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第二章――⑤
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……というか、見つかったのがリュイというのが非常にまずい。
天真爛漫で年齢より幼く見える彼だが、その実ドラゴンの血を引いており、怒れば騎士の中で最も狂暴な一面をさらけ出す。
こうして対峙しているだけで足がすくみ、立っているのがやっとの状態だ。
歯の根が合わず、弁明どころか命乞いすら出てこない。
こうなってしまえば、ロイのようにトラウマを突いて煙に巻く手段も取れない。
「アリサが許してもボクは許さない……命を持って償え!」
リュイが叫ぶと、あたり一面に突風が吹き荒れる。
まずい。ドラゴン化の予兆だ。
リュイはドラゴンに変身するととんでもない戦闘力を誇るが、聖女がきっちり制御していないと無差別な殺戮マシンと化す。
このまま放っておけばスプラッタ一直線だ。
アリサを呼んでる暇なんかないし、どうすれば……!
すがるように杖を握ると、温かな何かが体に流れ込んできた。
突風の中薄目を開けると、なんと杖が戦闘モードになっているではないか。
何が起きているのかさっぱり分からないが、不思議と心に落ち着きが戻った。
思い出せ。イベントの時、暴走ドラゴンになったリュイをどうやって止めた?
そう、制御の呪文だ。文言はうろ覚えだけど、何もしないよりはマシってことで!
「荒魂、和魂、幸魂、奇魂――四魂を調和し、あるべき姿に戻れ!」
これ、実際に口に出すとマジで恥ずかしい!
三十路になってこんな羞恥プレイをさせられるとは、なんという屈辱!
こんな絶体絶命大ピンチじゃなかったら無理!
状況をわきまえず羞恥に悶えていると、杖の先から閃光が弾けた。
音の出ないスタングレネードみたいな眩しさで目の前が真っ白になる。
ギュッと目をつぶること数秒。
吹きすさぶ風が止んでいるのに気づいてまぶたを開けると、目の前には大の字になって眠るリュイがいた。もちろん人の姿で。
そういえばあの侍女たちは、と見回すがいつの間にか消えていた。
おいおい、盗みを働いておいてトンズラかよ。
誰の命令か知らないけど、私に罪を着せるなら最後まで責任持てよな。
はあぁぁぁ、寿命が軽く十年は縮まった。ま、とっくに死んでるけど!
肺の空気を全部抜くようなため息をつくと、杖が星のような瞬きを発してヒュンッと縮み、元の大きさに戻る。
「い、今のは何……?」
アリサの震える声が聞こえた。
振り返ると、青白い顔で私が持つ杖を見つめている。
ドラゴン化の突風を見て来たのだろうが、それが何もしてないのに鎮まり、挙句に失くした杖を私が持っているのだから、アリサからしたら混乱するばかりの状況だ。
さりとて、素直に事情を話していいとは思えない。
ヒロイン専用装備をモブが使用しましたなんて、口が裂けても言えないでしょ?
「あ、あの……えっと……」
「持ち主が離れていようとも、騎士を想う心がその杖と反応したのだろう。聖女の起こす奇跡は時に俺の予想を超えるから、確かなことは言えないが」
「そう、なのかしら。だとしたらうれしいわ」
うまい言い訳が思いつかず、しどろもどろになっていると、なんともいいタイミングでユマが現れてフォローしてくれた。
ああもう、自分勝手だって分かってるけど、こういうのって乙女心が揺さぶられるというか、ついときめいちゃうというか……いかんいかん。冷静になれ、自分。私はヒロインじゃなくてモブだぞ。
「あ、あの。早く返してちょうだい」
ユマが私に近づこうとするのを遮るように立ち、私の持つ杖をひったくるように奪うと、赤ん坊でも抱えるように胸にかき抱く。
大事なものがなくなって焦る気持ちは分かるけど、ちょっと非常識な態度じゃない?
それとも私が盗んだって本気で思ってるの?
「アリサ。そのように乱暴に扱うな」
「ご、ごめんなさい。でも、みんなあの人が盗んだって噂してたし、早く取り返さなきゃって思って……」
「噂を信じ過ぎると自分を見失う。まあ、あんたがそう思うのも無理からぬ状況だが、まずは相手の話を聞いてからでも遅くはない」
そう言ってユマは杖と私を交互に見比べ、静かに問いかけた。
「それで、どうしてあんたがこれを持ってる?」
きっと彼は私が盗んだとは思っていないはずだが、せっかくボヤの件が不問になっているようなのに「昨日の侍女たちが盗んだみたいです」とは言いにくい。
「先ほどこのあたりを掃除していたところ、アリサ様の杖が落ちていたのを見つけて拾ったのですが、運悪く私がこれを手にしたところをリュイ様に見られてしまい、盗んだと言われて大層お怒りになられて……あとは気がつけばこんな状態でして……」
嘘と真実を織り交ぜながら聴取に応じる私。
「そう。よく考えたら、リュイも杖も無事だったなら、誰が盗んだかなんて関係ない話よね。ついカッとなっちゃって、ごめんなさいね」
杖をホルスターに仕舞い、羽扇で顔半分を隠しながらしおらしく謝るアリサ。
その時、羽扇を持つ彼女の手に包帯がないことに気づいた。
ロイは怪我をして包帯を巻いていたと言っていたはずなのに。反対の手かと思ったが、そちらも何もない。
ただ止血のために巻いてただけ? それとも怪我をした振りをするための工作?
