33 / 40
第六章――②
しおりを挟む
神経を研ぎ澄ませるごとに、派手なノイズ音が消えてか細い声がはっきりと聞こえるようになる。
私がオタクになりたての頃、大好きな声優ラジオを聞きたいがために祖父母からもらった(粗大ゴミ置き場から救出したとも言う)旧型ラジオのチューニングを合わせた時のことを思い出すが、それはさておき。
――誰?
“アリサ”が私の思念を捉えた。
――あなたには一応『初めまして』かしら。見た目はこっちの侍女だけど、中身はあなたと同じ世界の住人よ。
――あ……もしかして、あの人? ご、ごめんなさい! “私”にもうやめようって何度も言ってるのにやめてくれなくて!
――別にいいわよ。あれくらい蚊に刺された程度の話よ。
――そ、そうなんですか? いやでも……。
――もう、そんなことはどうでもいいから! 今は謝罪が聞きたいわけじゃないの。この状況を打破するためには、あなたの協力が必要だから話しかけてたの。
うじうじとする“アリサ”にイライラしつつも話を本題へと移す。
――あなた、イーダとの契約を破棄したいんでしょう?
“アリサ”は息を飲み、ややあって小さく「うん」とうなずいた。
――もう一人の私は絶対やめないって言うけど、こんなの間違ってるよ。それに、イーダが私を盾みたいに使うなんて……私を利用したかっただけなんじゃないかって思ったら、もう何もかもが嫌になっちゃって……。
そりゃそうだ。いくら好きな人でも許せないことはある。
だいたい、女を盾にするなど男の風上にも置けない。
一種の男女差別かもしれないが、女子は身を挺して守ってくれる男性にときめく生き物だ。
――あなたの意思は分かったわ。二人で協力すれば、強制的に契約を解除できるかもしれない。
数日前にユマに押しつけられた本の受け売り情報によると、この世界でいう契約とは、一言で言えば魔力の共有だ。二人の荷物を一つの倉庫にまとめ、お互いが鍵を持ち自由に出し入れできる状態を想像すれば早い。
両者の間で同意があれば解除は容易いが、一方的に解除しようとすれば大きなリスクが伴う。
その内容は様々だが、大抵はロクなものじゃない。魔力がすっからかんになるだけならまだマシな方で、四肢や内臓が欠損する場合もあれば、魂ごと持って行かれる場合もあるらしい。
ただ、それは解除する側の力が同等か弱い場合の話。
逆であるならば、そのリスクを負うのは解除される側だ。
――私があなたに魔力を送るから、イーダよりも魔力が上回ったら契約を解除しなさい。聖女二人分の魔力があれば、今のイーダになら勝算はあるわ。
――でも、それじゃあ……。
――それが嫌なら、私はあなたをイーダごと封印してあげる。大好きな人と永遠に一緒に閉じ込められるのも、ある意味ハッピーエンドよね?
ためらう“アリサ”に第二案を提案すると黙ってしまった。
意識が直接繋がっているのだから、脅しではなく本気なのは伝わっただろう。
――……分かりました。やります。
ややあって聞こえてきた“アリサ”の返事に応えるように、私はさらに集中力を上げて自分の魔力を彼女へと注ぎ込む。
途中、どろりとしたイーダの魔力に阻まれそうになったが、騎士たちの攻撃がうまく彼の意識を逸らしてくれたおかげで、思ったよりもスムーズに魔力の移行が進んだ。
数十秒か数分経ち、ふと手ごたえのようなものを感じた。
うまく例える言葉が見つからないけれど、これでいけると確信を得た瞬間だった。
“アリサ”も同様の感覚を得たのか、不思議な気分の高揚を共有したのち――イーダの内側から真っ白な光が弾けた。
「ぐるおあぁぁぁぁ!」
悶え苦しむ悲鳴が室内に響き渡り、イーダは自分の中からアリサの体を投げ捨てるように床に転がした。
「アリサ!」
うつ伏せに横たわるアリサに騎士たちが駆け寄る。
助け起こされ目を開けた彼女は、土色の顔をして疲れ切ってはいたが、文字通り憑き物が落ちたようにすっきりとした表情をしていた。
「みんな……ごめんなさい……」
かすれた声で一言謝ると、再び目を閉じてしまった。
契約の強制解除の反動で消耗し、一時的に眠りに就いているだけのようだ。
