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気まづい雰囲気

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「・・・」
何で、・・・こうなるんだ?
誰もいない静かな朝の教室で、俺達は席に座っていた。2人とも言葉を発さない。というか、1人は喋れない。
樺雄の、顔からだらだらと汗が、流れ落ちる。
やばい。まだ、みんなが来るまでは、30分くらいある・・・。何で、今日に限って早く来ちゃったんだー!!
心の中でありったけ、叫ぶのだが喋れない分、誰にも届くはずもない。

昨日のこともあり、いつもより2時間も早起きしてしまい、AM5:00。もう1度寝ようと布団に潜り込むが時すでに遅し。頭では、分かっていても目がぱっちりと開いていて、とてもじゃないが寝る気にはなれない。
ということで、朝ご飯を食べ、学校に行く準備をぱぱっとし、家を出た。
そして、いつもより断然早く学校に到着。下駄箱で上履きに履き替えていたその時だ。ふいに
「はぁ」
「はぁ」
と、ため息を吐くのが重なったのは。下駄箱の裏に周ると亜依が立っていた。亜依も樺雄に気づき
「えっ!?な、何でここに?」
そう声を上げる。樺雄は、勿論喋れないので沈黙が続く。それを悟ってなのか、亜依は教室に向かっていった。
反射的に俺は、付いて行ってしまう。まぁ、あそこにいても、何も意味がないからな。で、この状況。
気まづい雰囲気が、教室に漂う。それを壊したのは、亜依だった。
「あ、そ、そうだ。樺雄君、昨日のこと・・・」
だけど、昨日あったことを思い出し、言葉に詰まってしまう。慌てたのは、樺雄もだった。
昨日のことがあり、朝早く学校に来たのだから。にしても、似ている2人である。
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