「いえ、こちらこそ誤解を招く行動をいたしまして、申し訳ありません。それと、先ほども失礼しました」
「え? あ……ああ、バラのことね」
さりげなく鎌をかけてみたら、一瞬きょとんと眼を見開いたがすぐに持ち直した。
ちっ、そう簡単に尻尾は出さないか。
「はい。包帯が必要なほどのご容態と聞きましたが、お加減はいかがですか?」
「バラ? 包帯?」
話が見えないらしいユマはアリサに問うが、彼女は答えず早口にまくし立てた。
「あ、あれは心配性の侍女が巻いてくれただけで、大した怪我じゃないし、もう外しちゃったわ。ロイも大げさなんだから、困っちゃうわね」
「さようでございましたか。今後はより注意いたしますので、どうぞご容赦ください」
「……気にしないで。私も不注意だったし」
アリサは右手を隠しながら私から距離を取ると、リュイを抱えたユマを急かしてそそくさと去って行った。
二人の後姿を見送りつつ、彼女の怪しさに半眼になる。
まさかこの杖の盗難事件はお得意の自作自演?
あの侍女たちも仲間?
となるとボヤ未遂もアリサが企んだこと?
うーん。ボヤはともかく、さすがに大事なものを利用して私を陥れようなんて考えるかな。
侍女たちが本当に壊してしまう可能性はあるし、何かのはずみで魔王側に奪われてしまう危険だってある。私だったらやらない。
なら、他の誰が計画したことなのかと問われれば、無言を返すしかないのだが。
釈然としない幕切れにもやもやしつつも、お咎めなしだったので仕事を再開することにした。
まずは突風で巻き散らかされた落ち葉を片づける――よりも、放り出した掃除道具を探すところからか。
あの風ではどこまで飛んで行ったことやら。てか、もう一回納屋に戻って違う道具を取ってきた方が早いか?
なんて考えていると、不意に足元がおぼつかなくなって地面に膝をついた。
今になって緊張の糸が切れて腰が抜けたのか。
いや、何だか目の前がぐるぐるするような、頭の芯がぼんやりするような……まるで高熱に浮かされているような感覚だ。
心なしか腹部に痛みがあるような気もするが――そんなことに気を留める間もなく、目の前が真っ暗になった。
天真爛漫で年齢より幼く見える彼だが、その実ドラゴンの血を引いており、怒れば騎士の中で最も狂暴な一面をさらけ出す。
こうして対峙しているだけで足がすくみ、立っているのがやっとの状態だ。
歯の根が合わず、弁明どころか命乞いすら出てこない。
こうなってしまえば、ロイのようにトラウマを突いて煙に巻く手段も取れない。
「アリサが許してもボクは許さない……命を持って償え!」
リュイが叫ぶと、あたり一面に突風が吹き荒れる。
まずい。ドラゴン化の予兆だ。
リュイはドラゴンに変身するととんでもない戦闘力を誇るが、聖女がきっちり制御していないと無差別な殺戮マシンと化す。
このまま放っておけばスプラッタ一直線だ。
アリサを呼んでる暇なんかないし、どうすれば……!
すがるように杖を握ると、温かな何かが体に流れ込んできた。
突風の中薄目を開けると、なんと杖が戦闘モードになっているではないか。
何が起きているのかさっぱり分からないが、不思議と心に落ち着きが戻った。
思い出せ。イベントの時、暴走ドラゴンになったリュイをどうやって止めた?
そう、制御の呪文だ。文言はうろ覚えだけど、何もしないよりはマシってことで!
「荒魂、和魂、幸魂、奇魂――四魂を調和し、あるべき姿に戻れ!」
これ、実際に口に出すとマジで恥ずかしい!
三十路になってこんな羞恥プレイをさせられるとは、なんという屈辱!
こんな絶体絶命大ピンチじゃなかったら無理!
状況をわきまえず羞恥に悶えていると、杖の先から閃光が弾けた。
音の出ないスタングレネードみたいな眩しさで目の前が真っ白になる。
ギュッと目をつぶること数秒。
吹きすさぶ風が止んでいるのに気づいてまぶたを開けると、目の前には大の字になって眠るリュイがいた。もちろん人の姿で。
そういえばあの侍女たちは、と見回すがいつの間にか消えていた。
おいおい、盗みを働いておいてトンズラかよ。
誰の命令か知らないけど、私に罪を着せるなら最後まで責任持てよな。
はあぁぁぁ、寿命が軽く十年は縮まった。ま、とっくに死んでるけど!
