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第五章――②
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やばい。逆ギレして正気を失ってるんじゃないか、これ。
勝負どころの話じゃなくなってきた。
どうやって話の落としどころをつければいいのか。というか、みんなにどう言い訳すればいいのか。
ああもう、面倒なことになった!
「アリサ、落ち着い――とわわっ」
急に足元が振動を始め、私はたたらを踏んだ。
まさかアリサの地団駄でのせいじゃ……なんていう失礼な冗談はともかく、揺れているのは床じゃなかった。
屋敷全体が小刻みに震えている。地震かと思いきや杖を介して禍々しい魔力が充満しつつあるのを感じる。
それに魔物や残りの四天王の襲撃を警戒したが、その発生源がアリサだと気づき全員が驚愕した。
魔王たちが使う魔法も聖女や騎士たちが使う魔法も、結局は同じ魔力から生み出される術だ。
だが、その質は使用者によって異なる。ざっくりと言えば、聖女側は聖属性で、魔王側は魔属性と言えば分かりやすいだろうか。
『魔』がやたらと被ってややこしいが、とにかくアリサが今まき散らしているのは、魔王側の魔力だということだ。聖女ならありえない話である。
「……まずは一般人の避難と、この魔力を中和するべきだな。ハリ、任せた」
騎士と共に使用人たちの誘導に走ったユマに促され、対となる清浄な魔力を周囲に拡散する。
ほどなくして建物の振動は収まったが、アリサからは依然として魔力は放出され続け、一人で勝手に叫び続けていた。
「どういうことよ! 話が違うじゃない! 私は特別だって、選ばれた者なんだって、二度と惨めな思いをしなくていいって言ったのに! どうして……ここでも私はこんなに……!」
「いい加減、ゲームと現実をごっちゃにするのはやめたら? なんでも思い通りになる世界なんかないの。ヒロインだからって、無条件で愛されると思ったら大間違いよ!」
「ああもう、うるさい! あんたなんか消えちゃえ!」
癇癪を起した子供かよ!
カチンときた私はアリサを一旦黙らせるべく拘束の魔法を使おうとしたが、術が完成するより早く、何かが私の目の前にぬっと現れたかと思うと、鳩尾に強烈な衝撃が加えられて吹っ飛んだ。
一瞬呼吸が止まり、悲鳴も呻きも上げられないまま、私は床に転がる。
痛みをこらえながら腹部に手を当て、出血がないことを確認してほっとするが、むせ返る気管に鉄錆の味がして眉をひそめる。
臓器の損傷が心配されたが、それよりも突如現れた脅威が何なのかを確かめる必要がある。
運よく手放さなかった杖に寄りかかりながら立ち上がると、そこには真っ黒な何かがいた。
人の形状をしているが、老若男女の区別もつかないほど輪郭はおぼろで、ノイズがかかった映像みたいに揺らいでいる。
「…………アリサ」
ハウリングしたマイクから響くような、キンとひび割れた声が耳を突いた。
その声に応えるようにアリサは黒い影に駆け寄り、すがるように抱きつく。
「イーダ……」
彼女から漏れた名前に、背筋に戦慄が走る。
魔王イーダ。
女神セリカノリスと対になる存在で、聖女とも対立関係にあるはず。
それに、私の知るイーダはこのような真っ黒な姿ではない。
ストーリーの合間では仮面をつけた姿しか出てこないが、本来は儚げな絶世の美青年なのだ。
こんな時に言うのも不謹慎だが、イーダもユマ同様人気だったのに攻略対象ではなく、移植版でやっと攻略できるようになったキャラだったりする。
ということは、ここは移植版に対応した世界で、まさかのイーダルートの真っただ中ってこと?
でも、じゃあなんでイーダは真っ黒なの? この世界じゃ美少年じゃないってこと?
