいて、罪人たちへ尋問をしていた。
「――なるほど。では、お前たちに取引を持ち掛けたのは軍人なんだな?」
「多分ナ。俺たちハこの国ニくわしくナイから、本物カは分かラない」
「それっポい服ってだケで、確かめたワケじゃないゾ」
「いえ、それだけ分かれば十分ですよ。あくまで私共の調査の足がかりにするだけで、あなた方を証言台に立たせるわけでもありませんし」
二人は断罪劇の舞台裏を少しでも解明すべく彼らに探りを入れたが、それに関しては軍部が絡んでいるという疑惑が深まったくらいで、大した収穫は得られなかった。
不貞腐れて証言を渋っているのかと思ったがそんな様子もなく、いっそ開き直っているのか聞かれてもないこともペラペラとしゃべるので手間はかからなかったが……おかげで瓢箪から駒のとんでもない事実を入手してしまった。
「それともう一度確認しますが、これが贋金だと本当に知らなかったんですね?」
テッドがシルリーたちから押収した財布の中から、数枚の金貨を出して見せながら問うと、男たちは勢いよくコクコクとうなずいた。
「も、もちロんダ!」
「分かってタラ使うもンか! バれたら今度こそ無一文デこの国ヲ追い出されル!」
「やけニ羽振りがイイと思ったラ、まさか贋金だっタとハ……くそ、騙されタ!」
「これまで散々クズ石で人々を騙してきた悪徳商人が贋金を掴まされるとは、因果は巡るというかいっそ滑稽だな」
「まったくですね。ですが、これは笑いごとでは済まない由々しき事態ですよ」
行き場のない苛立ちをぶつける子供のように、縛られた足をばたつかせるシルリーたちを呆れたように見下ろしつつも、意図せず発覚した国家の闇に二人は頭痛を禁じ得ないでいた。
なにしろシルリー一味が軍より報酬として得ていた大金は、すべて贋金だったのだ。
それはすなわち、軍が贋金を所有していたという事実に繋がる。
犯罪者から押収するなどして保管されていた贋金を、自分たちの懐が痛まぬよう今回の報酬として横流しした可能性もあるが、二人には一つそれ以外に思い当たる節があった。
それは十年ほど前のこと。当時から年々軍事費が削減され軍縮が進んでいく中、『軍部は使わなくなった金属製の軍事物を使って贋金を作っている』という噂が流れたことがある。
あくまで噂の域を出ない話で確たる証拠もなく、軍部も真っ向から疑惑を拒否した手前立ち入り調査もできず、そのうちに聞かなくなったのですっかり忘れていたが、それが突如として真実味を帯びた瞬間だった。
エントールに縁もゆかりもない異国人の駒なら、使い終われば即殺せばいいものをそうしなかったのは、もしもに備えて後生大事に残していた犯罪の証拠を擦り付けるためだったのかもしれない。
仮に彼らが贋金を所持していた件で捕まり、軍人からもらったものだと証言したとしても、異国人を裁く法もなければ守る法もないのでどうとでもなる。
……まあ、このシルリー一味が連日連夜飲み歩き、渡した金を王都中でばら撒いているなど誤算中の誤算だったと思うが。
彼らに手渡された贋金は金貨だけだったし、出来栄えもちょっと観察すれば分かるくらいに偽物っぽいので、すべては無理でも大多数を回収することは難しくない。庶民なら金貨を使う機会など滅多にないはずで、金庫に大事に仕舞われていることだろう。
とはいえ、贋金が出回ったという事実は覆らないし、お金の価値や信用を保つためには硬貨のデザイン刷新をして、旧硬貨の使用を禁じることも考えないといけない。
そのあたりをどう父王やミリアルドに説明すべきか迷うが……くわしい話はすっ飛ばして、王太子の婚姻記念がどうとかと話をこじつけて新硬貨の発行を促すのがベストだろうか。
十年前とは違い証拠品があるとはいえ、出所が軍部だともそこで作られたものだとも証明されていないので、追及材料としてあまり役に立たない。
まあ、探られて痛い腹のある奴を脅すにはうってつけのブツなので、大事に保管させてもらうが。
「……お、俺たちハどうなルンだ?」
「こちらの方々と一緒にガンドールへ帰っていただきます。そこで然るべき裁きを受け、きっちり償いをしてくだされば、当方としてはこれ以上何かをするつもりはありませんが……それで命が助かるかは保障しかねます」
