ブサ猫令嬢物語 大阪のオバチャン(ウチ)が悪役令嬢やって? なんでやねん!

神無月りく

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第三部 社交界デビュー編

ヒロインのお茶会

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 王宮の舞踏会から早二週間。
 ミリアルドの住まう宮にて、華やかなお茶会が開かれていた。

 主催はもちろんアーメンガート。
 相変わらず……というか、美しく着飾って男性陣を虜にしたせいで、婚約者が嫉妬した結果軟禁状態は続いているが、デビューした以上ずっと引きこもっているわけにもいかず、社交の一環として客を招くことだけは許可されていた。

(あのヤンデレ王太子、本当にやりにくいったらないわ……でも、まだ“彼”への道が整うには時間がかかるし、利用価値も高いから、逆らうのは得策じゃないわね)

 ゲーム上ではあそこまでの執着が見られなかったし、初心な年頃では夢中でも成人すれば興味が薄れて、ほどほどの愛情に落ち着くか感心すら持たれなくなると思ったのだが、まったくの計算外だ。
 乙女ゲームの攻略対象キャラだけあって一途な性格、といえば聞こえはいいが、いくら一途なイケメンでも、好きでもない相手に病的な執着を感じるとゾッとする。

(あまりにも束縛が強いようなら、適当な女を差し向けて注意を逸らさないと。運よく本気になってくれれば、婚約破棄の口実にもなるし、そのための人選も今からしておくべきね……)

 ヤンデレ相手にその作戦がどこまで通用するか不安は残るが――……計算外といえば、思ったほどの成果を得られなかったデビュー戦もそうだ。
 わざわざジゼルのデビュー当日に合わせて開いた舞踏会で、たかが公爵令嬢と王太子の婚約者の立場の違いを知らしめようとしたのに、逆に彼女が目立ってしまい、株を上げる結果になってしまったのは、非常に業腹だ。

 それもこれも、すべてレーリアのせいである。
 表面上縁もゆかりもないジゼルとレーリアが、見えないところで繋がっていること自体計算外で、それが自分にダメージを与えるなんて想像もしていなかった。

 さらに計算外だったのは、長年の親友であるグロリア・ビショップ――かつて自分がミリアルドの心を掴むための踏み台に使い、今はハンスの婚約者として公爵家と繋がりを持つロゼッタの母親が、レーリアとの仲介役になっていたことだ。

 ジゼルとロゼッタを近づけた主な要因は、自分の弄した策略だ。
 あの時嵌めたのがロゼッタでなければ、レーリアの介入はありえなかった現象かもしれない。
 つまり、過去の自分が今の自分に墓穴を掘った、因果応報と言えなくもない。

 そもそも筋書きと異なる道を選んだ以上、不確定要素に振り回されるのは必至だ。品行方正なはずの王太子がヤンデレ化したもの、その一端かもしれない……という後悔はさておき、彼女の一番の敗因は、レーリアの存在感を見誤ったことだろう。

 病弱を理由に己の宮に引きこもり、王妃としての権限のほとんどを側室に譲渡しているレーリアに、彼女は利用価値なしの烙印を押していた。バーバラにうまく取り入り、連動的に国王フレデリックの好感度も上げることが、王宮で成り上がる最短の手段だと考えていた。

 しかし、普段姿を見せないからこそ、ここぞという時のインパクトが強かった。

 彼女に言葉をかけてもらえなかったアーメンガートに失笑を漏らす紳士淑女らも多く、レーリアの影響力をまざまざと思い知らされた。
 かといって、今さら取り入ろうとすればあからさまで、逆に反感を買いかねない。

 であれば別方向でのテコ入れが必要……ということで、急きょ地盤固めのためのお茶会を開くことにしたのだ。

 春の花が咲き乱れる庭を一望できる、全面ガラス張りのサロン室には、アーメンガートの派閥に与する家の令嬢たちが十数名、いくつかのテーブルに分かれて座り、王宮でしか味わえない最高級のもてなしを受けながら歓談している。

 中には先日親衛隊たちに締め上げられた、哀れな男爵子爵の三人組もいたが、爵位が低いので端っこのテーブルにちんまりと腰かけ、華やかな上級貴族たちを遠目に、居心地悪そうにお茶をすすりながらボソボソと覇気のないおしゃべりに興じている。