あたりに安堵の空気が漂うが、ここで気を緩めるわけにはいかない。
アリサという駒を失ってはいても、イーダ自身はまだ健在なのだ。
真っ黒な影でしかなかったイーダが、徐々に元の姿を取り戻していく。
カラスのような漆黒のローブと新雪のごとき真っ白な肌の、モノクロなのにゾッとするほどの美貌を持つ青年へと。
イーダはゆらりと立ち上がり、ぐるりと全員を見回したあと、私へと視線を投じる。
くすんだガラス玉のような瞳は光を映さず、深い虚無を感じさせた。
「……君からも、アリサと同じものを感じる。孤独、疎外感、劣等感……」
「だから何? コンプレックス抱えてない人間がいるとでも思ってるの? 悪いけど、私はあなたと手を組む気はないわ。世界ごと作り替えるなんて面倒くさい。おとといきやがれ、面だけ完璧イケメンの腐れ外道」
正真正銘の本音でイーダの発言をぶった切る。
私の反応が予想外だったのか、イーダは動揺したように瞳を泳がせた。
騎士たちもぽかんとしている。ユマだけが「魔王を煽るな」と真顔で突っ込んだ。
「君は世界を変えたくないのか? 君を虐げる者がいない世界が欲しくないのか?」
「興味ないわね。人が二人以上いれば諍いが起きるのは当然でしょ。てか、はっきりと『僕を虐げる者がいない世界』って言いなさいよ。あなたはアリサの純粋な心を利用して、最後は自分を守る盾に使った。結局自分さえよければいいって理論でしょう。そんな奴のことを信じるほど馬鹿じゃないわ」
「何がいけないんだ? 僕の役に立つことは、何にも代えられない名誉なことだ。アリサは喜んでくれたのに」
いやいや、全然喜んでねぇよ。むしろ拒否ってたよ。
イーダってこんなナルシストなキャラだったのか?
元からさほどタイプじゃなかったけど、それを差し引いても好感度が急降下していくんですが。
冗談ではなく頭痛がしそうになったので、早々にご退場いただくことにしよう。
「あー、もう話すのも面倒なんで、とっとと封印されてくれます?」
「そうはいかない」
イーダの魔力が高まるのを感じる。
まあ、聖女も騎士もまとめて殲滅するチャンスだ。アリサは言わずもがなだし、私も随分魔力を消耗している。
逃げるのも手だが、秘跡石を利用されないためにも、この場は戦ってイーダを追い返すなり封印するしか道はない。
全員の意思が瞬時に固まり、それぞれ戦闘態勢に入る。
イーダが誰よりも早く動き、魔弾を放とうとして――プスンッと間抜けな音が出た。
え、何? 油断させた隙に何か別の攻撃がくるとか?
一瞬変な勘繰りをしたが、ぽかんと間の抜けた表情をする完璧イケメンを見る限り、攻撃が不発に終わったとみて間違いない。
一体何が起きたのか、その場の誰もが分からず困惑していたが、リュイが「あっ」と声を上げてイーダの首元を指さした。そこには複雑な文様の刻まれた銀の首輪がはめられていた。
清浄な魔力で形成されたそれが、イーダの魔力を相殺していたらしい。
だが、記憶を漁ってもイーダがそんな首輪をしてたビジュアルは浮かんでこないし、ついさっきまで涼しげな首元だったのは確かだ。
では、いつ誰がどうやって?
「そこまでよ、イーダ」
疑問渦巻く場に、凛とした少女の声が響いた。
私がオタクになりたての頃、大好きな声優ラジオを聞きたいがために祖父母からもらった(粗大ゴミ置き場から救出したとも言う)旧型ラジオのチューニングを合わせた時のことを思い出すが、それはさておき。
――誰?
“アリサ”が私の思念を捉えた。
――あなたには一応『初めまして』かしら。見た目はこっちの侍女だけど、中身はあなたと同じ世界の住人よ。
――あ……もしかして、あの人? ご、ごめんなさい! “私”にもうやめようって何度も言ってるのにやめてくれなくて!
――別にいいわよ。あれくらい蚊に刺された程度の話よ。
――そ、そうなんですか? いやでも……。
――もう、そんなことはどうでもいいから! 今は謝罪が聞きたいわけじゃないの。この状況を打破するためには、あなたの協力が必要だから話しかけてたの。
うじうじとする“アリサ”にイライラしつつも話を本題へと移す。
――あなた、イーダとの契約を破棄したいんでしょう?