「え……?」
私刑にでもされるのかと怯えていた男たちは、何事もなく祖国へ帰れることに一旦胸を撫で下ろしつつも、続く不穏な言葉に冷や汗が流れる。
「あなた方はご存じないでしょうが、お嬢様はさるガンドールの皇子殿下のお気に入りですよ。ガンドールでは司法にどの程度権力者の意向が反映されるのか存じませんが、仮に今回ことがその殿下のお耳にはいったら、大層お怒りになることでしょうね。どのような処分が下されるか――私には怖くて怖くて、想像もできません」
自分の腕を抱えて身震いする素振りを見せつつも、ワクワクが隠しきれないテッカテカの笑顔で言い放たれ、シルリー一味は全員白目を剥いて気絶した。
ブサ猫女神の威光を見誤っていた三下悪役たちの末路はいかなるものか、直接知ることができないのは本当に残念だとテッドは思う。
「お手数をかけたな。聞きたいことは聞けたから、もう連れて行ってくれ。くれぐれも逃がさないようにな」
「はイ」
恐怖のあまり失神したシルリーたちに憐みの視線を向けながら、ケネスは移送するよう指示を出したのち、改めてムサカに向き直った。
「ムサカ殿。この度は娘を貶める片棒を担いだ輩共を捕えてくれて、本当にありがとう。今は礼を述べるしかできないが、いずれ別の形で礼をさせてもらおう」
「も、もったイなイ言葉、でス……我々ノ商品をすべて買い上ゲていたダいただけデ十分デござイマス……」
「いやいや、私たちが無理を言ったばかりに、こいつらを引き渡すため祖国へとんぼ返りせねばならないのだから、このくらいのことは当然だ」
「そう、でスか……」
高位の貴族なのに偉そぶることなく、物腰柔らかでカタコトの言葉に文句ひとつ言わないケネスを前に、ムサカは恐縮しきりでタジタジになりながらペコペコと頭を下げた。
血は繋がっていないらしいが、こういうところは案外ジゼルと似ていると思うし、親子なんだなとしみじみ感じ入ってしまう。
「お疲れ様でした、ムサカさん。久しぶりにお会いするなり、無茶なお願いをして申し訳ありませんでしたが、このタイミングであなたに出会えて本当に僥倖でした。これぞまさに天の配剤でしょう」
「……ふん。お前ノためニやったコトでハない。すべては女神ノためダ。しかシ、役に立てたようデなによリだ」
主人に倣うように、従者の装いをしたテッドが礼を述べ恭しく頭を下げると、先ほどとは打って変わってムサカは胡乱げな目で対応しつつも、素直にその言葉を受け取った。
1
お気に入りに追加
2,281
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました

【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
側妃は捨てられましたので
なか
恋愛
「この国に側妃など要らないのではないか?」
現王、ランドルフが呟いた言葉。
周囲の人間は内心に怒りを抱きつつ、聞き耳を立てる。
ランドルフは、彼のために人生を捧げて王妃となったクリスティーナ妃を側妃に変え。
別の女性を正妃として迎え入れた。
裏切りに近い行為は彼女の心を確かに傷付け、癒えてもいない内に廃妃にすると宣言したのだ。
あまりの横暴、人道を無視した非道な行い。
だが、彼を止める事は誰にも出来ず。
廃妃となった事実を知らされたクリスティーナは、涙で瞳を潤ませながら「分かりました」とだけ答えた。
王妃として教育を受けて、側妃にされ
廃妃となった彼女。
その半生をランドルフのために捧げ、彼のために献身した事実さえも軽んじられる。
実の両親さえ……彼女を慰めてくれずに『捨てられた女性に価値はない』と非難した。
それらの行為に……彼女の心が吹っ切れた。
屋敷を飛び出し、一人で生きていく事を選択した。
ただコソコソと身を隠すつまりはない。
私を軽んじて。
捨てた彼らに自身の価値を示すため。
捨てられたのは、どちらか……。
後悔するのはどちらかを示すために。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。