 アーメンガートと同じテーブルにつくことが許されているのは、純粋に爵位の高い者であり……アーメンガートがコナをかけて落とした、ミリアルドの側近の縁者である。
 ただし、ブランシェ侯爵令嬢とガーランド公爵令嬢は、ジゼルの親衛隊であるがゆえに呼んでいない。聞かれて困る話も出るし、堂々と敵情視察をされてはたまったものではない。

 そうでなくとも、かつての王太子妃選びのお茶会で心証を悪くしたままなので、このような内輪の会で交流を持つのは控えた方がいいだろう。
 アーメンガートは清楚と魔性のギャップで、男を誑かす術は心得ていても、同性の信頼を得る能力には秀でていない。おまけにジゼルに心酔する彼女たちを、こちら側に引き込むのはほぼ不可能だ。

 だから、ここに集まる令嬢たちをきっちり取り込み、周りを固めなければ。
 ジゼルのように向こうから率先して侍りに来ているのではなく、養父の根回しで得た仮初の取り巻きであるが、幾度かこういう会を繰り返せば自然と連帯感も生まれるし、正式に王太子妃に内定したことで、個人的に彼女らを優遇することも可能になった。

 ジゼルの親衛隊たちは身分も発言力も厄介な面々ばかりだが、これから結婚出産等で自然消滅していくだろうし、今は分が悪くとも長い目で見ればこちらが有利だ。

 この間の舞踏会も成功した感触はなかったが、大きな失敗もしなかった。
 これから十分巻き返せるはずだ。
 そして調子に乗っている悪役令嬢を潰し、愛しい“彼”を手に入れる――その決意を新たに、傍らにいる令嬢に目を向ける。

 ビクトリカの双子の姉、パーラ・ヘンドリック辺境伯令嬢。
 パーラはヤンデレ王太子の陰謀で、男性との接点が持てないアーメンガートにとって、ビクトリカと通じるための重要なキーパーソンだ。今のうちから良好な関係を保っておかなくては、と密かに気合を入れて声をかけた。

「ねぇ、パーラ嬢。あなたのご実家のある、辺境の様子をお聞かせ願えないかしら。お茶会の話題にはふさわしくないかもしれないけど、これから殿下を支える身として、隣国との情勢に関わるところについて、くわしくなっておきたいの」
「まあ。勤勉でいらっしゃいますのね、アーメンガート様は。ですが、世間知らずの私の口からお話できることはそう多くはありませんわ。私や母は安全のため通年王都で暮らしておりますし、親戚の集いなどで領地に行くことはあっても、厳重な警備の敷かれた屋敷から一歩も出してはもらえませんの」

 そう言って淑やかに笑うパーラは、自称通りいかにも世間知らずのお嬢様といった雰囲気の、背景にお花畑を背負ってそうなおっとりとした十七歳の少女だ。
 件のゲスト悪役令嬢は頭も切れる上に腕っ節も立つ軍神で、同じ辺境伯令嬢でも大違いである。

 異性の双子ではあるが、攻略対象の美形弟によく似ていて美少女ではあるし、辺境伯令嬢であれば王太子とも身分が釣り合うので、いざという時に自分の後釜に据えるのもありだろうか……と頭の隅で考えつつも、まずはビクトリカを落とすことに狙いを集中させることにした。

「あら、そうなの? 安全のためというと、それほど辺境の治安はよくないのかしら?」
「いえ、そのようなことはございません。時折蛮族による略奪が起きる集落もあるようですが、それもヘンドリック家直属の優秀な兵たちが追い払ってくれますし、そもそも我々の住まう屋敷まで侵されることはありません。父も兄も過保護なだけなのです」

「そう。それを聞いて安心したわ。でも、いつまでもその場しのぎの対応では、領民が安心して暮らせないのでは? 非人道的かもしれないけれど、略奪した部族には武力制裁が必要なのではなくて?」
「それはそうなのですが……蛮族とはいえ下手に討伐行動に出れば、隣国からは侵略行為とみなされかねません。あちらの辺境伯は蛮族との融和政策を取り、実際にうまくやっているので……」
「国境問題はデリケートなのね……」