いやいや、今はビジュアルを問題視してる場合じゃない。
どうしてラスボス自らが聖女であるアリサの傍にいるのかどうかだ。
「……アリサ、これはどういうこと?」
「どうもこうもないわ。理想の世界を作るため、イーダと契約を結んだの」
黒い影に抱かれるように包まれたアリサが、恍惚とした表情で語る。
「イーダは世界の管理者になりたい。私は私の思い通りになる世界が欲しい。でも、どんな道を歩んでもイーダは封印され、私は元の世界に戻される。そんなシナリオをぶち壊すためには、女神を滅ぼすしかないでしょう。そのために協力しようって約束したの」
「何を馬鹿なこと言ってるのよ。そんなことしたら――」
「聖魔のバランスなんて言いながら、結局女神に有意なように世界を操ってるだけ。イーダはいつも悪しきものとして蔑まれるのに、女神はいつも崇められる立場でしかない。そんなの、正しい均衡状態とは言えないわ。だったらいっそぶち壊した方がよくない?」
アリサの言うことはある意味正論だ。
イーダを封じるしかないシステムは、確かに不平等だし理不尽だと思う。
だが、一足飛びに破壊とは思い切りがよすぎだ。
「ご説明どうもありがとう。そんな話聞いて、勝手にどうぞって言えるほどドライにはできてないのよ!」
イーダを拘束する光の縄をイメージして杖を振るう。
しかし、黒い影に触れる間もなくパチンと弾けて消えた。
動揺を押し殺してもう一度魔法を使おうとしたが、それより早くイーダが放った魔力の塊が右肩を貫いた。
焼けつくような痛みに絶叫し、取り落とした杖はカラランと音を立てて床に転がる。
痛みをこらえて這うように手を伸ばすが、思い通りに動かない腕では届かない。
「ハリ!?」
誘導を終えて戻って来たユマの叫びが聞こえる。
すぐさま駆け寄ろうとしたが、マシンガンのように放たれるイーダの魔弾でこちらに近づくことができない。
そんな私たちの無様な姿を嘲笑うように、一発のイーダの魔弾が、杖を木っ端みじんに打ち砕いた。
まるでドライアイスが溶けるように風化していく杖の欠片を眺めながら、アリサは狂気の笑みを浮かべる。
「あはは、これであんたはただの役立たずよ! 二度と私に逆らわないで!」
「ハリ、大丈夫か?」
弾幕が途切れた隙にユマは私とアリサたちの間に割って入る。
ゆっくりと私を抱き起し、血が流れ出る傷口の治療をしながら、アリサを睨みつけた。
「これはどういうことだ?」
「私の味方じゃない人に話すことなんか何もないわ」
ついっと顔を逸らすアリサにさらに言葉を重ねようとしたところで、複数の足音が駆けてきた。
イーダは空気に紛れるように消え、入れ違いになるようにホールへ戻って来た騎士たちが、予想外の流血沙汰を前に戸惑い立ちすくんでいた。
「何があったんだ?」
「あ、あの人……魔王の手先だったの。私を操って、陥れようとしたの……ごめんなさい、私がしっかりしてなかったばっかりに、みんなに迷惑をかけて……」
「……アリサ。もうやめろよ、そういうの」
さっきまでの暴言が嘘のようにしおらしい態度に転じポロポロと涙を流すアリサだが、ロイはそれにほだされた様子もなく悲しい瞳で首を振った。
「え……?」
勝負どころの話じゃなくなってきた。
どうやって話の落としどころをつければいいのか。というか、みんなにどう言い訳すればいいのか。
ああもう、面倒なことになった!
「アリサ、落ち着い――とわわっ」
急に足元が振動を始め、私はたたらを踏んだ。
まさかアリサの地団駄でのせいじゃ……なんていう失礼な冗談はともかく、揺れているのは床じゃなかった。
屋敷全体が小刻みに震えている。地震かと思いきや杖を介して禍々しい魔力が充満しつつあるのを感じる。
それに魔物や残りの四天王の襲撃を警戒したが、その発生源がアリサだと気づき全員が驚愕した。
魔王たちが使う魔法も聖女や騎士たちが使う魔法も、結局は同じ魔力から生み出される術だ。
だが、その質は使用者によって異なる。ざっくりと言えば、聖女側は聖属性で、魔王側は魔属性と言えば分かりやすいだろうか。
『魔』がやたらと被ってややこしいが、とにかくアリサが今まき散らしているのは、魔王側の魔力だということだ。聖女ならありえない話である。
「……まずは一般人の避難と、この魔力を中和するべきだな。ハリ、任せた」
騎士と共に使用人たちの誘導に走ったユマに促され、対となる清浄な魔力を周囲に拡散する。
ほどなくして建物の振動は収まったが、アリサからは依然として魔力は放出され続け、一人で勝手に叫び続けていた。
「どういうことよ! 話が違うじゃない! 私は特別だって、選ばれた者なんだって、二度と惨めな思いをしなくていいって言ったのに! どうして……ここでも私はこんなに……!」
「いい加減、ゲームと現実をごっちゃにするのはやめたら? なんでも思い通りになる世界なんかないの。ヒロインだからって、無条件で愛されると思ったら大間違いよ!」
「ああもう、うるさい! あんたなんか消えちゃえ!」
癇癪を起した子供かよ!