肺の空気を全部抜くようなため息をつくと、杖が星のような瞬きを発してヒュンッと縮み、元の大きさに戻る。
「い、今のは何……?」
アリサの震える声が聞こえた。
振り返ると、青白い顔で私が持つ杖を見つめている。
ドラゴン化の突風を見て来たのだろうが、それが何もしてないのに鎮まり、挙句に失くした杖を私が持っているのだから、アリサからしたら混乱するばかりの状況だ。
さりとて、素直に事情を話していいとは思えない。
ヒロイン専用装備をモブが使用しましたなんて、口が裂けても言えないでしょ?
「あ、あの……えっと……」
「持ち主が離れていようとも、騎士を想う心がその杖と反応したのだろう。聖女の起こす奇跡は時に俺の予想を超えるから、確かなことは言えないが」
「そう、なのかしら。だとしたらうれしいわ」
うまい言い訳が思いつかず、しどろもどろになっていると、なんともいいタイミングでユマが現れてフォローしてくれた。
ああもう、自分勝手だって分かってるけど、こういうのって乙女心が揺さぶられるというか、ついときめいちゃうというか……いかんいかん。冷静になれ、自分。私はヒロインじゃなくてモブだぞ。
「あ、あの。早く返してちょうだい」
ユマが私に近づこうとするのを遮るように立ち、私の持つ杖をひったくるように奪うと、赤ん坊でも抱えるように胸にかき抱く。
大事なものがなくなって焦る気持ちは分かるけど、ちょっと非常識な態度じゃない?
それとも私が盗んだって本気で思ってるの?
「アリサ。そのように乱暴に扱うな」
「ご、ごめんなさい。でも、みんなあの人が盗んだって噂してたし、早く取り返さなきゃって思って……」
「噂を信じ過ぎると自分を見失う。まあ、あんたがそう思うのも無理からぬ状況だが、まずは相手の話を聞いてからでも遅くはない」
そう言ってユマは杖と私を交互に見比べ、静かに問いかけた。
「それで、どうしてあんたがこれを持ってる?」
きっと彼は私が盗んだとは思っていないはずだが、せっかくボヤの件が不問になっているようなのに「昨日の侍女たちが盗んだみたいです」とは言いにくい。
「先ほどこのあたりを掃除していたところ、アリサ様の杖が落ちていたのを見つけて拾ったのですが、運悪く私がこれを手にしたところをリュイ様に見られてしまい、盗んだと言われて大層お怒りになられて……あとは気がつけばこんな状態でして……」
嘘と真実を織り交ぜながら聴取に応じる私。
「そう。よく考えたら、リュイも杖も無事だったなら、誰が盗んだかなんて関係ない話よね。ついカッとなっちゃって、ごめんなさいね」
杖をホルスターに仕舞い、羽扇で顔半分を隠しながらしおらしく謝るアリサ。
その時、羽扇を持つ彼女の手に包帯がないことに気づいた。
ロイは怪我をして包帯を巻いていたと言っていたはずなのに。反対の手かと思ったが、そちらも何もない。
ただ止血のために巻いてただけ? それとも怪我をした振りをするための工作?
「いえ、こちらこそ誤解を招く行動をいたしまして、申し訳ありません。それと、先ほども失礼しました」
「え? あ……ああ、バラのことね」
さりげなく鎌をかけてみたら、一瞬きょとんと眼を見開いたがすぐに持ち直した。
ちっ、そう簡単に尻尾は出さないか。
「はい。包帯が必要なほどのご容態と聞きましたが、お加減はいかがですか?」
「バラ? 包帯?」
話が見えないらしいユマはアリサに問うが、彼女は答えず早口にまくし立てた。
「あ、あれは心配性の侍女が巻いてくれただけで、大した怪我じゃないし、もう外しちゃったわ。ロイも大げさなんだから、困っちゃうわね」
「さようでございましたか。今後はより注意いたしますので、どうぞご容赦ください」
「……気にしないで。私も不注意だったし」
アリサは右手を隠しながら私から距離を取ると、リュイを抱えたユマを急かしてそそくさと去って行った。
二人の後姿を見送りつつ、彼女の怪しさに半眼になる。
まさかこの杖の盗難事件はお得意の自作自演?
あの侍女たちも仲間?
となるとボヤ未遂もアリサが企んだこと?
うーん。ボヤはともかく、さすがに大事なものを利用して私を陥れようなんて考えるかな。
侍女たちが本当に壊してしまう可能性はあるし、何かのはずみで魔王側に奪われてしまう危険だってある。私だったらやらない。
なら、他の誰が計画したことなのかと問われれば、無言を返すしかないのだが。
釈然としない幕切れにもやもやしつつも、お咎めなしだったので仕事を再開することにした。
まずは突風で巻き散らかされた落ち葉を片づける――よりも、放り出した掃除道具を探すところからか。
あの風ではどこまで飛んで行ったことやら。てか、もう一回納屋に戻って違う道具を取ってきた方が早いか?
なんて考えていると、不意に足元がおぼつかなくなって地面に膝をついた。
今になって緊張の糸が切れて腰が抜けたのか。
いや、何だか目の前がぐるぐるするような、頭の芯がぼんやりするような……まるで高熱に浮かされているような感覚だ。
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