 神妙な顔でうなずいてみせるが、ここまではアーメンガートも妃教育の一環で習ったことで、特筆するような情報は出てきていない。
 しかし、今はあくまでパーラと親しくなることが目的だから、さも初めて聞くような口ぶりで反応し、世間知らずを自称する彼女の自己肯定感を上げ、心証をよくすることに尽力する。

「軽々しく武力制裁だなんて言って、ごめんなさいね。世間知らずはわたくしの方だったわ。無知とは恐ろしいものね。教えてくれてありがとう、パーラ嬢」
「いえ、そんな。このような私でも、アーメンガート様のお役に立てたなら光栄ですわ」

 はにかんだように笑うパーラからは、薄っすらと好感度が上がった気配がする。
 それに気をよくして、もう一歩踏み込んでみることにした。

「それにしても、そのような扱いの難しい土地を治める領主であれば、お父上はさぞ優秀な方なのでしょうね。将来の辺境伯となられる兄君も、噂で聞く限り大層剣がお強いとか」
「はい。父も兄も立派な武人でございます。私もセシリア様のように、馬を駆り剣を取ることができれば、お役に立てたでしょうが……恥ずかしながら運動は苦手で……」

「セシリア様?」
「兄の婚約者となられる予定の、隣国のモーリス辺境伯令嬢です。去年一度だけ顔見せの時にお会いしたきりですが、“赤獅子姫”の二つ名を持つ勇猛なご令嬢なんですよ」

 セシリア・モーリス。ゲスト悪役令嬢の名前だ。
 自分もジゼルも介入していないためか、ここはシナリオ通りに婚約が内定しているらしい。
 しかし、パーラの口調からして正式な婚約はまだのようだ。

 彼女はアーメンガートと同じ歳だったから、まだ十四になったかなっていないか。正式に婚約を結べるようになるのは成人の十六になってからだから、二年近い猶予があるということ。付け入るには十分な時間だ。

「……偏見はよくありませんが、妻がそのような武人とはいささか……」
「ええ、それは……――」

 心配そうに眉を寄せるアーメンガートに、パーラは耳目をはばかるように一際声を小さくすると、扇で憂い顔の口元を隠しながらボソボソとつぶやいた。

「ここだけの話、兄はこの話に乗り気ではありません。私はセシリア様のような強い女性に憧れますが、兄は貞淑でおとなしい女性が好みのようで……お互いの不可侵を誓い合うための婚姻とはいえ、自由恋愛の世の中に兄だけが政略結婚の犠牲になるのが、不憫でなりません」

 セシリアは悪役令嬢らしくワンマンで苛烈な性格をしていたし、ビクトリカを一対一の模擬戦でコテンパンに負かし、プライドをへし折ったという回想イベントもあったので、彼がセシリアを毛嫌いする要因には事欠かない。

「まあ、それはお気の毒に。婚姻に関係なく和平を保つ方法があればいいんだけど……わたくしにできることといえば、国境警備のために予算を割いていただけるよう、殿下に口添えすることくらいだわ」
「そ、そこまでしていただかなくても結構です。そのお気持ちだけで十分ですわ」
「そう? でも、今一度ヘンドリック家が国にもたらす功績を確認し、それに見合った対価を払えているかだけでも、見直してもらえるようお願いしてみるわ。辺境は国防の要だもの」

 深い慈悲の心を見せつつ国防費という名目の賄賂を贈れば、ビクトリカへ大きな恩を売ることができる。感謝の気持ちがあれば謁見を申し出てくるだろうし、一度でも顔を合わせればこちらのペースに巻き込んで――ひと息に落とすだけ。

 セシリアをゲームシナリオから外れた、完全オリジナルストーリーから排除することで、万が一にもジゼルと手を組むことを阻止し、なおかつ不確定要素を減らす。

(辺境への道が開かれれば、“彼”へまた一歩近づく……ふふ、待ち遠しいわ)

 身勝手なそろばんを弾くアーメンガートの心中など、露ほども知らないパーラは、表情を緩めて小さく頭を下げた。

「恐れ多いことです。ですが、ありがとうございます。兄もアーメンガート様の優しいお心で、すさんだ気持ちが救われることでしょう」

 ビクトリカを釣り上げるには少し時間はかかるが、今日は一人手堅い同性の手駒を得ることができた。
 アーメンガートは思わず浮かんでくる愉悦の笑みを殺すように、ティーカップを傾けた。
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