“アリサ”は息を飲み、ややあって小さく「うん」とうなずいた。
――もう一人の私は絶対やめないって言うけど、こんなの間違ってるよ。それに、イーダが私を盾みたいに使うなんて……私を利用したかっただけなんじゃないかって思ったら、もう何もかもが嫌になっちゃって……。
そりゃそうだ。いくら好きな人でも許せないことはある。
だいたい、女を盾にするなど男の風上にも置けない。
一種の男女差別かもしれないが、女子は身を挺して守ってくれる男性にときめく生き物だ。
――あなたの意思は分かったわ。二人で協力すれば、強制的に契約を解除できるかもしれない。
数日前にユマに押しつけられた本の受け売り情報によると、この世界でいう契約とは、一言で言えば魔力の共有だ。二人の荷物を一つの倉庫にまとめ、お互いが鍵を持ち自由に出し入れできる状態を想像すれば早い。
両者の間で同意があれば解除は容易いが、一方的に解除しようとすれば大きなリスクが伴う。
その内容は様々だが、大抵はロクなものじゃない。魔力がすっからかんになるだけならまだマシな方で、四肢や内臓が欠損する場合もあれば、魂ごと持って行かれる場合もあるらしい。
ただ、それは解除する側の力が同等か弱い場合の話。
逆であるならば、そのリスクを負うのは解除される側だ。
――私があなたに魔力を送るから、イーダよりも魔力が上回ったら契約を解除しなさい。聖女二人分の魔力があれば、今のイーダになら勝算はあるわ。
――でも、それじゃあ……。
――それが嫌なら、私はあなたをイーダごと封印してあげる。大好きな人と永遠に一緒に閉じ込められるのも、ある意味ハッピーエンドよね?
ためらう“アリサ”に第二案を提案すると黙ってしまった。
意識が直接繋がっているのだから、脅しではなく本気なのは伝わっただろう。
――……分かりました。やります。
ややあって聞こえてきた“アリサ”の返事に応えるように、私はさらに集中力を上げて自分の魔力を彼女へと注ぎ込む。
途中、どろりとしたイーダの魔力に阻まれそうになったが、騎士たちの攻撃がうまく彼の意識を逸らしてくれたおかげで、思ったよりもスムーズに魔力の移行が進んだ。
数十秒か数分経ち、ふと手ごたえのようなものを感じた。
うまく例える言葉が見つからないけれど、これでいけると確信を得た瞬間だった。
“アリサ”も同様の感覚を得たのか、不思議な気分の高揚を共有したのち――イーダの内側から真っ白な光が弾けた。
「ぐるおあぁぁぁぁ!」
悶え苦しむ悲鳴が室内に響き渡り、イーダは自分の中からアリサの体を投げ捨てるように床に転がした。
「アリサ!」
うつ伏せに横たわるアリサに騎士たちが駆け寄る。
助け起こされ目を開けた彼女は、土色の顔をして疲れ切ってはいたが、文字通り憑き物が落ちたようにすっきりとした表情をしていた。
「みんな……ごめんなさい……」
かすれた声で一言謝ると、再び目を閉じてしまった。
契約の強制解除の反動で消耗し、一時的に眠りに就いているだけのようだ。
あたりに安堵の空気が漂うが、ここで気を緩めるわけにはいかない。
アリサという駒を失ってはいても、イーダ自身はまだ健在なのだ。
真っ黒な影でしかなかったイーダが、徐々に元の姿を取り戻していく。
カラスのような漆黒のローブと新雪のごとき真っ白な肌の、モノクロなのにゾッとするほどの美貌を持つ青年へと。
イーダはゆらりと立ち上がり、ぐるりと全員を見回したあと、私へと視線を投じる。
くすんだガラス玉のような瞳は光を映さず、深い虚無を感じさせた。
「……君からも、アリサと同じものを感じる。孤独、疎外感、劣等感……」
「だから何? コンプレックス抱えてない人間がいるとでも思ってるの? 悪いけど、私はあなたと手を組む気はないわ。世界ごと作り替えるなんて面倒くさい。おとといきやがれ、面だけ完璧イケメンの腐れ外道」
正真正銘の本音でイーダの発言をぶった切る。
私の反応が予想外だったのか、イーダは動揺したように瞳を泳がせた。
騎士たちもぽかんとしている。ユマだけが「魔王を煽るな」と真顔で突っ込んだ。
「君は世界を変えたくないのか? 君を虐げる者がいない世界が欲しくないのか?」
「興味ないわね。人が二人以上いれば諍いが起きるのは当然でしょ。てか、はっきりと『僕を虐げる者がいない世界』って言いなさいよ。あなたはアリサの純粋な心を利用して、最後は自分を守る盾に使った。結局自分さえよければいいって理論でしょう。そんな奴のことを信じるほど馬鹿じゃないわ」
「何がいけないんだ? 僕の役に立つことは、何にも代えられない名誉なことだ。アリサは喜んでくれたのに」
いやいや、全然喜んでねぇよ。むしろ拒否ってたよ。
イーダってこんなナルシストなキャラだったのか?
元からさほどタイプじゃなかったけど、それを差し引いても好感度が急降下していくんですが。
冗談ではなく頭痛がしそうになったので、早々にご退場いただくことにしよう。
「あー、もう話すのも面倒なんで、とっとと封印されてくれます?」
「そうはいかない」
イーダの魔力が高まるのを感じる。
まあ、聖女も騎士もまとめて殲滅するチャンスだ。アリサは言わずもがなだし、私も随分魔力を消耗している。
逃げるのも手だが、秘跡石を利用されないためにも、この場は戦ってイーダを追い返すなり封印するしか道はない。
全員の意思が瞬時に固まり、それぞれ戦闘態勢に入る。
イーダが誰よりも早く動き、魔弾を放とうとして――プスンッと間抜けな音が出た。
え、何? 油断させた隙に何か別の攻撃がくるとか?