カチンときた私はアリサを一旦黙らせるべく拘束の魔法を使おうとしたが、術が完成するより早く、何かが私の目の前にぬっと現れたかと思うと、鳩尾に強烈な衝撃が加えられて吹っ飛んだ。
一瞬呼吸が止まり、悲鳴も呻きも上げられないまま、私は床に転がる。
痛みをこらえながら腹部に手を当て、出血がないことを確認してほっとするが、むせ返る気管に鉄錆の味がして眉をひそめる。
臓器の損傷が心配されたが、それよりも突如現れた脅威が何なのかを確かめる必要がある。
運よく手放さなかった杖に寄りかかりながら立ち上がると、そこには真っ黒な何かがいた。
人の形状をしているが、老若男女の区別もつかないほど輪郭はおぼろで、ノイズがかかった映像みたいに揺らいでいる。
「…………アリサ」
ハウリングしたマイクから響くような、キンとひび割れた声が耳を突いた。
その声に応えるようにアリサは黒い影に駆け寄り、すがるように抱きつく。
「イーダ……」
彼女から漏れた名前に、背筋に戦慄が走る。
魔王イーダ。
女神セリカノリスと対になる存在で、聖女とも対立関係にあるはず。
それに、私の知るイーダはこのような真っ黒な姿ではない。
ストーリーの合間では仮面をつけた姿しか出てこないが、本来は儚げな絶世の美青年なのだ。
こんな時に言うのも不謹慎だが、イーダもユマ同様人気だったのに攻略対象ではなく、移植版でやっと攻略できるようになったキャラだったりする。
ということは、ここは移植版に対応した世界で、まさかのイーダルートの真っただ中ってこと?
でも、じゃあなんでイーダは真っ黒なの? この世界じゃ美少年じゃないってこと?
いやいや、今はビジュアルを問題視してる場合じゃない。
どうしてラスボス自らが聖女であるアリサの傍にいるのかどうかだ。
「……アリサ、これはどういうこと?」
「どうもこうもないわ。理想の世界を作るため、イーダと契約を結んだの」
黒い影に抱かれるように包まれたアリサが、恍惚とした表情で語る。
「イーダは世界の管理者になりたい。私は私の思い通りになる世界が欲しい。でも、どんな道を歩んでもイーダは封印され、私は元の世界に戻される。そんなシナリオをぶち壊すためには、女神を滅ぼすしかないでしょう。そのために協力しようって約束したの」
「何を馬鹿なこと言ってるのよ。そんなことしたら――」
「聖魔のバランスなんて言いながら、結局女神に有意なように世界を操ってるだけ。イーダはいつも悪しきものとして蔑まれるのに、女神はいつも崇められる立場でしかない。そんなの、正しい均衡状態とは言えないわ。だったらいっそぶち壊した方がよくない?」
アリサの言うことはある意味正論だ。
イーダを封じるしかないシステムは、確かに不平等だし理不尽だと思う。
だが、一足飛びに破壊とは思い切りがよすぎだ。
「ご説明どうもありがとう。そんな話聞いて、勝手にどうぞって言えるほどドライにはできてないのよ!」
イーダを拘束する光の縄をイメージして杖を振るう。
しかし、黒い影に触れる間もなくパチンと弾けて消えた。
動揺を押し殺してもう一度魔法を使おうとしたが、それより早くイーダが放った魔力の塊が右肩を貫いた。
焼けつくような痛みに絶叫し、取り落とした杖はカラランと音を立てて床に転がる。
痛みをこらえて這うように手を伸ばすが、思い通りに動かない腕では届かない。
「ハリ!?」
誘導を終えて戻って来たユマの叫びが聞こえる。
すぐさま駆け寄ろうとしたが、マシンガンのように放たれるイーダの魔弾でこちらに近づくことができない。
そんな私たちの無様な姿を嘲笑うように、一発のイーダの魔弾が、杖を木っ端みじんに打ち砕いた。
まるでドライアイスが溶けるように風化していく杖の欠片を眺めながら、アリサは狂気の笑みを浮かべる。
「あはは、これであんたはただの役立たずよ! 二度と私に逆らわないで!」
「ハリ、大丈夫か?」
弾幕が途切れた隙にユマは私とアリサたちの間に割って入る。
ゆっくりと私を抱き起し、血が流れ出る傷口の治療をしながら、アリサを睨みつけた。
「これはどういうことだ?」
「私の味方じゃない人に話すことなんか何もないわ」
ついっと顔を逸らすアリサにさらに言葉を重ねようとしたところで、複数の足音が駆けてきた。
イーダは空気に紛れるように消え、入れ違いになるようにホールへ戻って来た騎士たちが、予想外の流血沙汰を前に戸惑い立ちすくんでいた。
「何があったんだ?」
「あ、あの人……魔王の手先だったの。私を操って、陥れようとしたの……ごめんなさい、私がしっかりしてなかったばっかりに、みんなに迷惑をかけて……」
「……アリサ。もうやめろよ、そういうの」
さっきまでの暴言が嘘のようにしおらしい態度に転じポロポロと涙を流すアリサだが、ロイはそれにほだされた様子もなく悲しい瞳で首を振った。
「え……?」
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