一瞬変な勘繰りをしたが、ぽかんと間の抜けた表情をする完璧イケメンを見る限り、攻撃が不発に終わったとみて間違いない。
一体何が起きたのか、その場の誰もが分からず困惑していたが、リュイが「あっ」と声を上げてイーダの首元を指さした。そこには複雑な文様の刻まれた銀の首輪がはめられていた。
清浄な魔力で形成されたそれが、イーダの魔力を相殺していたらしい。
だが、記憶を漁ってもイーダがそんな首輪をしてたビジュアルは浮かんでこないし、ついさっきまで涼しげな首元だったのは確かだ。
では、いつ誰がどうやって?
「そこまでよ、イーダ」
疑問渦巻く場に、凛とした少女の声が響いた。
0
お気に入りに追加
479
あなたにおすすめの小説
召喚聖女に嫌われた召喚娘
ざっく
恋愛
闇に引きずり込まれてやってきた異世界。しかし、一緒に来た見覚えのない女の子が聖女だと言われ、亜優は放置される。それに文句を言えば、聖女に悲しげにされて、その場の全員に嫌われてしまう。
どうにか、仕事を探し出したものの、聖女に嫌われた娘として、亜優は魔物が闊歩するという森に捨てられてしまった。そこで出会った人に助けられて、亜優は安全な場所に帰る。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
【完結】前世聖女の令嬢は【王太子殺害未遂】の罪で投獄されました~前世勇者な執事は今世こそ彼女を救いたい~
蜜柑
恋愛
エリス=ハウゼンはエルシニア王国の名門ハウゼン侯爵家の長女として何不自由なく育ち、将来を約束された幸福な日々を過ごしていた。婚約者は3歳年上の優しい第2王子オーウェン。エリスは彼との穏やかな未来を信じていた。しかし、第1王子・王太子マーティンの誕生日パーティーで、事件が勃発する。エリスの家から贈られたワインを飲んだマーティンが毒に倒れ、エリスは殺害未遂の罪で捕らえられてしまう。
【王太子殺害未遂】――身に覚えのない罪で投獄されるエリスだったが、実は彼女の前世は魔王を封じた大聖女・マリーネだった。
王宮の地下牢に閉じ込められたエリスは、無実を証明する手段もなく、絶望の淵に立たされる。しかし、エリスの忠実な執事見習いのジェイクが、彼女を救い出し、無実を晴らすために立ち上がる。ジェイクの前世は、マリーネと共に魔王を倒した竜騎士ルーカスであり、エリスと違い、前世の記憶を引き継いでいた。ジェイクはエリスを救うため、今まで隠していた力を開放する決意をする。
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
「お前を愛するつもりはない」な仮面の騎士様と結婚しました~でも白い結婚のはずなのに溺愛してきます!~
卯月ミント
恋愛
「お前を愛するつもりはない」
絵を描くのが趣味の侯爵令嬢ソールーナは、仮面の英雄騎士リュクレスと結婚した。
だが初夜で「お前を愛するつもりはない」なんて言われてしまい……。
ソールーナだって好きでもないのにした結婚である。二人はお互いカタチだけの夫婦となろう、とその夜は取り決めたのだが。
なのに「キスしないと出られない部屋」に閉じ込められて!?
「目を閉じてくれるか?」「えっ?」「仮面とるから……」
書き溜めがある内は、1日1~話更新します
それ以降の更新は、ある程度書き溜めてからの投稿となります
*仮面の俺様ナルシスト騎士×絵描き熱中令嬢の溺愛ラブコメです。
*ゆるふわ異世界ファンタジー設定です。
*コメディ強めです。
*hotランキング14位行きました!お読みいただき&お気に入り登録していただきまして、本当にありがとうございます!
あなたの子ですよ~王太子に捨てられた聖女は、彼の子を産んだ~
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
聖女ウリヤナは聖なる力を失った。心当たりはなんとなくある。求められるがまま、婚約者でありイングラム国の王太子であるクロヴィスと肌を重ねてしまったからだ。
「聖なる力を失った君とは結婚できない」クロヴィスは静かに言い放つ。そんな彼の隣に寄り添うのは、ウリヤナの友人であるコリーン。
聖なる力を失った彼女は、その日、婚約者と友人を失った――。
※以前投稿した短編の長編です。予約投稿を失敗しないかぎり、完結まで毎日更新される予定。
【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる